二次創作小説(新・総合)

Re: ざくざくアクターズZ! ( No.147 )
日時: 2017/11/18 15:11
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

翌日.....

ZERO
【来タカ】

デーリッチ
「....」

まだ朝7時の事。

あの夜で話をした高台にデーリッチは立っていた。


ZERO
【コレハ 避ケラレル事ノ無イ因果】

ZERO
【私カ貴様 ドチラカガ死ナナケレバナラナイ】

デーリッチ
「.....」

目の前には、まだ全力を出していないであろう、恐ろしい魔神がいる


それでもデーリッチは逃げるわけにはいかなかった、皆が安心して帰るためにも。


ZERO
【私ガ殺スノハ貴様デハナイ】

ZERO
【私ハ貴様ヲ殺セナイ】

ZERO
【コノ世界モロトモ...】




ZERO
【ZEROにかえれ】

デーリッチ
「....!」


今、小さな王様と、大きな神の戦いが始まった。


......


たくっちスノー
「.....デーリッチの奴どこに行きやがった!」

一方ハグレ王国、目が覚めるとデーリッチの姿が何処にもなかったので、全員で探していたのだ


Sonic.exe
「まさか、既にZEROの所へと....」

野獣先輩
「死にたいのかよあいつはよぉ!」

メイドウィン
「いや、だから死なないってば...」

かなちゃん
「局長、ちょっと黙ってもらえませんか」


その時...遠くから大きな爆発が

野獣先輩
「もう始まってる!」

マーロウ
「何!?一体何処で!?」

ルイージ
「あの高台だ!急げ!」

ローズマリー
「無茶しないでよ、デーリッチ....!!」


.....

ZEROの拳が、デーリッチの立っていた建物を次々と破壊していく

デーリッチはそれを避けるのが精一杯だった

ZERO
【逃ゲテイルダケデハ 勝テナイゾ】

ZEROは背中に装備されている0型のスクランダーを掴み、そのままブーメランの要領で投げつける

まるで巨大な丸ノコギリのように、建物を真っ二つにしていく

デーリッチ
「ワープ魔法!」

ZERO
【!】

デーリッチ
「デーリッチ覇王拳!」

デーリッチはワープ魔法で自身をZEROの真上へと転送し、エネルギー派をパイルダーへと叩き込む


ZERO
【パイルダーヲ...】


デーリッチはそのまま、地面へと落下しそうになるが..

デーリッチ
「え、あ、おおおお!?ワープ魔法!ワープ魔法!」


ワープ魔法で、瓦礫の山へとワープする


ZERO
【中々...ダガ イズレコノ世界ハ壊レル 私ノ力ニヨッテナ】

デーリッチ
(確かに、このままでは世界が...避けるだけじゃなくて、玉砕覚悟で突っ込まないと...)


