二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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次男が消えた話
日時: 2018/01/20 20:11
名前: 紅茶 (ID: mt9AeZa7)

俺には、兄1人と弟が4人いる。

兄は、俺なんかよりもかっこいい。弟も一人一人個性が溢れ出ている。

そんな完璧な兄弟は俺をただの人形としか見ていなかった。

俺は言う事しか聞けない人形。

俺はそんな自分が嫌で嫌でしょうがなかった。

だからデカパン博士に頼んで意識の中で閉じこもれる。そんな薬が欲しいと言った。

そしたらたまたまあったらしく半分だけ貰って家に帰ってこっそり飲んだ。

そしたら...

ほんとに閉じこもれたのか、兄弟達が自分を必要としてくれている。そんな光景に満ち溢れていた。

「嗚呼。俺が望んでいた物だ。」

ここには俺が必要なんだ。

もう元に帰るつもりは等毛頭なかった。

だがしばらくすると眠っていた。

重たい瞼を開けた。

そこには石の天井が見え...

泣いている兄弟がいた。

何で泣いてるの?

俺は要らないんだ。

あの世界に戻りたい。

気がついたら呼吸がしにくかった。

ベット...?

「カラ松!!俺が分かるか?!」

「カラ松兄さん?!...大丈夫?!」

「クソ松らしくないね。大丈夫?」

「もう二度と目を覚まさないかと思ったぁ...」

「...グスン...」

俺は知っている。

最初は心配してもすぐに放り投げる事を。


退院。その日は雨が降っていた。

俺の心と同じでとても冷たい。

銀のフォークに赤いバラの花びらが見えた。


こんな俺が望まれていない汚く汚れた世界なんて呼吸をする意味が無い。

俺はそっと息を引き取った。





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