二次創作小説(新・総合)

Re: 自作逃走中ep3 豪華客船と怪盗と四季時計狂想曲 ( No.268 )
日時: 2022/10/25 08:25
名前: YUMA (ID: DIeJh8tY)

21.通達5・例のやり方とセピアの秘密・1

まずは誰かのモノローグ?

私さ、昔から夢を見るんですよ。誰もいない、工事用の機材や無造作にガラクタが所々捨てられている空き地に幼い頃の私が荷物一式と共に置き去りにされている、あんまりにもリアル過ぎる夢。

「パパ、ママ、どこなの?」「返事してー!」重い荷物を全て抱えて探しても、泣きわめいても、行方が分からない両親。人気もない。

ただ背丈の高い草むらと、狭い道路と、今の時期が真夏なのかうるさいセミの鳴き声と、この野郎と叫びたいくらいの蒸し暑さと、自分の体から流れる汗が自分の涙と混ざってどちらなのか分からないくらいに多い事。

行方も手がかりも分からず、涙目で途方に暮れていた中で突発的に思い出したのは、自分が最初にこの場所で気がついた際に気付いた事。

??「そういえば、気がついた場所に何か紙袋があったなあ。」

思い出したら早かった。すぐに逆走してそれを発見しました。私宛のメッセージカードが添えられた紙袋"Dear Sepia."ってねー。

ただ、紙袋の中身が問題でしたね。思い出さなければ良かったわよ!

??=セピア(伊那谷)「!」
<夢の世界での子供の姿

だって、小型でしたけど手動スイッチがついた爆弾っぽい箱でした。

恐らくスイッチを入れたら、数分後に爆発するアレですよ。え、"恐らく"って何故って?その前後に毎回夢から覚めるんですよ。本当にその箱がどんなモノかは分かりません。爆発物なのか、ドッキリの罠なのか......

*ここから本題

30:12頃、

セピア(伊那谷)「けどね、今までの人生の中で私なりにその夢の事、思うモノもあるんですよ。」

急に怪盗とおまわりさんに夢の話をするうさんくさい秘書。

セピア(伊那谷)「私の生きる意味なんて、復讐以外ありませんでしたから。」

そこで怪盗が薄々感付いたのか、口を開く。

パステル(理)「......僕の予想が正しければ、なんだけど。ミス・セピア、いや、貴方の場合はこう言った方がいいかな。"セピア・クロックワーカー"」
セピア(伊那谷)「チッ。大当たり過ぎて虫唾が走ります。このおまわりワンワンを食肉加工して鍋にするより」

ガッ

ルージュ(鳴上)「ガ......!」
パステル(理)「ミスター・ルージュ!」

セピアによる、ルージュへの一方的なサンドバッグは続く。

ルージュ(鳴上)「ぐは、が、おま......ぎゃあああッ!」

セピアに何度も蹴られ、最後は男のアソコを全力で掴まれ、いわゆる半沢直樹の黒崎さんの名物、チン潰しで握りつぶされる。

セピア(伊那谷)「貴様を生きたまま内臓取り除いて丸焼きにするべきでしたね。デリカしくない怪盗」

まあいいや、と話を続けるセピア。彼女は数少ないクロックワーカーの一族の末裔だった事でロクでもない人生だった、と語る。

セピア(伊那谷)「周りから罵倒されて、クロックワーカーの悪餓鬼かといじめられて。裏切られて。約束を破られて。善意かけても踏みにじられる。叩かれ殴られ蹴られは日常茶飯事。最後の最後には両親もロクな仕事につけず、呑んだくれで実の父からはレイプされて。実の母はその様子を笑いながら撮影してて。体を売れと言われてとうとう腹が立って、あはは」
ルージュ(鳴上)「まさか......ブランが念のために調べてくれていたが本当なんだな。ミス・セピア、お前まさか」
パステル(理)「......!」

