二次創作小説(新・総合)

オープニングゲーム ( No.32 )
日時: 2020/04/15 14:23
名前: 月詠 (ID: xV3zxjLd)

逃走中当日。
静まり返った街に十四人の逃走者が集まっていた。
彼らの前には一つの台と大きなスクリーン、三つのハンターボックスがある。


月音「すみません、遅れましたーー!」


風を纏わせて浮かせた大鎌に横座りし、高速で飛行した月音が現れる。
ゲストである作者達は驚き、見慣れてる他の逃走者達はやっと来たかと言わんばかりの表情だ。
いそいそと大鎌から降りてそれをハンターボックスに立て掛けると、マイクを手にする。


月音『ではこれより、逃走中を開始いたします!まずはオープニングゲームです』


懐から薄いカードの束を取り出して台に乗せる。


月音『今回のオープニングゲームは「ババを引くな!」です。ルールは簡単です、今から説明します』


そしてルール説明がされる。

逃走者全員がカード……トランプを束から引いていく。
トランプはそれぞれのスートごとにJ(ジャック)、Q(クイーン)、K(キング)、A(エース)という四枚ずつの十六枚とジョーカーの一枚、合計で十七枚ある。
ジョーカーを引かずに最後の一人まで引いたら成功、三十秒の猶予の後に逃走中開始。
ジョーカーを引いてしまったら失敗、即座にハンターが解放されると同時に逃走中が開始される。


月音『ちなみにこのトランプは特別製なので、誤魔化しは効きませんから。やらないとは思いますが、時間を戻したり他のトランプに入れ替えたり……ね?あ、自分が引いたトランプはそのまま所持してください。最初の挑戦者はいますか?』


一瞬だけ目が本気になってから月音は問いかけた。

オープニングゲーム 2 ( No.33 )
日時: 2020/04/15 14:25
名前: 月詠 (ID: xV3zxjLd)

しばらく、逃走者の間で話し合いが行われ……最初の挑戦者が現れる。


巧「さっさと終わらせるぞ」


仮面ライダーファイズの変身者、乾巧だ。
彼は台に近づき、トランプの束に手を置いて。


巧「……今思ったけど、お前が遅れてきたのこれをシャッフルしてたからか?」


トランプを引く前に問いかけた。
顔を逸らす月音の姿に図星かと思いながら引いてひっくり返すと…。


巧「クラブのキング…成功か」

『乾巧 クラブK 成功』


スートのクラブが緑に塗られた、キングのトランプがスクリーンに表示される。


竜二「色が塗られてるのか…」


水を操る陰陽師、花開院竜二が小さく呟く。
少し安堵しながら巧が戻り。


ティキ「なら次は俺が行こうかな」


「快楽」のメモリーを宿したノア、ティキが立候補する。
さっさとトランプを引いて引っくり返した。


『ティキ・ミック ダイヤK 成功』


ダイヤが青に塗られたキングのトランプだった。

オープニングゲーム 3 ( No.34 )
日時: 2020/04/15 14:25
名前: 月詠 (ID: xV3zxjLd)

それからも次々とトランプが引かれていく。
今のところは成功が続き、順調である。
引いたトランプを持つ者達をグループ分けすると。

スペード(赤)・霊歌(クイーン)、konakun.(エース)、竜二(キング)、X(ジャック)

ハート(黄)・クロノスエボル(クイーン)、克己(キング)、狂骨(ジャック)

クラブ(緑)・巧(キング)、ファイブティファイブ(クイーン)、アレン(ジャック)

ダイヤ(青)・ティキ(キング)、リクオ(ジャック)、エイジア(エース)

こうなっている。

最後は仮面ライダーオーズの変身者である火野映司となり、緊張からか彼の顔は強張っている。


月音『……私、館のみんなで五回くらい同じことやったら必ずジョーカー引いたのに…しかも一発で…』

克己「悲しいな、おい」


真顔の月音の呟きに思わず克己が突っ込む。
そして映司がトランプを引き、引っくり返すと…。


『火野映司 ダイヤQ 成功』


成功の文字とトランプが、スクリーンに映し出された。


月音『オープニングゲームは成功!ハンター放出は三十秒後です。その間に逃げるなり何なりしてくださいね~』


そう言うと月音はマイク片手に大鎌を手にし、風を纏わせたそれに乗っていなくなる。
その姿を見届ける前に逃走者達は一斉に散らばった。



ハンター放出まであと三十秒


 

オープニングゲーム 4 ( No.35 )
日時: 2020/04/15 14:26
名前: 月詠 (ID: xV3zxjLd)

軽く走りながら、一緒にいたkonakun.とエイジアが話をする。


Konakun.「しっかし、まぁ……静かすぎる街やなぁ」

エイジア「色々と扉もあって不気味だし見えづらいな…」


二人は周りを見る。
鮮やかな色や暗い色、様々な模様がある扉がそこかしこにある。



ハンター放出まであと二十秒



リクオは自分が持つトランプを見る。


リクオ「何で緑色なんだろう…?何かと関係あるのかな?」


首を傾げながら考える。



ハンター放出まであと十五秒



紐をつけて首にかけている、ハーモニカ型の通信機を見る。


克己「何かあったらこれで連絡………か。何も起こらないのが一番だがな」


そう呟いてからすぐに走り出した。



ハンター放出まであと十秒

 九

 八

 七

 六

 五

 四

 三

 二

 一



ハンターボックスから煙が上がり、扉が開かれる。


『三十秒経過。ハンターを三体放出します』

『GAME START』

180:00


そこからハンターが出てくると歩き出した。

オープニングゲーム 5&後書き ( No.36 )
日時: 2020/04/17 10:59
名前: 月詠 (ID: kXLxxwrM)

今回の“最初”の舞台は「現実界の街」。
人どころか犬や猫まで見かけない静かな街は今、様々な色や模様の扉が多くあるせいで不気味な雰囲気となっている。


179:32



首飾りの髑髏型通信機から放たれる、光のモニターを見る狂骨。


狂骨「本当にお金が増えていくのね…」


今回の制限時間は180分。
一秒につき百円ずつ上昇し、逃げ切った場合の賞金は108万円となる。

現在、エリア内にいるハンターは今は三体。
彼らに捕まると確保となり、賞金は無くなり牢獄へと転送される。
また、スタッフやハンターに攻撃してはならず、攻撃した場合は強制失格となる。
自首も可能であり、自首方法は「現実界の街」だと電話ボックス自主は成立となる。

今回は逃走者全員にアクセサリー型通信機が配られ、確保情報や自首情報、ミッションや通達が送られる。
電話としての機能もあるため、逃走者同士での連絡も可能。

運営から渡されたアクセサリー型通信機で封印されているが、一部の逃走者が持っているスキルや技は封印されている。
だが、条件が揃えば使えるようになるらしく…?


―――――――――

後書き


「更新が遅くなりすみません。やっとこさ逃走中開始です」


「実はオープニングゲームでずっと悩んでました。使う道具は決まってたものの、どう使うかとかで」


「短いですが今回はこれにて!」