二次創作小説(新・総合)

Re: 俺得キャラで○○する小説 ( No.191 )
日時: 2018/02/17 15:47
名前: ロクター (ID: fxhCNxuy)

テストネタの箸休めに。
今回初公開の新オリキャラと「この世界」の人々の話。


「ここ…がネオムーンセル?思ったより近代的な…いや、ここはいかようにでもなるんだった」


そんな事を到着早々口走ったのは、ブロンドの髪をお嬢様結びした、身長も体重も一般的な女性のそれ(だいたい身長160cm、体重53kg)で、ワンピース型の緑のドレスに同じ色のパンプスを履き、青緑の目をしたごく普通といえる21歳の見た目は少女ともいえる女性。

名をサイファという。これは「0」の名を与えられた彼女が名乗る事を決めた名前である。これまでロクターの世界には皆何らかの能力ーーたとえアイドルであろうとミラージュマスターの資質があるために戦うことができるーーを持っているメンバーがいるのだが、彼女はそんな彼ら彼女らと違う点が一つ。



サイファには「能力」がない。まったくの無特性である。つまるところ、「ただ一人の一般人」。
この世界でそれはかなりしんどいはずだが…なぜ彼女が選ばれたのか、それは誰も知る由もない。



サイファ「で、ここがみんなが泊まる家ってことね…緊張する…」

Lテラスハウス、その入り口に立って、戸を叩く。


サイファ「…反応なし。だれも玄関近くにいないのかしら。入ります」

反応が返ってこないことを確認したため、戸を開けた。















































チルノ「アウト!」

クラウンピース「セーフ!」

二人「ヨヨイのヨイ!!」


サイファ「…」

サイファの目に飛び込んできたのは、野球拳に興じる妖精二人だった。
近くには大妖精とエタニティラルバもいる。


サイファ「あのー…」

チルノ「あたいったらさいきょーね!」

ピース「くっそ!次は負けないからな!」

サイファが見たとき、両者ともにドロワ一丁。そのじゃんけんでピースが負けてすっぽんぽんになったようだ。
幸い、サイファも女性。そこまで羞恥にはかられなかったが、それでも。

