二次創作小説(新・総合)

Re: 仮面ライダージオウ 世界を超えた戦い ( No.7 )
日時: 2020/01/26 21:14
名前: シュンP (ID: IJ2q7Vk/)

第7話 ふたりのライダー

小隕石が降ってきて、アナザーフォーゼが現れた。
翌朝、千歌・鞠莉・善子・行方不明になった果南を除いた5人のメンバーは浦女の屋上でラブライブに向けた練習を開始しようとしていた。
梨子
「千歌ちゃん、昨日色々あって疲れてるみたいで…」

「練習は遅れてくるってさ」
ルビィ
「善子ちゃん、『私には冥界からの命令で聖戦に向かう』とか言ってました…」
花丸
「相変わらずずら」
ダイヤ
「鞠莉さんも、理事長の仕事があるそうで。遅れてくると先程言っていましたわ」
花丸
「果南ちゃんもまだ見つかってないみたいだし…」
ダイヤ
「くよくよしていても始まりませんわ!さあ、練習です!」
パンッ、とダイヤが手を叩いた。
その時だった。
Aフォーゼ
「ミツケタ…」
アナザーフォーゼがドアを開けて屋上へ出てきた。
ルビィ
「昨日の!」

「どうやってここまで!?」
ダイヤ
「逃げ場はありませんか…」
花丸
「ここのままじゃ死んじゃうずら!」
5人は慌てふためく。
が、しかし。
???
「その心配はないわ」
Aフォーゼ
「ナニ?」
アナザーフォーゼの背後から、1人の女生徒が現れる。
梨子
「善子…ちゃん?」
5人、そしてアナザーフォーゼの視線が善子に集まる。
善子
「ここは私に任せて」
彼女は鞄から天球儀のような形がしたデバイスを取り出すと、腰に装着する。

「それってもしかして…」
善子はデバイスのトリガーをスライドさせる。
【メテオ Ready?】
ディスコ風の音楽が流れ始める。
善子
「変身」
デバイスのスイッチを下げる。
天球儀が光りながら回転すると、上空からエネルギーが放出され、善子の体を包み込む。
ルビィ
「眩しい!」
光が消えるとそこのは善子の姿は無く、代わりに黒い姿の戦士がいた。
その名も。
メテオ
「仮面ライダーメテオ。貴方のさだは、私が決める」
Aフォーゼ
「ヨシコ、メテオ…」
2人は戦闘を始めた。

一方その頃桜夜たちは十千万から家を出ていた。
千歌
「じゃあ、行こっか」
桜夜
「ああ」
桜夜とウォズは浦女までの道順がわからないため。千歌の案内が必要なのだ。
ウォズ
「幸い、鞠莉君の計らいで学校内を問題なく散策できる。フォーゼウォッチを探さないとね」
桜夜
「そうだな」
数分して、3人は浦女へ到着する。が、何か様子がおかしい。
桜夜
「誰も…居ない?」
校庭は無人だった。本来ならば部活の朝練があってにぎわっているはずなのに。
数学教師
「お、来たね高海さん。それと…あの怪物駆除の人たちも」
玄関の前に居た数学教師が駆け寄ってきた。
ウォズ
「何かあったのかい?」
数学教師
「ええ、あれを見てください」
数学教師が屋上を指差す。3人の目に映ったのは。
桜夜
「アナザーフォーゼ!」
千歌
「何かと戦ってる!」
戦闘中のアナザーフォーゼだった。
ウォズ
「行こう、桜夜君、千歌君」
ウォズは首に巻いてあるマフラーを伸ばし、自分ごと桜夜と千歌を包み込みその場から姿を消す。
数学教師
「き、消えた…」
次の瞬間、3人は屋上に居た。
真っ先に目に移るのは怯えるダイヤ・ルビィ・花丸の3人。
次に移るのが、アナザーフォーゼと黒いライダー。
ウォズ
「仮面ライダーメテオ、朔田流星が変身するライダー。フォーゼの仲間だね」
千歌
「あれは誰なの!?」
ルビィ
「よ、善子ちゃんです!」
ウォズ
「善子君だって?」
桜夜
「そんなのは後だ!」
【ジクウドライバー】
【ジオウ!】
桜夜
「変身!」
【仮面ライダージオウ!】
ジオウ
「おりゃ!」
ジオウに変身した桜夜はメテオと戦うアナザーフォーゼに飛び掛かる。
ダイヤ
「あれが、桜夜さん…」
花丸
「顔にライダーって書いてあるずら!カッコイイずら…」

