二次創作小説(新・総合)
- Re: 仮面ライダージオウ 世界を超えた戦い ( No.17 )
- 日時: 2021/08/29 13:47
- 名前: シュンP (ID: IJ2q7Vk/)
第17話 ゲイツ、参戦
一週間経って、桜夜は退院した。検査の結果、骨折などの大怪我にはなっていなかったらしい。とはいえ、脚に負荷を掛けると折れる可能性があるらしく、しばらくは松葉杖が必要らしい。
ウォズ
「退院おめでとう、桜夜君」
桜夜
「いや全然おめでたくねえよ」
松葉杖が必要な体で、変身することは不可能に近い。変身しても戦うことができないからだ。
士
「取り敢えず、ドライブウォッチを探すことだな。アレがない事には、いくら戦力があっても奴は倒せない」
士はオーロラカーテンを出し、それを通ってどこかへ行った。
ほむら
「私たちも帰るわよ」
桜夜
「なあ、ほむら」
ほむら
「私に話しかけないで!」
ウォズ
「鹿目まどかがいなくなったショックは大きいか…」
ほむらは二人に気にせずどんどん進んでいく。置いて行かれた二人は、彼女の後姿を眺めていた。
桜夜
「どうしてアイツが…」
まどか
(「ごめん、ね、ほむら、ちゃん…」)
桜夜
(くそっ!アイツの顔が離れねえ!)
???
「見つけた」
不意に声を掛けられ、桜夜の意識は現実に戻された。
桜夜
「お前は…!」
ウォズ
「巴マミ…」
マミ
「あら?どこかで会ったことあるかしら」
彼らに声を掛けたのは、見滝原中学の制服を着た巴マミだった。
桜夜
「何言ってんだ。てか大丈夫か?魔法少女の力」
マミ
「魔法少女?何それ、アニメ?私にあるのはこの力だけよ」
【ドライブ…】
突然マミの体がアナザードライブに変わった。
桜夜
「なっ」
ウォズ
「なるほど、アナザーライダーの正体は君だったのか」
【ビヨンドライバー!】【ウォズ!】
Aドライブ
「あら、ジオウじゃないのね」
ウォズ
「変身」
【仮面ライダーウォズ!ウォズ!】
ウォズ
「あいにく、桜夜君は負傷していてね。戦える状態じゃないんだ」
Aドライブ
「まあいいわ。ここであなたを片付けて、ジオウの命をいただくわ」
ウォズ
「そうはさせない」
【ジカンデスピア!ヤリスギ!】
ウォズ
「ハッ!」
ジカンデスピアの一撃は、ドア型の銃に阻まれた。
Aドライブ
「どうやらあなたを倒すまでもないみたいね」
突然、周りの動きがスローになった。
桜夜
(重加速か…)
ウォズ
(早く、シノビウォッチを!)
ウォズは腕のホルダーに収まっているシノビウォッチを取ろうとするが、重加速の影響で時間が掛かってしまった。アナザードライブは桜夜に銃口を向けている。このままでは絶対に間に合わない。
Aドライブ
「さようなら、ジオウ」
銃から弾丸が放たれる。
???
「そうはさせねえぞ」
しかし、桜夜に弾丸が当たる前に、エネルギー弾によって全て相殺された。
Aドライブ
「何!?」
重加速が解除され、桜夜とウォズは自由に動けるようになった。そして、二人の前には、白いライダーの姿が。
Aドライブ
「あなた、一体何者?」
???
「自己紹介が遅れたね」
突然白いライダーは決めポーズを取り出した。
???
