二次創作小説(新・総合)
- ミッション1・扉の組み合わせ、そして… ( No.42 )
- 日時: 2020/04/23 17:19
- 名前: 月詠 (ID: a0p/ia.h)
逃走者達はメールの内容にあったヒントについて考えつつ、正しい組み合わせの扉を探す。
しかし…。
Konakun.「(早くあっちに行ってくれぇ!)」
ハンター「……」
三体のハンターが逃走者を探しているせいで、上手く動けないでいる者も…。
そんな中、克己は周りに誰もいないことを確認してからハーモニカ型通信機を手にする。
その通信先はというと…。
克己「おい、月音。このミッションは本当にやらないといけないのか?」
ゲームマスターであり、契約者である月音だった。
月音『いやいや、やってくれないと困りますよ。何のために竜二に依頼したり、違反者が現れた時に私の代理で捕縛してもらえないか克己に頼んだりしたと思ってるのさ?』
克己「そうだがな…」
月音『それに今回のことは竜二とお前以外にはイベントだと思われたままでいたいんだよ』
途中から素になってきた月音の言葉に克己は黙る。
月音『だから頑張ってくださいよ?ちなみにヒントはメールのまんまですから』
プツンッ、という音の後に何も聞こえないことから、通話を切られたのだろう。
ため息を吐き出してから通信機を仕舞い、扉を探すことにした。
- ミッション1・扉の組み合わせ、そして… 2 ( No.43 )
- 日時: 2020/04/23 17:20
- 名前: 月詠 (ID: a0p/ia.h)
173:10
巧と別れた霊歌は人形型通信機から発した、光のモニターに映るメールを歩きながら見る。
霊歌「うーん……このヒント、ってのが分からないなぁ…もう知ってるとか言われても心当たりは………っ!?」
不意に腕を引っ張られ、建物の陰へと引きずり込まれる。
不審者かと叫ぼうとしたがその前に後ろから抱き込まれ、手で口を塞がれた。
引き剥がそうと暴れ始めるが。
霊歌「んーーっ!?んんんーっ!!(助けてーっ!!)」
竜二「同じ逃走者の花開院竜二だ。大人しくしてろ、ハンターが来る」
霊歌「んん!(了解!)」
小声で告げられた言葉に理解すると同時、暴れるのをやめて大人しくなる。
しばらくしてから、近くまで来ていて周りを見回していたハンターがいなくなると、竜二は霊歌を解放した。
ホッと安心するも、彼女はなんとも言えない表情で竜二に振り向く。
霊歌「助けてくれたのはありがとう。けど、せめて声をかけるとかしてほしかったな~…」
竜二「お前の声に反応してハンターが近づいてたんだ。しかもメールに集中してて気づいてなかっただろ…」
霊歌「うっ…」
わりと本気で危ないところだったと分かり、何も言えなくなる。
ああ、そうそうと竜二は告げる。
竜二「月音から何か聞いたか?」
霊歌「月音さんから?」
きょとんとする霊歌の姿に、あ、違うなと彼は察する。
適当に誤魔化して離れようとした時。
ppppp…
メールが受信された。
- ミッション1・扉の組み合わせ、そして… 3 ( No.44 )
- 日時: 2020/07/08 13:50
- 名前: 月詠 (ID: MHTXF2/b)
時間は少し遡り、霊歌が竜二によって引きずり込まれた頃。
クロノスエボル「おや、アレン、狂骨」
クロノスエボルが、ある扉の前にいたアレンと狂骨を見つけた。
アレン「たしか、作者の…」
狂骨「クロノスエボルだったわね」
クロノスエボル「扉を探してたのですか?これは……緑のクラブ模様ですね」
三人の前にあるのは、クラブの模様がある緑の扉。
狂骨が頷くと、アレンは自分が持つトランプを見せる。
それに描かれているのは、クラブのジャック。
アレン「実は二人で話していたんです、もしかしたらヒントというのはオープニングゲームで使ったトランプそのものじゃないかって」
クロノスエボル「なるほど…確かに特別製って言ってましたね…」
狂骨「もし当たってたら扉が開くはずよ」
納得するクロノスエボルの前で、アレンがドアノブを握る。
一度大きく深呼吸してから……ゆっくりと回してみた。
すると、すんなりとドアノブは動き、扉は開かれる。
狂骨「当たったわ!」
アレン「良かった……狂骨から先に通ってください」
クロノスエボル「妖怪とは言え女の子ですしね。体力的なことも考えて…」
狂骨「いいの?なら先に…」
アレンが開いたままにした扉を狂骨が潜ろうとした時…。
バチッ!という音とともに彼女が弾かれた。
狂骨「きゃっ!?」
アレン「弾かれた!?何で…」
クロノスエボル「……アレン、すみませんがあなたが扉を潜ってみてくれませんか?」
アレン「えっ」
弾かれた勢いで倒れた狂骨を助け起こしながらのクロノスエボルの言葉に、アレンはきょとんとする。
早くと促され、とりあえずアレンが潜ろうとして…。
アレン「え…」
クロノスエボル「やはり…」
狂骨「なるほどね…扉とトランプの色と模様が同じ組み合わせの人じゃないと通れないのね…」
あっさりと扉の向こう側に渡れた彼の姿に、二人は納得する。
そしてクロノスエボルはネックレス型通信機で、アレンと狂骨以外の逃走者全員にこのことを書いたメールを送った。
- ミッション1・扉の組み合わせ、そして… 4 ( No.45 )
- 日時: 2020/04/23 17:23
- 名前: 月詠 (ID: a0p/ia.h)
171:01
メールの内容を見た全員の思ったことは一つ。