「カッコイイ…かな?」
メテオ
「アンタ誰よ!」
ジオウ
「俺だ!桜夜だ!」
メテオ
「なるほどね。アンタも私と同じ力に目覚めたと」
ジオウ
「話は後だ!」
【ロケット オン】
アナザーフォーゼはロケットモジュールを呼び出し空を飛び、メテオとジオウを翻弄する。
メテオ
「ええい、ちょこまかと!」
ジオウ
「取り敢えず撃ち落とすか」
【ジカンギレード!ジュウ!】
【ウィザード】
呼び出したジカンギレード銃モードにジオウはウィザードウォッチを装填する。
【フィニッシュタイム!ウィザードスレスレシューティング!】
銃口に炎と氷に塊が現れる。
ジオウ
「オラァっ!」
引き金を引くと、相反する塊が弾丸となり飛行するアナザーフォーゼに直撃。墜落しコンクリートに叩きつけられる。
メテオ
「やったの?」
ウォズ
「いや、まだだ」
砂埃が晴れると、アナザーフォーゼはすでに体勢を立て直していた。
梨子
「どうして?」
ジオウ
「アナザーフォーゼは、フォーゼの力がなくちゃ完全には倒せない」
ルビィ
「昨日行ってた、ウォッチが必要なんですか?」
ジオウ
「そうなるね」
千歌
「どうすればいいんだろう…」
千歌は俯き、考え込む。
【ランチャー オン】
アナザーフォーゼは右脚にランチャーモジュールを装着する。
Aフォーゼ
「チカ、キエロ」
ミサイル弾が5発発射される。狙いは言葉通り千歌だ。
千歌
「うーん…」
しかし、彼女は気付いていない。
ダイヤ
「千歌さん!」
千歌
「え?」
メテオ
「危ない!」
メテオが間一髪のところで間に入り、千歌が攻撃を喰らうのを回避する。しかし、代わりに攻撃を受けたメテオをその場に倒れこんでしまう。
千歌
「善子ちゃん!ごめん…私のせいで…」
メテオ
「平気よ、このくらい」
メテオは立ち上がる。
Aフォーゼ
「ドウシテ…ドウシテウマクイカナイ!」
アナザーフォーゼは怒りを爆発させたのか一人愚痴り始めた、その時だった。
鞠莉
「みんな大丈夫!?」
息を切らした鞠莉が屋上へ上がってくる。
花丸
「鞠莉ちゃん!」
鞠莉
「遅れてしまってゴメン。取り敢えず、桜夜!これを使いなサーイ!」
鞠莉は何かをジオウに全力で投げつける。
ジオウ
「これって、フォーゼウォッチ!」
ウォズ
「何故君が?昨日は知らないと言っていなかったかい?」
鞠莉
「昨日、連絡が有ってね。ウチのホテルのお客さんが忘れて行ったそうなの。それで、ライドウォッチとそっくりだったから、もらってきたの」
メテオ
「それがあればアイツを倒せるの?」
ジオウ
「うん。鞠莉、お手柄だね」
鞠莉
「こんなのビフォーブレックファーストデース!それより、あなたは?」
鞠莉はメテオに指を指す。
梨子
「善子ちゃんだよ」
メテオ
「そう、私よ」
鞠莉
「Oh!ベリーエキサイテッド!」
ダイヤ
「何故興奮してるのですか」
千歌
「アハハハハ!怖いのなんか吹っ飛んじゃったね」
ジオウ
「そうだな。さあ、行くか!」
「おい!」
Aフォーゼ
「ア?」
声を掛けられ、我を取り戻すアナザーフォーゼ。
ジオウ
「今、お前の目を覚ましてやる!」
【フォーゼ!】
【アーマータイム!3・2・1!フォーゼ!】
アーマーが展開され、ジオウの体に装着される。
その姿はまるでロケットの様だ。
ウォズ
「祝え!全ライダーの力を取り返し、世界を超え、真実を取り戻す正義のヒーロー。その名も仮面ライダージオウフォーゼアーマー。友情を重んじるライダーの力を回収した瞬間である」
メテオ
「何あれ…」
ルビィ
「普段の善子ちゃんみたいだね」
花丸
「今度は顔にフォーゼずら~。かっこいいズずら!」
ジオウ
「宇宙キター!」
伸びをしながら両手を突き上げ、ジオウは叫ぶ。
Aフォーゼ
「フォーゼ…オリジナル…タオス!」
アナザーフォーゼが突進してくる。
ジオウ
「フッ!ラぁッ!」
両腕に着いたブースターモジュールでアナザーフォーゼの体を殴り、吹っ飛ばす。
Aフォーゼ
「グッ!ツヨイ!」
屋上から弾きだされたアナザーフォーゼはロケットモジュールで校庭に落ちるのを回避する。
梨子
「凄い…攻撃が効いてる!」
ジオウ
「行くぞ!善子!」
【フィニッシュタイム!フォーゼ!】
メテオ
「オッケー!」
【メテオ オン!Ready?】

