二次創作小説(新・総合)

Re: Chapter1 希望の陰では絶望が嗤う ( No.22 )
日時: 2019/10/21 17:07
名前: クラスラック (ID: BOCX.xn2)

モノクマがいなくなった体育館でボク達は未だに動く事ができなかった。しかしそんな静寂を破るかのような声が響く。

柊「とりあえず、今の段階で出来ることをしましょう。どんな状況なのかは確かめないとね」

柊さんの一言で我に帰ったボク達は、彼女の言うことに賛成する。まず最初に行ったのは校則の確認から。下手に行動した時、それが校則違反にならない様にする為にだ。

早速ボク達は電子生徒手帳を起動し、校則の欄をタッチする。タッチすると以下の校則が映し出された。


《希望ヶ峰学園校則》
1.生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう。共同生活の期限はありません。

2.夜10時から朝7時までを“夜時間”とします。夜時間は立ち入り禁止区域があるので注意しましょう。

3.就寝は寄宿舎に設けられた個室のみで可能です。他の部屋での故意の就寝は居眠りとみなし罰します。

4.希望ヶ峰学園について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。

5.学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。監視カメラの破壊を禁じます。

6.仲間の誰かを殺した“クロ”は卒業となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。

7.なお校則は順次増えていく場合があります。


赤沢「この6番目の校則ってどうゆう意味だろ?」
雪村「知られてはいけないって……元々殺人って知られちゃいけないよね?」

一瞬空気が重くなるがすぐに切り替える。

鮎川「なら次はこの学園の探索に移るか」
久保「うん、そうだね。もしかすると抜け道とかあるかもしれないし……」
岩本「それじゃあグループ分けをしよ!そうすれば効率良く探索できるよね!」

彼女の提案に全員が賛成し、話し合った結果グループ分けが出来上がる。

1.間島、柊、語部、柳田

2.鮎川、久保、白澄、陣内

3.岩本、原安、クリス、赤沢

4.剣持、藤堂、雪村、峻島


こうしてボク達は寄宿舎の食堂を集合場所に指定して、それぞれ学園の探索に移る。ボク達4人は寄宿舎に向かって行った。

Re: Chapter1 希望の陰では絶望が嗤う ( No.23 )
日時: 2019/10/21 18:26
名前: クラスラック (ID: BOCX.xn2)

寄宿舎に着いたボク達4人は二手に分かれて探索する。ボクは柊さんと一緒にまずは個室に向かう。個室の扉にはそれぞれのネームプレートが取り付けられており、ネームプレートにはドット絵のボク達が描かれていた。ひとまずボクと柊さんはボクの部屋に入る。

間島「部屋は特別変な所はないね……監視カメラと鉄板を除けば」
柊「そうね。ベットに机に椅子にクローゼット、こっちは……シャワールームね」

シャワールームの扉には張り紙がついてて、張り紙には、

『1.個室は完全防音となっています。その為誰が襲いかかっても叫び声は聞こえません。

2.節水の為、夜時間になるとシャワールームの水は出ません。それと女性の部屋のシャワールームには鍵がついています。

学園長より』

ときれいとは言えないような字で書かれていた。

部屋を見渡してふとボクはある事に気付く。

間島「そういえば、部屋の鍵は無いのかな?部屋の扉には鍵穴は無かったよね?」
柊「そうね。表の扉にはドアノブの下にパネルがあったくらいしか……」
モノクマ「うぷぷ、知りたい?」
間島「うわ!何の用だよ……」

突然現れたモノクマに驚きつつ、何の用か尋ねる。

モノクマ「部屋の鍵についてだけど、扉の下のパネルが鍵だよ」
柊「あれが鍵?どう言う事?」
モノクマ「正確に言えばあのパネルはセンサーになっていてね、オマエラの電子生徒手帳をあそこにかざすと鍵が開閉する仕組みになっているんだよ」
間島「なるほど。あの時、これは特定の場所での鍵になるって言ってたのは、この事を言ってたのか」
モノクマ「そうだよ。当然だけど個室の鍵を開閉するにはその個室の持ち主本人の電子生徒手帳を使わないといけないからね。あとこの扉はオートロックじゃないから部屋から鍵を閉めるにはドアノブの下にあるこのボタン式の鍵を押す必要があるよ」

確認すると確かにドアノブの下には黒いボタンらしき物がついており、試しに押してみると『ガチャッ』と音が鳴り、鍵が掛かった事が確認できた。そうして一通り説明を終えたモノクマはボクが鍵を開けるとそのまま消えていった。

間島「デジタルなのかアナログなのか……モノクマもそうだけどこの学園には解らない事が多いね」
柊「そうね。黒幕は一体何の為に私達を閉じ込めたのかしら…」

こうして部屋の探索を終え、次の探索へと向かって行った。

Re: Chapter1 希望の陰では絶望が嗤う ( No.24 )
日時: 2019/10/21 21:03
名前: クラスラック (ID: BOCX.xn2)

探索を終えたボク達はそのまま食堂へと集合しに行った。そこにはボク達以外のメンバーが揃っていた。

陣内「揃いましたね。それでは、“第一回探索報告会”を始めます!」
柳田「んじゃまあ先ずは俺達寄宿舎組から言うぜ」

こうして報告会が始まった。

語部「寄宿舎には全員の個室とランドリー、倉庫とトラッシュルーム、トイレ、後は……銭湯があったけどテープが貼られてあって入れなかったよ」
柳田「2階に向かう階段があったんだが、鉄格子で通れなかったな」
語部「食堂の奥の厨房には大量の食材に加えて、大量のドリンクとかもあったよ」
原安「ドリンク!?だったらコーラとかあったのか!?」
語部「え!?えっと……段ボールがいくつかあったけど、多分あるんじゃないかな?」
原安「うっしゃあ!!後で部屋に持ってくか!」

