二次創作小説(新・総合)
- Re: Chapter1 希望の陰では絶望が嗤う[非日常編] ( No.42 )
- 日時: 2019/10/27 15:57
- 名前: クラスラック (ID: BOCX.xn2)
信じられなかった。昨日まで元気で生きていた彼が、彼の自室で変わり果てた姿になっていた事を。
間島「う……うぁ……」
語部「ひぃ……」
柊「………」
柳田「おいどうした!!さっきのアナウンスと悲鳴は!!」
陣内「アナウンスを聞いたんですが死体って、何ですか!?」
先程まで食堂にいたメンバーがやってきた。どうやらあのアナウンスとボク達の悲鳴で駆けつけてきた様だ。そして全員部屋を見るとボク達と同じ反応を見せる。
原安「ぎゃぁぁぁぁぁ!?!?!?」
雪村「ひぃぃぃぃぃぃ!!!!」
白澄「そ、そんな…あれって……」
鮎川「赤沢殿……!?」
慌てて部屋に入ろうとしたら、柊さんに止められた。
間島「何で止めるんだ!」
柊「分からないの!?これは立派な殺人現場よ!下手に現場を荒らす訳にはいかないわ!」
間島「でも……もしかすると……」
柊「無駄よ。あの出血量からみてもう遅いわ」
間島「くっ………」
モノクマ「ぶっひゃひゃひゃひゃ!!!遂に起きてしまったね!!コロシアイが!!」
剣持「モノクマ……!!!」
岩本「ほ、本当に死んじゃったの……?」
柳田「つーかテメーが殺したんじゃねえのか!」
モノクマ「そんな訳ないじゃん。赤沢君を殺したのは、オマエラの誰かに決まってるじゃん」
峻島「では、やはり……」
誰かが殺した、その事実がナイフの様に突き刺さる。すると柊さんと剣持君がモノクマに質問をする。
柊「この15人のうちの誰かが、彼を殺した。つまり、犯人はここから出ることができるの?」
剣持「そうだ。外へ出る為の条件は満たした筈だ。そこの所はどうなんだ」
モノクマ「甘いよ。そんな甘い考えは社会では通用しないよ!ここでのコロシアイはもっと知的溢れるミステリーサスペンスものだからね!」
剣持「それはもしかして」
モノクマ「そう!クロが生き残るには、『学級裁判』を勝ち抜けないといけません!」
学級……裁判……?確かさっきのアナウンスにそんな単語があったような……
原安「何だ?その学級裁判ってのは」
モノクマ「では説明します!学級裁判とは、この学園で起きたコロシアイを議論し、殺人を犯したクロを探し出す事です!今回の場合は『赤沢ラズリ君を殺したクロは誰か?』をクロとシロとで議論してもらいます!そして最終的にクロは全員の投票によって決められます」
柊「つまり、外の世界で言う所の裁判員制度の事ね」
モノクマ「そうゆうこと!そして投票の結果見事クロを見つけ出した場合、罪を犯したクロだけがおしおきとなり、残った全員は学園生活を送ってもらいます。ただし、もし違うシロをクロをして投票した場合、クロ以外がおしおきされ、罪を逃れたクロだけが外へ出ることができます。その場合、学園生活も強制的に終了します」
久保「ねえ、その……おしおきって……」
モノクマ「おしおきってのは、処刑だよ、ショ・ケ・イ」
しょ、処刑!?