メテオはメテオドライバーに装填されているスイッチを押し、天球儀を手で回す。
そして、ジオウはロケットモードに変形。その上にメテオが乗る。
【リミットタイムブレーク!】
【リミットブレイク!】
ジオウ
「宇宙ライダーアタック!」
メテオ
「ホワチャア!」
メテオが乗ったジオウは滞空しているアナザーフォーゼに高速で突っ込み、そのままメテオはパンチを連続で繰り出す。
メテオ
「アタッタッタッタッタッタ!ホワチャア!」
Aフォーゼ
「ウッ!グワァ!」
ドーーーン!
パリンッ
2人はウォッチが破壊され変身が解除されたアナザーフォーゼの変身者を抱え、みんなの元へ戻る。
ジオウ
「コイツって…」
千歌
「果南ちゃん!」
アナザーフォーゼの変身者は果南だった。
善子
「まさか身内がこんな怪物になっていたとは…」
2人は変身を解除する。
果南
「う、うーん…」
意識を失っていた果南が唸り声を上げながら目を開ける。
果南
「あれ…?私、隕石見に行って…あの男の人になんかされて…んっ、グスッ」
果南は泣き出した。
果南
「ごめんねみんな。よく覚えてないけど、みんなを傷つけちゃったみたいで…」
ダイヤ
「大丈夫ですよ、果南」
鞠莉
「そうよ、あなたは悪くない」

「あんな怪物にした、その男の人が悪いんだよ」
花丸
「許せないずら」
ルビィ
「果南ちゃんが無事で良かったです」
梨子
「本当にそう。みんな、気にしてないよ」
善子
「そうよ、大したことじゃないわ」
千歌
「おかえり!果南ちゃん!」
Aqours
「おかえり!!」
果南
「ただいま」
果南はみんなに抱き着いた。

桜夜とウォズはそれを少し離れたところで見ていた。
桜夜
「なあ、ウォズ」
ウォズ
「なんだい?」
桜夜
「友情って、友達っていいね」
ウォズ
「同感だよ、桜夜君。ときに友情は、とんでもない力を発揮することがある」
桜夜
「彼女たちの笑顔を守らなきゃね」
ウォズ
「ああ」

その日は果南は警察署に行って取り調べを受けた。アナザーフォーゼのことは桜夜たちとAqoursの間での秘密にした。彼女は行方不明の間の事は覚えていないことにした。
ダイヤ
「本当にあれでいいのでしょうか…」
花丸
「たぶん平気ずら。嘘は言ってないから」

放課後になった。今日もAqoursの練習はなかった。
果南
「桜夜さん、それに善子。私を助けてくれてありがとう」
彼女は頭を下げる。
善子
「洗脳されたリトルデーモンを正気に戻すのも、ヨハネの仕事よ」
桜夜
「君が無事で何よりだよ。あれから平気?」
果南
「はい、バッチリです」
桜夜
「そっか、じゃあ良かった。帰るか、ウォズ」
ウォズ
「そうだね、桜夜君」
千歌
「バイバーイ、果南ちゃーん、善子ちゃーん!」
善子
「ヨハネよ!」
果南
「アハハ!ヒーローになっても相変わらずだね、善子は」
善子
「るっさいわよ!」
いつもの平穏が取り戻された。
かに見えた。







