二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 東方旧時計〜時間は止まらない〜
- 日時: 2017/11/12 00:23
- 名前: みっちゃん (ID: hKAxASmj)
東方のキャラの過去のストーリーや、パロなど色々。基本的に作者の自由です。なお、作者はスペカとかは分かりません。(キャラ名とかは分かります。)なので、人によればにわかに見えますので観覧する時はそれを踏まえてご観覧ください。
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- Re: 東方旧時計〜時間は止まらない〜 ( No.1 )
- 日時: 2017/11/12 00:36
- 名前: みっちゃん (ID: hKAxASmj)
いつもと変わらない。霊夢はそう思っていた。いつもと変わらない神社、いつもと変わらず賽銭が入っていない賽銭箱、いつもと変わらない澄んだ青空……だが、今騒がしいやつが来た。
魔理沙「霊夢ー!」
霊夢「はぁ……魔理沙、また来たの?」
魔理沙「どうせ暇だろー?」
霊夢「ええ、暇よ。そしてあなたは神社に来るなら賽銭を入れてきなさい。」
魔理沙「へいへい、わかったよ。」
霊夢「ちょっ、あんた何を入れてんのよ!?」
魔理沙「チルノが作ったお札だよ。」
その偽物の紙幣は、さるのと真ん中に書かれており、右にはチルノらしき絵が描かれていた。左上にはひゃくまんえんと書かれている。
霊夢「こんなのいらないわよ!」
魔理沙「そんなことよりさー…」
霊夢「…はぁ。」
これがいつもの日常、魔理沙と雑談したり、たまには紅魔館に行ったり……毎日暇ではない。でも、私はこの環境が好きだ。
- Re: 東方旧時計〜時間は止まらない〜 ( No.2 )
- 日時: 2017/11/12 00:49
- 名前: みっちゃん (ID: hKAxASmj)
今日も変わらない、黒い壁、部屋の隅に設置されているベッド、枕元に置いてあるぬいぐるみ、唯一の窓。
今日も誰も来ない………
『お前はいらない子なんだ』
『こんな化物、私の子じゃない!!』
こんな時にはあの記憶が蘇る。美鈴と遊びたい。お姉様と喋りたい。咲夜のお手伝いがしてみたい。大図書館で本が見たい。みんなに会えるのは食事を運んでくる時だけ。
窓から外を覗く。黄緑色の髪をした女の子と、水色の髪をした女の子、金髪の女の子が楽しく遊んでいる。私もあの輪に混ざりたい。
『ばけものがいるー!おかあさん!』
『2度とうちの子に近づかないで!!』
私はただ遊びたいだけなのに……どうして、どうして、どうしてなの……!!
フランの目から大粒の涙が流れる。ベッドに座り、いつものクマのぬいぐるみを抱きしめる。
__自由になりたい
彼女はそう呟いた。
- Re: 東方旧時計〜時間は止まらない〜 ( No.3 )
- 日時: 2017/11/12 00:54
- 名前: TX ◆RYFIZ2CGCg (ID: KzKevu2R)
お久しぶりです、TXです!
僕これ見てますよ。
新しい逃走中も楽しみにしています!
- Re: 東方旧時計〜時間は止まらない〜 ( No.4 )
- 日時: 2017/11/12 01:15
- 名前: みっちゃん (ID: hKAxASmj)
TXさん→お久しぶりです…!はい、新しい逃走中を作るのも頑張りますね!
・・・・・・
レミリアside
レミリア「フラン、食事よ。」
私はいつも通り、フランの部屋に食事を届けに行く。今日の食事は咲夜の作ったローストビーフとプリンだ。香ばしい匂いが漂ってくる。
フラン「ねえ、お姉様……」
レミリア「どうしたの?フラン。」
フラン「何で私、ここから出ちゃいけないの…?」
レミリア「…あなたを守るためよ。」
フラン「っ…!!いつもいつもそれ!!私を守るため!?別に閉じ込めなくてもいいでしょう!?」
レミリア「……我慢しなさい。」
フラン「わかんないよ、お姉様が何を思って私をここに閉じ込めてるのか……!!みんながわかんない!!何で誰も遊んでくれないの!?ねえ!!」
フランが抱きしめていたクマのぬいぐるみがフランの力によって粉砕し、綿が散らばる。私は静かに扉を閉めた。部屋の中からすすり泣きをしているフランの声が聞こえる。私は自分の部屋に行き、日傘を持って紅魔館の門番がちゃんと見張りをしているか見に行く。外に行くと日傘をさす。門を開けると門番は珍しく起きていた。
美鈴「お嬢様、どうしてここに?」
レミリア「あなたが寝てないか見張りに来たのよ。」
美鈴「えぇ!?そ、そんな!寝てないですよー…」
美鈴の目は泳ぎ、冷汗が出ている。私が来る前に咲夜に起こされたのだろうか。それで起きているのかもしれない。
レミリア「あなたにお願いがあるの。フランの部屋に食事を運ぶ時、フランと遊んであげてちょうだい。」
美鈴「え、じゃ、じゃあ見張りは…?」
レミリア「咲夜に見張りを頼むわ。どう?時給も弾むわよー?」
美鈴「喜んでやります!フラン様と久しぶりに遊ぶので…!」
レミリア「それは良かったわ。それじゃあ、今日の夜の食事の時から頼むわよ。」
美鈴「はい!」
言い終えると、私は館の中に入っていき、日傘を閉じる。自分の部屋に向かう途中、咲夜に出会った。
咲夜「…妹様思いなのですね。」
レミリア「ち、違うわよ。」
咲夜「ふふ。」
レミリア「そ、それより…紅茶を入れてちょうだい。」
咲夜「かしこまりました。」
咲夜はキッチンに向かう。私は自分の部屋に再び向かい、部屋のドアを開ける。そしてテーブルの前にある椅子に座る。
レミリア「あの子、喜んでくれるといいわね…」
フランの喜ぶ顔が思い浮かぶと、少し頬が緩む。
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