二次創作小説(新・総合)
- Re: Chapter1 希望の陰では絶望が嗤う ( No.36 )
- 日時: 2019/10/25 22:46
- 名前: クラスラック (ID: BOCX.xn2)
キーンコーンカーンコーン♪
モノクマ『えー、校内放送、校内放送。オマエラ!至急食堂に集まる様に!もし、集まらなかったら……どうなるか分かってるよね?』
学園生活4日目の昼頃、突然のモノクマからのアナウンスにより全員が食堂に集められる。ボクが食堂に着くとそこには既にボク以外の全員が揃っていた。
陣内「間島さん!遅いですよ!」
間島「ゴ、ゴメン……部屋でゆっくりしてたから……」
鮎川「これで全員が揃ったが、モノクマは拙者達を集めて何をするつもりだ?」
剣持「さあな。ただまぁ、絶対にロクでもないものだな」
全員がモノクマの思惑を考えてたら、その場に響く声。
モノクマ「うぷぷ。全員集まったようだね」
柳田「オイ!俺らを集めた理由はなんだよ!この白黒グマが!」
モノクマ「酷い名前だね!?ボク泣いちゃうよー……まあ冗談は置いといて……。オマエラ!もう4日も経つのに何もしないなんてどうゆうこと!?幾らボクでも退屈過ぎるんだけど!」
岩本「何もしないって……あたし達はコロシアイなんて絶対にしないから!」
原安「そうだぜ!だからさっさと俺らをここから出せよ!」
モノクマに抗議するも、モノクマはそれを無視し1人考えてる様子だ。
モノクマ「あ、そうか!場所も人も環境も揃って、ミステリー要素もあるってのに殺人が起きない理由、たった1つだけ足りないのがあったね」
柊「足りない物?それは何かしら」
モノクマ「ズバリ、『動機』だよ。人を殺すのに必要な動機。と云うわけで、視聴覚室にある物を用意しました!」
視聴覚室?そこに何を用意したんだ?
峻島「視聴覚室に何があるのですか?」
モノクマ「それは見てからのお楽しみ!それじゃあ視聴覚室に行ってくださいね〜」
そう言いモノクマは消えていった。
間島「……どうする?」
語部「どうするって……行くしかないよね……」
こうしてボク達は全員視聴覚室に向かって行った。
- Re: Chapter1 希望の陰では絶望が嗤う ( No.37 )
- 日時: 2019/10/25 22:01
- 名前: クラスラック (ID: BOCX.xn2)
視聴覚室に着くとそこには全員の名前が書かれたDVDが置かれてあった。ボクは自分の名前が書かれたDVDのおいてある席に座り、DVDプレーヤーに入れる。そこに映し出されたのは……
間島「えっ……、父さん、母さん、婆ちゃんに春樹!?」
映像にはボクの家族が映されていた。
間島父『斗雄留!希望ヶ峰学園入学おめでとう!父親として鼻が高いぞ!』
間島母『本当に凄いわ!斗雄留さんがあの希望ヶ峰に入学するなんて、母さん凄く嬉しい!』
間島弟『見てるか兄貴!学園生活楽しんでこいよ!』
間島祖母『斗雄留ちゃんや、辛い事があっても、めげずに頑張るんだよ』
間島「皆…」
その映像にはボクの家族が笑顔で映されていて、希望ヶ峰学園に入学したボクの事を祝福してる映像だった。たった数日しか会えてないのにとても懐かしく思い、目頭が熱くなる。
ふとこの映像を見て、これのどこが動機なのか疑問に思ってたら、突然映像が砂嵐となり、次に映し出されたのは、無残に荒らされた自宅だった。
間島「は………!?」
あまりの衝撃に言葉を失う。映像に映っている自宅は窓ガラスが粉々に割られ、ソファーやダイニングテーブルはボロボロに壊されていた。壁や床、天井にも大きな傷があり、所々血痕も見えた。
間島「ど、どうなってるんだ!?父さん、母さん、婆ちゃんに春樹!?」
『希望ヶ峰学園に入学した間島斗雄留君。そのご家族はそれを心から祝福しました!しかしそのご家族に何かがあったようです!果たして間島君のご家族は無事なのか!真相は卒業の後で!』
最後にその音声が流れ、映像が終わる。しかし映像が終わってもボクはその場から動く事が出来なかった。
「いやぁぁぁぁぁぁ!!!」「う、嘘だろ………!?」「な、何だよこれぇぇぇぇ!!」「そんな……!!パパ、ママ!!」
他の皆も同じ様な映像を見たのか、声を上げたり、震えたりと恐怖の表情をしていた。この時、ボクはある思いがでた。
『ここから出ないと』
外の家族がどうなったのか、真相を知りたい思いがそう強く出た。