剣持「その裁判で犯人が見つかったらその犯人が殺され、外した場合犯人以外が殺される訳か。そしてその過程は全て俺達がやらなければいけない……と。そういう事だな。ようやく校則第6条の意味が分かったぞ」
モノクマ「そのと〜り〜♪理解が早くて助かるよ。因みに学級裁判は強制参加だから、不参加は認められないよ〜」
やらないといけない……か。
モノクマ「因みに学級裁判は死体が発見されてから数時間後に開催されるから。その間に学園を捜査してクロの手掛かりを見つけてね」
鮎川「先程のアナウンスは一体なんだ?」
モノクマ「あれは『死体発見アナウンス』って言って、死体が3人以上の人間に発見されたら流されるものだよ。それと先程の説明は電子生徒手帳の校則の欄に追加しといたから確認してね」
モノクマがそう言ったので確認してみると確かに以下の校則が追加されていた。
7.生徒内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、生徒全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。
8.学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます。
9.学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、クロだけが卒業となり、残りの生徒は全員処刑です。
クリス「本当に、やらないと、いけないのですか……」
藤堂「やるしかないですよ。出ないと僕達全員死んでしまいます」
こうしてボク達は赤沢君を殺した犯人を見つけるための捜査が始まった。
- Re: Chapter1 希望の陰では絶望が嗤う[非日常編] ( No.43 )
- 日時: 2019/10/27 17:55
- 名前: クラスラック (ID: K3f42Yhd)
いざ、捜査を始めようとした矢先、ボクはモノクマにある質問をする。
間島「捜査と言っても……どうするの?柊さん以外やれる人はいないと思うけど……」
モノクマ「勿論考えております!幾ら超高校のオマエラでも素人ばかりで捜査するのは不安しかないので、こんな物を用意しました!『ザ・モノクマファイル』〜。電子生徒手帳に送っといたから確認してね」
見ると電子生徒手帳にモノクマファイルという欄があった。
モノクマ「それには死体の状態について詳しく記載されているので捜査に役立て手くださ〜い。ではこれで」
そう言ってモノクマは去っていった。
こうしてボク達は赤沢君を殺した犯人を見つけるための捜査をすることにした。
〜捜査開始〜
捜査するにあたって先ずはこの事について詳しい柊さんに意見を聞く。
柊「まずは、捜査するのに全員2人一組、若しくは3人一組を組んでくれないかしら?そうすれば互いに監視出来るし効率よく探索出来るわ」
ボクは柊さんと一緒に組む事になった。
柊「次は現場の見張り。万が一、現場の証拠隠滅をさせない為にも最低でも2人必要よ」
柳田「んじゃあ、俺が見張りやるわ。捜査っつーと頭使うんだろ?俺そうゆうの苦手だからな」
藤堂「僕も検死を兼ねて見張りをします」
そしてそれぞれ怪しい所を探すためを捜査が始まった。ボクは柊さんと一緒に、現場の捜索にはいる。
部屋に入ると、床に血が広がっていて、目も向けられない状況だった。
間島「う……酷い……」
柊「それでもやらないといけないわ」
そうだね……。亡くなった赤沢君の為にもやらないといけない!
先ずはモノクマファイルの確認をする。
【モノクマファイルNo.1】
・被害者は“超高校級の宝石商”赤沢ラズリ。死因は腹部の差し傷による失血死。
・死亡時刻は午後11時30分頃。
・差し傷は1箇所のみでそれ以外の外傷は無し。また薬物投与の形跡は無し。
コトダマGET『モノクマファイルNo.1』
間島「こんな所か……」
柊「間島君、検死は終わったわ」
間島「もう!?それで?」
柊「モノクマファイルに記載された情報通りよ。遺体の外傷、死後硬直から推測された死亡推定時刻も間違いないわ」
藤堂「ええ。何度も確認したので間違いありません」
間島「そっか……なら凶器ってナイフみたいな刃物かな?」
藤堂「その判断で間違いないでしょう」
そうボクは遺体に注目する。彼の遺体に何らかの手掛かりがあるかもしれない。そう思ったボクは彼に謝り、遺体を調べる。すると彼の腕についてある血に濡れた電子生徒手帳に目が入る。
間島「これ……赤沢君のかな?」
起動ボタンを押すとホログラムが投影され、名前が浮かび上がる。『赤沢ラズリ』、亡くなった彼の名前が表示された。
間島「つまり、これは赤沢君の電子生徒手帳か…」
するとボクはある疑問が生まれた。この現場の事についてだ。事件発生時確かこの部屋は……
コトダマGET『赤沢の電子生徒手帳』
間島(ん…?あれは何だ?)
部屋を調べてたらある物に目が入った。それは部屋の入り口から少し離れた位置の床にあった水溜りらしき物だった。
間島(でも、部屋には水気の物なんてないよね?)