PM19:00
黒澤ダイヤは自宅の屋敷の一室で琴の練習に励んでいた。
ダイヤ
「ふぅ。今日はこのへんにしておきますか。明日からは練習も再開されますし」
彼女は琴をしまう。そのとき、あるものを見つける。
ダイヤ
「おや、これは…」
彼女が手にしたのは、わずかに見覚えがあるものだった。
ダイヤ
「確か、ライドウォッチという名前でしたかね?明日桜夜さんに差し上げますか」
明日の計画をわずかに建てるダイヤ。
???「お、いたいた」
何者かが彼女に声を掛ける。
ダイヤ
「どちら様でしょうか」
ダイヤが振り向くと、そこに居たのは少年だった。
謎の男
「ま、名乗るほどの身分じゃないさ」
ダイヤ
「不法侵入でしたら家の者を呼びますよ?」
黒澤家は地元一の名家だ。当然警備員も居る。
謎の男
「まあ、落ち着けって。お前?力欲しくない?」
ダイヤ
「力、ですか。そんなものに興味はありません。今のままで十分です」
謎の男
「はあ、やっぱ正直に言うか。アンタ物じゃ釣られなさそうだし」
「単刀直入に言うよ?新成桜夜はお前たちを騙している」
男は先程までのおちゃらけた口調ではなく、淡々とした声でそれを告げた。
ダイヤ
「どういうことですか?」
謎の男
「昨日浦女に落ちた小隕石。あれにはモンスター、まあわかりやすく言えば地球外生命体が隕石にくっついててな。すでにもうこのを乗っ取るために繁殖を始めている。桜夜たちはそいつらに対抗するための力を奪うためにAqoursに接触してライドウォッチを回収し、津島善子を仲間に付けた」
ダイヤ
「つまり、彼らが侵略者の仲間だと?」
謎の男
「そーいうこった」
ダイヤ
「馬鹿馬鹿し過ぎて失笑ですわ。嘘もいい加減に…」
謎の男
「事実だよ。実際コイツは俺の意見に賛同してくれた」
ふすまが開く。部屋に入ってきたのは。
ダイヤ
「ルビィ!どうしてあなたが…?」
ダイヤの妹、ルビィだった。
ルビィ
「この人の言うことは本当だよ、お姉ちゃん。果南ちゃんだって本当はこの人の力を借りて戦ってたんだよ?ただ記憶が無くなっちゃっただけで。お願い、お姉ちゃん。ルビィを信じて」
ダイヤ
「っ…わかりました。あなたに協力します」
ルビィ
「ありがとう、お姉ちゃん!」
謎の男
「ご協力、感謝するぜ」
【カブト…】
男は黒いウォッチ、アナザーウォッチを起動し、ダイヤの体内に入れる。
ダイヤ
「うっ!あぁ!」
黒いエネルギーに体が覆われ、ダイヤは赤い怪物に姿を変える。
Aカブト
「正義とは私自身!私が、正義ですわ!」
アナザーカブトに変貌したダイヤとルビィの元にバッタのようなメカが1台ずつ跳ねてくる。
Aカブト
「これは?」
謎の男
「俺からの出世払い、ってとこかな?」
彼女たちの平凡は、まだ戻らない…





PM8:00
桜夜とウォズは十千万の数ある部屋の一室でカップラーメンをすすっていた。
桜夜
「なあ、俺らの、ズルズル!この世界でやることって終わったの?」
ウォズ
「どうだろうね。ライダーの力が消え始めるにはタイムラグが、ズルズルズルッ!生じる。明日を待つしかない」
桜夜
「そっか、そういうもんか」
2人はまだ、この世界に新たなアナザーライダーが生まれたことをまだ知らない…

次回予告
鞠莉
「エイリアンが、現れたわ」
善子
「ルビィが、二人?」
ダイヤ
「皆さんは、桜夜さんとウォズさんに騙されていますわ」
謎の男
「名乗るほどのもんじゃないさ。まあ、俺ならアンタらの願いを叶えられる」
【Clock Up】
次回 ダブルホッパー、クロックアップ!
天の道を往き、総てを司る。