二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- とび森 アイカ村物語
- 日時: 2018/03/24 14:42
- 名前: 聖蘭 (ID: i3DscJW2)
こんにちは!
聖蘭です!
皆さんは、「とびだせ どうぶつの森」の、「アイカ村」をご存知でしょうか?
今回は、私がその、「アイカ村」の物語を予想して、
小説にしてみました!
ぜひ見てください!
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- Re: とび森 アイカ村物語 ( No.1 )
- 日時: 2018/03/24 15:38
- 名前: 聖蘭 (ID: i3DscJW2)
【プロローグ】
「お誕生日おめでとう!」
「アイカ、誕生日おめでとう!」
「わあっ」
良く見慣れた家なのに、いつもと違う、特別な感覚。
そう、今日は私、アイカの誕生日!
楽しくて、嬉しくて、たまらなかった。
「お義母さん、お父さん、ありがとう!」
2人はニッコリと笑って、
「さあ、ケーキを食べましょう」
「そのあと、プレゼントを開けよう」
と、口々に言った。
「美味しい!」
今年のケーキは、いつもと味が違った。
美味しいけど、違う美味しさ。
買ったお店が違うんじゃない。
ケーキの種類が違うんじゃない。
一緒に食べる人が、違うんだ__。
- Re: とび森 アイカ村物語 ( No.2 )
- 日時: 2018/03/24 15:30
- 名前: 聖蘭 (ID: i3DscJW2)
【白いカーネーション】
「咲いた…!」
私は、家の前で水の入ったジョウロを持ちながら呟く。
「2本…これで2本も咲いた!」
本当は1本だけにするつもりだったんだけど。
お母さんに、1本だけじゃ気持ちが伝わらないんだもん。
「アイカ?何してるの?早く家に入りなさい。風邪引くわよ」
お義母さんが私を呼ぶ。
「はーい」
私は小走りで玄関のドアを開ける。
「ただいま」
「はあ…」
「え?どうしたの?」
「なんでもない」
気のせいかな、お義母さんが、ため息をついたような気がした。
「それよりアイカ。何をしていたの?」
「え、花が咲いたんだよ!あの白いカーネーションが!2本目だよ!」
私はニヤニヤして言った。
「ああ、そうなの。咲いたのね、良かったじゃない…」
「お母さん、喜んでくれるかなっ」
「アイカ、お母さんはここにいるでしょう?」
「違うよ?お母さんだよ!私の本当のお母さん!」
「…そうだったわね」
この悲しそうなお義母さんの声に、私は気が付かなかったんだ。
こんな事_白いカーネーションも、お母さんの話も、しなければ良かったなんて、
まだ幼かった私に分かるはずがなかった。
- Re: とび森 アイカ村物語 ( No.3 )
- 日時: 2018/03/24 16:14
- 名前: 聖蘭 (ID: i3DscJW2)
【悲劇】
「え…?」
ない。
「カーネーションは?」
ない。
バッ!
私は玄関のドアを開けて、リビングに駆け込む。
「お義母さんっ!!」
「あら、おかえりなさい、アイカ」
リビングには、静かに洗濯物をたたんでいるお義母さんがいた。
「カーネーションは?!白いカーネーション!」
「え?カーネーション?」
ない。ないの。
昨日まではあったのに。
ちょっと遊びに行っていただけなのに。
朝はあったんだよ。
なのに…!
「お義母さん知らないの?お義母さんしかこの家にいないんだよ!」
「知らないわ。」
「…でも」
「いいじゃない。あなたの本当のお母さんは、もういないのよ、カーネーションなんてあっても、気持ちなんて伝わらないわ」
「…私…お母さんが大好き。」
「うるさいわね!」
「どうして?誕生日の日のお義母さんは、優しくて…楽しかったのに!」
「夢でも見たんじゃないの?」
「でも!」
「うるさい!黙りなさい!」
「…でも」
見たことのない顔だった。
怖くて…たまらなかった。
- Re: とび森 アイカ村物語 ( No.4 )
- 日時: 2018/03/24 16:37
- 名前: 聖蘭 (ID: i3DscJW2)
【こえはだれにもとどかない】
「助けて!助けて!お母さん!助けて!!お義母さん、出して!」
「出すもんですか!お母さんはいないの!家には私とあなただけよ!お父さんもいない…!」
うう。
目頭が熱くなる。
頬に、一筋の水_。
お父さん…なんで!?
助けてよ。
お義母さん!どうして怒るの!?
「私、お義母さんのことも大好き!お母さんもお義母さんも大好き!」
「…うるさい!」
私…閉じ込められてるの?
もう、出れないの?
こえはだれにもとどかない…の?
- Re: とび森 アイカ村物語 ( No.5 )
- 日時: 2018/03/24 16:56
- 名前: 聖蘭 (ID: i3DscJW2)
【裏切り】
数日経っても、私は出れなかった。
痩せて、意識も朦朧とする。
「アイカはどこに行ったんだ!お前、答えろ!!」
お父…さん?
「アイカ?アイカのことが気になるのね?」
「当たり前じゃないか!自分の子供だぞ!」
「…ふんっ」
「アイカがいなくなって何日かかっているんだ…!」
「さあね。」
「お前!」
「教えてあげるわ」
「…」
「その前にね…!これはなんなの!?」
「ぐっ!」
ドアが閉まっていて見えない。
でも。
ケンカをしている。
「こ、これは!」
「この女誰?!ずっとあなたのこと愛していたのに!ひどいわ!」
「誤解だ!」
「どこが?!」
「誤解だ!アイカとも無関係だ!」
「は?アンタの娘がアイカなのよ!アンタの血が流れているの!!」
「誤解だって言っているだろう!!」
「私の本当の娘でもない!なのにどうして、世話をしなければならないの?!それに…!アンタの血をひく子供なんて!」
「やめろ!……っ!」
誤解じゃないって知ってる。
だって…お父さん最近、全然帰ってきていないんだもん。
私にもわかる。
これは__不倫だ。
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