二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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ぬらりひょんの孫 【半妖が奴良組に入ったそうです】
日時: 2018/06/02 19:55
名前: 時雨 (ID: d/GWKRkW)

「俺は地元の中学校に通う2年生、青空大地です」


「今日もクソ暑かったな」

大地「そうだな」

『隣を歩くこの人は僕の同級生の夜宮海也』

海也「そういえば今日のニュース見たか?また不可
解な死亡事件が発生したんだと。」

そう言って海也はスマホの画面を見せてくる

大地「ここ最近はこういう事件が多くなってるな」
海也「物騒でちょっと薄気味悪いな」

こんな雑談をしながら俺達は下校する。
途中家の近くのスーパーに立ち寄り晩飯の材料を買った。

俺達は昔からの友達だった、親同士も仲が良かった。
けど、4年前家族は俺達を残して死んでいった。

だから今は2人でアパートの部屋を借りて生活している。


海也「美味かった」
大地「そりゃ良かった」

家事を作るのは俺の仕事になってる。
コイツに任せると禄なことにならない。

海也「俺宿題するから先に風呂入ってくれ」
大地「分かった」

風呂はあまり湯には浸からない、ほとんどの場合シャワーで済ましてしまう。

シャワーで泡を流しながら明日のことを考える
『明日は集会がある最近風紀面の乱れが見えるから、明日は呼びかけをした方がいいな』

風呂から上がり海也に入るように促す。


海也も風呂から上がりなんやかんやして、11時半頃俺達はそれぞれの自部屋に行き床についた。



今日は海也より早く家を出た、今日は集会の準備が必要だから風紀委員は早く学校に行かなければならない。


集会の準備も終わり、昼休みが始まった。

風紀委員の巡回当番なので廊下を歩いていると、
少し小柄な男子生徒がダンボールを積み重ねて運んでいる。

『あれ積みすぎてないか、運んでる人をダンボールの高さが超えてるぞ』

手伝うか…


大地「荷物重そうだな手伝うよ」
「えっ、悪いよ」
大地「良いから遠慮するな」
「ありがとう」

話を聞くと先生に仕事を頼まれたという男子に頼まれたらしい......。それってパシリじゃないのか。

何とか理科室まで届け終わり2年の階まで一緒に帰ってきた。

「手伝ってくれてありがとう」
大地「通りすぎただけだから」
「そういえば自己紹介まだだったよね」
「僕は奴良リクオよろしくね」
大地「俺は青空大地よろしく」

奴良とは途中で別れた、隣のクラスだったんだな








この時はあんな事になるなんて思いもしなかった。














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Re: ぬらりひょんの孫 【半妖が奴良組に入ったそうです】 ( No.1 )
日時: 2018/06/02 22:50
名前: 時雨 (ID: d/GWKRkW)

六時間目は集会だった。昨日の夜考えていたように呼びかけをした。

「最近男子は頭髪、女子は服装、風紀面が乱れてきています。学校の規則はちゃんと守りましょう」



今日は剣道部が休みで、海也はサッカー部なので一人で帰ろうとした。

校門から出てちょっとした時後ろから声をかけられた。

振り返るとそこには今日知り合ったばかりの奴良がいた。

大地「奴良、君?どうした?」
奴良「僕も帰るとこだったから。ひとり?」
大地「あぁ」
奴良「良ければ一緒に帰らない?」
大地「奴良君がいいなら」


色々話しながら帰った。話の中で昨日海也と帰った時に話していた事件の話も挙がった。
その話をしていた時奴良の表情が曇ったので少し不思議に思ったがあまり気には掛けなかった。



学校から出て15分位経った。
奴良「僕の家こっちだけど大地くんは?」
大地「俺はこっちだ」

俺達は逆方向に指を指していた。

奴良「そうなんだじゃあまた明日」
大地「あぁ、じゃあな」

奴良はこっちを見て手を振ってたいたから振り返して自分の家の方向を向いた時、



嫌な気配のような予感のような奇妙なものに襲われて振り返ると1本の並木に光っている何かが見えた

それは明らかに奴良の方向を指している。




「奴良!!危ない!!」




たった一瞬だった

今自分が何をしているのか分からなかったが、
体が無意識のうちに動いて奴良の前に飛び込んでいたんだと思う。



矢が飛んできて腹に当たりそうになったのはカバンで凌いだが、もう1本飛んできた矢は回避出来なかった。





その途端左肩に激痛が走り目の前が赤色に...血の色に染まりあがった。











遠く薄れゆく意識の中で誰かが自分の名前を懸命に呼ぶ声が聞こえた......

