二次創作小説(映像)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- カードファイト!ヴァンガードB(仮)
- 日時: 2018/03/09 23:48
- 名前: 蔵田 らく (ID: Bf..vpS5)
TURN1「スタンドアップ!」
…聞こえるか…?
「…ん?」
…俺の声が聞こえるか?紀野 トウヤ…
「誰だ…お前」
…俺は、惑星クレイって惑星に存在する生命体だ。
「…なんだ、それは…」
カードファイトヴァンガード…聞いた事無いか…?
「あー…あれか。クラスの連中がハマってるやつ。カードゲームだろ。あれがどうした?」
…あのカードの中で起こっている事は全て…この惑星クレイでも起こっている。
「そんなの、どう信じろって言うんだ。アニメじゃねえんだから。…って言っても。目の前にこんなデカい奴いんだから…信用しない方がおかしいよな…」
お前は、特別な存在だ。そしてこれは運命に近い。…ヴァンガード部に入れ。お前の全てはそこから始まる。
「…わかった、入ってみる。…ルールとか全然知らないけど」
…フッ、本当にお人好しな奴だ。…それから…目を覚ませ。…そろそろ、起きる時間だ。
(目覚まし時計の音)
トウヤ「…うわー…マジだった。…あー、月曜っすか。そうですか。月曜と火曜と水曜と木曜と金曜は俺の嫌いな曜日だわ、ほんと。…ん?…俺、こんなの持ってたかな…カードファイト…ヴァンガード?」
トウコ「トウヤー!起きないと遅刻するわよー!」
トウヤ「やっべ!今行く!」
トウコ「…もう、高校生なんだからそろそろ自分で起きなさい」
トウヤ「へいへい。…なあお袋。…昨日って誰か俺の部屋入った?」
トウコ「いえ?幽霊でもいるのかしらね」
トウヤ「地味に怖い事言うのやめろよ…ったく。げ、こんな時間。行って来まーす」
トウコ「はい行ってらっしゃい」
学校
トウヤ「…なんか…似てるな」
男子生徒A「なーにぶつくさ言ってんだ?…それヴァンガードじゃん、何?紀野始めたの?」
トウヤ「…朝起きたら机に置いてあったって言ったら信じるか」
男子生徒B「ないない、クリスマスにはまだ2シーズン早いぜ」
男子生徒A「言えてる!飛んだ慌てん坊のサンタさんだ!」
トウヤ「だよなぁ…っと、お前ら知ってるんだろ?」
男子生徒A「もちろん」
男子生徒B「なかなか強いぜ、俺たち」
トウヤ「お手柔らかにな。俺初心者だ…っ!……な、なんだ…?今の…」
男子生徒B「ど、どうした?」
男子生徒A「大丈夫か?」
廊下
???「…っ」
???「…お、あの子もそうかな。リサ」
リサ「……だとしたら…やる事は一つ。…マリカ、先に行っていて」
マリカ「あいよー」
リサ「…今、頭痛を起こした人間はいるかしら。瞬間的な痛みなんだけど…」
生徒「何言ってんだ…?」
生徒「あれ、的矢リサじゃねえか?あのヴァンガードが超強いっていう…」
生徒「誰も勝てないって噂だぜ…」
トウヤ「あ、俺…多分頭痛来たかも」
リサ「なら来て」
トウヤ「え⁉ちょっ!なんだよ!」
リサ「いいから」
トウヤ「うわっ!…ま、また頼むわ!」
ヴァンガード部部室
トウヤ「おわっ!…ってぇ…なんだ⁉誘拐⁉カツアゲ⁉」
マリカ「どっちも違うってば。…全く、人聞きの悪い…」
トウヤ「あれ、確か…」
マリカ「阿崎 マリカ。一年B組。よろしくぅ。そんでこっちが…」
リサ「…リサ、的矢リサ。同じく一年B組よ。…貴方をここに連れて来たのは他でもない。…貴方、「声」が聞こえるわね?」
トウヤ「いや…そんなの耳聞こえない限り誰でも…ってそういうニュアンスで言ったんじゃないな。…どう言う意味だ」
リサ「惑星クレイ。聞き覚えがない?」
トウヤ「夢に出て来た!」
リサ「そして、デッキが置いてあった」
トウヤ「あったあった。…もしかして…あれ、マジだったのか…?いやいや、そんな…」
リサ「本当よ。…惑星クレイ。…実在するわ」
トウヤ「…んで、俺がその惑星…なんとかが見えるからって何しろって言うんだ?」
リサ「突然言ってもわからないわよね。…端的に言うと…貴方にはファイトをして貰うわ」
トウヤ「ファイトって…ヴァンガードファイト?」
マリカ「そうそう、なんか、私たちの戦いそのものがクレイに反映されるらしくてね。…っていうのが建前〜」
リサ「…マリカ」
マリカ「っとと、怒られちった。…とにかく、今は「敵」の情報が必要。…だから、クレイの声が聞こえる三人で、まずはVF甲子園に行く」
トウヤ「三人ってことは…もしかしてあんたらも…?」
