二次創作小説(新・総合)
- Re: 仮面ライダージオウ 世界を超えた戦い ( No.5 )
- 日時: 2020/01/12 17:53
- 名前: シュンP (ID: LoNNmS79)
第5話 ショータイム・ザ・ウィザード
土御門は魔法使いのライダー、ビーストへ変身する。
クローズ
「お前…」
ビースト
「悪いなカミやん。隠してたわけじゃないんだ。ただ、仮面ライダーのことを知らない可能性もあったから黙ってただけ」
クローズ
「なるほどな。お前らしい」
Aウィザード
「そんなのになったところで、僕は倒せないよ!」
【フレイム】
アナザーウィザードは魔法を使い、炎の弾幕を張る。
ジオウ
「熱ッ!おいウォズ!インデックスを守っててくれ!」
ウォズ「了解した」
2人は後方の物陰に隠れる。
クローズ
「しっかし、やっぱ魔法って面倒だな。これじゃ近づけないぞ」
ビースト
「俺に任せろ」
ビーストは緑色のリングをドライバーにセットする。
【ゴーッ!カカッ、カッカカッ、カメレオー!】
スクラッチ風の呪文が詠唱され、ビーストの右肩にカメレオンの頭部がついたマントが装着される。
ビースト
「お次はこれだ」
さらに、ビーストはドライバーに手を伸ばし、『ダイスサーベル』と呼ばれる剣を取り出す。
Aウィザード
「無駄だよ!土御門!」
火球をビーストに集中させて打つアナザーウィザード。爆発が起き、ビーストの周りが煙で見えなくなる。
Aウィザード
「ククク…ハッハッハ!さて、次は上条当麻、君だ!」
高笑いするアナザーウィザード。煙が消える。
Aウィザード
「なに?」
クローズ
「土御門が、いない?」
ビーストは居なくなっていた。
ビースト
「ここだよ」
突如、アナザーウィザードはダイスサーベルで切り裂かれる。
Aウィザード
「グッ!いつの間に背後を!君は僕の攻撃で…!」
ジオウ
「そうか、なるほどな」
クローズ
「どういうことだ?」
ジオウ
「カメレオマントの力で姿を消したんだよ」
ビースト
「そゆこと」
Aウィザード
「なるほどね。面白いことをするじゃないか。だが、君たちでは僕に勝てない。あの男が言っていたよ。僕は本物の力じゃないと倒せないんだろ?」
ジオウ
「やはりお前もあの男と…」
ビースト
「どういうことだ?」
クローズ
「説明は後だ!行くぞ!」
3人は駈け出した。
一方その頃、インデックスは、自分の修道服の中を漁りだした。
インデックス
「ない、ない、ない!どこに行っちゃたんだろう?」
ウォズ
「何をそんなに熱心に探しているんだい?」
インデックス
「ウォッチなんだよ!朝気付いたら持ってたの。だけど寝ぼけててここにしまっちゃったんだよ!」
彼女は話しながらも尚漁り続ける。
インデックス
「あった!」
彼女が高らかに掲げた右手には、ウォッチが握られていた。
インデックス
「おうやー!」
突然声を掛けられ、ジオウは攻撃をやめて振り返ってしまう。
Aウィザード
「隙が多いね、君は」
ジオウ
「ごふっ」
そのままジオウはアナザーウィザードに蹴り飛ばされ、強制的に戦線離脱させられる。
ジオウ
「痛ってー…」
インデックス
「大丈夫?」
ジオウ
「うん、大丈夫だよ。で、急に呼んでどうしたの?」
インデックス
「これ。朝気付いてたら持ってた。多分、おうやの力になるんだよ」
インデックスはウォッチをジオウに差し出す。
ジオウ
「ありがとう。このウォッチがあれば、アイツを元通りに出来る」
【ウィザード!】
【アーマータイム!プリーズ!ウィ・ザード!】
ウォズ
「祝え!全ライダーの力を取り返し、世界を超え、真実を取り戻す正義のヒーロー。その名も仮面ライダージオウウィザードアーマー。また一つ、ライダーの力を回収した瞬間である」
ジオウ
「さあ、ショータイムだ!」
クローズ
「あれがウィザードの力…」
ビースト
「あれでステイルを倒せるのか」
Aウィザード
「なるほど、それが本物の力か。だが、無意味だ」
【ウォーター】
アナザーウィザードの右手から水流が発射せれ、ジオウを襲う。
が、しかし。
ジオウ
「無駄だよ」
ジオウはダメージを負うことなくその場で立っていた。
Aウィザード
「どうしてだ?なぜ僕の魔法が効かない!?」
ジオウ
「ウィザードアーマーにお前の魔法なんて効かない。当麻、元春、これで終わらせるぞ」
【フィニッシュタイム!】
クローズ
「おう!」
【Ready Go!】
【キックストライク!】
ビースト
「もちろんだぜい!」
【フィニッシュタイム!ウィザード!】