事件発生時、時間は夜時間な為シャワールームからは水が出ない。でも、部屋には飲み物等の水気のある物は何処にも無かった。
間島「じゃあこの水溜りは何だ?覚えておく必要がありそうだね」
コトダマGET『床の水溜り』
次に注目したのは部屋の入り口付近だ。部屋の入り口付近にはいくつかの血痕があった。この血痕の正体は赤沢君の物で間違いない。でも、遺体は部屋の真ん中で、遺体から流れた血も彼の周囲にあった。じゃあこの血痕は?
それに部屋が密室だったのも疑問だ。ボク達が訪れた時、そしてモノクマが鍵を開ける前まではこの部屋は密室だった。なら犯人は彼を殺害した後、どうやって密室にしたのか……。
コトダマGET『入り口付近の血痕』『密室だった部屋』
柊「これで現場の捜索は十分ね。でも1つおかしな点があったわ」
間島「それって、凶器の事だよね。部屋を隈なく調べたけどそれらしき物は何処にもないし……」
柊「可能性としては、まだ犯人が持ってるか、既に処分したのか……」
あらゆる可能性を考えて、ボク達は次の捜査をする為部屋を出た。
- Re: Chapter1 希望の陰では絶望が嗤う[非日常編] ( No.45 )
- 日時: 2019/10/27 21:16
- 名前: クラスラック (ID: BOCX.xn2)
次に向かったのはボクの部屋。なんでも凶器が刃物とゆう事で柊さんがボクのモノクマプレゼントのナイフを見せてくれと言われたのだ。そしてモノクマプレゼントのナイフを見せる。勿論使ってない上に開けてすらないのでこれが凶器だと云う可能性は消えた。
間島「凶器は一体なんだろうね……」
柊「そうね。でも探し出すのよ」
こうして次は凶器探しとして、厨房へ向かう。厨房には岩本さんと、峻島さんが捜査していた。
厨房には包丁がある為凶器としての可能性があるが包丁は、全部揃っていて、尚かつ使われた形跡が無かった。
間島「うーん、包丁が凶器の可能性は低いかな?」
柊「あくまで低い可能性よ。もしかすると使われてるかもしれないし」
うん、そうだね。そうボクは思った。
コトダマGET『包丁』
次は厨房で探索をしてる2人に事件発生時のアリバイや気になる点を聞く事にした。峻島さんは事件発生時部屋で寝ていた為アリバイは無し。また気になる点もないとの事。
岩本さんはアリバイは無いが、気になる点については教えてくれた。
岩本「あたし昨日の夕食後、厨房の掃除を夜の9時半位までやってたんだよね。終わった後トイレに向かったんだけどその時、食堂に入る人を見たんだ」
柊「それって誰?」
岩本「確か……原安君だったかな?遠目から見たけどあの銀髪は印象深かったからね。確か箱みたいな物を持ってた気がする」
間島「ふーん……」
コトダマGET『岩本の証言』
柊「そういえば岩本さんって私達の食事を作ってたわよね?それっていつも岩本さんが1番最初に食堂に来てるの?」
岩本「ううん、あたしが1番乗りじゃないよ。あたしが食堂に来る時いつも既に鮎川君が最初に食堂にいるよ」
間島「鮎川君はいつも何をしてるの?」
岩本「お茶を飲んでるよ。多分厨房にある緑茶だと思う」
間島「因みに今日も鮎川君が1番乗りだった?」
岩本「うん」
なら次は鮎川君に話を聞いた方がいいかもね。こうしてボク達は厨房を後にして、鮎川君を探すことに。
探した結果鮎川君は陣内さんとトラッシュルームにいた。トラッシュルームに入るには鍵が必要だけどモノクマによると、今は捜査時間の為誰でも入れるようになっているそうだ。
間島「鮎川君に聞きたい事があるけどいいかな」
鮎川「何だ?」
間島「岩本さんから聞いたんだけど、鮎川君は毎朝食堂でお茶を飲んでるって聞いてるけど本当?」
鮎川「ああ、そのことか。確かに拙者は朝1番に茶を嗜んでおる。その事で何かあるのか?」
柊「そのお茶は厨房から用意した物?」
鮎川「そうだ」
間島「今朝お茶を用意した時包丁は全部揃っていた?」
鮎川「確か、全部揃っていた筈だぞ。包丁は目に入る所にあるからな」
なるほど……つまり包丁が凶器の可能性はないか。じゃあ凶器の正体は?