リサ「そう言う事。…協力してくれる?してくれないなら別…」
トウヤ「良いぜ」
リサ「2つ返事⁉」
マリカ「リサ、声裏返ってる。…簡単に信じるんだねー。…ビックリしたわ」
トウヤ「ん、なんか他に目的があったのか?」
マリカ「何もないよ」
トウヤ「俺みたいなルールも知らない奴、そんな大会に誘う理由無いだろ?…その惑星クレイの奴らとは、夢の中での長い付き合いだからな。助けてやらなきゃ」
マリカ「…リサ、これは…」
リサ「…そうね。良いわ、今日からVF甲子園地区大会まで、みっちり鍛えるから」
マリカ「覚悟してよ〜」
トウヤ「それは良いが、阿崎。…避けたほうがいいぞ」
マリカ「うん?なんかあった?」ひょいっ
女子生徒「あだっ!」
男子生徒「だーから言ったろ。阿崎にその手は通用しないって。諸刃の剣外しやがって」
マリカ「あー、部長、副部長!」
部長「ふふ、腕を上げたわねマリカちゃん…」
副部長「それより、そこのボンボンはどちら様だ」
トウヤ「あ、新入部員…(仮)の紀野トウヤです」
副部長「…そこのお嬢が連れて来るって事は…なるほどクレイ絡みか」
トウヤ「!」
副部長→エイジ「驚くなよ、事情はわかってる。三藤エイジだ」
部長→ユノ「私は部長の広内ユノ!えらーくて強ーい人よ!」
トウヤ「…大丈夫ですか?鼻血出てますけど…」
ユノ「エイジくん、ティッシュ」
エイジ「へいへい」
ユノ「お見苦しい所を見せてしまったわね!もう一度!私は部長の広内…」
トウヤ「さっき聞きました」
ユノ「もうワンテイクさせてよ!…むぅ…。あ、入部テストは受けた?」
トウヤ「初耳ですそれ。え?何、そんなのあったの⁉」
リサ「言ってなかったかしら」
トウヤ「テストのテの字も出て来ませんでしたけど⁉」
リサ「仕方ないわね。…テストをしましょう」
ユノ「あ、受かっても受からなくても届けさえ出してくれれば入部させてあげるから〜」
リサ「部長は余計なこと言わないで。…とにかく、始めるわよ」
トウヤ「お、おう!」
リサ「まず、デッキからカードの左上に0と書いてあるユニットを、真ん中に置く。…そして、イメージしなさい」
トウヤ「い、イメージ。…何を?」
リサ「ここは、惑星クレイ。圧倒的な強さを持つ龍達の帝国、ドラゴンエンパイア。その戦場。…そうね、谷が理想的よ」
トウヤ「…谷…イメージ…はっ!ど、どこだここ!」
リサ「…イメージ出来たようね。私の見込みに間違いは無かったようね」
トウヤ「次は何すれば良いんだ」
リサ「私達は、この惑星クレイでは力を持たないただの霊体よ。…だから、ユニットに憑依…ライドする事で、力を得ることができる。この赤いサークルのカード。…これを、ヴァンガードと呼ぶわ」
トウヤ「ヴァンガード…」
リサ「導く者…という意味よ。そしてデッキから5枚を引く。これを手札として使うわ。この時、手札が気に入らなければ好きな枚数戻して引き直す事ができるわ。手札に、グレード1、2、3のカードが揃う様にすると良いわね。あとグレード0のカードはここで戻しておくのも手よ」
トウヤ「なるほど。…そんじゃ…二枚だ」
リサ「チェンジ無しよ。そうしたらデッキを相手にシャッフルしてもらい、戻した枚数引き直せる」
トウヤ「1、2っと」
リサ「…勝負開始の掛け声がある」
トウヤ「…知ってる…気がする」
リサ「なら話は早いわね。行くわよ」
トウヤ「スタンドアップ!」
リサ「ザ」
二人「「ヴァンガード!」」
リサ「レッドパルス・ドラコキッド」
トウヤ「スパークキッド・ドラグーン!」
リサ「ルール説明の都合があるから先攻は貰うわ。…ドロー。お互いのターンに一度、このヴァンガードの数字より一つ上のユニットにグレードアップする事が出来るわ。ライド、鎧の化身バー!先駆でレッドパルスは後ろに。バーでヴァンガードにアタック…は、1ターン目からは出来ないわ」
マリカ「うわー、すごいドヤ顔…」
ユノ「そのファイターズジョークは通じにくいわよね〜」
リサ「……」
トウヤ「お、落ち込むなよ…」
リサ「落ち込んでなんか…無いわ。ターンエンド。…貴方のターンよ」
トウヤ「(滅茶苦茶落ち込んでる…!)グレード1にライドだな…よし、ライド!レッドリバー・ドラグーン!…スパークキッドは先駆で後ろに…で良いんだよな?」
リサ「えぇ、後攻の1ターン目からアタックができるわ。後ろにグレード1か0のユニットがいれば、横にする事でパワーをプラス。攻撃を支援できるわ」
トウヤ「…それじゃあ、スパークキッド・ドラグーンの支援、レッドリバードラグーンでヴァンガードにアタック!」