Re: ぬらりひょんの孫 【半妖が奴良組に入ったそうです】 ( No.2 )
日時: 2018/06/03 08:50
名前: 時雨 (ID: y5qheDIH)

気が付くと見覚えのない天井が広がっていた。


「此処は?」

と体を起こそうとしたとき左肩に酷い痛みが襲う。

大地「くっっ!」


外からドタドタと足音が聞こえてくる。

海也「大地!」
大地「海也。」
海也「お前大丈夫か?弓で射抜かれたって」
大地「あぁ、大丈夫幸い傷もそれほど深くない」
海也「全く心配させんなよな」
大地「でも何で?此処は何処だ?」


そうすると奴良が部屋に入ってきた。

奴良「ここは僕の家だよ。大地君は海也君と一緒にいるって聞いたから学校に呼びに行ったんだ。」
大地「そうだったのか。ありがとう」
奴良「僕を庇ったせいて怪我し」
大地「いや別に奴良君のせいじゃない」


人助けはできるだけするようにしてるが、たすけた人にこういう言い方をされるのは何となく好きじゃない。

奴良「でも...じゃあ今日泊まっててよ流石にこのままで帰らすわけには。」
大地「申し訳ないし」
海也「イイじゃん大地お言葉に甘えようぜ」
海也「どうせお前その腕じゃあ料理出来ねぇだろ」

それも一理あるな...でも....
少し悩んだが泊まらせてもらうことにした。

奴良「じゃあ広間まで案内するよ」
大地海也(広間...)

奴良の家は予想以上に広かった。広間に行くまでの廊下がものすごく長い。


晩御飯は奴良の母親が作ってたみたいでとても美味しかった。母親は若菜さんと言うらしい。

風呂は露天風呂のようになっており、とても広かった。久しぶりに湯に浸かった。


風呂を上がって少したってから若菜さんが客室まで案内してくれた。
部屋には布団が2つ敷いており
大地海也(あぁ、2人で一つの部屋なのか)と思ったが口には出さなかった。

それを言ったら烏滸がましいから。


それから俺達は10時頃には色々あって疲れたのか寝てしまった。













バチバチ...パキッ......ガシャっんっ!!


海也「うわっ!」

海也がさっきの大きい音で跳ね上がった

大地「何の音だ?」
2人で窓の外を眺めて見る。すると、


ぼうっと赤い炎が家の門から燃え上がっている。

海也「燃えてるのか...何で!?」
大地「俺だって聞きたい」

窓から炎の他に人間ではないものが見える。

何か言っているようだ、
「我らは悪鬼組。奴良組を潰しに来たぞ!!」

奴良組って確か父さんが昔話していた妖の組の一つだったんじゃないか?
何でこんな所に?

そんな疑問もほんの短時間で晴れた。

外には納豆から足が生えた奴や、首が浮いている何かがいる。

大地「あやかしの類か」
海也「マジか」

その妖達の真ん中に刀を持った赤い瞳の青年が立っている

青年「これはどういう事だ?」
悪鬼「関東妖怪を束ねる奴良組ぬらりひょん。」
悪鬼「お命頂戴致す」
青年「そんな簡単にはいかねぇよ」

そう言うと、二つの組みの争いが始まった。

海也「何だこれ...此処は奴良組?じゃあ何でリクオはここにいるんだ?」
大地「分からない 」


窓の炎はいつの間にか消えている。

戦況は圧倒的に奴良組が押してる。




すると敵の親玉らしき妖が口を開いた。

親玉「此処に2人組の少年達が居るだろ」
青年「!?」
海也「は!?」
大地「!?」

氷を使って敵の動きを止めて戦っていた雪女らしき妖が敵に言う

雪女「そんな子うちにはいないわ」
親玉「それは残念だなぁ」

納豆「うわぁー!助けてくれ〜!」
奴良組「!?」

青年「納豆小僧!」

敵の親玉は言う
親玉「嘘をつくからこうなるんだ。少年よ出て来たらコイツは開放しよう」
親玉「出てこなければコイツの命はないと思え」

俺達が行かなきゃ...


あぁ、まただ体が無意識に動いている

海也「大地!?まて!」

外に行こうとしてるのか...

