二次創作小説(新・総合)
- EP01:キングダム2068 ( No.2 )
- 日時: 2019/09/21 20:23
- 名前: 天爛大輪愛 (ID: ODwEOXCF)
__・・・・。
そこは荒廃したどこかの時代。
赤茶けた『常盤ツナグ初変身の像』の周りには、歴代平成プリキュアたちのオブジェが飾られている。
__ザッ・・・・ザッ・・・・
威厳を覇気を放ちながら像の前に現れた彼女は『オーマ・キュアジオウ』。覇道を極めた、史上最低最悪の魔王である。
「・・・・」
鈍く、深い紅色に光る彼女の瞳が映し出しているのは、『レジスタンス』。すべてを支配し頂点に立った彼女に抗い、平和を取り戻そうとたちあがった者たちである。
「てぇ__ッ!!」
「「「「ぅおおおおおおおおおおおおお!!」」」」
これでもかと銃を撃ちまくるレジスタンス部隊。しかし、そもそも『プリキュア』自体に死の概念はなく、しかも最強格に君臨した彼女には、せいぜい蚊のようなものにすぎなかった・・・・。
「・・・・」
「今度はこっちだ」とでも言わんばかりに彼女は瞳をさらに怪しく光らせ、火炎を召喚し部隊をなぎ倒す。__オブジェの歴代平成プリキュアたちは、何を想ってこの凄惨たる光景を見つめているのだろうか・・・・。
「貴様らに私を倒すのは、全くもって不可能だ。」
彼女は、10代とは思えないくらいの凄みと重厚感のある声で言い放ち、軽い報復を下す。
「大人しく__」
彼女が手をかざした先は、ボロボロになったレジスタンスのメンバーたちだった。
「__消えろ」
絶対的な魔王が下した非情な制裁は、人々の命を、枯れた花のように儚く散らしていった・・・・。
__・・・・。
__そう、これは過去に逃げてきたレジスタンスの少女に深く残った記憶の傷・・・・
現在、2018年3月下旬。中学2年生への進級を控えた少女・常盤ツナグは、タブレットで信じられないような自身の未来を見せられていた。
「これが50年後のあなた・・・・」
「63歳くらい・・・・?おばあちゃんにしてはぴっちぴちな気が・・・・」
戸惑いを隠せないツナグのコメントを、レジスタンスの少女は華麗にスルーする。
「そして、最低最悪の魔王・・・・」
「・・・・ぅお。ってゆーか、あたし魔王になっちゃうんだ!?」
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「・・・・ん?」
ツナグは、どこか古代的な林の中にいる。
__ガルルルルル・・・・
「あれ?うなり声?ってか、ここど__」
近くのうっそうとした茂みがガサガサと揺れ、その中から飛び出してきたのは・・・・
「__恐竜ーーーーっ!?」
思考回路がショートしてよくわからなくなりながらも、とにかくツナグは逃げ回った・・・・。
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時代を駆け抜けた平成プリキュアたち
今その力が 未来へと受け継がれる
__祝え! 新たなる女王の誕生を!