二次創作小説(新・総合)
- プロローグ ( No.31 )
- 日時: 2019/12/11 18:56
- 名前: 葉月 (ID: 9Urj1l4Z)
暗闇の空間の中で少女は目覚める。辺りを見渡せば真っ暗。建物は一切無く、地面も空も全て闇だった。
黒髪ショートヘアの少女はゆっくりと立ち上がり、人影が見える場所まで歩いた。人影がいるところまで歩くと、少女と同じくここに集まっていた。
一人の人物が少女を見つけて歩み寄った。
「木実! やっとここに来たんだね!」
「純……? やっとって何のこと?」
「君が最後の参加者だよ。参加者はたくさんいるみたいだし、探すのも大変だったよ」
「あはは……私が最後だったんだね。どおりで誰もいない訳だ。それで、みんなここに集まって、何が始まるの?」
「さあ……?そこまでは知らないなぁ……いつものように逃走中とか戦闘中とか始まるんじゃない?」
数多くいる参加者の中で他愛もない会話を交わす木実と純。ざわざわと大人数が会話やら馬鹿騒ぎやらをしているのだ。
しかし、そのざわめきは三人の人物が彼らの前に立った瞬間、そのまま静かになった。
「ククク……どうやら皆、揃ったようだな」
「そのようですねぇオーディンさん。これで準備は整ったようです」
「これはこれで面白くなってきたねぇ〜」
三人の男はそれぞれ帽子を左目が隠れるように被り、銀髪を一つに結んだ美丈夫……オーディンと全身黒ずくめで仮面をつけた男……死神と白と紫の体を持つ化け物……フリーザだ。
彼らが来たことで、暗闇の空間は一変し、紫色に変わり、黒い模様がぐにゃぐにゃとしていて気持ち悪い。また、空気もピリピリとした感じになる。
殺伐とした中で死神は木実達参加者にこう宣言する。そう……「これからあんた達は殺し合いをしてもらう」と。
「殺し合い」……その言葉を聞いた参加者は一気にざわめき始めた。この中で殺し合いをするとは正気なのか? もはや狂気の域に達している。
「ふざけるな」とドスの効いた声で言い放ったのは青髪のサイドアップの女性……風鳴 翼だった。彼女はオーディン、フリーザ、死神に怒りの声で言った。
「殺し合いだと……? 貴様ら、ふざけるのも大概にしろよ。何故私達が殺し合いをせねばならぬのだ? 何故私達にこのような残酷なことをせねばならぬのだ?
貴様らは間違っている! 私達は貴様らが思っているほど愚かではない!」
「つ……翼さん……やめましょうよ……」
翼の発言で三人を刺激してしまい、死神は高笑いをした。
「あははははは! あんた、人間というのは愚かな生き物なんだよ? そんな強がりを言ってるけどさぁ、その首輪を『爆発』させたらどうなるのかなぁ?」
「何だと……?」
「何故殺し合いをせねばならぬのか……ならば証明してやろう」
オーディンが手をかざすと、ピッピッピッと時限爆弾を起動させた。起動させたのは反論した翼ではなく……
「へ……? 俺……?」
黒髪の少年でスクールデイズの主人公、伊藤 誠の首輪だった。誠は何も分からないまま首輪に手をかけて外そうとするが、首輪はビクとも動かない。
それから次の瞬間、ボンッと何かが弾けるような音がした。弾けたのは言うまでもなく伊藤 誠の頭だった。誠の頭が破裂した。
誠の頭が破裂し、噴水のように血は噴き出し、肉片は地面にびちゃびちゃと音を立てて落ちた。彼の足元に血溜まりが出来、頭が無くなった少年の体は仰向けに倒れた。
「きゃああああああ!」
「そんな……誠……」
「頭が破裂するほどの威力って……こんなの酷いよ……」
目の前で誠の頭が破裂して死亡したことで、一気にざわめく。悲鳴や怒号、絶望、様々な感情が入り混じったものが含まれている。
ざわめいているところを死神がパンパンと手を叩く。
「はいはい静かにしてねぇ〜まだまだ説明は終わってないよ? このままうるさいままだとさっきの男の子みたいに殺しちゃうよ?」
「…………」
死神の「殺す」発言にざわざわしていたものが一気に静かになった。静かになったところで、フリーザから説明を始めた。
「ほっほっほ……やっと静かになりましたね。それでは、ルールを説明しましょうか。
あなた達はこれから先程申したように殺し合いをしてもらいます。あなた達の首に付いている首輪には先程見せたように爆弾が仕込んであります。
そうですねぇ……この首輪には爆弾だけではなく、能力の制限も施しました。あなた達は実力差がとてつもなくありますからねぇ……何の力も持たないただの人にとって、私やオーディンさん、死神さんのような化け物と戦っても勝てるわけないでしょう? ですから、化け物側には能力制限をかけてもらいました。そうした方が力もない人でも倒しやすくなりますよねぇ?