原安君はコーラが大好きなんだね……

藤堂「そういえば食材は大量にあるっておっしゃってましたが、具体的にどの位ありましたか?」
語部「うーん、この人数でも数週間はもつ位だったよ」
岩本「でもそんなにあったら腐っちゃうんじゃない?」
語部「その心配は無いよ。モノクマが言ってたんだけど、食材は常に取り替えてるって」
岩本「じゃあ大丈夫だね!それと料理はあたしが作るよ!」

最後に個室の情報を教え寄宿舎の報告は終える。

白澄「次は璃奈達ね!璃奈達は校舎を調べたよ」
久保「校舎にはいくつかの教室と視聴覚室があったよ」
鮎川「他には保健室と購買部があったのぉ」
陣内「あと怪しい赤い扉がありました!残念ながら開きませんでしたが……その扉を調べてたらモノクマ学園長が『時が来れば開くよ』と言ってました!」
柊「何か見つけたりしたの?」
鮎川「そういえば、保健室を調べた際、いくつかの薬品があったぞ。薬の種類は豊富で、医薬品から毒薬まであったな」

ど、毒薬!?そんな危険な物まであったのか!?

藤堂「それは、普通に棚にあったのですか?」
鮎川「うむ、棚は誰でも利用できるから気をつけたほうがいいだろうな」
藤堂「わかりました……その薬は僕が管理しておきましょう」
柊「念の為私も管理しておくわ」

この2人なら大丈夫だね。次の報告は剣持君達のグループだ。

藤堂「僕達は玄関ホールを調べてました。玄関ホールには見た事も無い機械の扉がありました」
峻島「調べてみましたが、仕組みがよく分からなかったです」
クリス「え?峻島さんって機械に強いんですか?」
峻島「はい。これでもメカニックについて勉強をしています」

意外な事実に驚きつつ報告を聞いてると、玄関ホールの扉はかなり頑丈かつ複雑な仕組みになっているようで正面からの脱出は今の所不可能となったらしい。

Re: Chapter1 希望の陰では絶望が嗤う ( No.25 )
日時: 2019/10/21 22:08
名前: クラスラック (ID: BOCX.xn2)

最後は岩本さん達のグループだ。

岩本「あたし達は別館を調べてたよ!あの階段近くの通路の」

そういえば、寄宿舎に向かう途中、鉄格子で塞がれた階段の近くに通路があったよね。あそこは別館に通じる通路だったのか。電子生徒手帳のマップにも別館って記載されてるし。

原安「別館は全部で2階あってな、1階は3つの空き部屋に倉庫があったぞ」
クリス「2階には図書室らしき部屋がありましたね。ですがアレはどちらかと言うと、図書室より資料室と言ったほうが正しいと思います」
剣持「何故資料室なんだ?」
クリス「そのまんまですよ。あそこには様々なファイルに、資料映像を詰めたDVDぐらいしかありませんでしたよ」
陣内「ファイルには何があったんですか?」
赤沢「うーん……詳しく見てないけど、明らかにやばいやつとかあったよ。『TopSecret』なんて書いてあったファイルもあったし」
原安「俺はちぃっと覗いたんだが、殺人鬼のファイルでビビったぜ……。確か……『ジェノサイダー翔』だったかな。そんなやべえやつの情報がわんさかだったぞ」

『ジェノサイダー翔』、確か巷で有名な連続殺人鬼の名称だったかな?て言うか、そんな超極秘情報がこの学園に存在してんのか?その話に誰よりも興味深そうに聞いてたのは柊さんだった。

柊「機密情報のファイル……?気になるわね。後で教えてくれないかしら?」
岩本「オッケー!やっぱり“超高校級の警察”だからその辺とか気になるんだね」
クリス「そういえばあの別館を調べてた時、気になった事がありまして……あの別館、ここと比べて比較的新しい雰囲気でした」
岩本「だよね、倉庫とか空き部屋なんてつい最近建てられた感じだったもん」

つまり、あの別館は昔からあったものじゃないという事か?でも何の為に……?

こうして報告会が終わり、今後どうするか話し合ってると……

キーンコーンカーンコーン……

モノクマ『えー、希望ヶ峰学園学園長からお知らせです。午後10時になりました。只今より夜時間となります。間もなく食堂がロックされ立ち入り禁止となります。それでは、いい夢を。おやすみなさい』

陣内「では続きは明日にしましょうか。では解散!」

直ぐに全員、食堂から出てそれぞれの個室に戻って行った。個室に戻ったボクの目に入ったのは机の上に置かれた白と黒のモノクマの顔が描かれた箱と手紙が置かれていた。手紙を開くとそこに書かれていたのは


『ご入学おめでとうございます。オマエラにささやかながら入学祝いとしてモノクマプレゼントを差し上げます。その箱にはオマエラの才能に合わせた物が入ってあります。存分にご活用して下さい

学園長より』


箱を開けるとそこに入ってたのは、ケースに入れられてビニールで包装されたナイフが入ってあった。まさか……これでコロシアイをしろって言ってるのか……?何でボクの箱にはナイフが?まさか才能が明らかになってない為か?それともボクの才能がこれに関係してるのか?

間島「チッ!」

ナイフを箱にしまい、直ぐにベットにダイブする。

間島「このまま寝て、目が覚めたらいつもの部屋だったらな……」

そう思ったボクはそのまま眠気に身を任せ、やがて深い眠りについた。