『フルメイク』

デーリッチ
「!」

ZERO
【!】

メイドウィン
「...朝っぱらからよくやるよ、君らも」

デーリッチ
「メイドウィンさん!でもどうして...」

ZERO
【私ガ破壊シタ街ガ...再生サレテイク...?】

メイドウィン
「元々フルメイクで石や鉄を固めて作った建物だからね、またフルメイクを使えばいい」

ZERO
【邪魔ダ 失セロ】

メイドウィン
「断る、君の方こそ出ていってくれ、君さえ出ていってくれれば終わる話だ」

ZERO
【ソレデハ私ノ腹ノ虫ガ収マラナイ】

メイドウィン
「君の都合はどうでもいいんだ、俺は大事なものを守りたい」

ZERO
【話ニナラン!!失 セ ロ ! !】

ZEROは右腕に自身より巨大な刃...【アイアンカッター】を作り出しメイドウィンの方へと発射した

メイドウィンは拳の方へと巻き込まれ遠くへ飛ばされる

デーリッチ
「メイドウィンさん!」

ZERO
【余所見ヲスルナ】

デーリッチ
「うわさっきのが戻ってきた!」

デーリッチは間一髪でアイアンカッターを避ける...先程のように建物がスッパリと斬られていく


デーリッチ
「...い、一撃が重すぎる」

ZERO
【コレデモ マダ本気ヲ出シテハイナイ】

デーリッチ
「!!」

ZERO
【アア...黒影ガ戻ッテキタラ面倒ダ】


ZERO
【ソロソロ...世界ヲ一気ニ消滅サセルトシヨウ】

ZERO
【魔神パワー ソノ三】

デーリッチ
「!?」

ZERO
【説明シテヤロウ 私ニハ七ツの力ガアル マダ私ハ1ツモ発動シテナカッタガナ】

ZEROの左腕の色が変わる...材質が変わったように感じた


ZERO
【サラバ 可能性ヲ持ツ 『ハグレ』ヨ】


ZERO
【魔導界ト共ニ消エテ無クナルガイイ!!】

ZERO
【強化型ロケットパンチ!!!】

ZEROはデーリッチ目掛けてロケットパンチを発射する!!


デーリッチ
「!!!」


(ごめん、皆.....!!!)

(デーリッチは、皆を...守りたかったのに...)

(結局...何も出来なかったでち...)






「まだあんたは死んでもらっちゃ困るんだよ」



デーリッチ
「!」

その時、一筋の剣がデーリッチの目の前でロケットパンチを真っ二つにする


ZERO
【ロケットパンチヲ...貴様ハ!!】


たくっちスノー
「ZERO、あんたに喧嘩を売るつもりは無いけど、デーリッチに死なれたくないんだ、悪く思うなよ!」

デーリッチ
「たくっちスノー...!」

ZERO
【T、貴様...光子力ビーム!!】


ZEROは目から数百発に散らばるビームを発射するが、魔法で相殺される

ZERO
【!!!】

エステル
「ったくあんたねぇ...こんなバケモノ相手に一人でやるなんて馬鹿みたいなことしてさ!」

メニャーニャ
「あの何百発をよく避けられたものですよ...本当に無茶をして」

デーリッチ
「エステルちゃん、メニャーニャちゃん!」

ZERO
【ナラバ ルストハリケー(ガンッ!!)

ZEROの口部分に金槌が飛んできて、狙いが逸れる

かなちゃん
「ほら今ですよヅッチー!」

ヅッチー
「タケミナカタ・バーストォ!!」

ヅッチーの稲妻魔法をZEROはガードして凌ぐ

ZERO
【援軍ダト....】

デーリッチ
「かなちゃん、ヅッチー...どうして...」

たくっちスノー
「まだまだ来るよ」

デーリッチ
「えっ」

ZERO
【ドリルミサイル!!】

デーリッチ
「うおわぁ!?来た来た!!」

たくっちスノー
「いや、ドリルミサイルを斬るのは無理無理!!」

(ドドドドドドド!!)

ルイージ
「ベヒーモスを肉壁にしてどうにかしのげたか...」

ニワカマッスル
「熱っちち....火薬は流石にキツかったぜ」

ジュリア
「二人とも怪我はないか?」

デーリッチ
「う、うん...そっちこそ」

ニワカマッスル
「ええ?どうってこたぁない!」


「デーリッチさん!」「デーリッチ!!」「デーリッチ無事か?」「国王様ご無事で...」「デーリッチちゃん待ってて、今薬を!」

ハグレ王国の皆が、次々とデーリッチの元に集まる...

ZERO
【コレハ....ドウイウ事ダ】

デーリッチ
「デーリッチにも...」

たくっちスノー
「いやお前さ、黙って出ていけばそりゃ探すわ!!」

エステル
「せめて何か一言言いなさいよ!」

デーリッチ
「で、でも...伝えたら皆付いてくると思って...1対1なんだから...」

たくっちスノー
「王様を守るのが国民の仕事...らしいからさ」

たくっちスノー
「デーリッチの敵ならハグレ王国の敵でしょ?」

Re: ざくざくアクターズZ! ( No.148 )
日時: 2017/11/18 16:03
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

メイドウィン
「ああ...結構吹き飛ばされたなぁ」

メイドウィンは上半身を再生させて、またデーリッチの方へと向かっていた


メイドウィン
「...あれ?なんか増えてる」

松山
「よぉメイドウィン。」

メイドウィン
「あ、松山、もしかして...君の差し金?」

松山
「ちげぇよ、デーリッチを助けたいから集まったんだよ、俺以外はな」

メイドウィン
「君は集まらないのかい?」

松山
「俺は世界流しされたから居るだけで別に王様に忠誠も恩義もねぇからな」

メイドウィン
「ふーん...たくっちスノーは違うんだね、変だね」


メイドウィン
「自分より先に死んでっちゃう奴を好きになるなんて」

.....