サイファ「『ただ一人の一般人』サイファ、到着したんですけどー」

大妖精「ああっ!チルノちゃん!この人が来るって話してた人間だよ!?」

チルノ「なんだって!?」

ラルバ「あっー、これはちょっと見苦しいとこ見せちゃったかなあ」

ピース「でもこんなカオスここじゃ日常茶飯事だからなー」

サイファ「…帰っていいですか?」

大妖精「帰らないで!チルノちゃんもピースも服着てよ!!」

この時点でサイファ、半分涙目。でもぐっとこらえる。
大丈夫、変なことしてるのは一部だけ。この緑髪の妖精はまともそう。

そう思ってたら、その妖精の手から何か写真が。

サイファ「…ねえ、ここの人ってまともな人いないの?」

ラルバ「うーん、珍しいんじゃないかな?」

写真→野球拳してるチルノの姿を撮ったもの


…うん、まともじゃないね。

その後この四匹の妖精と軽く自己紹介して別れる。いきなりパンチの効いたメンツだけど、大丈夫、次はまともな人だ。






…しばらくしたら、後ろに人の気配が。振り向いても誰もいない。


サイファ「疲れてるのかな…っていう冗談は置いといて…」

そっと気配を待つ。そして。








愛海「ヒャッハー新鮮なお山だー!!」バッ

サイファ「わあっ!?」サッー

愛海「やだなあ新入りさん、ここは先輩の言う事にしたがって素直に登らせてよ」

サイファ「どう考えても(意味深)が付くよね!?」

いきなり胸を触りに来た変人。しかし見た限り彼女は一般人なんじゃ…?
…いや、彼女はたしかCGプロのアイドル。それなら身体能力は一般人のその域だろう。

サイファ「というより私が新入りだって知ってるなら待ち伏せしないでよ。さっきだって玄関口で妖精たちが野球拳してて大変だったんだから」

愛海「そんなこと言わないでよ。ここの人たちみんな変人みたいだって言ってるみたいなものじゃん」

サイファ「その発言そっくりあなたに返すよ」

杏「やめとけよ。それ以上新人いびりして得しないだろ」

愛海「だってそこに山があるから登るじゃん。杏は登りがいないじゃん」

杏「なんだと?妖精プロポーションなめんな」

サイファ「二人ともー?」

愛海、杏「黙ってて」

サイファ「…はい」

乱入した杏に愛海が売り言葉、それに買い言葉で喧嘩腰の二人にサイファが自重を求めたが、一蹴。
サイファは諦めてゲストルームへ歩き出す。







…のだが。



きらり「うっきゃー☆かわいい子はっけーん!」

サイファ「」

サイファは会ってはいけない相手に会ってしまった。

諸星きらり。双葉杏とユニット「ハピハピツイン」を組む。
正式にユニットになる以前からこの二人の仲の良さは親友レベルである。正反対な二人だがこれがぴったりだとか。
彼女、可愛いものに目がなく、杏含めて家の自室に監禁(本当の話)してしまったこともある。
そのことを知っているサイファからすれば…



サイファ「失礼しましたー!!」

きらり「にょわ!?待つにぃ!」

逃げるのもやむなしの判断であろう…。つかまったらきらりんルーム連行と思うから。






~~

サイファ「外まで勢いで逃げてきたはいいけど…」

サイファははじかれるように外に出て行った。しかしそれで安心できるかというと。



チルノ「まてー!!」

ピース「逃がさないよ!」

大妖精「ちょっと待ってー!」

ラルバ「服着ようよ!?」

サイファ「こんなのまで追ってきたー!?」

なぜか全裸の妖精四匹が追いかけてきたのである。まあ、大妖精とラルバは大事なところを隠してるが。
サイファは後に述懐する…私にとって幻想郷の住人やアイドル、剣と紋章の世界の英雄や型月の世界の英霊たち、その他もろもろはまぶしく見えた。このようにして実態を知るまでは。

ピース「なんで逃げるのさー!?」

サイファ「いくら妖精でも全裸で追っかけてきたらさすがに逃げるでしょ!?変態から逃げるようなものだよ!?」

チルノ「だれが変態だよ!!!」

大妖精「チルノちゃんその状態で言っても説得力ないよ!私もだけど!!」



サイファは逃げた…しかしこの世界、妖精やアイドルだけではなく、烏天狗に密偵に暗殺者といるのならサイファではまともにやっても鬼ごっこに勝てるはずもなく。
そもそも今回も妖精に一人スタミナ馬鹿がいるので結果は火を見るより明らかだが…


コメはまだ

Re: 俺得キャラで○○する小説 ( No.192 )
日時: 2018/02/17 15:49
名前: ロクター (ID: fxhCNxuy)

ルーミア「…そりゃ逃げるよ。きらり、開口一番カワイイ物を見つけた顔しないで。チルノ達も何してたのさ」

きらり「むえー。きらり、仲良くなりたいだけなのにぃ」

杏「そのやり方を考えた方がいいよ…開口一番その発言じゃ知ってる人は固まる」

チルノ「サイファも不安なのかなー?」

ピース「でも一歩踏み出そうよ、レッツルナティックタイムってやつで!」

ゲストルームには先にルーミアが待っていた。サイファを呼んだ張本人が用事で外出していたのでルーミアがおそらくロクターの指示で待機していたのだろう。ロクターは作者の分身だが、基本人前に出ないという癖がある。
その部屋には先ほどの妖精4匹、あんきらと愛海がいる。

きらりの脇に抱えられたブロンドの女性を除けば特に不思議な点はないのだが;



サイファ「…私に原因があるように言わないでよ」

ルーミア「まあ、彼女新入りだしさ、仲良くしようよ」

サイファ「まずは妖精4匹に聞きたいけど、なんで裸だったの?野球拳してた理由は?」

チルノ「シャワー浴びたかったから」

大妖精「あー…」


チルノでは説明できそうにないので、大妖精が跡を引き取った。
彼女の話によると、妖精4匹で大乱闘していたらしい。
その後シャワーを浴びようとしたのだが、なんと故障していて使えるシャワーが一人分しかなかったようだ。言うまでもないが故障の理由はほたるの不幸である。
その順番を決めるためにじゃんけんしていたのだが、チルノとクラウンピースが勝ち残った時この一言。

ピース「どうせなら野球拳しない?」



このときのピースからすれば、じゃんけんしながら脱げるということでシャワーを浴びるまでに手間を省けると思ったのだろう。ついでにライバル視しているチルノとの戦いでもある。ついでに言えばピースは裸族である。
妖精4匹とも野球拳を知っているのは意外だろうが…対してチルノは純粋組である。裸なんて見るに堪えないのかー


チルノ「乗った!!」


と思ったが、これは関係ないようだった。あくまで勝負としての処理なら裸を見ることもできるらしい。まあ東方projectなんて負けた方がボロ絵になるしね。
その最中にサイファが来たのが最初である。



…女の子同士の野球拳ってなんだろうね?


