二次創作小説(新・総合)

Re: ざくざくアクターズZ! ( No.165 )
日時: 2017/11/21 09:59
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: SEvijNFF)


いつもの日常...たくっちスノーが、デーリッチの元に手紙を置く

たくっちスノー
「王様、なんかチケット届いてるぞ」

デーリッチ
「へ?チケット?」

たくっちスノー
「...えーっと、ドッグレースがどうのこうのだってさ」

ミルラ
「ドッグレース...?」

ローズマリー
「犬に乗ってレースする競技さ」

ZERO
【マルデ競馬ダナ】

松山
「競犬ってか?そんなのにお呼びが掛かるなんて王様ってのはすげぇなぁ」

デーリッチ
「ありがとう、参加するって書いておいてほしいでち」

Sonic.exe
「...何、デーリッチも選手なのか?」

ルルミー
「ハグレ王国って犬居ましたっけ?」

ルイージ
「マーロウ親子とか?」

松山
「バーロー、アレはオオカミだ」

デーリッチ
「ベロベロスっていうデーリッチ自慢のペットがいるでち、おいでーベロベロスー」

ベロベロス
「わん!」

デーリッチが合図を送ると、デーリッチのペットである小型のケルベロスが飛び付いてくる

松山
「ちっちゃwwwwwww」

たくっちスノー
「王様、こいつでレースする気か?」

ローズマリー
「ベロベロスを侮ってはいけないよ」

デーリッチ
「ベロベロスは体は小さいけど数々のレースで一位をぶっちぎってきた名犬なんでち!」

ベロベロス
「わん!」

ミルラ
「へぇ...本当かどうか分からないですが、スゴいですね」

たくっちスノー
「このチケットはいわゆる挑戦状って奴かねぇ」

ローズマリー
「この大会はアルタイル杯...おお、帝都で大きい方の大会だね、優勝したら賞金は120万G」

たくっちスノー
「120万G!?」

松山
「すげぇ.....!!」

ルイージ
「大会の日はいつなんだ?」

デーリッチ
「一週間後みたいでち」

松山
「へぇ」

たくっちスノー
「あと」

ルイージ
「一週間もあるのか」

ミルラ
「....もしかして貴方達も?」

ローズマリー
「やめておいた方がいいよ、ベロベロスだって過酷なトレーニングを何ヵ月も行って...」

たくっちスノー
「こんなちっちゃいワンコが大会で一位になれるなら自分がやれば世界一ィィィ!!も夢じゃないし!!」

松山
「120万!!120万!!」

ルイージ
「僕は賞金には興味ないけど、ちょっとやってみたいかなって思ってる」

ミルラ
「流石にやめておいたほうが...」

ルルミー
「止めても無駄ですよ...」

かくして、アルタイル杯に向けて、四人のドッグレーサー達のトレーニングが始まった!

.....

まずたくっちスノー達は帝都のペットショップで犬を探すところから始まった

松山
「まずは犬を選ぶか」

たくっちスノー
「粋の良い犬っころはどこだ~?」

ルイージ
「...流石に僕らが乗れるサイズの犬は売ってないような」

デーリッチ
「なんか凄い本格的でち...」

Sonic.exe
「あいつら本気かよ...」

ザクロ
(召喚すれば良いのに)

松山
「あ!ドッグレース用大型犬だってよ!!」

たくっちスノー
「幾らだ?....3万!?犬で!?」

ルイージ
「重い出費だけど...まぁ、スポーツ用だからね」

たくっちスノー
「ぐぬぬ...でも優勝すれは120万だ、これくらい....」

ルイージ
「必ず優勝出来るとは限らないよ、僕ら以外にもライバルは沢山いるし、何よりデーリッチがいるからね」

松山
「るっせー!!俺の犬が一番になるんだ!!」

たくっちスノー
「ちげーし自分のだし!!」

ザクロ
「ルイージは一番目指さなくて良いの?」

ルイージ
「うん、まだ出場出来るかも分からないからね」


たくっちスノー 松山
「「勝つのは俺(自分)だ!!!」」

デーリッチ
「...ベロベロス、もうそろそろご飯の時間だから帰ろうでち」

ベロベロス
「くぅーん....」

Re: ざくざくアクターズZ! ( No.166 )
日時: 2017/11/21 13:00
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: SEvijNFF)