ZERO
【ハグレ王国....】

デーリッチ
「皆、ダメでち...皆をこんなことに巻き込みたくない」

ローズマリー
「私は君を死なせたくない」

Sonic.exe
「それにだ王様、俺達を見くびっていたのか?俺達があっさりやられるほど弱いと思っていたのか?」

デーリッチ
「そういうわけじゃ...」

アルフレッド
「君は度々ダメかもしれない事を乗り越えてきた、だから今回だって...!」

たくっちスノー
「別に良いでしょZERO?頼まれた訳じゃないんだし」

ZERO
【イズレ消エ行ク物ダ 何人デモ自由ニカカッテコイ】


ZERO
【全 員 マ ト メ テ 消 シ 飛 バ セ バ 良
イ ダ ケ ダ ! ! 】

ZEROの甲板が赤く光っていく


ZERO
【ブレストォォォォ ファイヤァァァァ】


K
「させるか!」

ガシューン

『FINAL DORAGO RIDE』

『ババババハムートゥ』

龍の尻尾と翼を生やしたKが炎を吸収する

K
「...はぁはぁ、とんでもない量だ。」

たくっちスノー
「K!」

ヘレン
「インフィニート・ブリザード!!」

ZEROの上空に巨大な氷柱が飛んでくるが、ZEROは怯まず噛み砕いた


ZERO
【貴様...黒影家マデモガ...】

ヘレン
「一緒にすんじゃねぇ!!とっくに絶縁したんだよ!!」

ヘレン
「俺は革命家だ、これで奴等を没落させられるならとことん利用してやるぜ、暴れ放題と行くぞZEROォ!!」

ZERO
【コ ザ カ シ イ ! ! ! 】

メイドウィン
「あー待って待って、もういい、もういいってばさ...」

デーリッチ
「あ、黒影さん...」

ベル
「なんで上、服着てないんですか...?」

メイドウィン
「ZEROに真っ二つにされて、下半身の方から再生させたの、ほら上の方から下に生やしたら色々とまずいじゃん」

ZERO
【貴様ハ出テイケ黒影 貴様ノ戯レ言ハモウ聞タクモナイ】

メイドウィン
「そう言わずに...」

マーロウ
「一体何が?」

デーリッチ
「なんか怒らせちゃったっぽいでち」

メイドウィン
「そうは言ってもねぇ...街は別に壊してもいいんだけど、大事なものがここにあるんだから」

ヘレン
「お前の大事なものってなんだよ...?」

メイドウィン
「どこにでもありふれてるもの、かな?普通の世界でも存在しているもの」


メイドウィン
「ここは昔から変わらないよ、森があり、水があり...」

松山
「一体どこに森や水があるっていうんだ?」

ルミナ
「はらっぱしかないね」

ミルラ
「現にデーリッチさんは一度酸素不足で死にかけましたしね...」

メイドウィン
「美味しいものを食べたりする...今は石を口につけてるだけだけどパンも魚も石も対して変わらないよね」

ZERO
【マテリア...黒影、今コノ世界カラマテリアガ消エレバドウナルト思ウ?】

ヘレン
「なに...お前は分かるのか!?」

ZERO
【私ノ能力ニハ『高次予測』ト呼バレル未来ヲ見ル力ガアル】

たくっちスノー
(ああ、だからあのとき魔導界を見てすぐ切ったのか...こうなるって気付いたのか)

メイドウィン
「まぁ別にいいじゃん、マテリア便利だし」

ヘレン
「お前正気か!?今や何をするにもマテリアの魔力を吸って行ってるんだぞ!飯も食っちゃいねぇ!その状態でマテリアがなくなったら、人々は活動できなくなる!だから早いうちに...」

