二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 〜遊☆戯☆王〜 希望を見出す少女
- 日時: 2018/04/30 20:16
- 名前: コンダクター (ID: 4gmoED8F)
【希望皇】。
アニメにてある少年がエースとし、様々な困難に立ち向かうその姿はまさに希望にして皇の在り方を示していた。
彼女・巫 ユウ(かんなぎ ゆう)はそんな少年達に憧れ、希望の皇と共にデュエリスト養成学校へと入学するのだった……。
*注意*
・ルールはマスタールール4
・初期ライフはLP8000
・亀更新、駄文
・オリカは無し
第一話 希望を胸に! 巫 ユウ >>1-4
Page:1
- Re: 〜遊☆戯☆王〜 希望を見出す少女 ( No.1 )
- 日時: 2018/04/28 03:48
- 名前: コンダクター (ID: QNccqTkk)
第一話 希望を胸に! 巫ユウ
「えー……キミ達若きデュエリストは将来はプロとしての道を歩むべく云々カンヌン……」
壇上にてマイクに向かい念仏でも唱えているのかと言いたくなるような長ったらしい話をするハゲ……ではなく、校長の話をコクリ、コクリと首をカクンカクンしながら聞いている少女がいた。
茶色のボタンアップ・ブーツを履き若草色のミニスカートと黄色のフード付きパーカー、前髪を赤いヘアピンで留めている茶髪のショートボブに青い瞳の少女、彼女こそがこの物語の主人公である巫 ユウ(かんなぎ ゆう)である。
此処デュエリスト養成学校は制服はない。 というのも『プロのデュエリストなら格好もその者の評価になる』との考えで普段着登校が認められており、彼女だけではなく周りも様々な格好で此処に来ているのだ。 だがピンクのモヒカンはどうなのだろうか。
養成学校の入学式、彼女はまさか小中と続いて此処でも眠くなるような長ったらしい話を聞かされるとは思っておらず眠いのを堪えるのに精一杯であった。
「ホニャララ……というわけで、入学おめでとう諸君! 我々はキミ達を歓迎する!」
丁度終わったらしい、後は其々に振り分けられたクラスへと向かうだけだ。
ユウはB組だ、故にB組へ向かう為に眠い目を擦りながら歩き出すとドン、と誰かにぶつかった。
「あっ、すみません……」
「あん? ああ……気にしなさんな」
ぶつかった少年は格好が何というべきか、変な格好をしていた。
黒い運動靴に黒いジーンズを茶の革ベルトで締め、黒いインナーとここまでほぼ黒一色だったのが赤い長袖シャツをボタンを外し全開にして羽織り、首元に金のチェーンネックレス、右手人差し指に金の指輪、右手首に黒革のブレスレット、左手首に腕時計を巻き眼鏡をかけてワークキャップを被りボサッとした灰色の髪と濁り気味の茶の瞳が妙に少年を変だと思わせる。
「ああそうだ、お前さんクラス何処だい?」
どうやら話し方も変らしい。 今時の若者の話し方というより、堅気じゃない人間の喋り方を真似しているような違和感がある。
だが少年にクラスを聞かれた為ユウは失礼な考えを頭の隅に置き「B組です」と答えると少年は「そうかい」と短く言葉を返した。
「俺もB組だから一緒に行くかい? どうせ後は軽い話聞いて自由解散だろうしよ」
「はあ……じゃあ、御言葉に甘えて……」
ユウは少年の提案を無下にする理由がないからか受け入れ、ユウの歩調に合わせて少年も歩く。
見た目こそ変だがどうやら常識は弁えてるのか、人とぶつかりそうになるとユウの後ろに行くなどして人とぶつからないように歩いている。
何の会話もないまま自分達のクラスに着き、少年が戸を開けて先に入るように促すのでユウは先に入ると、そこには当然だが自分達と同い年くらいの少年少女が思い思いの事をしていた。
「おっ! ゼロムじゃーん! おひさ〜」
「お疲れさん四季。 だがお前とは昨日デュエルした記憶あるぞ」
ゼロム、と呼ばれた赤シャツの少年に馴れ馴れしく歩み寄る四季、と呼ばれる少年。
此方は黒いサンダルに黒いスリムパンツ、白いインナーに焦茶のファーコートにボサボサの黒髪と半目の黒い瞳と成る程両者揃って変人だ。
ユウはゼロムより頭一つ背が低いが、四季はゼロムより背が高く若干見下ろしている。 ……いや、ゼロムが平均より低いのか、四季に見下ろされているのだろう。 とにかく私を挟んで話すのをやめましょう、変人にサンドされる趣味は私にはない。