ルイージとザクロはハグレ王国のトレーニング場で走る黒い競争犬を見ながら話していた

ルイージ
「まずは名前を付けないとなぁ...」

ザクロ
「ポチとかペロで良いんじゃないの?」

ルイージ
「普通の犬ならそれで良いけど、今回はドッグレースだからね、競馬みたいにカッコよくて覚えやすい名前じゃないと」

ザクロ
「例えば?」

ルイージ
「『ディープインパクト』とか『キングカメハメハ』だね」

競争犬
「くぅーん...」

ザクロ
「それなら、シュバルツサンダーとかどう?」

ルイージ
「黒い雷かぁ...うん、良いかも、毛が黒いし。」

シュバルツサンダー
「ワン!」

ルイージ
「おいでシュバルツ、そろそろご飯にしよう」

シュバルツサンダー
「ワンワン!」

ザクロ
「競争犬ってドッグフードで良いのかな?」

ルイージ
「どうだろう?」

...

松山
「さぁ行けぇ!!ドメスティックブラッドォ!!」

一方松山は

Dブラッド
「....」ハァハァ

松山
「チッ、こいつなんかおとなしいしノロいし使えねぇな...これじゃ名前負けだ」

松山
「しょうがねぇ、寄生体オレの力を使うか」

松山は競争犬用のドッグフードに...そっとノミほどの寄生体を忍ばせた

松山
「さぁ、これでお前は最強の競争犬となる!骨を喰らえ!!弱者を踏みにじれ!!ハーーーーハハハハハハ!!」

Dブラッド
「......」

.....

そして、たくっちスノーは....

たくっちスノー
「いけー!グレートカイザー!」

グレートカイザー
「ワオオオン!」

ZERO
【グレート 嫌イナ単語ダ】

ローズマリー
「もうちょっといい名前なかったのか」

たくっちスノー
「るっさい!」

グレートカイザーは他二人の犬と比べ、図体が大きく馬力が強かった

たくっちスノー
「よし!この大きさなら誰にも抜かれないから順位をキープ出来るぞ!」

ミルラ
「それでもなんだか足が遅いような気も」

たくっちスノー
「良いの!そこは努力でカバーするから!」

デーリッチ
「あと六日でカバー出来るんでちか...?」

たくっちスノー
「ああ~出来るとも!偉大なるマガイモノの王をナメるなよ!」

....

そして、三人と三匹はトレーニングを続けた!

ルイージ
「出場する予定の犬をリストにしてまとめてみた」

シュバルツサンダー
「ワン!」

デーリッチ
「ほえ~、結構いるでち」

ルイージ
「今強いと言われているのは加速が強い【カットビニンジャ】と、最後に一気に追い上げる【マイティボンバー】だね」

ザクロ
「この二匹に要注意ってワケね!」

ルイージ
「それだけじゃない、デーリッチの【ベロベロス】はこの大会でも優勝候補として挙げられている、中々手強そうな大会だ...僕らも頑張ろう、シュバルツサンダー!」

シュバルツサンダー
「ワン!」

ザクロ
「シュバルツサンダーは今めきめきと成長しているのよ!」

シュバルツサンダー
「ワオーン!」

デーリッチ
「お、おお!これはいいライバルになりそうでち、こっちも気を引きめていくでちよベロベロス!」

ベロベロス
「ワン!ワン!」

....


Dブラッド
「ウウウ....」

松山
「寄生体飯をブチこみ続け早三日、今だ進展ナシか....」

Dブラッド
「ウウウウ....」

松山
「多少足が早くはなったが...まだだ、まだ足りねぇ」

松山
「テメェの力はそんなもんじゃねぇはずだ、寄生体飯とトレーニング二倍!」

....

たくっちスノー
「うおおおお!!!お前が止まらねぇ限り!その先に自分はいるぞ!」

グレートカイザー
「ウオオオオオ!!」ドドドド

たくっちスノー
「だからよ!!」

グレートカイザー
「ウオオオオオ!!」



たくっちスノー
「止まるんじゃねえぞ....」

時には軽い大会にも参加した

【町内ドッグレース大会、一位になったのはルイージ選手とシュバルツサンダー選手です!】

ルイージ
「やったよシュバルツサンダー!この調子だ!」

シュバルツサンダー
「ワフーン!」

松山
「グヌヌヌ....五倍だ五倍!」


Dブラッド
「.....」(ギラリ)