メイドウィン
「ヘレン、飲み込みが悪いよ...どうせ死んじゃうんだから、好きにやらせれば良いじゃないか...」

ローズマリー
「貴方、ふざけてるんですか?貴方がやってることは管理ではなく、放棄じゃありませんか...本当に大事なものがあるんですか?」

ZERO
【返答ニヨッテハ貴様ニ『ロケットパンチ』ヲマタ叩キ込ム】

デーリッチ
(これなんの戦いだっけ)

メイドウィン
「...約束したからかな?」

ヘレン
「約束?」

メイドウィン
「うん、かなり前に友達と」

たくっちスノー
「居たんだ友達...なんて名前よ」

メイドウィン
「ほら、エリート達が伝説にしてた...」

メニャーニャ
「....『黒影剣』ですか?」

メイドウィン
「そうそう、あれからかなり経ったから間違った情報になってたんだね...」

ルルミー
「どういうことです?」

メイドウィン
「あれは、黒影剣くろかげけんって読むんじゃなくて....」







メイドウィン
「黒影剣(くろかげ つるぎ)って読むんだ」

Re: ざくざくアクターズZ! ( No.149 )
日時: 2017/11/18 18:01
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

あれは何年前の事だったかなぁ

時空監理局もメイドウィンも無かった頃

この世界は、元々普通の世界だったんだよ、その時の事をよく覚えている

たしか、森があって村があって、お城があって...

たくっちスノーで言うところの『ファンタジー』ってやつだね

でも、『魔法』はなかった。

いや正しくは一人だけ使えた

6歳の頃から一緒の俺の友達


メイドウィン
「つるぎちゃん、こっちこっち!」


「待ちなさいよ!」

黒影剣、黒い髪と赤い瞳が綺麗な女の子だった。

俺はよく分からないんだけど、別の世界からやってきたと言われてた。

そんなものだから、親はいなかったし友達は俺くらいしかいなかったけど、それでよかった

俺は....つるぎちゃんが好きだったから。

つるぎちゃんも俺を慕ってくれた。

だから簡単な魔法を教えてくれたりした。

俺はつるぎちゃんの為になんでもできたし、なんでもやれた


...とても....


と...て...も....!!

メイドウィン
「つるぎちゃんだいすき」


「私も貴方が好きよ、貴方は私の魔法をスゴいと言ってくれるし」

俺とつるぎちゃんはとても幸せだった



ある日の事、つるぎちゃんは特殊な魔法を使っていた


メイドウィン
「つるぎちゃん、何してるの?」


「これはね、召喚魔法!」

メイドウィン
「召喚魔法?」


「要するに、別の世界から何かを呼び出すの!」

メイドウィン
「そんなことも出来るなんてつるぎちゃんって凄いや!」


「ふふふ....それじゃあ、すっごいの呼び出しちゃうわよ!」ササササ

つるぎちゃんは得意気な顔で魔方陣を棒で書いていた


「せーの...ぽん!」

メイドウィン
「おお!なんかすごそうだね!」


「何が出てくるかなぁ...」

ボワン!と魔方陣が爆発して...現れたのは


全能の神
「ワシは全能の神じゃ」


「本当にスゴいの出てきちゃった~!!」

メイドウィン
「うわぁ...神様だよ!」

全能の神
「ワシを召喚するとは中々じゃな、ご褒美にどんな願いでも1つだけ叶えてやろう」

メイドウィン
「やったねつるぎちゃん!」


「ええ...どんな願いでもかぁ...じゃあ、私と同じ魔法を他の人にも使えるようにしてほしいんだけど」

全能の神
「お安いご用じゃ、ほーれ」

全能の神が杖をふると、世界は光に包まれた

全能の神
「これで明日になれば君のような魔法使いが現れてるはずだ、それではまたのぅ」


「ありがとう!」

メイドウィン
「つるぎちゃん、いいの?そんなことで、お金持ちにもなれたのに」


「あはは...いらないよそんなの」



『物はもう貴方から色々貰っているし』


....そしてそれ以来、この世界に『魔法』が根付いた。

つるぎちゃんは魔法の発祥者として皆の人気者になった。

まぁ、それでも恐れ多くて近寄る人はいなかったから、友達は俺一人だったけど


メイドウィン
「つるぎちゃんだいすき」


「え、ええ...私もよ」


俺と剣ちゃんが20歳になった頃、ちょっと焦ってたんだよね....