「そだっけ? ……ん? ゼロム、その娘コレ?」
「嬢ちゃん、彼奴の小指をへし折ってやれ。 俺が許可する」
「嫌ですよ」
不躾に右手小指を立てる四季にゼロムは真顔でユウにへし折って良しと言う。 ユウはにっこりと笑顔を浮かべ断ると窓際の真ん中の列辺りの席に向かうと椅子を引き腰を下ろした。
そしてチラリと先程の変人2人に目を向けるとゼロムは何かカードを手に持ち「例のブツだが」と言い、四季は千円札を取り出してカードと交換する。 オイここでそれをするな。
暫くすると此処の担任の先生が来た為、変人2人も含めて全員が適当な席に座り暫く話をすれば自己紹介の時となった。
「新島です」「明方です」など色々と自己紹介がされ、ゼロムの番となった。
ゼロムが席を立つと全員が此方を見ているのを見て一つ息を吐き、自己紹介を始める。
「ハイどもー、獄楽門 ゼロム(ごくらくもん ぜろむ)ですわ、基本暇こいてるんで適当に宜しく頼みますわ」
凄い苗字に御約束の変人っぷりですありがとうございました。 何だその苗字偽名か?
「獄楽門って、最近この辺りでかち合ってるヤの付く職業の人達じゃ……」「マジかよ……ヤベェ奴じゃねえか……」
前言撤回。 本当にヤバい人だった。
ゼロムが座ると今度は変人2号が立つ、此方は普通であってくれ。
「どもども〜、宮本 四季(みやもと しき)ですよー、基本的に旦那とつるんでるんで宜しく〜」
なんて気の抜けた変人だろうか、まあ此方は獄楽門さんと違い一般家庭らしい。 良かった。 ……旦那の単語については触れない方が良いだろう、うん。
自分の番となり「巫 ユウです。 皆さん宜しくお願いします」と簡潔に挨拶を済ませ、全員が自己紹介を終えると今日は終わりとの事でさっさと帰ろうとした。 しかし……。
「オイ、デュエルしろよ」
「だがオレはレアだぜ?」
しまった、つい反射的に返してしまった。
見れば変人2人とは違い……失礼だが……太った少年と痩せた長身の少年が此方に話しかけてきた__
- Re: 〜遊☆戯☆王〜 希望を見出す少女 ( No.2 )
- 日時: 2018/04/29 10:58
- 名前: コンダクター (ID: HSijQ0Up)
「んじゃあ……ルールはタッグフォース、LPと場と墓地は共有、んで『お互いの〜』というのは直前のターンプレイヤーに効果が作用する。 これで良いか?」
「「問題ないです」」
「いいよ〜」
「なぜこうなった……」
養成学校の校庭、ベンチに座りながらルールの説明をするゼロムを横目にユウは今回のパートナーである四季、そして今回の相手である新田と新庄の2人を見てどうしてこうなったかを振り返った……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
……それは30分程前だ。
ユウが反射的にデュエルの誘いを受けてしまう、そこからこの話が始まった。
「アレ、新田と新庄じゃん……彼奴等高校生にもなってカモ探しでもしてんのかよ?」
変人1号・ゼロムがユウの相手をするであろう2人を見てそうぼやく。
太っている方が新田、痩せている長身が新庄というのだろう。
「おやおや? そこにいるのはゼロムじゃないですか、久し振りですねえ」
「カモ探しとは失礼ですねえ、僕達はただデュエルのお誘いをしているだけですよお?」
「何言ってんだお前さん、バトルロイヤルルールで嗾けておきながら実質1対2で嵌め殺して剰え負けた奴からカード巻き取ってた奴の発言じゃねえだろ」
ゼロムの口振りからするとどうやらこの2人は昔から悪さをしているのだろう、此処に来てもそれを辞めるつもりがない辺りきっと胸糞悪い連中に違いない。
「……本当にキミは人の神経を逆撫でしてきますねえ……」
「あ? お前さん達と違って俺は思った事が口に出るんだよ。 ……えーと、巫だっけか? ぶっちゃけ此奴等とのデュエルは何の意味もねえし寧ろ負けた時のデメリットが高えからやめとけ」
彼なりの説得だろう、ゼロムはユウに忠告しているがユウはそれを首を横に振って言葉を返した。
「生憎だけど……デュエリストは一度売られた勝負は降りないよ。 それに……負けなければいいんでしょう?」
「……オイ四季、目の前の嬢ちゃんがイケメン過ぎんぞ」
「そだね〜、ゼロムとは雲泥の差だねえ〜」
