二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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銀魂キャラ プライド革命
日時: 2019/09/04 11:39
名前: 渚 (ID: 4oMZT1gB)

こんにちは渚です♪今回はプライド革命を土方と沖田で作ってみました!注意点を見て大丈夫だよ、っていう方は見てもらえると嬉しいです!

{注意点}
沖田が女侍の役・万事屋の3人が敵役・独自解釈なので間違っている所がある・沖田の口調があまり江戸っ子口調じゃない




〜土方〜
「ね、土方!俺、今度あそこに行きたい!」

江戸を歩き回って俺と総悟は遊んでいた。いや、総悟の行きたい場所に行っていた。総悟は江戸の事をよく知らないらしくはしゃいでいた。そして今度はあそこに行きたいと俺の腕をグイグイと引っ張った。

「はぁ…分ったよ。」

俺はそんな自分勝手に動く総悟を見て少し溜息をこぼす。だけどそんな子供みたいにはしゃぐ総悟が微笑ましくて思わず笑ってしまう。

(翌日)
「おっしゃ!これで10連勝!ちょっと休憩しようぜぃ。」

「くっそ、何で勝てねーんだよ!」

俺は総悟に剣術を教えてもらっていた。コイツは刀を使うのが上手く、俺は下手。だから教えてもらっている。だけど一向に上手くならないし、コイツに一回も勝てた事が無い。

「やっぱ、土方は俺にはかなわねーな。」

総悟は俺に近づきそんな生意気な言葉をニヤニヤとしながら俺になげ掛けた。

「明日は絶対お前に勝ってやるから・・・逃げんじゃねーぞ!」

「いつでもかかって来なせぃ。いつでも相手してやらぁ。」

総悟はにこやかに微笑んでそう言った。本当に憎たらしいけど、どこか可愛げがあって、強くて、俺はコイツを一応尊敬している。

(翌日 朝)

(今日は総悟、来るの遅いな・・・いつもならとっくに来てるのに・・・)

俺は縁側で総悟が来るのを待っていた。昨日総悟が言った意味深な言葉の意図を考えながら。

「お前は明日を自由に決める事が出来る、か…」

俺は総悟の言った言葉を復唱し、数日前に通行人が言っていた言葉を思い出した。

「姫様が、行方不明…髪が栗色で、赤い眼の姫様…刀の使いが上手い…見つければ賞金…」

俺は通行人の言っていた姫様の特徴を思い出した。ピッタリアイツに当てはまる。栗色の綺麗な髪。赤くて透き通った眼。刀の使いが上手い。

「まさか、アイツ捕まったんじゃ…!」

俺は刀を持って城に向かって走り出した。自分の出せる力を使って。

「や、離せ!」

城の前に着くと聞き覚えのある声が聞こえた。

「総悟・・・!」

その声は総悟だった。総悟は看守達に無理矢理城に入れられてた。俺は思わず総悟と叫んだ。一瞬、看守達の動きが止まったが看守たちはハッと思い出したように総悟を城に入れた。

「助けて、土方!」

総悟は最後そう叫んだ。

「助けてやるから待ってろ、総悟!」

俺はそう言って閉まっている城の門の前に立った。周りには看守がいる。

「お前、何奴だ!」

1人の看守が俺にそう問い掛けた。

「お前らに教える必要なんざねぇ!」

俺がそう叫ぶと看守達は刀を構えた。

(そう簡単に総悟を返してくれねぇって訳だな。)

「・・・腰を落として、踏み込む」

俺は総悟に教えて貰った体勢をとる。

「そして、斬りかかれ!」

そう叫び俺は看守達に斬りかかった。勿論看守も斬りかかってくる。それを総悟に教えて貰った体勢でかわし看守を斬る。その場にいた看守達は倒れていた。

「俺が、やったのか…」

自分でも驚いた。今までこんなに動けたのは初めてだったから。

「総悟、ありがとな。今から、助けに行くから待ってろ!」

俺はそう叫び門を開き城の中へと入った。

(そういや、アイツ少しおかしな所あったよな。)