事前にルージュは部下から調査結果を聞いていた、パステルも事前に知っていたのか厳しい目付き。

セピア(伊那谷)「両親の首を寝てるスキをついて斧で叩き斬ってついでに死に顔見たくなくて顔面ぐちゃぐちゃにして殺してます。」

当時、小学生だったセピアは両親の殺害理由を"殺されると思ったから、酷くてクズな親、正当防衛、イジメてきたパパとママが悪いし"と言えばお巡りさん達に通るとまで。ただ、

セピア(伊那谷)「無罪放免されたのに親戚もゴミを見る目で見て施設と親戚中をたらい回しされ、ラストには誰も入ってこないような樹海の奥に捨てられましたよ?」

そして、色々あってそのまま施設で大人になったセピアは。

セピア(伊那谷)「大人になってこうなった原因の全てがクロックワーカーの......先祖の犯した罪にあると初めて知った際は正直なところどんな顔してたかしらねえ」

今までの虐げられ、憎まれ、捨てられた事が全て自分のルーツのせいと知り、歪んだ笑みで語る女。ただ、その目は暗い暗い闇。一ミリも笑ってなんていなかった。

逃走者5人、どうする?

Re: 自作逃走中ep3 豪華客船と怪盗と四季時計狂想曲 ( No.269 )
日時: 2022/10/25 08:28
名前: YUMA (ID: DIeJh8tY)

21.通達5・例のやり方とセピアの秘密・2

30:00

逃走者達、安定の

杏「まだハンターが起動してるにしても」

竜司「やるしかねーよな。」

沖田「......罠かも、ですが。」

信長「まずは、時計じゃの」

剣崎「......」

残る5人は全員、通達案件へ参加。

スゥ「ユマ君、全員動くみたいだよ。覚悟しておいたらー?」
ユマ「うるさい」

更に実況はスゥが姿を見せて占拠しており、念のためにユマ以外は機材から離れている。

ユマ「貴様のウイルス対策は万全や。感染させたらシバくぞ」

あ、そうだ、と突然話を持ちかける敵。

スゥ「pixivでは匿名で言うと誰かからメッセージ来たらしいねえ。」
ユマ「あのさ、どこまでデリカシー無いんや?」

スゥは止まらない。

スゥ「挙げ句の果てには逃走中の続きを早くってリクエスト。待たせすぎだよ、不誠実な作者YUMA」
ユマ「......」

メッセージを一部、暴露しやがって。

スゥ「pixivの公募の締め切り都合があるとはいえ、ようやく落ち着いてコレを書けたんだっけ?」

五月蝿くて仕方ないが、3Fに着いた一番乗りの逃走者の姿がモニターに映る。

29:00、3F、VIPエスカレーター前。

竜司「コレが、ワンダークロック入ってるケースッスか。」
トクマ「うん。」
ジェネ「後はエスカレーターを上ってすぐオークションB会場が見える筈だ。」

何の問題もなく、作者2人は時計を手渡してくれました。更に、

信長「おーい、ワシもいるぞー!」

ノッブまで来た。

トクマ「竜司とノッブなら、さくらさんの件は説明しなくても分かるか。」

ここで、スゥの声が。

スゥ「この先で待ってまーす♪」
ジェネ「何処まで、人を馬鹿にして」

竜司と信長を先に向かわせたジェネとトクマは、

トクマ「ここからは」
ジェネ「祈るしか、ないのか。」

今の現状に苦悩する事と、祈る事しか出来ない。

ジェネ「あの件をどう使う気だろうな」

いよいよ会場へ!

Re: 自作逃走中ep3 豪華客船と怪盗と四季時計狂想曲 ( No.270 )
日時: 2022/10/25 08:34
名前: YUMA (ID: IoNmRAUo)

21.通達5・例のやり方とセピアの秘密・3

まずは、さくら関与案件

オークションB会場内部。

ルージュ(鳴上)「まさか......」
パステル(理)「......!」
セピア(伊那谷)「匿名の方から聞きました。作者さん達、素直に時計を渡してくれて助かります。」