目の前で茶番を演じている変人を無視し、ユウは校庭でやろうかと新田と新庄を誘う。 一瞬だけ2人の表情が歪んだのをユウは見逃さず、「勝てばいいんだ……」と呟いて席を立とうとすると四季がトントン、とユウの肩を指で叩いた。
「じゃあさ、オレも入れてくれよ」
「「「……へ?」」」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「いや〜、此処のデュエリストの実力がどんなものか知りたいからね〜」
呑気にデュエルディスクにデッキを差し込みオートシャッフル機能を起動させつつ、四季はのほほんと言っていた。
「……念の為に聞きますが、彼はどれぐらい強いのですか?」
「俺より強いけど何か?」
新田の質問にゼロムは真顔で返し軽く青褪める2人に「まあ火力だけなら俺の方が上手だから気にすんな」と笑い、全員が準備が整ったのを確認すれば口を開いた。
「それじゃ、これより新田・新庄ペア対巫・四季ペアによるタッグフォースルールでのデュエルを開始する!」
「「「「デュエル!」」」」
勢いよくカードを5枚引き、先攻ランプが点灯したのは……四季だ。
「ん〜それじゃ、まずは手札から魔法カード《星遺物の醒存》を発動するよ〜」
「【クローラー】……」
四季の発動した魔法カードにユウはポツリと呟いた。
【クローラー】は☆2昆虫族のみで編成されたカード群であり、リバース効果と共通で保有する表側表示の際に相手のカード効果によって場を離れた時に同名以外の【クローラー】をデッキから裏側守備表示で特殊召喚する効果を持っている。
ゼロムは四季の方が強いと言っていたが、恐らくデッキ相性の関係で言っているのかもしれない。 ……とにかく今は四季のターンだ。
「デッキトップから5枚をめくるよ〜……アクソン、星鎧、差す影、《砂漠の光》、醒存か……なら差す影をサーチして、残りは墓地送りにするよ。 そして《星遺物に差す影》を発動!」
1枚のカードを手にして残りを墓地に送ると早速手札に加えたカードをフィールド魔法ゾーンに発動する。
……しかし、風景に何の変化も訪れない。
「更に差す影の効果で手札の《クローラー・グリア》を裏側守備表示で特殊召喚、モンスターをセットしてカードも伏せてターンエンド」
ユウ・四季
LP8000
場:セットモンスター×2 伏せカード1
フィールド魔法:星遺物に差す影
手札:ユウ5枚 四季1枚
星遺物の醒存 通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分のデッキの上からカードを5枚めくる。
その中に「クローラー」モンスターまたは「星遺物」カードがあった場合、その内の1枚を選んで手札に加え、残りのカードは全て墓地へ送る。
無かった場合、めくったカードを全てデッキに戻す。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はリンクモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
星遺物に差す影 フィールド魔法
(1):フィールドの「クローラー」モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
手札からレベル2以下の昆虫族モンスター1体を表側守備表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
(3):自分のリバースモンスターが相手モンスターとの戦闘で破壊された時に発動できる。
その相手モンスターを墓地へ送る。
- Re: 〜遊☆戯☆王〜 希望を見出す少女 ( No.3 )
- 日時: 2018/04/29 10:59
- 名前: コンダクター (ID: HSijQ0Up)
「では僕のターンですねえ……ドロー!」
新田がカードを引く。 ドローカードを確認して鼻を鳴らし、嫌な笑みを見せつつカードを発動する。
「僕は手札から《手札抹殺》を発動……全員手札を全て捨てて、捨てた枚数分ドローだ」
「言われなくても分かってるよ、1枚捨てて1枚ドロー」
「私は手札を5枚捨てて5枚ドロー」
「オイラも5枚捨てて5枚ドローだな」
「僕は5枚捨てて5枚ドローだ! ハハハ! さあ絶望を味わえ! 僕は手札から《儀式の下準備》を発動! 僕はデッキから《ハンバーガーのレシピ》を手札に加え、墓地から《ハングリーバーガー》を手札に回収!」
