二次創作小説(新・総合)

Re: 仮面ライダージオウ 世界を超えた戦い ( No.4 )
日時: 2019/10/06 20:04
名前: シュンP (ID: LoNNmS79)

第4話 アナザーウィザード

当麻
「危ねぇ!」
上条が突然右手を突き出し、火球へ真正面から突っ込む。
ウォズ
「何っ!?」
バシュン
間の抜けた音と共に、上条の右手に触れた火球は消えていった。
当麻
「効いた!」
白い魔法使い
「そうかそうか。幻想殺しか。まさか仮面ライダーの攻撃にまで有効だとは思分かったけどね」
幻想殺し。上条当麻に宿る正体不明の力。自らの右手に触れたあらゆる異能の力を全て無効化してしまう能力である。
白い魔法使い
「まあ、いいや。バイバ~イ」
【テレポート ナーウ】
白い魔法使いはどこかへ消えてしまった。
ジオウ
「ハァ…助かった…」
4人はその後上条の住む部屋に、テーブルを囲んで座っていた。

当麻
「そのー、ウォズさん。貴方がライダーだったのも驚いたんですけど、さっきのは何者で?」
桜夜
「まあ、長くなるから簡単に言うと、魔法を使う仮面ライダーかな?」
ウォズ
「そして、彼のヒントを信じるならば、この世界にはウィザードの力が、そしてアナザーウィザードが居ることになる」
インデックス
「あなざーうぃざーどは魔術師なの?」
桜夜
「いや、多分この世界の魔術師とは違う。主にフレイムの魔法を使う」
当麻
「炎の魔術師…」
ウォズ
「とはいえ、もう外は暗い。今日は君のご厚意に甘えて、ここに止まらせてもらおう」
4人は一夜明かし、早朝に目覚めた。
インデックス
「とうまー、どうしてこんなに早く起きたの?私まだ眠いんだよ?」
当麻
「アナザーウィザードを探し行かないといけないからな」
インデックス
「えー、もっと後でいーじゃん!」
当麻
「そうはいかねえよ。被害が拡大したらシャレになんないし、それに桜夜やウォズさんたちだって困るんだから」
桜夜
「悪いな、インデックス」
インデックス
「しょーがないなー」
4人は玄関を出る。
当麻
「あれ、土御門。今日は珍しいなこんな朝っぱらから」
土御門元春。上条の隣人にして悪友。能力者にして魔術師の男だ。
元春
「おお、カミやん。それにインデックス。それと、後ろのお二人は?」
当麻
「ああ、こいつらはだな」
上条は仮面ライダーのことを伏せ、2人の事を説明する。
元春
「なるほどねぇ」
桜夜
「で?元春はなんで早朝から?」
元春
「ああ、実は昨日本部から連絡があったんだが、ステイルの奴が学園都市に来てから連絡がつかなくなったらしいんだ。それで、ステイルを探せってさ」
当麻
「ステイルが!?」
ステイル=マグヌス。インデックスや土御門と同じくイギリス正教に所属しているルーンの魔術師だ。
当麻
「俺達も手伝う」
ウォズ
「待ちたまえ、アナザーウィザードが先だ」
当麻
「一緒に探せばいいだろ!」
ウォズ
「はぁ…やむをえないか…」
元春
「そっちの事情はよくわからんけど、カミやんも結構良いとこあるニャー」
桜夜
「ま、いっか」
土御門を加えてステイル、及びアナザーウィザードの捜索を始める。現在は朝の7時を過ぎたところ。土曜日と言うのもあって非常に人の数は少ない。
インデックス
「全然人がいないんだよ」
当麻
「そりゃそうだ。休日だしな」
元春
「何ッ!?」
突然土御門が声を上げ、顔を顰める。
桜夜
「どうしたんだ?」
元春
「ああ、ここから約1キロのところで魔力を検知した。行くぞ!」
5人は魔力が検知された場所に向かって走り出す。

Aウィザード
「もっとだ!もっとこの忌まわしき街を!」
アナザーウィザードは魔法を使い、辺り一面に火球を飛ばしまくっていた。
Aウィザード
「元はと言えば、奴のせいで!」
ダッダッダッ!
突然足音が聞こえた。
おかしい、とアナザーウィザードは思った。人払いの魔術はすでに済ませている。学園都市の住人がここに来るはずがないのだ。
Aウィザード
「君たちか」
アナザーウィザードの視線の先に居たのは、彼にとってよく知る人物たちと、知らない人物。
当麻
「おい!ステイル!なんでお前、こんなことやってんだよ!なんでそんな姿になってんだよ!」
元春
「アイツがステイルだって?」
桜夜
「どういうことだ」
当麻
「おかしいと思ったんだ。突然お前が学園都市に来たまま行方不明になって、さらにそこに魔法使いのライダーの偽物が現れただなんてな。ステイル、お前がその偽物ですって言ってるようなもんだろうが!」
元春
「ライダーだって!?」
Aウィザード
「良くわかったね」
アナザーウィザードが変身を解除する。怪物の中から現れたのは、赤い髪の神父。
ステイル=マグヌスだった。
ウォズ
「彼が、ステイル=マグヌス…」
元春
「おい、ステイル。なんでこんなことをしている」
土御門の質問に対し、ステイルは少し考えるそぶりを見せ、口を開く。
ステイル
「僕は上条当麻、君が気に入らない。そして学園都市が気に入らない。インデックスを私物化しようとしているからね」
当麻
「私物化だって!?そんなことあるかよ!」
ステイル
「いいや、あるね!とにかく僕はこの街と、君を壊さなきゃいけないんだ!」
【ウィザード…】
ステイルの体が黒いオーラに包まれ、再びアナザーウィザードへと変身する。
当麻
「クッソ!聞く耳なしかよ!」
桜夜
「しょうがない、行くよ!」
【ジクウドライバー】
元春
「待ってくれ。まさかお前やカミやんまで仮面ライダーなのか?」
突然土御門が仮面ライダーという言葉を口にする。
ウォズ
「知ってるのかい?」
元春
「ああ、実は、俺もライダーだからな」
土御門は右手に付けられてる指輪を腰に触れさせる。
【ドライバーオン!】
当麻
「それって昨日の奴と似てる…」
桜夜
「システムは元春のやつの方が古いぞ」
【ジオウ!】
【Are you ready?】
桜夜
「変身」
当麻
「変身!」
元春
「へん~しん!」
土御門はドライバーにある穴に指輪をはめると、そのまま手首をひねり、銀色の扉が開く。
【仮面ライダージオウ!】
【Get CROSS―Z DRAGON! Yeah!】
【L!・I!・O!・N! ライオーン!!!】
ビースト(元春)
「さあ、ンチタイだ!」
魔術師と能力者。そして、仮面ライダーの決戦が幕を開けた。


次回予告
Aウィザード
「そんなのになったところで、僕は倒せないよ!」
クローズ
「土御門が、いない?」
インデックス
「ない、ない、ない!どこに行っちゃたんだろう?」
謎の男
「お前の意見は求めてない」
ジオウ
「さあ、ショータイムだ!」

次回 ショータイム・ザ・ウィザード
魔術と科学が交錯するとき、物語は始まる――。