二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 精霊の守り人 〜チャグムのまわりの人たち〜
- 日時: 2018/03/25 12:20
- 名前: 若紫 (ID: A6nvNWRl)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12210
はじめまして、若紫です!
精霊の守り人の小説が大好きなので、書きました。
チャグムのまわりの人たちということで、チャグムとバルサではなく、
オリキャラや狩人、二ノ妃が主人公です。
・荒らしはダメ
・駄文です
・小説カキコはじめてです
よろしくお願いいたします。
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- 精霊の守り人 〜チャグムのまわりの人たち〜 ( No.1 )
- 日時: 2018/03/23 17:41
- 名前: 若紫 (ID: A6nvNWRl)
さっそくですが、オリキャラ紹介します!
オリキャラ
フィオナ
女
15才
・色白で、きれいな黒目と黒髪
・チャグムの姉で、二ノ妃の娘
・頭がいい
・部屋の中に書物がたくさんある
・何度か宮を抜けだして、扇ノ下に行ったことがある
- 精霊の守り人 〜チャグムのまわりの人たち〜 ( No.2 )
- 日時: 2018/03/24 16:09
- 名前: 若紫 (ID: A6nvNWRl)
フィオナ編
フィオナは母がまねいた客人の泊まっている部屋の前で正座して、
部屋の中から聞こえてくる話を聞いていた。
きのう、弟のチャグムと山の離宮から帰る途中、
チャグムの乗っていた牛車の牛が暴れだし、チャグムが山影橋から青弓川におちてしまった。
その時、隣の平民用の鳥影橋から、
カンバル人の女が青弓川にとびこみ、チャグムを助けてくれた。
その女──下じものあいだでは有名な〈短槍使いのバルサ〉の泊まっている部屋に、母とチャグムが行った。
フィオナは後で呼ぶからと起こされたが、母たちの姿が廊下の角に消えると、
ふたりに気づかれないように、後を追って行き、それからずっと、バルサと母の話を聞いていた。
- 精霊の守り人 〜チャグムのまわりの人たち〜 ( No.3 )
- 日時: 2018/03/25 13:34
- 名前: 若紫 (ID: A6nvNWRl)
「フィオナ。」
母に呼ばれて、フィオナは静かに部屋に入った。
「あなたに頼みたいことがあります。この方とチャグムを・・・・。」
フィオナは母の話の続きを自分で言った。
「安全に逃げられるように、バルサとチャグムを秘密の抜け道へ、
連れていけばよいのでしょう。失礼ながら部屋の外で話はすべて聞いていました。」
「それでは、私の考えも最初からわかっていたのですね。」
「はい。口封じのためなら宿に刺客を放った方が簡単ですし、
お礼ならわざわざ館に招かなくても、報奨金を渡せばよいはずです。
チャグムは命を狙われています。チャグムを助ける方法探していた母上はバルサにチャグムを託して、
逃げてもらおうと考えているのだと思いました。」
二ノ妃は、頭のいい娘の考えを聞いて、ため息をついた。
「その通りです。あなたに隠し事はできませんね。あなたは私の考えに反対ですか?」
フィオナは首を横にふった。
「いいえ。私もチャグムには生きていてもらいたいです。
でなければ盗み聞きなどはしません。私も母上の考えに賛成です。」
バルサが二ノ妃とフィオナの話を聞いて、ほほえんだ。冷たい笑みだった。
「私のうしろに三人。あなた様のうしろに三人。意外に心をゆるせる手勢が少ないのですね。」
フィオナと二ノ妃はバルサを見つめた。
「そのお宝と、皇子をいただきましょう。
さあ、はやく。夜が明けてからでは、逃げきれません。
そして、私たちが逃げたころをみはからって、皇子の部屋の寝間に火をかけなさい。
皇子が例の夢をみてみずから火をつけたことにすればよい。
そして、皇子を助け出せなかったことにするのです。」
すべての支度を整え、フィオナはバルサとチャグムを秘密の抜け道へ連れていった。
「この先をまっすぐ行けば、谷川へ出ます。どうかチャグムをよろしくお願いします。」
そして、チャグムを見て、小さなお守りをわたした。
「これは、トーサお祖父様から私がもらったもの。
チャグムが死ねば、母上もトーサお祖父様も悲しみます。
あなたが生きていることを願っている人もいることを忘れないで。」
もうすぐ夜が明けてしまう。
フィオナはチャグムと別れると、泣きたいのをこらえて、大きな館へ戻った。
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