年を取ってしまったら、今出来ることが後々出来なくなる。

そう感じた俺は、つるぎちゃんに全能の神を呼び出す魔法陣の作り方をおしえてもらった。


そして....


全能の神
「ワシは全能の神じゃ...おお、君はあの時の少年」

メイドウィン
「覚えててくれたんですね」

全能の神
「君も願いがあるんだね、なんでも言ってみなさい」

メイドウィン
「お前の力を全て寄越せ」


その瞬間俺は神に飛び付いた。

神とはいえ老人、大人に力負けするのが必然だった

俺は神に噛みついた(激寒ギャグ)

肉を喰らい、血をすすり、神の全てを食った。



メイドウィン
「ああ...不思議と力が沸いてくる、今ならつるぎちゃんになんでもできる」


君達の知る、今の俺が出来上がったんだ



「おかえり...なにその銀の髪、イメチェン?」

メイドウィン
「つるぎちゃんつるぎちゃん、俺全能の神の力を得たよ」


「えっ...」

メイドウィン
「これで君をなんでも助けられる、体が衰える事もなく君の助けになる、雨も降らせられる、晴れさせることも出来る、嫌いな奴を消すことも出来る、お金持ちにも出来る、幸せに出来る幸せに幸せに幸せしあわせしあわせしあわせしあわせ」


「....うん。」

メイドウィン
「つ る ぎ ち ゃ ん だ い す き」


「うん...うん...」


結果的に、この選択は間違ってたと後々気付くんだけどね...

俺はつるぎちゃんの為に、この全能の神の力であらゆる事を起こした

ピクニックのために晴れにさせたり、美味しい食事を提供したり、素敵なものを召喚したり


なんでも....なんでも....

なんでもなんでもなんでもなんでもなんでもなんでもなんでもなんでもなんでもなんでもなんでもなんでもなんでもなんでもなんでもなんでもなんでもなんでも

....

そして....つるぎちゃんは...

剣(84)
「わしはもうここまでみたいじゃ...」

メイドウィン
「つるぎちゃん...お願い死なないで..」

剣(84)
「のぅ...最期にわしの願いを聞いてくれないかのぉ...」

メイドウィン
「何...俺はなんでも出来るよ!神になんでも聞いてごらん!」

剣(84)
「あんたの力は本当に凄かった...でも、これからはわしだけにじゃなく、わしの大事なこの世界や、わしの子供達に使ってやれないかのぉ...」

メイドウィン
「えっ、君のために神の力を得たのに君以外の人に?」

剣(84)
「おね...が...い...」

メイドウィン
「つるぎちゃん、つるぎちゃん?」



メイドウィン
「ねぇ、ねぇねぇねぇねぇねぇねぇつるぎちゃん、しんでないよね?しなないよね?俺を一人にしないよね?俺を、俺を...」




メイドウィン









....その後俺は、つるぎちゃんの約束を守って、つるぎちゃんの子孫やこの世界を守ることにした

とはいっても特別な力をつるぎちゃん以外に使いたくはなかったから、ちょっと手助けするくらいだけど


いつの日にか俺は名前を忘れた

俺はとりあえず『メイドウィン』と名乗ることにした

いつの日にか、つるぎちゃんの血を引くものが別世界に行くようになった

いちいち調べるのも面倒だしと、全時空を見る組織『時空監理局』を作った

いつの日にか、この世界の住民全員がつるぎちゃんの子供になった

いつの間にかこの世界は『魔導界』と呼ばれていた


いつのまにか、黒影家なんて物が生まれていた...


でも、まだつるぎちゃんを生き返らせる技術は出来ていない....

.....