「確かにヒントを既に知ってる…」だった。
ティキ「まさかトランプと扉が関係していたとは…ダイヤのやつ探さないと…」
Konakun.「スペード!スペードどこー!?」
巧・ファイブティファイブ「クラブはどこだよ…」
克己「とりあえず黄色のやつを探すか…」
リクオ「あ、青い……音符模様だった…」
クロノスエボルからのメールを元にして、組み合わせが正しい扉を急いで探す。
メールを送った本人は、狂骨とともに黄のハートの扉を探している。
竜二・霊歌「……」
思わず無言になる二人。
相手も同じく赤のスペードのトランプを持っている。
竜二は下駄、霊歌はステータス干渉と理由は違うが互いに足が遅いのは知っている。
なので…。
竜二「………一緒に行動するか…」
霊歌「………そうね…」
一緒に行動することになった。
ちなみにアレンはというと…。
アレン「どこですか、ここ…」
とりあえずと扉を閉めたら転移させられ、そこで待機していたスタッフのツキトと燐にアイマスクで目隠しされた。
その状態のままで彼はどこかの部屋に連れてこられると、アイマスクを外されてそこで待機させられていた。
- ミッション1・扉の組み合わせ、そして… 5 ( No.46 )
- 日時: 2020/04/23 17:23
- 名前: 月詠 (ID: a0p/ia.h)
168:39
正しい組み合わせの扉探し。
アレンの次にそれを見つけたのは…。
エイジア「と、あったあった」
エイジアだ。
エイジア「ダイヤの青い扉……本当に青いな」
まるでペンキに漬け込んだような青さに思わず苦笑。
模様は見やすいようにか黒や白で模様の線が描かれ、その中の色は扉の色である(例・ピンクの星模様な扉は、星が黒線で描かれていて中の部分は何の色も塗られずにピンク色)。
そんなダイヤ模様の青い扉を開き、潜ってから扉を閉めた瞬間にどこかに転移され。
青龍「大人しくしてもらうぞ」
トライアル一真「……」
エイジア「え!?ちょっ、待っ!?」
そこで待機していた、スタッフである十二神将の三番手と人造アンデッドによって拘束され、アイマスクで目隠しされる。
そしてアレンがいる部屋まで案内してアイマスクを回収し、持ち場へと二人は戻る。
エイジア「えぇ…」
アレン「……エイジアさんもお菓子食べますか?」
同じことをされたため、同情したアレンはエイジアに菓子を差し出した。
この少し後に、アイマスクによる目隠しをされたクロノスエボルと狂骨が、スタッフのリナリーとゆらによって連れてこられたのだった。
- ミッション1・扉の組み合わせ、そして… 6 ( No.47 )
- 日時: 2020/04/23 17:24
- 名前: 月詠 (ID: a0p/ia.h)
160:31
時間が経過する間にも、何人かが扉を潜る。
例外なくアイマスクで目隠しされ、どこかの部屋で待機させられたが。
今のところはハンターに見つかりかけるも、このエリアの視界の悪さや扉を利用して逃げ切ることが出来た。
X「俺が最後、か……?早くスペードの扉を見つけないと…」
軽く走りながら周りを見回すX。
160:25
そんな彼の元に。
ハンター「……!」
TARGET>>
C(クリエイター).X
ハンターだ…。
160:20
素早く走りよるハンター。
嫌な予感を覚えたXは振り向き…すぐに逃走する。
X「見つかったか……!」
ステータス干渉により足が速いXだが、それでもじわじわと距離が詰められる。
160:15
焦り始める彼の視界に、赤いものが入ってきた。
白線のスペード模様の赤い扉だ!
X「(やっと見つけたけどこの状況でか!?なら…)一か八か………!!」
赤い扉へと全力疾走するX。
160:10
そのおかげかハンターから徐々に距離が出来てくる…。
160:09
ハンターはそれでも追いかけ続ける。
160:08
Xは扉に着くと同時にドアノブを握り、回す。
160:07
ハンターも手を伸ばし、彼を捕まえようとするが…。
その前にXは扉へ体当たりするように潜ることで、その手は空振りした。
160:06
バンッ!と勢いよく閉めたXが座り……込もうとしたところで、勾陣と悠姫にアイマスクで目隠しさせられて部屋へと連れていかれた。
- ミッション1・扉の組み合わせ、そして… 7&後書き ( No.48 )
- 日時: 2020/04/23 17:25
- 名前: 月詠 (ID: a0p/ia.h)
「現実界の街」エリアでは、逃走者がいなくなっても未だにハンターが歩き回っている。
そして…。
160:05
160:04
160:03
160:02
160:01
160:00
160分になると同時に街は暗闇に閉ざされた。
Xも合流した、強制的に逃走者達が待機させられていた部屋にモニターが現れ。
『ミッションクリア!強制失格者は無しだ!』
と書かれていた。
悠姫「ミッションお疲れさまです。これから五分後に「夢の国」エリア転移し、160分から続きをスタートしますので今は少し休んでいてください」
その悠姫の言葉に何人かが安堵していた。
―――――――
後書き
「はい、ミッション1は全員クリアです!飛ばしてすみません、あれ以上は書き続けてるとダラダラして執筆期間が長くなるのでこうしました……本当にすみません」
「おそらく、トランプと扉の関連に気づいた方もいると思いますが、私の頭ではこれが精一杯でした」
「それでは、また次回を楽しみにしていただけると幸いです」