「「「《ハングリーバーガー》!?」」」
まさかのこのモンスターである。
見た目悪魔族、だがしかし戦士族であるこのハンバーガーはネタとして長らく愛されており、同じ戦士族儀式モンスターなら《カオス・ソルジャー》を使う方がサポートも多く扱いやすいが……。
「カオソルじゃないの!?」
「煩い! 僕はハンバーガー信者だ! 《ハンバーガーのレシピ》を発動!」
「嫌な予感がするからセットしていた《砂漠の光》をチェーン発動!」
四季はセットしていた《砂漠の光》を発動、その効果で翻ったのは……《クローラー・グリア》と《クローラー・スパイン》の2体。
「そんな虫ケラ……すぐに蹴散らしてやる! 僕は儀式素材として墓地に存在する《儀式魔人リリーサー》と《儀式魔人デモリッシャー》の2体をゲームから除外する!」
「うっお!? あの野郎やりやがったな!?」
「な、何かマズイの……?」
ゼロムが思わず立ち上がってしまう。 ユウは【儀式魔人】の効果は知らない為、ゼロムと四季に聞いてみた。
「……【儀式魔人】には儀式素材となった時、その儀式モンスターに効果を付与するんだ……」
「リリーサーには特殊召喚封じ、デモリッシャーは相手からの効果対象にならない効果を付与する効果がある」
「そんな……っ!?」
「ヤクザの息子にポケポケ虫使いに言われた通りだ! さあ出でよ僕の切り札《ハングリーバーガー》!」
墓地からリリーサーとデモリッシャーの幻影が浮かび上がれば、それを捕食して現れる鋭利な牙を生やしたハンバーガーが今度は四季とユウを捕食せんと狙う。
だが光に照らされた裏守備モンスター達がガサガサ……と嫌悪感を覚えさせる足音を鳴らしその姿を見せる。
ハングリーバーガー/闇属性 戦士族 ☆6 攻撃力2000
クローラー・グリア/地属性 昆虫族 ☆2 守備力1500→1800
クローラー・スパイン/地属性 昆虫族 ☆2 守備力2100→2400
「差す影の効果で【クローラー】の攻守は300アップ……本当ならグリアの効果で墓地のアクソンを蘇生してスパインの効果でバーガー破壊だけど……」
「リリーサーで特殊召喚はさせないしスパインの効果は対象を取るから効かないよ! さあバトルフェイズ! 先ずはグリアを捕食しろ!」
新田の命令にバーガーは牙を剥きグリアをバリバリ、と捕食していく。
ユウはその光景に「うっ……」と呻く。 ……だがゼロムが四季に『彼奴阿呆なの?』という表情を向け、四季は『まあ知ってる方がおかしくない?』と肩をすくめる。
……そしてそれは突然きた。 何とバーガーが内側からボコボコ、と膨れ上がり大量のグリアに逆に食われたのだ。
「うぇ……」
「な、何だと!?」
「吐くなよ? 嬢ちゃん、そして馬鹿か新田お前さん……」
「差す影の効果。 バーガーはリバースモンスターであるグリアを戦闘破壊したから墓地に送るよ。 これ対象取らないから」
「な、何だとぉ!?」
まさかの超絶効果、自分のリバースモンスターに破壊を介さない道連れ効果を付与する効果にユウは口元を押さえながらも便利だなと思った。 絵面が最悪だったが。
「くっ……カードを1枚伏せてターンエンドだ!」
新田・新庄
LP8000
場:モンスター無し 伏せカード×1
フィールド魔法:無し
手札:新田3枚 新庄5枚
手札抹殺 通常魔法
(1):手札があるプレイヤーは、その手札を全て捨てる。
その後、それぞれ自身が捨てた枚数分デッキからドローする。
儀式の下準備 通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから儀式魔法カード1枚を選び、さらにその儀式魔法カードにカード名が記された儀式モンスター1体を自分のデッキ・墓地から選ぶ。
そのカード2枚を手札に加える。
ハンバーガーのレシピ 儀式魔法
「ハングリーバーガー」の降臨に必要。
フィールドか手札から、レベルが6以上になるようカードを生け贄に捧げなければ、「ハングリーバーガー」は降臨できない。
ハングリーバーガー 闇属性 戦士族 ☆6 儀式モンスター
攻撃力2000 守備力1850
「ハンバーガーのレシピ」により降臨。
フィールドか手札から、レベルが6以上になるようカードを生け贄に捧げなければならない。
儀式魔人リリーサー 闇属性 悪魔族 ☆3 効果モンスター