メイドウィン
「と、これが約束、ついでに魔導界の始まりも話しちゃったけどどうかな?」

たくっちスノー
「どうかなじゃねぇよドン引きだよ」

Re: ざくざくアクターズZ! ( No.150 )
日時: 2017/11/18 22:35
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

メイドウィン
「分かるかい?魔導界はつるぎちゃんの思いの結晶なんだ」

メイドウィン
「つるぎちゃんが愛したこの世界を守るって約束したし」

メイドウィン
「ヘレン達にとってはどうしようもないクズでも、俺にとっては大事なつるぎちゃんの子孫で...」

ヘレン
「やめてくれ!!もう聞きたくもない!!」

爽やかな笑顔で狂った愛の思い出を語るメイドウィンの過去に...一同は引いていた

デーリッチ
「ろ、ローズマリー...震えが止まらないでち...」

ローズマリー
「あのメイドウィンさんの本性がこんな恐ろしいものだったなんて...」

Sonic.exe
「正直に言うと俺も衝撃を受けている、まさかメイがな...」

ヅッチー
「かなちゃん、あいつ怖いよ...」

ヅッチー(マフィ)
「き、気持ち悪りぃよ...」

かなちゃん
「なんですか...なんなんですかアレ、新手のヤンデレですか?」

ヘルラージュ
「わ、私そういうのはちょっと...」

クラマ
「愛が重いっていうのはこういうことか」

ティーティー
「惑星規模の愛なんてわしでもお断りじゃ」

福の神
「それに...全能の神を取り込むなんて...」

松山
「束縛系ヤンデレの最終進化系か」

K
「世界丸ごと束縛してくる全能のヤンデレとか笑えんわ」

こたつドラゴン
誕生おはようから永眠おやすみまで見守ってくれる系ヤンデレ」

ミルラ
「もうやめてください!」

ZERO
【頭イカレテイル】

たくっちスノー
「見ろ!!あのZEROでさえ引いているぞ!!つーか回想見る限りだとつるぎちゃんもドン引きしてんじゃねーか!」

メニャーニャ
「そもそもいくら年月が経つとはいえ剣さんの血を引く物しか残ってないって変では...」

エステル
「や、やめてよメニャーニャ!今のあいつの事だからサラッと笑顔で『全部根絶やしにした』とか言い出すわよ!」

たくっちスノー
「...メイドウィン、今の話ウソじゃないのか?」

メイドウィン
「うん、紛れもない本当の話」

メイドウィン
「俺はつるぎちゃんが大好き」

メイドウィン
「何年も前から、それ以外はぶっちゃけどうでもいい」

ルミナ
「....えっ」

ヘレン
「....んだと貴様ァ!!」

ヘレンは怒りの形相でメイドウィンに詰め寄る

メイドウィン
「ヘレン?一体どうかしたの?」

ヘレン
「どうかしたもねぇだろ!!じゃあお前...俺の妹は...ルミナは遊びだったって言うのか!?」

メイドウィン
「ううん、ルミナは俺を好きだったことは知ってるよ、ちゃんとそれに答えた」

たくっちスノー
「.....勘違いしてたんだ、黒影は好き嫌いが無いんじゃない。」

ローズマリー
「彼は好き嫌いの感情が無いのではない...最初から、どうでもよかったんだ、一人の愛した者以外が」

ヅッチー(マフィ)
「俺たちに見せたあの笑顔は...全部偽りだったってわけか」

メイドウィン
「まぁ、俺にだって責任はあるからね、面倒とはいえ組織作っちゃったし」

メイドウィン
「笑顔と簡単な社交辞令さえ出来れば、いくらでも善人に見られる」

メイドウィン
「そう教えてくれたのは君じゃないか、たくっちスノー」

たくっちスノー
「く、黒影...!いや、お前もう何て呼べばいいのかわかんねぇ!!」

メイドウィン
「でも、因果や転生とかは信じたことはないんだけど、不思議なことがあったんだ。」

メイドウィン
「そこにいる、つるぎちゃんの孫の孫の孫の孫の孫の孫の孫くらいのルミナ。」

ルミナ
「.....」

メイドウィン
「どういうわけか、君は今まで会ってきた黒影家で一番...いや、98.9%の確率でそっくりなんだ」


メイドウィン