「追跡、撲滅、いずれも…マッハ!」
そして最後に、肩をぐるんぐるん回した。
マッハ
「仮面ライダー~~~マッハ!」
マッハと名乗ったライダーは、人差し指と中指を合わせ、ハンドサインをした。
Aドライブ
「は?」
マッハ
「行っくぞ~!」
マッハは走り出すと、どんどんスピードを上げていく。
桜夜
「速い!」
マッハ
「ハァ!フッ!ハァ!」
マッハは目にも止まらぬ速さで何度もアナザードライブに攻撃を仕掛ける。
【シグナルバイク!カクサーン!】
マッハは専用銃『ゼンリンシューター』を上に向け、光弾を発射する。
Aドライブ
「今のうちに!」
攻撃が止んだため、スピードを上げてアナザードライブは周りを走りだした。おそらく、マッハを攻撃するつもりなのだろう。
マッハ
「無駄だよ!」
マッハの声と共に、光弾が分裂して拡散した。あちらこちらに光弾が向かっていく。
Aドライブ
「くっ!」
光弾を躱しきれず、アナザードライブが弾き飛ばされる。そして、変身が解除される。
マミ
「ここで終わるわけにはいかない…」
マミは体を引きずるようにしてその場から離れていった。
マッハ
「あれ、マミじゃねーか。どうなってんだ?」
ウォズ
「それより、君は一体誰なんだい?」
ウォズは変身を解除しながらマッハに問いかける。
マッハ
「あ、悪いな」
マッハはベルトから、ミニカーの様な物『シグナルバイク』を取り出し、変身を解除した。仮面の中から現れたのは、赤い髪の少女だった。
杏子
「アタシは佐倉杏子。風見野から来た魔法少女だ」
彼女は、『うんまい棒』とパッケージに書かれた駄菓子を差し出してきた。
ほむら
「佐倉杏子、まさかあなたまで仮面ライダーになるとはね」
杏子
「別に好きでなったわけじゃねーよ」
あの後、桜夜とウォズは、杏子を連れてほむらの家に帰った。
桜夜
「なあ、お前はまだ魔法少女になれるのか?」
杏子
「まあなー。てか、なんでマミがあんなのやってんだ?」
ほむら
「巴マミがどうかしたの?」
ウォズ
「アナザーライダーはマミ君だったよ」
桜夜
「そうか、士の言ってたことが分かったぞ」
桜夜は手を叩く。
桜夜
「多分だけど、マミが魔法少女になる前に、ファントムがアイツをアナザーライダーにしたんだ。だから、そもそもまどかやさやかが魔法少女の存在を知ることはない。そしてほむらが魔法少女になることもなくなる」
ウォズ
「杏子君は?」
杏子
「アタシが契約したのはマミは関係ねえからな。そのアナザーライダーがなんだかよくわかんねーけど」
ほむら
「あとはドライブの力だけね」
ウォズ
「一体誰が持っているんだ…」
杏子
「ん?ウォッチ?」
杏子はパーカーのポケットを漁りだす。大量の駄菓子がテーブルに並べられていく。そして、その中に駄菓子ではないものもあった。
杏子
「ウォッチってコレの事か?」
桜夜
「ドライブウォッチ!どこで拾った!?」
杏子
「さあね。アタシもキュゥべぇから預かっただけだからな」
桜夜
「アイツいつの間に…」
ウォズ
「取り敢えず、力は手に入れた訳だが…」
ピンポーン
チャイムが鳴った。ほむらがドアを開けた。ドアの向こうには、さやかの姿が。
さやか
「アナザーライダーが現れたみたい!さっき仁美から連絡があった!」
桜夜
「行こう。みんな」
彼らはアナザードライブの元へ向かった。
アナザードライブが現れというショッピングモールに桜夜達は来ていた。
桜夜
「ここに来るのも先週ぶりだな」
さやか
「アイツはアウトレットエリアいるみたい」
エスカレーターを降り、アウトレットエリアに到着すると、そこにはとんでもない光景が広がっていた。
杏子
「どうなってんだ…」
そこにはアナザードライブではない、別の怪人たちが人々を襲っていた。
ウォズ
「あれは機械生命体、ロイミュード。仮面ライダードライブが戦っていた敵だね」
さやか
「取り敢えず倒さないと!」
【タドルクエスト!】【ガシャット!】
杏子
「アタシも!」
【シグナルバイク!】
さやか
「え、アンタもライダーなの?」
杏子
「まあな」
さやか
「アンタと一緒に戦いたくないんだけど」
杏子
「うるせえ、ここはそういう場面じゃねえだろ」
さやか
「そうね。行こう!」
杏子
「レッツ!」
さやか・杏子
「変身!」
【タドルメグル!タドルメグル!タドルクエスト!】
【ライダー!マッハ!】
ブレイブ
「これより、ロイミュード切除手術を開始する」
マッハ
「追跡、撲滅、いずれも…マッハ!仮面ライダー~~~マッハ!」
二人のライダーはロイミュードの群れに向かって行った。
桜夜
「さて、ロイミュードはあいつらに任せるとして」
ウォズ
「そろそろ君とも決着を付けようじゃないか」
柱の後ろから、アナザードライブが出てくる。
Aドライブ
「フフフ、それもいいけど、どうやって倒す気?ジオウは戦えないんでしょ」
ウォズ
「それに関しては問題ない」
桜夜
「え?」
ほむら
「私がやるわ」
【ジクウドライバー!】
ほむらがジクウドライバーを装着した。
桜夜
「え?え?」
桜夜は寝耳に水、と言った顔をしている。
ウォズ
「悪いね桜夜君。実は君がいないとき、ほむら君といろいろあってね」
ほむら
(「ねえ、私も変身できるのかしら」)
ウォズ
(「別に難しいことじゃないさ。それなりの覚悟があるなら、このベルトとウォッチを使うといい」)
ほむら
「このベルトを使って、私はまどかを取り戻す」
Aドライブ
「聞いて呆れるわ」
アナザードライブはケラケラ笑い出す。
Aドライブ
「あの人から聞いたわよ。あなた、何度も同じ一か月を繰り返していたらしいわね。でも結局、何回やっても望む結末は来なかった。無意味なことばっかりするのね。そんなあなたが、人を救うことができるの?」
ほむら
「・・・」
???