驚く怪盗とおまわりさん。

信長「そりゃ、船から出られるのが嘘だと思うじゃろうに。」
竜司「すんません、コレが例の時計」

そこに、スゥが現れた。

スゥ「ねえ、坂本君とノッブさん。この時計の裏側に小さな扉みたいなモノあるでしょ?開けてみてぇ。」
竜司「はぁ?」
信長「怪しいの。」

早く開けないとセピアに時計を渡せない、と聞いて仕方なく2人は裏側の扉を開ける。すると、

竜司「え、SUは、スゥだよな」
信長「......スゥ、お主」
スゥ「そこにある名前、私だけかな?分かってるよね、知らない名前だなんて言わせない。ふふ、うふふふ、あははははははは......」

扉の反対側に、"SU"と"YUMA"の名前が彫られていたのだ。

スゥ「コレの炉心というか。魔時計の理論開発したのは、私とユマ君なんだー。すごい?すごいでしょう?」

2人は厳しい顔で動じない。 

スゥ「へ?」
信長「嘘じゃな。マスターはこういう時はこんな目立つ様なサインはせん!」
竜司「そうそう。俺らは分かるぞ。」

契約者2人は、手をサインに向けた。手の甲にSのマークが浮き上がるが、

竜司「反応、無いな」
信長「ならスゥの見解は嘘じゃな。」

ユマの名前のサインには、何も反応がなかった。

スゥ「ふーん、つまんない奴らだから」

パチン!

スゥが指パッチン。

スゥ「もういいや、乗客全員起床ー!」

及び、乗客達が血眼で起き上がり、

竜司「高巻!?」
信長「おき太もか......」

残り3人を見つけて捕まえる。

杏「え、な、嘘!?」
沖田「......乗客はまだ起きない筈なのに!」
剣崎「......くそぉ」

騒ぎを聞き付けたハンターが3人を即座に捕縛。

高巻杏、剣崎一真、沖田総司 確保
残り2人

信長「まさかじゃが、竜司」
竜司「の、クソ野郎!」
スゥ「残り3人も私のウイルス、後でくらいやがれですぅ。」
??「おい、スゥ」

ガシリ

信長「ユマ!」
ユマ「なんて事、してくれたん?って言うても聞かへんよね。考えあるんよ、今の、ウチにはね。」

待て、と首根っこ掴まれたスゥ。何か心当たりがある様だ。

スゥ「待て待て待て。今回の参加者鬼藤君がいた筈。レモンドール君の都合と全てを巻き込む被害、考えたらそ、そっちからレンタルが妥当な」
ユマ「アンタのせいで、プロテクトかけた高価な機材まで巻き込む事になりそうや。命で弁償して?」

嗚呼、気付いた?

ユマ「まあ、ウチはちゃちなプロテクトなんてかけてない。コレで故障したり破損したら実況席も機材も作ったり買った価値なんてあらへんわ。」
スゥ「ユマ、くん!?」

この為に、こっそりと鬼藤さんからダウンロードをしておいたんだ。使える中に本家サイドの諸刃の剣に似た性質の都合でユマが喰らえばマズイ技があった。

ボッ
<ユマの心臓から青い炎が

スゥ「おい、待て、やっぱり鬼藤君の技だろそれ!た、たしか近代日本文学のタイトル技」

"よだかの星"。"鬼藤"こと作者鬼藤樟葉の世界での青い炎の技だが、

ユマ「これが、鬼藤さんの言ってたユマの死の恐怖を越えた意志の具現化である"青い焔"か。本家だと確実に色々と壊れるか、クラッシュ確定だが。」

ユマの生命力を燃料に、意志を着火剤にして命をかけて死を代償に奇跡を再現する力。命を対価にした時点で解釈出来ないので、リスク前提でそのまま使うしかない。

ユマ「ユマも使えば死ななくても数日は動けないやろうなぁ。うふ、うふふふ。」
スゥ((((;゚Д゚)))))))

そうくると思ってなかったスゥは震えていた。

スゥ「で、データクラッシュするならまさか目のウイルス対策も」
ユマ「失せろ、スゥ。貴様の声とイヤミはもう聞き飽きた」

更に加えて、このスキルは一度心臓から炎が発生=発動するとユマが即死するまで止まらない。スゥ乙。

ユマ「ひひ、ひひひひ!はよ燃え尽きろスゥ!ウチは、怖くない。死ねないから、権利者、はっ、不死身やぁああああ!!」
スゥ「っああああ!」

スゥを自分ごと燃やし尽くすユマ。残ったのは、2人分の焼死体。というか生きてますよ。

竜司「じゃあ、コレで」
信長「危ないからの」

2人には会場から出る様に指示して、

ミッションクリア!

