二次創作小説(映像)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ポケットモンスター 全てを失った世界
日時: 2018/08/20 20:28
名前: スンスン (ID: kf2NpNQU)

初めまして。
小説カキコで書き込むのは初めてなので少々緊張をしますが、頑張ろうと思います!

設定としては初代カントー地方が舞台となります。
一応最新のポケモンまでは出そうと思いますが如何せん全部を覚えているわけではないので
色々とおかしいのが出てくるとは思いますが、よろしくお願いします。

基本的にオリジナルキャラクターで進行します。
そこに既存のキャラが関わって来るという感じになっていきます。

更新もゆっくりになるかと思いますがよろしくお願いします。

Page:1 2



Re: ポケットモンスター 全てを失った世界 ( No.1 )
日時: 2018/08/20 20:59
名前: スンスン (ID: kf2NpNQU)

第1話「どうして私?」


ここはカントー地方。
ロケット団に支配され数多のトレーナーやジムリーダーが敗北した世界。
たった一人の少年がロケット団に挑んだが、その彼も行方不明になってしまったのだった。

その事実は多くのトレーナーの挑戦する心を失わせるには十分だったのだ。
今ではロケット団のせいで野生のポケモンも狂暴化しており
ポケモンをゲットすることすら困難を極めている。

次第にトレーナーは減り、ロケット団が支配する世界ができ始めた。

だが……。

まだ、諦めていない人間も世界にはいた。


〜マサラタウン 居住区〜

一人の白衣の男が小さな居住区に足を踏み入れた。
彼の名はオーキド。
ポケモン博士として各地で有名な人物である。

オーキドはある家の前まで来ると、少し辛そうな顔をする。

ドアを開けると一人の少女が椅子に座っている。
だが、こちらを見ようとはしない。

「そろそろわしの話を聞いてくれる気になったかのう?」

オーキドがそう声を掛けるが彼女はこちらを見ようとはしない。
やはりかと言う感じで息を吐く。

「君も辛いのはわかる。だが、いつまでもこうしているわけにもいかんじゃろう?」

オーキドは家に入り、少女と向かい合うように椅子に座る。
当然、少女はこちらを見ようとしない。

「君にはポケモンと心を通わせる力がある!その力があれば多くのポケモンと仲良くなれるのじゃぞ!」

それを聞いた少女がようやく口を開く。

「どうして私?」

それだけ言うとまたオーキドから視線を外す。

「それはわしにもわからん……」

「私は世界なんて知りたくもない……。悲しいだけの世界だもん」

少女はそう言うと手を上に伸ばした。
天井から黒いポケモン【ゴース】が姿を見せた。
ゴースは彼女の手に導かれるように近づき、撫でてもらう

「だが、もしかすると君のお兄さんにも会えるかもしれないじゃないか」

オーキドがそれを言うと少女はようやくこちらを見た。
目を大きく開け。

「お兄ちゃんは……生きてるの?」

だけ、小さな声で聞いた。


Re: ポケットモンスター 全てを失った世界 ( No.2 )
日時: 2018/08/21 01:33
名前: スンスン (ID: kf2NpNQU)

第2話「小さな可能性でも信じたい」


「本当にお兄ちゃんは生きているの?」

小さな少女は椅子から降り、オーキドに近づいていく。
目を大きく開け……ゆっくりと。

「生きている!……と断言することはできないのだが」

「わしは必ず、マーゼが生きていると信じている!」

オーキドは強くそう言い切った。
少女はそれを聞いて少し、俯き……。

「お兄ちゃんが生きていても……何も変わらない」

「お父さんもお母さんもいなくなったんだよ?それをどう変えていけばいいの?」

少女はオーキドに問う。
多くの人はロケット団の手によって家族を奪われ、孤独となった者も多い。
少女はその一人だ。

「このカントー地方を冒険し、兄を探しながらポケモンを仲間にするのだ!」

「ポケモンを?」

以前、少女ぐらいの歳からポケモンマスターを目指すために冒険に出かける子供たちも多かった。
中には将来はチャンピオンになると思われた少年もいる。
少女の兄はそのチャンピオンになれるかもと言われた少年でもあったが。

ロケット団の襲撃により、その夢は儚く散った。

「もう……何も失いたくないよ」

失う恐怖。
この10歳の時にそれを味わい。
オーキドの支援により12歳まで家の中で恐怖におびえていた。

年齢も重ね彼女は大きくなった。
オーキドは彼女が成長する一番のチャンスだと考えたのだ。

「世界は失うばかりではいかん」

オーキドは席を立ち。

「世界は取り戻さなければならない!自由を!そして、夢を!!」

「夢?」

少女はオーキドに聞き返す。

「そうだとも!私は……自分の夢を叶える為ならどんな小さな可能性でも信じたい!」

そう言い切ると、オーキドは少女に向き直し。
赤と白の丸い物をテーブルに置く。

【モンスターボール】

これがあればポケモンを捕獲することが可能になるボール。

「君にこのボールを託す。そして、この空のボールもだ」

「君は世界をその目で見て、可能性を感じて欲しい」

「君ならばできるはずだ!」

そう言い、オーキドは家を後にした……。

少女は残されたボールを手に持ち。

「ゴース。私は……どうすればいいと思う?」

いつも一緒にいてくれゴースに問いかけた……。


Page:1 2



この掲示板は過去ログ化されています。