「そいつは違うな」
不意に声がした。
士
「コイツがやってきたことは、無意味なんかじゃない。何度も大切な人を失ってきた。その度に、絶望しそうになった、逃げだしそうになった」
声の主は、門矢士だった。
士
「でもコイツは、絶対にあきらめなかった。自分の望む結末を手に入れるために。それを、お前なんかが否定して言い訳がない!!」
Aドライブ
「あなた、一体何者?」
士
「通りすがりの仮面ライダーだ!覚えておけ!」
【ゲイツ!】
ほむら
「変身!」
士
「変身」
【ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!】
【KAMEN RIDE DECADE!】
ほむらは、仮面ライダーゲイツに、士はディケイドに変身を完了する。
Aドライブ
「ジオウじゃないライダーですって!?」
桜夜
「どうしてゲイツウォッチが…そうだ!」
ゲイツ
(「もしもの時に使え」)
桜夜
「あの時に渡されたヤツか!」
【ジカンザックス!Oh!No!】
ゲイツは専用武器、ジカンザックスをおのモードで召喚し、ディケイドもライドブッカーをソードモードに変形、その刀身を撫でた。
ゲイツ
「行くわよ!」
二人は入れ替わり立ち代わりアナザードライブを斬りつける。
Aドライブ
「強い…」
【キメワザ!タドルクリティカルフィニッシュ!】
【ヒッサツ!フルスロットル!】
ブレイブ
「ハア!」
ブレイブは回転しながら、炎と氷、二つのエネルギーを纏ったガシャコンソードでロイミュードたちを斬りつける。
マッハ
「トオリャァァァ!」
マッハは高くジャンプしてからのキックでロイミィードたちを撃破した。
ブレイブ
「ふぅ…」
マッハ
「お、ほむらの奴変身してんじゃん。これを使いな!」
マッハはドライブウォッチを少し離れたところにいるゲイツに投げつける。
ゲイツ
「巴マミ…覚悟しなさい」
【ドライブ!】
ゲイツはウォッチをドライバーに装填、ロックを外し、両手で包み込むようにドライバーを持ち、回転させる。
【アーマータイム!ドライブ!ドラーイブ!】
ドライブアーマーが展開、装着され、顔に『どらいぶ』の文字が刻まれる。
ゲイツ
「ひとっ走り付き合いなさい!」
桜夜
「よし!」
ディケイド
「やったか…」
ライドブッカーから3枚のカードが出てくる。そして、それをディケイドが掴むと、カードに色が戻った。
Aドライブ
「何をしようと無駄よ!」
アナザードライブはゲイツに飛び掛かる。
ゲイツ
「それはあなたのほうよ」
ゲイツの両腕に装備された『シフトカースピードスピード』が発射され、アナザードライブを弾き飛ばす。
Aドライブ
「グッ!」
ゲイツ
「これで終わらせるわ」
【フィニッシュタイム!ドライブ!】
【FINALATTACK RIDE DE DE DE DECADE!】
ディケイドの前に十枚のカードが現れ、ジャンプするとカードもななめ一直線に並んだ。そして、人差し指を額の前でクロスさせ、標的目がけて降下していく。
ディケイド
「オリャァァァァァ!」
【ヒッサツ!タイムバースト!】
ゲイツはアナザードライブの周りを高速で回転しながら連続攻撃していく。それはまるで、仮面ライダードライブの必殺技、スピードロップに似ていた。
ゲイツ
「ハァァァァ!」
ゲイツとディケイドのダブルライダーキックが、アナザードライブに炸裂する。
Aドライブ
「ウワァァァァァ!」
パリンッ
マミの体から、アナザーウォッチが吐き出され、砕け散った。
マミ
「はぁ…はぁ…」
ディケイド
「終わったか」
桜夜