サイファ「野球拳うんぬんの話はよくわかったよ。まずシャワーが故障してたのはなんで?」

ルーミア「たぶんほたるの不幸に当たったんだと思う」

サイファ「不幸??」

杏「あー、ほたるは不幸体質みたいでさ。トクマさんとこに上条当麻いるだろ?彼みたいな不幸人でさ」

サイファ「当麻さんのことを引き合いに出して説明できる時点であれだね」


では、後半、なぜ妖精4匹は全裸でサイファを追いかけたのだろう。


ラルバ「野球拳してるうちにシャワーが4人分使えるまでに復旧してね。そのままみんなシャワー浴びて上がった時に逃げる君を見たから、チルノとピースが飛び出しちゃって…」

サイファ「あとは言うまでもない、か」

ピース以外は裸族じゃありません。チルノは服を着る行為をすっ飛ばして飛び出したのでただのマヌケ行為です。それを止めに行った二人もそれどころじゃなくなっていただけです。裸族じゃありません(大事なことなので二回言いました)。

ルーミア「じゃさ、ちょっとした歓迎会開きたいし、付き合ってね?のども渇いてるはずだし」

愛海「ルーミア、あたしたち未成年だから酒はやめてね」

ルーミア「いや、私は友達とサイファと誘って飲みたいだけ。サイファは酒飲める年齢だし」

杏「あー、わかった。きらり、行こう」

きらり「しょうがないにぃ」


未成年を部屋から出したが、ルーミアはサイファを用意しておいた部屋へ案内した。
ちなみにルーミアの友達の一人であるチルノは参加していない。彼女、そんなに酒は飲めない。





ルーミア「連れてきたよ」

サイファ「初めまして、サイファです。これからよろしくおねがー」


サイファがルーミアが用意した部屋を見て固まる。


ミスティア「新入りね!祝い酒用意したよ!」

楓「もう飲んでますよ」

片桐早苗「ほら新入り、こっちコイ♪」




先に部屋で飲んでいたのはミスティア、楓、片桐早苗と明らかな酒豪。…サイファはどうするのか?



サイファ「…私、そんな飲めませんよ」

片桐早苗「いいじゃん新入り。飲め飲め♪」

サイファ「だから私は飲まなー」

楓「えい♪」

サイファ「ふぎゅ!?…ゲホゴホ!!!勝手に飲ませないでください!!」

酒を飲まない、そう言おうとしたサイファに楓が悪ふざけして酒を流し込んだのだ。ミスティアはまだそうでもなさそうだが、あと二人は確実に酔ってる。仮にもこの二人、アイドルだというのに。

ミスティア「見てたらさ、及び腰な気がするのよね。酒、酔うぐらいまで飲んでみたらいいんじゃない?これ、ロクターさんにも言ってるけど」

ルーミア「ロクターがそこまで飲んだら大変なことになると思うからやめたげてよ」

サイファ「(そうか!!)私もロクターさんと同じでー」

ルーミア「サイファは別だよ。酔いたくないから酒を嫌がってるよね?」

サイファ「!!」

まさかの図星。しかもサイファが利用しようとした事を先読みでつぶされた。


楓「たまには挑戦したっていいんですよ?私も人見知りだったのですが、アイドルになってだいぶ変われましたし」

サイファ「それと酒は違うと思いますー」








































それから、およそ1時間ほど。



























サイファ「…がホント私を見てはからかってくるんですよ!嫌になりましたし!!」

ルーミア「…絡み酒だー…」

ミスティア「しかも酔うの早い!」

酔うと愚痴りだす上他人に酒を勧めてしまうサイファ。このあと数人飲みに参加していたが、そのうち菜々、心、リグルがつぶされてしまっていた。まて、菜々さん17歳じゃ(ウーサミンッ



…もう一度言っておこう、これはサイファがはじめてこの世界に来た話である。


ここまで。続きもいずれ書くかな…コメOKです。