クローズ
「土御土!」
【ドラゴニックフィニッシュ!】
【GO!】
ビースト
「ハァァァァ!」
クローズ
「ステイル!お前が好き勝手周りを傷つけるってんなら!今すぐその幻想をぶち殺す!」
ビーストとクローズのダブルライダーパンチがアナザーウィザードに炸裂する。
Aウィザード
「クッ!」
ビースト
「オウやん!」
ジオウ
「任せろ!」
【ストライクタイムブレーク!】
魔法陣が現れ、ジオウは右脚を突っ込む。
すると右脚が巨大化、さらに脚を伸ばし、アナザーウィザードの元へ向かっていく。
Aウィザード
「い、やだ。僕は、僕はァッ!」
ジオウ
「これでフィナーレだ」
巨大化した脚がアナザーウィザードに直撃し、体内から黒いウォッチがはじき出される。
パリンッ
ウォッチが粉々に砕け、アナザーウィザードはステイルの姿へと戻る。
ステイル
「ハァ…ハァ…」
ビースト
「やったのか…」
3人も変身を解除する。
当麻
「なあ、ステイル。どうしてこんなことをしたんだ」
ステイル
「僕はただ、君とインデックスの関係が羨ましかっただけだ。今では後悔しているさ。下手したらこのまま魔術サイドと科学サイドの戦争になりかねない」
桜夜
「大丈夫。その心配はないよ」
元春
「どういうことだ?」
ウォズ
「この世界からアナザーライダーは居なくなった。あとはライダーの力を持っている私と桜夜君がこの世界を去れば、今までのことはなかったことになる」
当麻
「そうなのか…」
桜夜
「そうだ、ステイル。君に聞きたいことがある」
ステイル
「なんだい?」
桜夜
「どうやってさっきの姿になったんだ?」
ステイル
「すまないがそれはよく覚えていないんだ。ただ、ここに来てからとある少年に会ってね。ソイツにあの小さな時計を埋め込まれたよ」
桜夜
「そっか、ありがとう」
アナザーウィザードの撃破から1時間経った。
桜夜とウォズはタイムマジーンの前で、上条たちと最後の別れを告げていた。
当麻
「もう行くのか?」
桜夜
「うん。俺達が居ると、当麻たちは元の歴史に戻れなくなるからね。これでサヨナラだ」
元春
「俺達は、オウやんたちのことを忘れちまうのかニャー?」
ウォズ
「ああ、そうだ。ライダーの力が干渉してからの事が全て綺麗さっぱりなかったことになるからね」
インデックス
「それって私でも?」
インデックスが完全記憶能力を持っているため、何があっても見たことや聞いたことを忘れない。たとえそれが、駅のホームにへばり付くガムのような些細なことでも。
ウォズ
「おそらくね」
インデックス
「そっか…悲しいんだよ…」
桜夜
「でも大丈夫。みんなが覚えてなくても、俺達は覚えてる。それに、一緒に戦った事実は消えない。そうだろ?」
当麻
「そうだな、桜夜の言うとおりだな」
桜夜
「じゃあ、俺達行くね」
タイムマジーンの乗り込み口が音を立てて開く。
当麻
「お前と会えてよかった」
桜夜
「うん、俺も」
2人はタイムマジーンに乗り込み、出発する。
桜夜
「時空転移システム、起動」
3人の手を振る姿が見えた。桜夜もそれに振り返す。
こうして、一つ目の世界での旅を終えたのだった…
一方その頃、とある小さな女子高校では…
ドーーーーーン!
小隕石が校庭に墜落した。校庭で体育をしていた生徒たちから悲鳴が上がる。
体育教師
「と、取り敢えず!全員校内に避難してください!」
体育教師の指示が飛ぶが、パニックになっているのかそれに従うものは少ない。
さらに、とある生徒は小隕石の方に近づいて行ってしまった。
その生徒は、青い髪をポニーテールで纏めていた。
生徒
「凄い…本物の隕石だ…。ん?なにこれ?」
彼女は隕石にくっついていた『なにか』を拾い上げる。
謎の男
「見ぃつけた」
その時、ミサカ一〇〇五五号やステイル=マグヌスをアナザーライダーにした男が現れる。右手には、あの黒いウォッチが握られている。
生徒
「あなた…誰?」
謎の男
「お前の質問に答える義理はない」
【フォーゼ…】
男は黒いウォッチを起動し、生徒の体内に突っ込む。
生徒
「うぅっ!やめて!痛い!」
謎の男
「お前の意見は求めてない」
生徒
「うわァー!!」
生徒は宙から降り注ぐ黒いエネルギーに体を包まれ、怪物へと体を変える。
【フォーゼ…】
次回予告
桜夜
「浦の星女学院…」
ダイヤ
「命の恩人とはいえ、何故部外者をこうもやすやすと招き入れるのですか?」
善子
「知らないわね、ライダーもウォッチも」
鞠莉
「果南は、行方不明になったわ」
次回 偶・像・不・明
青春スイッチオン!