28:30

1:00

>残り時間の変更を確認

セピア(伊那谷)「遅い」

いよいよ、セピアさんへ

Re: 自作逃走中ep3 豪華客船と怪盗と四季時計狂想曲 ( No.271 )
日時: 2022/10/25 08:37
名前: YUMA (ID: KP9MPHtc)

21.通達5・例のやり方とセピアの秘密・4

シビルとミス・セピア

*過去サイドです

隻腕の男は、狂った笑みで時計を眺めていた。

仮面の男(荒垣)「アハ、アハハ......ついに、ついに完成した......」

家族を失い、腕も奪われた時計職人が出来るただ1つの事は、時計を作る事。それも、逆立ちしても誰にも真似出来ない代物を作る事。

仮面の男(荒垣)「......お前に名を与えよう。......そうだ。......ワンダー、ワンダークロック。命を砕く、破壊時計。魂喰らう、憎しみ時計。全て終わる、終わりの時計、ワンダークロックーーーッ!」

再度、笑い転げる男。

仮面の男(荒垣)「俺の傑作、可愛い我が子......さあ、まずは父さんを......殺しなさい」

ワンダークロックの炉心。コレが一番、男=シビル・クロックワーカーにとって重要だった。時計から出た、謎の剣状のモノに心臓を貫かれたのだ。

仮面の男(荒垣)「......ぐふっ!嗚呼......そうだ、それでいい。お前を完全に完成させるのに大事な仕上げ作業だからねえ。お前は誰にも真似できない方法で作った時計だよ。この技術は誰にも渡さない!誰かに渡すぐらいならここで俺の、い......のち......ごと、燃やしてや......!」

ただ、その際にシビルも予期していなかった事が発生。

*ここから現在へ。

セピア(伊那谷)「元の動力源としてメイン炉心に自分の命をそのまま使ったが、それが元で本来ならそのまま消えてしまう筈の自分自身の魂が時計の炉心に置き換わってしまったなんてね。ご先祖様」

更にシビルの魂が人の命を喰らう魂喰いになってしまったので大気中のマナを食べるだけでは維持には足りず、人の命やマナや魂も食べないといけなくなった。

セピア(伊那谷)「それが何百年も続いた。被害者全てに共通の異常な体内マナ濃度の低さの原因も分かります」

ばたんっ。

ルージュ(鳴上)「アンタら」
パステル(理)「来たのか!」

ここで、ユマのクラッシュに影響されて最優先で回復した真司とさくらが。

さくら「ええ。」
真司「大体聞きました、ミス・セピア。アンタがクロックワーカーの子孫って事もな。復讐以外に何か、生きる希望なかったんですかね?」

すると。

セピア(伊那谷)「ふふ、ふふふ、ふふふっ、あははははははははは!」
仮面の男(荒垣)「......」

高笑いしたセピア。無言のシビル。

セピア(伊那谷)「おかしいですね?復讐以外の自分が、生きる理由があったんじゃないかと城戸さんは言ってましたけど、分からないですね。ええ、ハッタリなんかじゃない。マジで言ってます。」

真司とさくらを睨みつけ、

セピア(伊那谷)「色々な人から色々なモノを奪われた人間って、生きる理由がありますか?笑顔なんてとっくの昔に笑い方、忘れました。笑顔になれない人間は好かれないと言われますけど、笑顔が下手な人間は、笑う事が出来ない人間は、孤独に死ねって事ですか?」
さくら「なんて、冷たい」