攻撃力1200 守備力2000
(1):儀式召喚を行う場合、その儀式召喚に必要なレベル分のモンスター1体として、墓地のこのカードを除外できる。
(2):このカードを使用して儀式召喚したプレイヤーから見て相手は、儀式召喚したそのモンスターがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、モンスターを特殊召喚できない。
儀式魔人デモリッシャー 闇属性 悪魔族 ☆3 効果モンスター
攻撃力1500 守備力600
(1):儀式召喚を行う場合、その儀式召喚に必要なレベル分のモンスター1体として、墓地のこのカードを除外できる。
(2):このカードを使用して儀式召喚したモンスターは相手の効果の対象にならない。
砂漠の光 通常罠
自分フィールド上に存在するモンスターを全て表側守備表示にする。
クローラー・グリア 地属性 昆虫族 ☆2 リバース/効果モンスター
攻撃力700 守備力1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
自分の手札・墓地から「クローラー・グリア」以外の「クローラー」モンスター1体を選んで表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。
「クローラー・グリア」以外の「クローラー」モンスター2体をデッキから裏側守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
クローラー・スパイン 地属性 昆虫族 ☆2 リバース/効果モンスター
攻撃力300 守備力2100
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
(2):表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。
「クローラー・スパイン」以外の「クローラー」モンスター2体をデッキから裏側守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
星遺物に差す影 フィールド魔法
(1):フィールドの「クローラー」モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
手札からレベル2以下の昆虫族モンスター1体を表側守備表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
(3):自分のリバースモンスターが相手モンスターとの戦闘で破壊された時に発動できる。
その相手モンスターを墓地へ送る。
- Re: 〜遊☆戯☆王〜 希望を見出す少女 ( No.4 )
- 日時: 2018/04/30 20:13
- 名前: コンダクター (ID: 4gmoED8F)
「リリーサーの効果を付与されていたハンバーガーが消えた今なら……私の、ターン!」
勢いよくデッキからカードを引き、ユウは一度自分の手札を確認してから1枚のカードを発動した。
「魔法カード《ギャラクシー・サイクロン》発動! 新田が伏せたそのカードを破壊します!」
「僕のミラーフォースが……」
《聖なるバリア ーミラーフォースー》か……厄介なものを伏せていたな……。
ユウは破壊したカードを確認して胸を撫で下ろし、今度はモンスターを呼び出す。
「《俊足なカバ バリキテリウム》の自身の効果で特殊召喚! 貴方達の墓地からレベル4モンスターを蘇生出来ますが……」
「くっ、僕の墓地にはいない!」
「ならばオイラは墓地から《憑依装着ーライナ》を攻撃表示で蘇生する!」
俊足なカバ バリキテリウム/風属性 獣族 ☆4 攻撃力1600
憑依装着ーライナ/光属性 魔法使い族 ☆4 攻撃力1850
ユウの場にはヒーロースーツを着てマントを翻し、サングラスをかけたカバが何処からか跳躍してユウ達の場に着地。
そしてカバが小さな指を曲げて挑発すれば新庄の墓地から【霊使い】として成長した白髪の少女が自身の精霊を傍らに勢いよく現れ、その杖を構えてユウ達を睨む。
「……【霊使い】なのか【里ビート】なのか悩ましいなこれ」
「手札から《ゴブリンドバーグ》召喚! 効果で更に手札から《ゴゴゴゴーレム》を特殊召喚します!」
何かボソッと聞こえたがゼロムの言葉を無視してユウは更に展開する。