リサ「ここで、ドライブチェックが発生する。デッキから一枚を公開して」
トウヤ「こうか」
リサ「右上にマークがあるカードね」
トウヤ「これは?」
リサ「トリガーユニットよ。ドライブチェックの時か、ダメージを受けた時にそのカードが出たら効果を発揮するわ。そのトリガーはドロートリガー」
トウヤ「ってことは一枚引けるのか」
リサ「それだけじゃないわ。パワーをユニット一体に+5000する事ができる」
トウヤ「とりあえず、レッドリバードラグーンだ」
リサ「攻撃が成立したわ。ダメージを与える事に成功した。私はここでダメージチェックをする。ここでさっきと同じ様に、トリガーカードが出れば効果を発揮できる。ダメージチェック、ドラゴンナイトネハーレン。(ダメージ1)トリガーはなし。ドライブチェックでチェックしたカードは全て手札に加わるわ」
トウヤ「なるほど、これを繰り返して行けば良いわけか」
リサ「そういう事。細かい事はやりながら説明するわ。行くわよ、スタンドアンドドロー。ライド!ドラゴンナイトネハーレン!レッドパルスの支援、ヴァンガードにアタック!」
トウヤ「っしゃ、来い!」
リサ「ドライブチェック。…ゲット、クリティカルトリガー」
トウヤ「クリティカル?…ヤバそうだな、名前的に」
リサ「本来、ユニットはカードの下に書かれたクリティカルの数だけダメージを与える事ができる。…そしてこのクリティカルトリガーは、与えるダメージを+1する」
トウヤ「ダメージ2点って事か!ダメージチェック。…セカンドチェック。(ダメージ2)トリガーは無い」
リサ「ターンエンドよ」
トウヤ「っしゃ、スタンドアンドドロー。グレード2か。ライド!サンダーストームドラグーン!!」
マリカ「紀野、スパークキッドドラグーンのスキル、使っちゃいなよ」
トウヤ「スキル?」
マリカ「効果書いてあるでしょ。左側に「起」って書いてあるヤツ。ダメージ受けた表のカード、一枚裏にして」
トウヤ「…こうか?」
マリカ「そうそう、これがカウンターブラスト。そんでこの子をヴァンガードの下に置くことで効果が発揮。デッキの上から5枚見て」
トウヤ「5枚」
マリカ「グレード3のカードを一枚手札に加えられるの」
トウヤ「なるほど。…よし、抹消者エレクトリックシェイバー・ドラゴンを手札に加える!」
マリカ「うんうん!ちなみに、空いてるここ。ここにリアガードをコールできるよ。ヴァンガードのグレードと同じかそれ以下のユニットを好きなところに置く事が出来る。これをコールって言うの」
トウヤ「そうか!これで仲間を増やして戦って行くんだな!よし、右側に魔龍戦鬼カルラ、その後ろにレッドリバードラグーンをコール!バトル!サンダーストーム!ヴァンガードにアタック!」
リサ「相手のアタックを、何も受け続ける必要は無いわ。手札にあるカードを、ガードゾーンにコールできる。これをガードと呼ぶわ。ブルーレイ・ドラコキッドでガード!」
トウヤ「するとどうなるんだ」
リサ「このカードの横に書かれた数字を、パワーに追加する。相手のパワーより、アタックしているユニットのパワーが同じか上回っていれば攻撃が通るわ」
トウヤ「そうか…でも、トリガーチェックは1枚だろ。…だったら、攻撃は通らないな」
リサ「そうね、ならどうするべきかしら」
トウヤ「ドライブチェック!ゲット、クリティカルトリガー!効果は全て…右のカルラに!」
リサ「そうね。正解よ。ガードに使ったカードは全てドロップゾーンに置く」
トウヤ「レッドリバーのブースト、カルラでヴァンガードにアタック!」
リサ「ノーガード。リアガードのアタックではドライブチェックは無いわ。よってそのままダメージが通る。クリティカルが乗っているので2点。ダメージを受けるわファーストチェック、セカンドチェック。ゲット、ドロートリガー。一枚ドロー。パワーは全てヴァンガードに(ダメージ3)」
トウヤ「よっし!ターンエンド!」
リサ「…さあ、ティーチングはここまでよ。…後は…容赦しないわ」
マリカ「リサが怒った。…ま、後は頑張んな」
トウヤ「え⁉ちょっ…」
リサ「ライド・ザ・ヴァンガード。この世の全てを焼き尽くす、黙示録の炎!…ドラゴニック・オーバーロード!」
次回予告
リサ「初心者とはいえ、油断していたら負けかねないわ。…常に油断せず戦って行かなきゃね」
トウヤ「…的矢のやつ、勝ちに拘ってる…って他人の心配してる場合じゃねえな。まずはこのテストに勝つ!次回、「覚醒の雷鳴龍」」
Page:1