二次創作小説(新・総合)

Re: 仮面ライダージオウ 世界を超えた戦い ( No.1 )
日時: 2019/09/22 16:48
名前: シュンP (ID: LoNNmS79)

第一話 セカイカワル:2019

2019年5月1日 日本はゴールデンウィークと呼ばれる大型連休の真っ只中だった。
午前7時、普通の大学生、しんせいおうは学友である智久からの電話で目が覚めた。
桜夜
「っっせぇな朝から!なんだよ!」
智久
「悪ぃ悪ぃ。ちょっと気になることがあってな」
桜夜
「気になること?」
智久「ああ、今まどマギ見直してるんだがなんか変な気がするんだよ」
まどマギ、というのは魔法少女まどか☆マギカのことだろう。
桜夜
「なんだそりゃ。勘違いだろ勘違い」
智久
「だよなー。じゃ」
ツーツー…
電話が切れる。
桜夜
「朝からうるせぇ奴だ…」
桜夜は寝不足の目をこすり、テレビにまどマギのDVDの入れた。
桜夜
(ためしに観てみるか)
読み込みが完了し、再生する。
桜夜
「どうなってんだこれ…」
桜夜は絶句した。画面の中には彼の知るまどマギのストーリーはなかった。
ただただ怪物に人間が襲われるだけの地獄絵図。しかも怪物はまどマギ本来の魔女ではない。
だが、その怪物を桜夜は良く知っていた。
桜夜
「なんで、アナザーライダーが…」
アナザーライダー。仮面ライダージオウに登場する怪人。ライダーの力を宿したニセモノのようなモノ。それがなぜか本来存在しないはずの話に干渉しているのだ。
ピンポーン
突然家のインターホンが鳴り、桜夜は慌てて玄関を開けた。
桜夜
「はい、どちら様でしょうか。集金だったら…」
ソウゴ
「初めまして。新成桜夜君」
桜夜
「はい?」
扉の向こうに、仮面ライダージオウの主人公、常磐ソウゴが居た。
ソウゴ
「あれ、人違いだったかな?」
桜夜
「い、いえ、俺が桜夜です。ほ、ホントにあなたは常磐ソウゴで?」
ソウゴ
「うん、俺が常盤ソウゴだよ。君もよく知ってるね」
取り敢えず、桜夜はソウゴを家に入れた。なんか仲間の明光院ゲイツとウォズも入ってきた。
桜夜
「で、俺に何の用があって存在しないあなた方がここに?」
存在しない、というのはソウゴ達のことだろう。仮面ライダージオウやまどマギは全てフィクションの物。絶対に存在しないのだ。
ソウゴ
「そっか、そうだよね。でも違う。俺達は存在してるんだ」
桜夜
「どういうことですか」
ソウゴ
「確かに君たちにとっては虚構の存在かもしれないけど。俺達はたしかにいる。まあ、パラレルワールドみたいなものかな?」
ウォズ
「私たちは便宜上それを『世界』と呼んでいるがね」
桜夜
「世界…」
ゲイツ
「この世界で物語が作られる度に、また新しい世界が生まれる」
ソウゴ
「それで、ここからが本題なんだけど、ライダーの力が他の世界に流れたんだ」
桜夜
「流れた?」
ソウゴ
「うん。ディケイドを除く18人のライダーの力が。ライドウォッチが無くなってた」
桜夜
「それでまどマギにアナザーライダーが…」
ゲイツ
「お前も気づいていたのか」
桜夜
「ああ」
ソウゴ
「それで、桜夜にその力を取り返して欲しいんだ」
桜夜
「ソウゴはやらないの?」
ソウゴ
「ごめん。俺にはほかにやらなくちゃいけないことがあるから。その代わりに、コレ」
ソウゴはテーブルにジオウライドウォッチとジクウドライバーを置く。
ソウゴ
「俺の力貸す。だから、お願い」
桜夜
「だけど、俺一人じゃさすがに…」
ウォズ
「安心したまえ。私が案内するからね」
ソウゴ
「ウォズ…自分でついていくんだ」
ウォズ
「ああ。ライダーの力がなければ君は王にはなれないからね。我が魔王」
桜夜
「わかった、やるよ」
桜夜はウォッチとドライバーを受け取る。
ゲイツ
「良いのか?お前の身に危険が及ぶかもしれないんだぞ?」
桜夜
「うん。大丈夫。俺がやらなかったら、他の世界のキャラクターは正しいエンディングを迎えられなくなるからね」
ゲイツ
「そうか、ならコレを持っていけ」
ゲイツは自身のウォッチであるゲイツウォッチを渡す。
ゲイツ
「もしもの時に使え」
桜夜
「分かった。ありがとう」
ソウゴ
「じゃあ、俺達は行くよ。ウォズ、あとは任せたよ」
ウォズ
「ああ」
ソウゴ
「じゃあ、よろしくね。行こう、ゲイツ」
ゲイツ
「ああ。健闘を祈るぞ、桜夜」
2人は家を出ていき、桜夜とウォズのみになった。
ウォズ
「さて、行動を移すのは早い方がいい。準備したまえ」
桜夜は身支度を整え、玄関を出る。駐車場にはタイムマジーンが止まっていた。
桜夜
「なあ、コイツで世界も移動できるのか?」
ウオズ
「問題ないよ。さあ、行こう」
2人は乗り込む。
ウォズ
「時空転移システム、起動」
ウォズはハンドルを握る。
ウォズ
「悪いがどこに行くかわからない。ライダーの力があるところに行くようになっているけどね」
桜夜
「自動運転ってことか」
タイムマジーンは発進し、時空を駆ける。
桜夜
「一個質問いい?」
ウォズ
「なんだい?」
桜夜
「どうして俺が選ばれたんだ?」
ウォズ
「それは君が世界が書き換わったことに気付いているからだ。君と私たち以外は誰も異変を感じていない」
桜夜
「俺の友達はおかしい気がするって言ってたけど?」
ウォズ
「所詮それは疑うだけに過ぎない。君と違って確証には至ってないからね」
桜夜
「ふーん、なるほどね」
タイムマジーンの動きが止まる。
ウォズ
「着いたようだね。最初の世界に」
2人は降り、周囲を見回す。
ウォズ
「どうやら、この世界の文明レベルはだいぶ発達しているようだね」
ウォズが飛行船など見慣れないものを見ながら言う。
桜夜
「ここは…」
桜夜は町を囲んでいるであろう巨大な壁を見て唖然とした。

次回予告
桜夜
「学園都市か…」
???
「ここは危険だからなァ、死にたくなかったらさっさと逃げることをオススメするぜェ?」
小萌
「そーいえば皆さん知ってますか?最近学園都市で正体不明の怪物が現れているそうなのですよ」
桜夜・一歩通行・上条
「変身!」
次回 とある科学の仮面ビルド形成アップ
魔術と科学が交錯するとき、物語は始まる――。