二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 魔法少女みほの☆マギカ
- 日時: 2018/02/24 08:08
- 名前: 白豆 みるく (ID: ZnSoBBRR)
☆プロローグ☆
ここ……どこ?夢、の中……なの?
身体中痛くて……気持ち悪い……
でも、あの魔女を倒さなくちゃいけないから、……
でも……もう……
あれ?
魔女って何?どうして、あの怪物を見たとき、魔女だって思ったの……?
それに私、どうしてこんなフリフリいっぱいの服着てるの?
これじゃまるで、魔法少女だよ……
胸元のブローチの宝石が、どす黒く濁っていく。
そこから、真っ黒な煙みたいなものが吹き出して、私を地面へ叩きつけた。
意識がぼんやりしていく。
私、今、地面に仰向けになってるみたい。
重くなっていく瞼の間に、誰かの顔があった。
顔はよくみえないけど、闇のような色の、長い髪の毛をした子。
「次は、必ずあなたを守るから!あなたの運命を、こんな結末にしないわ!だって私……」
瞼がぴったりとくっつき、頭の中がぼやけていく。
「あなたが、大好きだもの……」
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- Re: 魔法少女みほの☆マギカ ( No.1 )
- 日時: 2018/02/24 08:28
- 名前: 白豆 みるく (ID: ZnSoBBRR)
☆1-1☆
ほのみ「お姉ちゃん、起きろー!!」
みほの「!」
窓からのまばゆい光とともに、目の前に私の掛け布団を引っ張るほのみが現れた。
ほのみは私___みほの___の双子の妹で、私と同じ格好になりたがる。髪型も、服装も、どこへ行くのだって一緒。
ただ、今は格好が違っていた。
私はピンクのパジャマを着ていて、頭はちょっとボサッとしている。でも、ほのみは中学の制服を着て、私と同じ肩までの長さの髪を綺麗なツーサイドアップにしていた。
「もー、お姉ちゃんはまったくー!」
まだ寝ぼけてぼんやりしている私の髪を、ほのみはブラシで手際よくとかして、素早くツーサイドアップに仕上げた。そして洗面所へ連れて行き、洗顔と歯磨きをさせた。
「まだぼんやりしてるよー」
そう言いながら、ほのみは私のパジャマのボタンに手を……
「自分で着替えられますッ!」
- Re: 魔法少女みほの☆マギカ ( No.2 )
- 日時: 2018/02/24 13:50
- 名前: 白豆 みるく (ID: ZnSoBBRR)
☆1-2☆
「行ってきまーす!お母さん、お父さん!」
身支度が済み、朝ごはんを食べて、私とほのみは鞄片手に外へ飛び出した。
私たちが教室に入ったときには、もうクラスメイトたちは半分ほど到着していて、賑やかな話し声が響いていた。その会話の中に、「転校生」という言葉が多く含まれている。
それを聞いて、私ははっと思い出した。
「ほのみ、今日さ、転校生来るんだよねっ!」
「転校生?」
ほのみが神妙そうな表情を浮かべた。
「どうしたの?」
「いや……なんでもないよ、お姉ちゃん!」
「えー、では、転校生を紹介します!」
朝のホームルームの時間になり、先生が転校生の話題を出した。
そのとたん、待ってましたとばかりに、教室がざわつきだした。
「では、真黒(まくろ)さん、どうぞ」
それを合図に、一人の綺麗な女の子が教卓側の扉を開けた。
彼女は、不思議な雰囲気をまとっている。
真っ黒な腰までの長さの髪で、下の方は少しずつの束にしてカールを巻いている。
ぱっつんにした前髪のすぐ下に、まつ毛たっぷりのつり目ぎみな大きい目と、小さな鼻と口が並んでいる。
顔のパーツのバランスが、とっても綺麗。いかにも、美少女って感じ。
あれ?長い黒髪の女の子……
夢に出てきた子とそっくり、かも……?
- Re: 魔法少女みほの☆マギカ ( No.3 )
- 日時: 2018/02/25 08:33
- 名前: 白豆 みるく (ID: ZnSoBBRR)
☆1-3☆
真黒さんと呼ばれた女の子は、深々とお辞儀をしてから、小さな口を控えめに開いた。
「真黒 レンカです。よろしくお願いします」
あ。
この声も、夢で聞いたかも……とっても懐かしく感じる声だもん。
ホームルームが終わり、真黒さんの席の周りに数人の女の子が集まっていた。
「あの人、大人っぽいねー」
と私が呟くと、ほのみは
「……そーだね」
と小さな声で言った。
女の子たちの会話は賑やかになっていく。
「えーっ!真黒さん、占いが出来るの!?」
「ええ……まあ、気休め程度なら」
「占ってもらおうかなー!」
占いかあ……一度は誰かに占ってもらいたいなあ、なんて思いながら、
優しく微笑む真黒さんをちらりと見てみると、たまたま目が合ってしまった。
「どうしたの?……えっと、名前は…」
「白羽(しらは) みほのです!その、いや、あの、あぅ……」
「ふふ、占いましょうか?」
「あっ、はい!お願いいたしますっ」
「えーっと……」
真黒さんは、私の手をそっと握った。
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