さくらも、真司も、目の前の相手にはおぞましさしか無い。

セピア(伊那谷)「夢も希望もない人間は死んでるのと同じと言いますが、じゃあそんな奴ら全員死ねって、資源が無駄になる穀潰しはいなくなれ、って意味の最後通告ですか?」
真司「最後通告、はちょっと。」

セピアは壮絶な過去で、絶望していた。

セピア(伊那谷)「誰もが生まれてきて生きる意味を抱えていると言いますけど、私みたいに散々残酷な目にあった人間、復讐しか頭にない人間は権利者さん達がレアな運命を辿った可能性として記録を資料にして残す程度のケースでしかないんですか。私の人格は、私自身は最終的に全否定なの?ククッ、あはは、あはははははははははははははははははは!!」

狂った笑いだとその場にいたセピア以外の全員が言わずとも察した。だって、目の前の秘書の女性の目は虚ろで、笑っていなかったからだ。

セピア(伊那谷)「笑わせんじゃねえよ!ドラマやお芝居の見世物としか認識してないんだろうな、お前らは!!マジで笑顔の方法は忘れてんだ...狂った笑いでも笑顔とカウントしてたのかよ。悪趣味ですねえ。マジでキモイよなあ。」

御託はいい、とセピアは時計に近付く。手には、桜色の刃のナイフ。確か、魔道具を破壊する道具に関連したモノがあった筈。

さくら「そのナイフ、サクラニウムですかそれ!」
真司「やめろ、セピアさん駄目!壊したら」
セピア(伊那谷)「さあくたばれやご先祖様!アンタや事件起こした馬鹿共のせいで私の人生は楽しい事も何もなかった、ただ無駄な時間を、誰かの言う天命ってモノを消費するだけの、心がどんどん傷だらけでズタボロになって腐っていくぼんやりした人生だった!こうなった原因を追い求める、復讐以外何にも無い、生き方だったんだヨォおおおおおおおお!!」
ルージュ(鳴上)「な」
パステル(理)「やめろ、死ぬどころかそれは!」
仮面の男(荒垣)「......くくく。どうでもいいか」

その言葉と共に、セピアが何度もワンダークロックにナイフを突き立てる!

仮面の男(荒垣)「俺が消えても死んでもこの世界は、汚くて価値がない」

何度目かの破壊で炉心が壊れたのか、光が船全てを巻き込む。

セピア(伊那谷)「西堀さくら、城戸真司、ラストに一つ。ンな世界に、ヒーローなんていねえんだよ。ヒーローなんていたら、誰も争わなくて済むんだ。私の事だって即座に悲鳴に答えて助けてくれんだろうが!この上っ面だけの偽善者共!!」

真司と、さくらは何も言えなかった。

セピア(伊那谷)「もしかしたら、とっくの昔にめちゃくちゃな世界を見て絶望して世界や人々を救う意味、全て無くして現実逃避で引きこもって知らないうちに全世界、全人類にそっぽを向いたんじゃないかなあ?」

セピアが、光に消えていく。

仮面の男(荒垣)「ワンダークロック、癒され時計」
真司「え?」

その中で、声が聞こえる。

仮面の男(荒垣)「私がこんなに、憎悪で焼けても」

仮面が無い、シビルだ。

仮面の男(荒垣)「愛が残ると?希望があると?」

仮面ライダー龍騎も、

仮面の男(荒垣)「......狂った様に。......縋る様に。」

ボウケンピンクも身構えてしまうが。

仮面の男(荒垣)「信じているのかと、お前らに問う」
さくら「なんて、顔」

彼のその顔は

仮面の男(荒垣)「......ワンダークロック、消える時計」

憑き物が落ちた様に、

仮面の男(荒垣)「これにて、喜劇は終わるだろう」

全てから解放されたかの様に

仮面の男(荒垣)「正しい時刻を、示すだろう」

とても穏やかな

仮面の男(荒垣)「はじまりの音、響いた時に」

笑顔だった。

仮面の男(荒垣)「何があったか、お忘れなく」

彼の大嫌いな、笑顔だった。

次回予告
22.ドラマパートF・助ける価値、ありましたか?
>後日談と、全ての顛末。

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