現れたのはプロペラ機に乗り操るゴーグルをかけたゴブリン。 そしてボタンを押し上空から巨大なコンテナを落下し、そのコンテナから赤いモノアイを光らせてゴーレムが起動した。
ゴブリンドバーグ/地属性 戦士族 ☆4 攻撃力1400 → 守備力0
ゴゴゴゴーレム/地属性 岩石族 ☆4 守備力1500
「ゴブリンドバーグは効果を使うと守備表示になります……ですが、ここからが私の本領発揮です!」
「レベル4が3体……エクシーズ召喚か!」
エクシーズ召喚。 大まかに言えば同じレベルのモンスターが2体いれば行える召喚方法であり、素材は墓地へ送らず重ねた上にエクシーズモンスターを置き、下のカードをオーバーレイ・ユニット(以下ORU)を墓地に送る事でその効果を発揮する事が可能で、その利便性の高さから様々なデッキに使用されてきた。
レベルの代わりにランクを持ち、このランクによっては様々な事にも使うが、その説明は省く。
ゼロムが「俺TUEEEEE返ってこねえかな……」とぼやいたが、あんな奴は返ってこれない。 一生禁止のままでいろ。
「だけどその前に此方から……私は四季のスパインと私のゴブリンドバーグ、2体の地属性モンスターをリンクマーカーにセット!」
「リンク召喚か……!」
リンク召喚はこのマスタールール4から追加された要素で、エクストラから出てくるモンスターはエクストラゾーンにしかモンスターを特殊召喚出来ない。
だがリンクモンスターとそのモンスターが示すリンクマーカーの向きによりその先に更にエクストラからモンスターを特殊召喚が可能となり、展開力があるデッキならなるべく早く呼び出して更なる展開に繋げたいところだろう。
また、リンクモンスターはエクシーズモンスター同様レベルは持たないが、代わりにリンクという値を持つ。 場合によってはそれを足し合わせて更なる高リンクモンスターに出来るがこの説明も省く。
尚、リンク召喚自体は条件を満たせばエクストラから出せるので、場合によってはそれ用の構築になってしまうのは別の話だ。
とにかく、四季のスパインとユウのゴブリンドバーグが空中に浮かんだ謎のゲートの右下と左下にセットされ、その辺りが赤く輝く。 そのゲートから出てきたのは気品溢れる4足の獣、その額には鋭き角が生えている。
「リンク召喚! リンク2《ミセス・レディエント》!」
尚、今後の識別としてリンクモンスターとそのリンク先にモンスターが出た場合の場はこう表記させてもらう。
例)
■□■レ■エクストラ(レはレディエント)
□□□□□メイン
□□□□□魔法罠
ミセス・レディエント/地属性 獣族 リンク2 攻撃力1400→1900
ゴゴゴゴーレム/守備力1500→2000
俊足なカバ バリキテリウム/攻撃力1600→1200
「レディエントの効果で全ての地属性の攻撃力と守備力は500上昇、逆に風属性の攻撃力と守備力は400下がるわ。ここから更に展開する! 私はレベル4のバリキテリウムとゴゴゴゴーレムでオーバーレイ!」
「来るぞ新庄! 本命のエクシーズ召喚だ!」
「大丈夫か!? ライナたん無事でいられるかな!?」
「いや煩えよ」
いきなり新庄がライナをたん付けで呼び始めた為かゼロムが冷ややかな視線を送るが、エクシーズ召喚のエフェクトは続行中だ。
「現れろ、No.39!我が戦いは ここより始まる。白き翼に望みを託せ。光の使者、希望皇ホープ!」
『ホォォォォップ!』
現れるはエクシーズモンスターの中でもより強い効果を内蔵する【No.】の中の1体、白き鎧と金の飾りが正に『希望皇』を名乗るに相応しい姿。
進化後が揃って殺意の塊であるホープである。
No.39 希望皇ホープ/光属性 戦士族 ★4 攻撃力2500 ORU×2
「【希望皇】か! まさかこの御時世に使う奴を見れるとはな……!」
ゼロムと四季が身を乗り出すようにホープを眺め、その雄姿に感嘆を覚える。
悪い気分じゃない、寧ろその表情を見てユウは静かに微笑むと気を締めて攻撃宣言を行う。
「バトルフェイズ! レディエントでライナを攻撃!」
「なら新田の墓地から《ネクロ・ガードナー》を除外して攻撃を無効にする!」
「なっ!? 新庄!?」
角で貫こうと突進するレディエントの前に半透明の赤いショルダーを持つ戦士が押さえつける。 その隙にライナは横へ飛びレディエントへ光球を放ち目眩しをする。