続きましては殺し合いについてですね。まぁ、簡単に言えば最後の一人になるまで殺し合いをしてもらいますよ。最後の一人になった暁には、どんな願いでも叶えてあげますよ」
「お前達には支給品を贈ろう。支給品は地図や飲食料、お前達の名前が載った名簿、コンパスなどがある。
武器に関してだが、お前達が所持しているもの全て没収した代わりに、支給品の中に入れておいた。その武器が殺し合いにとって有利になるかどうかは見てからのお楽しみだ」
「じゃあ、今度は放送と侵入禁止区域についての説明をするぜ? 放送は六時間毎に発表するよ。六時間のうちに誰が死んだのかを耳をかっぽじってよーく聞くように。また、六時間のうちに誰も死ななかった場合は問答無用で首輪を爆破させてみ〜んなお陀仏。はい、さようなら。そうならないように誰か殺しておいてね〜
侵入禁止区域は一回の放送で三箇所発表します。発表された区域は当然立ち入り禁止になるし、その立ち入り禁止の場所にいたら首輪が作動してその場でボンッ! だぜ?
そうならないように気をつけてくれよ?」
フリーザ、オーディン、死神の三人から殺し合いのルールを一通り聞いて、衝撃的な発言をいくつか耳にした。「誰かを殺さなければみんな死ぬ」「能力の制限」「武器は没収されてランダム」それらはこの殺し合いにおいて、とても重要なことなのだ。
そして「放送時間の侵入禁止区域」これが最も重要な内容だ。何故なら、禁止区域は永続し、新たに立ち入り禁止の場所を発表したとしても、前に発表した場所は引き続き立ち入り禁止のままだから。誤ってその場所に行ってもアウトなのだ。
「あ、そうそう、あんた達にスペシャルサプライズがありまーす。とっておきのものを用意したぜ?」
死神の言うスペシャルサプライズとは一体どういうものなのかと考えたが、死神のことだから嫌な予感しかしない。すると、突如現れたのは横たわっている十人の男女だった。
その十人の男女は参加者にとって、とても関係が深い人物だった。木実の実の兄である双子の兄弟、眼帯をつけたポニーテールの少女、着物を着た女性、胴着を着た坊主頭の青年、半裸で帽子を被った青年、ロングヘアーの女性、茶髪のロングヘアーで黄色のドレスを着たお姫様、花飾りをつけた少女、帽子を被りサングラスをかけた少年。
フリーザは指を構えてその十人の男女に向けて嬉々とした表情で言い放つ。
「その方達はあなた達にとって、とても大切な人だと聞きました。では、もしあなた達の目の前で……大切な人が失ってしまったらどうなりますかねぇ?」
「フリーザ! やめろぉ!」
黒髪の青年の制止も虚しく、十人の男女はフリーザによって次々と殺された。それも、指先から放ったレーザーで急所を狙われて即死だった。
フリーザによって殺された十人の男女の姿を見て、参加者は悲鳴を上げた。額、心臓、首、いずれも穴が開いており、そこから血が流れている。
「ほっほっほ……やはり人間は脆いですね。頭や首、心臓を撃ち抜いただけで呆気なく死ぬとは。中にはしぶとく生きていた人もいたんですが、そう時間も掛からずに死にましたがね」
「さっすがフリーザ様! 平然と十人殺しちゃった! そこに痺れる憧れるゥ!」
「死神さん、私にとって十人は全然少ない方ですよ。その気になればここにいる全員を殺すことも出来ますからね」
「流石はフリーザといったところだな。さて、説明も終えたところでそろそろ開始をするとしよう。これからお前達を各々転送する。せいぜい生き延びるがいい」
オーディンの術により、参加者は舞台である場所まで各々転送した。一人、また一人空間からいなくなる。これから殺し合いが始まるのだと。
「あ、そうそう」とフリーザが一言付け足した。
「くれぐれも脱出しようなどとしないでくださいね。もし、脱出しようとするならば……問答無用で首輪を爆破させますのでご注意ください」
「まぁ、先に行った人達には聞こえなかったですが」と余裕の笑みを浮かべながら呟く。そして、最後の一人が転送された時、ゲームが始まった。
そう……命をかけた【殺し合い】を。
【伊藤 誠@スクールデイズ 死亡確認 残り四百四十九人】
死因・見せしめによるもの
[主催側]
フリーザ@ドラゴンボール
オーディン@無双OROCHI3
死神@オリジナル
【村田文也@オリジナル 死亡確認】
【村田勝也@オリジナル 死亡確認】
【デイジー@スーパーマリオ 死亡確認】
【クリリン@ドラゴンボール 死亡確認】
【ポートガス・D・エース@ONE PIECE 死亡確認】
【リサリサ@ジョジョの奇妙な冒険】
【志村 妙@銀魂 死亡確認】
【柳生九兵衛@銀魂 死亡確認】
【MZD@ポップンミュージック 死亡確認】
【鈴花@ポップンミュージック 死亡確認】
死因・フリーザのレーザーで殺される
プロローグ 完
次はあとがきです。感想まだ。
- あとがきッス!(≧∀≦) ( No.32 )
- 日時: 2019/12/11 19:02
- 名前: 葉月 (ID: 9Urj1l4Z)
どうも葉月です。皆さん、お待たせしました! バトルロワイアル開始しました!
いきなり人死にすぎですね、はいwww いわゆる最初からクライマックスって感じですwww
今後もこうやってノートに書きつつ写してやる作業をやっていきますのでよろしくです。
感想OK