コトダマGET『鮎川の証言』
陣内「そういえば、トラッシュルームを調べた時怪しい物を見つけました。焼却炉にこんな物があったんです」
陣内さんが焼却炉の中を指差し、中を見ると黒焦げた物が入ってあった。いや、正確には所々燃えきってない部分もある。ボクはそれを取り出す。焦げたそれはかなりの大きさだった
間島「何だろう……。触った感じ、ビニールだよね。でも、この大きさのビニールってあった?」
陣内「分かりません。ですがそれは着るものに見えませんか?」
確かに!!よく見るとそれは服の上着部分に見えた。袖やチャック、フードが付いていて服に見える。
間島「でも、これと同じ様な物をどっかで見たような……」
コトダマGET『黒焦げた服』
トラッシュルームに怪しい所はこれ以上無かったので次の所に向かう事にした。
- Re: Chapter1 希望の陰では絶望が嗤う[非日常編] ( No.46 )
- 日時: 2019/10/27 21:53
- 名前: クラスラック (ID: BOCX.xn2)
次に向かったのは倉庫。先程トラッシュルームで見つけたアレの正体を探る為に来た。すると段ボールに入ってあったある物が目に入る。
間島「あ、これって……」
柊「それ、レインコートね。それがどうしたの?」
間島「これだ!トラッシュルームで見た黒焦げの物!触った感じも同じだよ!」
柊「それがそうなのね。そのレインコート、どうやら燃えにくい材質で出来てるみたいよ」
間島「だから完全に燃えきらず焼却炉の中に残ってたんだ」
コトダマGET『レインコート』
その後、倉庫の中を調べた時、奇妙な物を見つけた。
間島「ねえ、このクーラーボックス可笑しくない?」
柊「本当ね。これだけ中が濡れてるわ」
そう、倉庫に複数あったクーラーボックスの1つだけ中が濡れていたのだ。倉庫には水気のある物はない。明らかに可笑しいと思った。
コトダマGET『濡れたクーラーボックス』
キーンコーンカーンコーン……
モノクマ『えー、ボクも待ちくたびれたので、学級裁判を始めたいと思います。オマエラ!校舎の赤い扉に集まって下さい』
間島「え、もう!?」
柊「仕方ないわ。その学級裁判でやれる事をするだけよ」
そうして、ボク達は赤い扉に向かって行った。
- Re: Chapter1 希望の陰では絶望が嗤う[非日常編] ( No.47 )
- 日時: 2019/10/27 22:07
- 名前: クラスラック (ID: BOCX.xn2)
扉の中には生徒全員揃っていた。
間島「ボク達が最後かな?」
語部「多分……そうじゃない?」
モノクマ「全員揃ったね?それじゃあ全員目の前のエレベーターに乗って下さーい」
モノクマがそう言うと柵が開き、エレベーターが現れる。他の人達が次々と乗る中ボクも意を決してエレベーターに乗った。
全員がエレベーターに乗ると扉が閉じ、地下へと下がっていった。
間島「…………」
エレベーターが下っていく間ボクは無言だった。いや、他の人達も無言だった。
―覚悟を決めた者
―顔を伏せ、涙を見せる者
―目を閉じ落ち着こうとする者
しばらくして、エレベーターが止まり、扉が開く。開いた先はまるで裁判所みたいな場所だった。
モノクマ「はーい、ついたら全員自分の名前がある席に着いてね!」
そう言われそれぞれ自分の席に着く。
遂に始まる学級裁判。
超高校級の宝石商、赤沢ラズリ君を殺したクロを見つける為の命がけの裁判。命がけの騙し合い。今、それが始まる!