大地「俺達が行かないとあの妖が殺されてしまう」
海也「リクオにバレるかも知れないぞ、いいのか」
大地「助けれるなら関係ない」
海也「仕方ねぇ大地が先にいけ俺は上から奇襲を掛ける。木刀持ってっとけ」
大地「了解」


敵の親玉はカウントをしている

「10、9、8、7、6、5、4、3、にー、」

大地「そこまでだ!」
親玉「やはり来たな」
青年「大地!?」

大地「何の用だ」
親玉「分かっているだろ?」
大地「何のことかな」
親玉「力を渡せ」
大地「断る」
親玉「お前達が持っていても有効的に使えてない」
親玉「だから渡せ」
大地「何度も言っているはずだこの力はお前らみたいな奴には渡せない」

大地「それよりその妖を返せ」
敵 「お前らが嘘ついたからな〜やっぱ殺す」

青年「やめろ!」

刀が振り上げられる。





Re: ぬらりひょんの孫 【半妖が奴良組に入ったそうです】 ( No.3 )
日時: 2018/06/03 11:29
名前: 時雨 (ID: y5qheDIH)

青年目線





振り下ろされた刀は大きな角にはじかれていた

敵 「なんだこの角!」
大地「これは俺の妖怪の時の姿」
青年「だい、ち?」

そこには刀を弾くほどの大きな角と月明かりに照らされる瞳、霧を纏い尻尾が生えた大地の姿があった

大地「約束は守ってもらう」

大地は一歩引いて納豆小僧に逃げるよう促す。

敵 「くそったれが」

敵は集団になって大地に襲いかかるが、大地は木刀1本で捌いていく。
すると上からもう一人同じような姿の海也が飛び降りてきた。


親玉「なぜだ!なぜ渡さない。あの力さえあれば日本を統一することだって容易いのに、あれは吾が持つべき力だ!」

海也「頭に乗るな!三下!」

大地と海也は二人だけで100は居るであろう敵を次々と倒していく。




親玉「今日は挽くぞ!」

悪鬼組と名乗る敵達は2人の圧倒的な強さを前に逃げ出した。



2人は構えていた体制を戻すと共に妖怪の姿も解いた。

大地海也「はぁ」

その場にしばし沈黙が流れる。














大地目線

大地『今は総会中。広間で幹部の人達、外にも他の妖怪がこっちを覗いている』

青年「うちの者を助けてくれた事感謝する」
海也「当然の事をしたまでだぜ、なぁ大地」
大地「あぁ」

海也「ところでリクオって何処にいるんだ?」
奴良組「は?」

その時首無さんが言った。

首無「そうか、夜の姿のこと知らないんだな」
奴良組「あぁー」

青年「俺がリクオだ。昼と夜で姿が変わる。1/4の妖怪の血を引いているからな」
海也「へーなんか、俺達みたいだな。俺達は半分妖怪の血を引いている。仲間が出来たみたいでちょっと嬉しい(笑)」

平然と海也は言うけどよく考えると小っ恥ずかしいことを言ってる気がする。(尊敬)

みんなキョトンとしているが特に気に掛けないらしい。

ぬらりひょん「いくつか質問なんじゃがいいかの」
大地「はい、どうぞ」
ぬらりひょん「あの悪鬼組と言う輩は何なんじゃ」

大地「奴らは山の鬼達で構成されている組です」
大地「今まではこんな事無かったのですが最近観妙に他の組や妖怪を狙ってるらしいです」
大地「あと人間を狙ってると言う噂も聞きました」
奴良組「ざゎ・・ざゎ・・」

大地「俺達はこの噂が本当なら最近浮世絵町で多発している不可解な事件となにか関係があると思います」

ぬらりひょん「なるほど」

リクオ「さっき悪鬼組が言ってた力って何のことなんだ?」

海也「それは俺達が受け継いだ力のことだな」
海也「俺達二つの一族は自然を守るために戦う契約をこの星と交わしたらしい」

海也「前までは俺達の父親達が持ってたんだが4年前死んでから血縁者の俺達にその使命が回ってきたんだ」

リクオ「そうだったのか。どんな力なんだ?」

海也「俺は今使えないから大地に説明してもらってくれ」

大地「分かった」

俺はそう言って外に出た。

大地「危ないのでちょっと真ん中を開けてください」

外にいた妖怪達に促した

大地『我この大地と契約を結びし者、今力を解放する』

ゴゴゴゴゴッ


奴良組「うわっ!」


俺は外に3mくらいの柱を作った


大地「俺の受け継いだ力はこの世の大地を操る力」

海也「俺のはこの世の水を操る力」

海也「だから狙われる。自分のことしか考えない奴らには渡すことは出来ない」

鴉天狗さんの息子の一人、トサカ丸さんが口を開いた。

トサカ丸「じゃあその能力って畏れじゃないんだよな?二人の元の畏れってあるのか?」

海也「あるぜ、受け継いだ力と畏れは別物らしい」
海也「俺の畏れは妖怪の姿のときの角だな角から畏れを出して畏れを恐れた分だけあいてを硬直させる」

リクオ「大地は?」

大地「俺は......」

『お前の畏れは弱い。誰かが居ないと使えない木偶の坊』

大地「.........」

奴良組「...」

大地「ごめん...俺は言いたくない」

海也は心配そうに俺の顔を覗き込む

リクオ「まぁ無理に聞き出したりなんかはしない」



鴉天狗「取り敢えず今後も襲ってくる可能性があるから危機監視体制を取る」



大地『総会はこれで終わった』


Re: ぬらりひょんの孫 【半妖が奴良組に入ったそうです】 ( No.5 )
日時: 2018/06/03 12:48
名前: 時雨 (ID: y5qheDIH)

数週間後

海也と下校していた時の事だった。

前から全力で走ってくる人の姿があった

大地(あれってリクオ?)