俺は少し前の総悟の言動を思い出した。

「着替えて来るからついてくんなよっ!」

「はぁ?行かねーよ。」

「おま、よくそんなデッケェの食べれるな。」

「お前も食うか?」

「いや、俺は良い。」

(女だったからか…でもアイツのおかげでこんなに強くなれたのか。)

「はは!お前弱いな!」

「才能ねーんじゃ無いの?」

「くっそ、こんなもんやめてやる!」

「・・・悔しくねーのかよ?あいつ等を見返したいとか思わねーのかよ。俺が刀の使い方教えてやるよ」

(アイツがここまで強くしてくれた。馬鹿にせずに真摯に向き合ってくれた。人といると楽しいって事を教えてくれた。)

「うぉ、これすげぇ!」

「風車でそんなはしゃぐなよ。」

「次あそこ行くぜぃ、土方!」

「はいはい。」

(俺はアイツを、自由にしてやるんだ!)

「いたぞ!斬りかかれ!」

城の中に入るとまたもや敵が斬りかかってきた。

「総悟を、返しやがれ!」

斬りかかってきた奴らに俺は刀を振り回した。どれだけ刀を刺されようとも俺は振り回した。

「ハァ、ハァ、総悟…」

俺は敵を全員ぶった斬った。俺の体はもうボロボロだった。腕や足を刺され足取りはフラフラとしている。だけど総悟の為に俺は立ち上がる。総悟を救う為に。総悟を絶対に救う、自由にしてやる。

「総悟、助けに来たぞ!!!総悟、お前に勝つっつたよな!!逃げるんじゃねー、ぜってーに逃げるんじゃねーぞ!!」

「ひじ、かた…土方が来てくれた。」

「総悟、ぜってーに迎えに行くから。」

俺は叫んだ。総悟に聞こえるように。絶対に救ってやる。

「馬鹿だな。んな叫んだらバレるに決まってるだろ。」

銀髪天パが木刀片手にやって来て面倒くさそうに言った。

「正真正銘の馬鹿アルナ。」

次に赤髪の女は刀を片手に俺にそう言った。

「姫は渡しません。あなたの事を此処で食い止める。」

3人目にメガネを掛け、刀を構えてくる。総悟に仕えてる奴らだろう。

「俺は、総悟を救って自由にしてやる。」

「何言っても行くみてーだな。じゃ、力づくで止めるしかねーな。」

銀髪はそう言い残り2人と斬りかかってきた。俺は3人の攻撃を全部まともに食らってしまった。

「コイツを城から追い出すヨロシ。」

「了解」

俺は3人に捕まり城の外へと出されそうになる。俺は朦朧した意識のなか総悟の声を思い出した。

『助けて、土方!』

(助けなきゃここで負けたら、総悟を助けられない…)

「…離しやがれ」

「あ?なんか言ったか?」

「離しやがれ、俺に触るんじゃねー!」

俺は3人を突き飛ばした。

「ッ、」

3人ともいきなりの事で3人はビックリしたようだった。そして思いっきり俺が突き飛ばしたからか3人とも意識を失った。

「ハァ、ハァ、も、無理」

俺は床に膝をついた。ボロボロの体をもう動かせない。その時、背中から衝撃が伝わってきた。

「土方、ありがとう。」

「そう、ご?」

背中に抱き付いていたのは総悟だった。

「ごめん、土方。実は私…」

「分ってるから大丈夫だよ。それ以上言わなくても」

俺は総悟の頭をポンポンと撫でてそう言った。

「てか、お前なんでここにいんの?」

「父上に許可をもらった。いや、無理矢理話を通して来た。」

「は?」

「こっぴどく怒られたけど、ちゃんと自分の気持ちを伝えたら父上に条件付きで許可を貰った。」

総悟はいつもの笑みでそう言った。

「そっか。じゃあこれからも、よろしくな。」

「あぁ、これからもよろしく。」

俺達はそう言って笑った。またコイツと笑ってる。幸せだ。これからもこの幸せを大切にしよう。そして、コイツを守れるように頑張ろう。俺はそう誓った。

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