二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 仮面ライダーダブル another
- 日時: 2019/08/01 10:57
- 名前: 009 (ID: RFHU8Zky)
はじめまして、今回初めて二次創作小説を書かせていただきます、009です。
この物語はタイトルの通り、仮面ライダーダブルの二次創作小説となっております。
初心者なのでまだまだ未熟ですが温かい目で見守っていただけると幸いです。
ガイアメモリをめぐって翔太郎、フィリップの前にに立ちふさがるのは・・・仮面ライダー!?
そして再び風都に現れた最強のライダー、その正体は・・・。
次回
第1話「Sの帰還ー記憶喪失の少年」
Page:1
- Re: 仮面ライダーダブル another ( No.1 )
- 日時: 2019/08/05 13:50
- 名前: 009 (ID: rLG6AwA2)
常に街のどこかで風が吹いている街、風都。
この街では小さな幸せも、大きな不幸も風が運んでくる。
そんな風に耳を傾け小さな幸せを守るのが鳴海探偵事務所の探偵、左翔太郎だ。
今日も彼とその仲間のもとに一筋縄ではいかない依頼が舞い込んでくる。
「Sの帰還ー記憶喪失の少年」1
翔「あー暑い・・・。ちょっとは涼しくなんねぇかな、この街も。」
翔太郎はタイプライターと向かい合い、一人でそんなことをぼやいていた。
今は8月の中頃。
風都の気温は35度まで上がっていた。
いくら風の街、風都といえどもその風だけではこの暑さは凌げずクーラーのない鳴海探偵事務所の中はまるで電子レンジのよう。
翔太郎の我慢もそろそろ限界に達していた。
翔「亜樹子の奴、『ウチにそんな金はない。第一クーラーなんてなくても夏は過ごせる。』なんて。こんなサウナみてーな探偵事務所にそもそも依頼人が来るわけねーだろ!自分で自分。首絞めてるじゃねぇか!」
フ「少々騒がしいな、翔太郎。」
と、事務所の奥から姿を現したのは翔太郎の相棒、フィリップである。
フ「今検索の途中なんだ。少しは静かに出来ないのかい?」
翔「・・・オメー、この暑さをなんとも思わねぇのか?」
フ「思わないね。」
即答。
フ「そもそも夏というのは春の後、秋の前で現在一般的には6月7月8月の3ヶ月間。天文学上では太陽が夏至点を通過して秋分点に来るまで。四季の中で最も暑い。つまり今はなんら異常のないということだ。それともなんだい?何かこの暑さを不可解に思うのかい?」
翔「そういうことを聞いてるんじゃねぇよ。」
翔太郎がそう言ったとき、事務所の扉が開き一人の女性が入ってきた。
彼女の名は鳴海亜樹子。
この鳴海探偵事務所の所長だ。
亜「あー暑い暑い。」
翔「暑いって・・・。お前がクーラー付けないって言ったんだろ!」
翔太郎が亜樹子に文句を言おうとして近づく。
と、翔太郎の足が止まった。
もう一つの小さな影が亜樹子の後ろに見えたのだ。
翔「お、おい亜樹子・・・。お前の後ろにいるのは・・・?」
亜「え?あー!そうだった。ほら、挨拶して。」
亜樹子が人影にそう促すと亜樹子の後ろからちょい、とその顔で翔太郎達の方を覗いた。
少し長めの黒髪に澄んだ真っ直ぐな黒い瞳。
そして頭には白い帽子。
パッ、と見て男か女かわからない子ども。
その子どもは亜樹子にさらに促されて翔太郎達に一礼すると再びその真っ直ぐな目で翔太郎を見た。
翔「な、何だこのボウズは!?」
フ「・・・どことなく鳴海壮吉に似ている気がするが・・・。」
翔「そうか?俺にはただのクソガキにしか見えねぇが。んで?名前は?」
亜「それが分からないらしいの。何度も聞いたけど思い出せないって。自分が男ってことまでは分かるらしいんだけど。」
フ「記憶喪失の少年か。興味深い。何か思い出したことはあるかい?」
少「・・・帽子。」
翔「帽子?」
少「この白い帽子だけは何故か被ってなきゃいけないって思うんです。何故かはわかりませんが。」
フ「了解した。検索してみよう。」
翔「じゃあ俺は少し出掛けてくる。」
亜「いってらっしゃい!」
それぞれがそれぞれの仕事を始めた時、少年は何かを思い出した。
少「僕は・・・探偵・・・?」
その声はとても小さく、誰の耳にも入らなかった。
この時、すでに運命の歯車が回り始めていたことに今は誰も知るよしはなかった。
そう、この小さな出会いが後に風都を揺るがす大事件に発展することになろうとは・・・。
- Re: 仮面ライダーダブル another ( No.2 )
- 日時: 2019/09/09 11:14
- 名前: 009 (ID: Rn9Xbmu5)
常に街のどこかで風が吹いている街、風都。
この街では小さな幸せも、大きな不幸も風が運んでくる。
そんな風に耳を傾け小さな幸せを守るのが鳴海探偵事務所の探偵、左翔太郎とフィリップだ。
今日も彼らとその仲間のもとに一筋縄ではいかない依頼が舞い込んでくる。
「Sの帰還ー記憶喪失の少年」2
少「う・・・。ん・・・。」
亜「あっ、気がついた?」
気がつくと少年はベットの上で横になっていた。
亜樹子が心配そうに少年の顔を覗き込む。
亜「いきなり倒れちゃうんだもん。ビックリしたよ。」
少「翔太郎さんは?」
亜「仕事。夕ごはん持ってくるからちょっと待ってね。」
ふと時計に目を移すともう午後8時を過ぎていた。
少年は体を起こすと机に置いてあった白い帽子をかぶる。
と、少年の頭になにかがよぎった。
包帯で顔を隠した女性。
スーツを着た黒い怪人や宙に浮く赤い化け物。
そして、翔太郎とフィリップに似た二人の青年。
ふとポケットに手を入れるとなにかが入っている。
取り出すとそれは白く表面にドクロのようなイラストが描かれた小箱のようなものだ。
少「・・・スカル。」
亜「はーい、お姉さんがとびきり美味しいハンバーグを作ってきたわよ!・・・ってあれ?」
亜樹子がハンバーグを運んでくるとそこに少年の姿はなかった。
翔「ふー。」
冷たい夜風に吹かれながら翔太郎は缶コーヒーを開けた。
ー約5時間前ー
依頼人の名前は角川美桜。
風都に住んでいるごく普通のOLらしい。
翔太郎が扉を開くと彼女は一礼してゆっくりと部屋に入ってきた。
内容は落とし物を探してほしいという簡単な依頼だった。
美「私のバックを探してほしいんです。」
なんでも亡き母親に買ってもらった思い出のバックらしい。
その後は彼女がバックを失くした日に行ったという場所をしらみ潰しに探した。
翔「さてと。」
翔太郎が少し大きめの携帯電話を取り出す。
彼の傍らには彼女に聞いたのと特徴が一致しているカバンがあった。
翔「バックを見つけました。受け渡す場所は風都タワーの入り口近くでいいんですよね。・・・了解。」
翔太郎は静かにヘルメットをかぶると自らのバイクにまたがり、夜の風都の街中を走り出した。
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