モノクマ「うぷぷぷぷぷ、全員見たようだね。ここからどうするかはオマエラの自由だよ。偽物と信じ、学園生活を受け入れるもの良し、本物と信じ、コロシアイをして真実を確認するのも良し!」
柊「貴方はどうゆうつもりでこれを流したの?貴方の目的は何かしら」
モノクマ「目的?ボクの目的はね……」
モノクマ「『絶望』それだけだよ」
明るく、かつ邪気を孕んだ声でそう言ったモノクマ。そのまま消えていった。
白澄「り、璃奈達はどうすればいいの……?」
久保「信じられないよ……でも……」
柊「落ち着きなさい。でまかせの情報に流されるのはモノクマの思う壺よ」
剣持「そうだな。こんな映像信じる方がバカだ」
柊さんと剣持君は他と比べると落ち着いている様子だった。
陣内「とりあえず、部屋に戻りましょう。先ずは2人の行った通り、落ち着く事です」
赤沢「……だね。僕はもう行くよ」
クリス「ミーも部屋で寝ます……」
それぞれ部屋に戻り、ボクも部屋に戻っていった。
- Re: Chapter1 希望の陰では絶望が嗤う ( No.38 )
- 日時: 2019/10/25 22:42
- 名前: クラスラック (ID: BOCX.xn2)
あの後、夕食も暗い雰囲気となってしまい、食事が終わった後もそれぞれ会話も無く部屋に戻っていった。部屋に戻ったボクは軽くシャワーを浴び、着替え、ベットに潜る。
間島「……皆」
ふとあの映像を思い出す。無残に破壊された自宅。合成や捏造なんてレベルじゃない超精密な映像が脳裏によぎる。
間島「いや、嘘だ、嘘に決まってる!!」
そう思い込み、ボクはベットで眠りに落ちる。
キーンコーンカーンコーン♪
モノクマ『えー、朝7時です。起床時刻になりました。オマエラ、早く起きろ!』
アナウンスで目を覚ます。正直あの映像が衝撃的すぎてあまり寝れなかった。体が重く感じたが、朝の食事は全員でする約束なので直ぐに食堂に向かう。
間島「おはよう……」
陣内「おはようございます」
鮎川「うむ……おはよう」
食堂にはいつも早いメンバーが揃っていたが、少し暗い雰囲気を感じていた。しばらくすると全員が揃う…………いや、全員揃ってはいなかった。
柳田「ん?赤沢の奴はどうした?」
雪村「寝坊ですか……?」
そう、赤沢君だけがまだ来ていなかったのだ。この時、ボクは嫌な予感がしていた。
間島「……ちょっとボク、彼の様子見に行ってくる!」
柊「私も行くわ」
語部「私も見に行く!」
そう言いボク達3人は食堂を飛び出し、赤沢君の部屋に向かう。
赤沢君の部屋に着いたボク達は直ぐに呼び鈴を押すが、何度押しても彼が出てくる気配がしなかった。ドアノブを掴み、部屋を開けようとするが中から鍵が掛かってる為か扉が開かない。
間島「ど、どうしよう……」
モノクマ「おやおや、お困りの様ですね」
語部「も、モノクマ!?」
突然ボク達の近くにモノクマが現れる。神出鬼没と思ったがそんな事は無視し
柊「彼の様子を見に来たのだけど、何度呼びかけても出てこないのよ。貴方なら何かできるのじゃない?」
モノクマ「つまり、ボクが彼の部屋の鍵を開けて欲しいってこと?」
柊「分かってるなら話は早いわ。頼めるかしら?」
モノクマ「も〜、しょ〜がないな〜。今回は特別だよ」
そう言いモノクマは赤沢君の部屋の前に立ち、
モノクマ「ちちんぷいぷい、扉よ開け!」
ガチャ
呪文を唱えたと思ったら、次の瞬間、赤沢君の部屋の扉の鍵が開く音がした。
モノクマ「これで良いよね?本当はダメだけど今回は特別だからね!」
と言ってモノクマは消えていった。
そうしてボクは鍵の開いた扉のドアノブに手を掛ける。しかし、頭の奥から警戒音がする。開けるな、と。それでもボクは意を決して扉を開く。
そして、扉を開いた先でボクは信じられない光景を目の当たりにした。
目の前には大きなの赤い水溜り。そして………
間島「う………そ………で………しょ………?」
モノクマ『ピーンポーンパーンポーン♪死体が発見されました。一定の捜査時間の後、《学級裁判》を開きます』
部屋の真ん中、赤い水溜り中で、うつ伏せで横たわる“超高校級の宝石商”赤沢ラズリ君の姿があった。
瞬間、
間島「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
語部「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
響き渡る2つの悲鳴。誰も起こしたくない悪夢。それが遂に起きてしまった。
(非)日常END