「8 歳 の つ る ぎ ち ゃ ん に 」

ヘレン
「黒影ェェェェ!!!」

『エメラルドヒート!』

ヘレンは剣に宝石をはめ込み、衝撃波をメイドウィンに当てた

メイドウィンは縦に真っ二つになるが...気にせず会話を続ける

メイドウィン
「危険だね、ヘレン兄さんは...それに俺は子供を作れてよかったと思ってる」


メイドウィン
「長年の夢だった、つるぎちゃんとの結婚が出来たんだから」

メイドウィン
「それに今は子供もいる...よーやく、俺は話し相手が出来た 不死身の話し相手が!」

ルミナ
「...ひどい ひどいよめーどいん」

メイドウィン
「酷いのはお前達黒影家だろ!?俺を遺して、勝手に皆死にやがって!!必死に思い出作りしてもな、皆俺より先に死んでいくんだよ!!こんな事なら俺は全能の神になんてならなきゃ良かった!!」

たくっちスノー
「.....黒影、お前」

たくっちスノー
「自分を...騙していたのか?」

メイドウィン
「それは昔の君だってそうだった」

たくっちスノー
「それは...」

ZERO
【黒影...】

デーリッチ
「....黒影さん、お願い」


デーリッチ
「もう、帰して....」




メイドウィン
「やだ」


メイドウィン
「君達は黒影家の脅威となってしまった」

メイドウィン
「つーか街壊しすぎ」

メイドウィン
「魔導界の真実を知った奴は皆言いふらそうとするから消す」

メイドウィン
「マジンガーZERO、それは君だって例外じゃない」


メイドウィン
「俺はもう許さない、つるぎちゃんが愛した国を、世界を、家を、幸せを.....つるぎちゃんつるぎちゃんつるぎちゃんつるぎちゃんつるぎちゃんつるぎちゃんつるぎちゃんつるぎちゃんつるぎちゃんつるぎちゃんつるぎちゃんつるぎちゃんつるぎちゃんつるぎちゃんつるぎちゃんつるぎちゃん


人形のように首をガタガタ揺らしながらデーリッチ達に近づいていく

デーリッチ
「い、いやあああ!!」

マーロウ
「やめろ!子供達に...近寄るな!」

マーロウはデーリッチ達を庇い、剣でメイドウィンを一閃する

斬られても斬られても メイドウィンはまだ死なない

メイドウィン
「じゃあ 絶対にお前達じゃ果たせない条件をあげる」

デーリッチ
「条件...?」


メイドウィン
「俺を殺してみて!」

メイドウィン
「俺はメイドウィン、全能の神を取り込んだ不老不死の存在!」

メイドウィン
「切り裂かれても酸で溶かしても電車で轢いても毒を飲んでも首を吊っても体が粉々になっても三秒で生き返る、それがメイドウィンだ!」

メイドウィン
「自分はね、早く死にたいんだ!」

メイドウィン
「早く死んで...つるぎちゃんに会いたいんだ!」

ローズマリー
「なんて恐ろしい....」

メイドウィン
「ねぇ?帰りたいんでしょ?帰りたいんでしょ?なら殺してみてよ、どうせ無理だけど、ね、ね、ね、俺をね、殺して、殺して、殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ死死死死死死死死死死死死44444444444444


ZERO
【禁断兵器!!魔神パワー ソノ六!!】

ZERO
【因 果 律 装 置 起 動 ! ! コレヨリ脱出スル!!】

デーリッチ
「え...何を!?」

ZERO
【脱出経路ガ....1%デモアッタヨウダ!!】

その瞬間であった


デーリッチ達ハグレ王国一行と拠点の遺跡、そしてZEROは....姿を消した


メイドウィン
「因果律兵器で逃げられちゃったかぁ....」


メイドウィン
「まあいいや、時空監理局を通じて向こうへとアクセスすればいいし」


メイドウィン
「ハグレ王国の世界は前に来たことあるから知ってるし....」




メイドウィン
「つるぎちゃんの為にも....消えてもらうね、王さま。」


ZEROの機転で間一髪魔導界から抜け出したデーリッチ達

しかし....次の敵は世界を破壊する魔神ではない。


世界を自分好みに書き換える、恐ろしい創造の神なのである。

[To be continued....]