「さて、俺達は戻るか。士、頼むぞ」
オーロラカーテンが現れ、桜夜・ウォズ・ディケイドの3人はそれを通って消えていった。
さやか
「ねえ、マミさん。どうしてこんなことをしたの?」
マミ
「あなたは、誰?」
ほむら
「今の巴マミは、あなたと出会ってないことになるわ。だから、覚えてない」
さやか
「そっか…」
杏子
「で、なんでこんな怪物になったんだ」
マミ
「それがよく覚えてなくて…事故に遭ったのは覚えてるんだけど…」
それだけ言って、彼女は倒れた。
ほむら
「巴マミは死んだわ。おそらく、アナザーライダーになったことで死を回避したからね」
桜夜
「でも、元通りになるし」
士
「いや、そうはならないだろうな」
桜夜
「どういうことだ?」
士
「鹿目まどかを失い、巴マミも失ってこの世界はもう全く別の世界となった。この世界からライダーの力を取り除いたところで元には戻らないだろうな」
さやか
「どうすれば、元通りに戻るの…?」
ウォズ
「まどか君を取り戻せば大丈夫だろうね」
杏子
「で、アンタもコイツらの度についてくってわけか」
杏子はほむらを見る。
ほむら
「ええ、私がまどかを取り戻す。あの男から」
さやか
「あんたとまどかの間に何があったか知らないけど」
杏子
「これ持ってけよ」
さやかと杏子は、ほむらにウォッチを手渡す。それは、ブレイブウォッチとマッハウォッチだった。
桜夜
「これはどうしたんだ?」
杏子
「さあなー。ベルトが勝手にこれに変わったんだよ」
さやか
「あたしもそんな感じ」
ウォズ
「と、言うことは…」
桜夜
「もうこの世界のライダーの力は回収し終わったってことか」
さやか
「じゃあ、お別れだね」
桜夜
「そうなるな」
【タイムマジーン!】
時空を超えるマシン、タイムマジーンが飛んでくる。
杏子
「お、もう行くのか。達者でなー」
さやか
「まどかを頼むわよ」
ほむら
「ええ、任せなさい」
3人はタイムマジーンに乗りこみ、離陸する。
桜夜
「行こう、次の世界に」
タイムマジーンは時空を超えていった。
さやか
「行っちゃった…」
士
「さて、俺も行くか」
士はオーロラカーテンを呼び出した。彼はの手の中には、一枚の写真があった。そこに写っていたのは、変身しようとしているほむら・さやか・杏子の3人と、まどかの姿だった。
杏子
「なんだ?このへたっぴな写真」
士
「うるさい、中坊に俺の写真の良さが分かるか」
さやか
「でも、案外いいかも…」
士
「ま、それに関してはどうでもいい」
士はスーツの胸ポケットに写真をしまった。
士
「じゃあな」
手を軽く振りながら、士はオーロラカーテンを通り抜け、消えていった。
士
「ここが新しい世界か…」
オーロラカーテンを通り抜け、新たな世界に到着した士。
士
「もうここではライダーが現れたか」
彼の目の前には、熱い戦いを繰り広げている仮面ライダーたちがいた。
「よーし、行っくにゃ~!」
「私たちに任せて」
「行くで!」
【ソードベント】
【コピーベント】
「そうは行かないわよ!」
【コンファインベント】
士
「なかなか面白そうだ」
士はトイカメラのシャッターを切った。
次回予告
海未
「お互いに仮面ライダーに変身して戦い、勝った方にポイントが入ります」
士
「本来の歴史とは大きくずれている」
ウォズ
「どうして仮面ライダービルドの仲間が?」
???
「この世界のお宝も、僕がいただくよ」
ファントム
「これを使えば、お前らも戦うことができる。そして、どんな望みでも叶えられるだろうな」
次回 アナザーライブ2013
戦わなければ生き残れない!