二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 夢の世界でのラブレター
- 日時: 2019/07/21 14:25
- 名前: レモン (ID: pQfTCYhF)
「涼太、涼太…目を覚まして…」
黒い箱の中の涼太は目を覚まさない。仮に目を覚ましたとしても心愛達のことは忘れてしまう。そういう注射をDESU会社のデビーダが打ってしまった。
「ここちゃん…」
涼太が眠った日…注射を打たれた日は20✖✖年の3月20日。原因不明の高熱で市内の病院へ行くと飯田がDESU会社と契約してデビーダとなって麻酔薬をまいた。それからいつのまにかデビーダの手下になっていた、翔。「デビーダ」の手下「デビショウ」。
「なんで…翔が…?」
「はっはっは。DESU会社のa社にデビショウがやって来て契約した。今は俺の助手ってとこだがいずれ世界で活躍する有名研究者となるだろう!」
「…っということは…」
「そうこれから研究を一緒にする。今日は試作会だ。涼太君の原因不明の高熱を体験してもらっているからその間にね。」
「やめて!!!」
心愛が叫ぶもデビーダとデビショウが涼太を担架に乗せて連れて行ってしまう。そして再び出てきた時は真っ青な顔で左手首を切られていた。血が、垂れた。
「涼…太」
涼太が黒い箱に入れられるのを見てみんな死んだと思った。そこに心愛が駆け寄る。
「デビーダ、デビショウ。よくこんなことしたね。殺したんでしょう。」
「ああ、殺そうと思ったんだがこいつには変な思いがあったらしい。お陰で苦しんでいる。何ヶ月かしたら目覚めるだろう」
そう言って帰って行った。そして、みんなは麻酔薬に襲われる。
あれから約11ヶ月20✖✖年3月18日。
「ピッピッピッピ…」
「涼太、もうすぐ中学2年が終わるよ。勉強サボっちゃダメだからね。」
電子音のみの無言の日々。一向に目覚めない。
「何で涼太は目覚めないんだろうね…。私たちを忘れてもいいから起きてくれたら嬉しいんだけどな…。でも、嫌だなぁ。我慢しなきゃね。」
心愛の涙が箱に落ちてシミになる。
「始業式くらいは出ようね。じゃあ、また明日。」
涙を拭きながらドアを開ける。
「…って。待って。」
あの人の声が後ろから聞こえた…。
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