いまの時間帯はまだ人間の姿だ。

リクオ「二人共ー」

息を切らしながら走ってくる。

海也「どうしたんだよ」

リクオ「納豆小僧達が連れ去られた!」
大地海也「!?」


リクオと共に奴良組まで帰ってきた。

海也「どういう事だよ」
雪女「なにか黒い物体が現れたと思ったら納豆達が吸い込まれて」

木刀を下ろそうとした時だ

海也「なぁ大地これって」

学校指定のカバンの中に手紙が入ってあった

『今日の夜、空きビルに来られたし。』

海也が紙を握りつぶす。

海也「くそっ、あいつら」
大地「随分と汚い手をつかうな」

怒りの感情を露にする。


するとリクオが夜の姿になった。

夜若「今日は出入りだ」

リクオも前に見た時より瞳が赤く光っている








大地「多分此処だ」


ガチャッ

海也「来たぞ」
夜若「うちの者を返してもらう」

敵 「フフッ無防備だな」

大地『無防備?どう言う事だ?』

大地「この微かな匂い...まさか毒!?」

敵 「へーぇ、鼻がいいんだね」

海也「全員避けろ!!」

「痛っ」
「くっっ!」
「ぐはっ!」

夜若「大丈夫か!」

敵 「安心しろ死にはしない、ただ飛べる奴には少し倒れててもらうだけだ」



大地「三羽烏さんっ!」
海也「汚いぞ!」

敵 「ではゲームを始めよう」









Re: ぬらりひょんの孫 【半妖が奴良組に入ったそうです】 ( No.6 )
日時: 2018/06/03 14:08
名前: 時雨 (ID: y5qheDIH)

敵 「ルールは簡単この上に君達が取り返したいお仲間さんたちがいるから、ここまで来て取り返せばいいんだよ」

敵が指している上には確かに納豆小僧さん達がいるでも、あの高さは翼がないと上がることは不可能だ

敵 「あと一つお前ら二人は力使うの禁止な」


三羽烏さん達は毒にやられて動けそうにない

敵 「制限時間は5分」

敵 「START!」


黒羽丸「すみませんリクオ様」
トサカ丸「俺達が避けていれば」
ささ美「くっ!」

海也「とことんクソだな」
大地「あぁ」

敵 「どうしても無理ってんなら力を渡せ。そうしたらあいつらは返してやる」

首無「若どうします」

海也「くっ!俺達のせいだ」

雪女「そんな事は無いわ」

夜若「あぁ、お前達のせいじゃない」

青田坊「でも、どうするんだ」

奴良組「くっ!」

大地(どうすればいいんだ、俺に出来る事は何かないのか!)
(俺の畏れを使えば何とか...でも......)
(いや!勇気を出せ大丈夫、何とかなる)


俺は自分の頬を叩いた

奴良組「大地?」

大地「俺はみんなを助けたいです」

海也「お前...やるのか」

俺は頷く




大地「黒羽丸さん、トサカ丸さん手を貸して頂いていいですか?」

黒羽丸「俺達は動けないぞ」

大地「分かってます。手を貸していただくだけです」

俺は二人の手を取る。

大地「俺の畏れは他の妖の畏れを一定時間借りることが出来る。言わゆるコピーです」
大地「子供の時『お前の畏れは弱い、誰かが居ないと使えない木偶の坊』って言われて煙たがられたりしてきたからからあの時言いたくなかったけど」

大地「でも、もう後悔したくない」

大地「俺はみんなの役に立ちたい」

大地「お二人の力お借りします!」

自然と二人の手を握る力は強くなる。

息を整えて、妖の姿になる。

畏れを発動させる。


(自分の畏れなのに使うのは4年ぶりだ)



懐かしい声
『大地、自分の畏れに自信をもちなさい』




















目をつぶっているのに自分の周りに霧が漂っているのがわかる。



そして目を開ける。
周りの霧は晴れて自分の背中には黒く大きな翼が、生えている。

夜若「大地頼んだ」

俺は静かに頷いた。





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