強い光に当てられレディエントは大慌てで立ち退くと、今度はホープが剣を構える。
「甘い! ホープの攻撃! 『ホープ剣スラッシュ』!」
「ら、ライナたあああああん!?」
無情にもホープが振り下ろした剣はライナが防ごうとした杖を切り裂き、返しの刃で逆袈裟に少女の身体を切り裂いた。
新田・新庄LP8000→7350
「新田ァァァァァ! もっと防御札を用意しろよォォォォォ!」
「僕のせいにするなよ!?」
「……メインフェイズ2、カードを1枚伏せてターンエンド……」
新庄の豹変ぶりにユウと四季は引き、ゼロムは「ジャッジ引き受けたのミスったかなあ……」とぼやいた……。
ユウ・四季
LP8000
■□■レ■
□□希□□
伏□□□□
手札:ユウ1枚 四季1枚
ギャラクシー・サイクロン 通常魔法
「ギャラクシー・サイクロン」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
俊足なカバ バリキテリウム 風属性 獣族 ☆4 効果モンスター
攻撃力1600 守備力600
このカード名の(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
(1):このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードの(1)の方法で特殊召喚に成功した場合に発動する。
相手は、自分または相手の墓地からレベル4モンスター1体を選び、自身のフィールドに特殊召喚できる。
憑依装着ーライナ 光属性 魔法使い族 ☆4 効果モンスター
攻撃力1850 守備力1500
(1):このカードは、「光霊使いライナ」1体と光属性モンスター1体を自分フィールドから墓地へ送り、手札・デッキから特殊召喚できる。
(2):このカードの(1)の方法で特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「憑依装着−ライナ」以外の守備力1500の魔法使い族モンスター1体を手札に加える。
(3):このカードの(1)の方法で特殊召喚したこのカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
ゴブリンドバーグ 地属性 戦士族 ☆4 効果モンスター
攻撃力1400 守備力0
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。
この効果を発動した場合、このカードは守備表示になる。
ゴゴゴゴーレム 地属性 岩石族 ☆4 効果モンスター
攻撃力1800 守備力1500
(1):守備表示のこのカードは、1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。
ミセス・レディエント 地属性 獣族 リンク2 リンク・効果モンスター
攻撃力1400 マーカー↙・↘
地属性モンスター2体
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドの地属性モンスターの攻撃力・守備力は500アップし、風属性モンスターの攻撃力・守備力は400ダウンする。
(2):このカードが戦闘・効果で破壊された場合、自分の墓地の地属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
No.39 希望皇ホープ 光属性 戦士族 ★4 エクシーズ・効果モンスター
攻撃力2500 守備力2000
レベル4モンスター×2
(1):自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
そのモンスターの攻撃を無効にする。
(2):このカードがX素材の無い状態で攻撃対象に選択された場合に発動する。
このカードを破壊する。
ネクロ・ガードナー 闇属性 戦士族 ☆3 効果モンスター
攻撃力600 守備力1300
(1):相手ターンに墓地のこのカードを除外して発動できる。
このターン、相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする。
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