そしてレース当日。

ハグレ王国一行はデーリッチとベロベロスの活躍を見るためにアルタイル杯の観客席に座っていた

ヅッチー
「頑張れよ!ベロベロスー!相棒ー!」

ザクロ
「シュバルツサンダー!頑張ってよー!」

ミルラ
「いよいよ始まるんですね...」

K
「えーと出場犬のリストは...」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
出場犬

1番【デーリッチ&ベロベロス】 (ハグレ王国)
2番【ツクシマル&カットビニンジャ】(ユズ村)
3番【ダイナ&マイティボンバー】(帝都)
4番【リリア&スノービーナス】(サムサ村)
5番【那雄宏&ドメスティックブラッド】(国籍不詳)
6番【ルイージ&シュバルツサンダー】(国籍不詳)
7番【ナッツ&クラウンチェリー二世】(ユノッグ村)
8番【デクノボー&ウドノタイボク】(ユノッグ村)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ハピコ
「この勝負、誰が勝つと思う?」

Sonic.exe
「俺はカットビニンジャだ、直線で勝負を決める事を祈る」

野獣先輩
「俺はやっぱシュバルツサンダーっすかねぇ、ドッグレース界のダークホースならぬダークドッグと噂されているし、あいつもよくトレーニングしたからきっとやってくれるっすよ」

ニワカマッスル
「やっぱ俺たち的にはベロベロスに勝ってもらいたいけど...シュバルツサンダーも頑張ってたし、この勝負、面白くなりそうだな」

ベル
「....あれ?そういえばたくっちスノーさんのグレートカイザーは?」

ZERO
【ソレナンダガ...】

ZEROが指差した方向には、グレートカイザーの遺影を握りしめながら泣き叫ぶたくっちスノーの姿があった

エステル
「ええええ!?グレートカイザー死んだの!?」

メニャーニャ
「元々寿命の短い犬種だったらしいです」

たくっちスノー
「ふざけんなあああああ!!せめてレースさせてやれよおおおおお!!」

Re: ざくざくアクターズZ! ( No.167 )
日時: 2017/11/21 14:09
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: SEvijNFF)

そして、レース上では....

ルイージ
(数日前は、目標にしていたカットビニンジャやマイティボンバーが、僕のすぐ横にいる....)

ルイージ
(何よりも...デーリッチ、今彼女は大きな壁となって立ちはだかっている)

ルイージ
(最初こそ、上位に入ればいい、一位じゃなくてもいいとばかり考えていたけど...)

シュバルツサンダー
「ワン!」

ベロベロス
「ワオン!」

ルイージ
(今は...君に勝ちたいんだ!)

デーリッチ
(シュバルツサンダーとルイージさんは、たった一週間で数個の小規模な大会を越えて、ここまで話題になったでち)

デーリッチ
(このコンビは...侮れない!)

ツクシマル
(シュバルツサンダー...相手が新人とはいえ、油断は出来ん存在でござる)

3

たくっちスノー
「ねぇZERO、因果律装置使って!」

ZERO
【断ル】

2

松山
「ひひっ」

1

ルイージ
「!」

デーリッチ
「!」

実況
「さぁ、アルタイル杯ドッグレースが遂にスタート!実況はこの俺、リーン・メイドウィン・緑風がお送りします」

たくっちスノー
「緑風お前なにしてんだよ、メイドウィンの仕事ほっぽいて」

※リーン・メイドウィン・緑風、通称『五代目メイドウィン』
2100年くらいの未来世界の次世代人造人間エクスロイドで、体の中に色んな機械が付けられているメカニックロボ。
黒影メイドウィンと同世代のメイドウィンで、作者名になったことも
【クロクロ社杯異種混同運動祭】にて実況を務め、自身の機能でサポートしたことも

リーン
「いやぁ、運動祭の時以来実況が板に付いちゃって.....おっと実況に戻らないと」

リーン
「最初の直線!やはりトップは2番カットビニンジャ!その隣には1番ベロベロス、そこから5番ドメスティックブラッドが迫ってきます!」

観客
「いけいけー!カットビニンジャー!」

エステル
「追い越しなさいよー!ベロベロスー!!」

たくっちスノー
「カットビニンジャ、すげぇ速いな」

リーン
「ええ ツクシマルとカットビニンジャはその名の通り忍者と忍犬の経歴を持っており、音を立てずに高速で動く事を得意としていたようです」

リーン
「そしてドッグレース歴はなんと15年!あのカットビニンジャは実は二代目のようです!」

たくっちスノー
「へーすっごい、緑風から見て誰が勝つと思いますかね」

リーン
「そうですねぇ...今のところカットビニンジャとベロベロスが優位ですが、まだマイティボンバーが本気を出しておりませんし、何より期待の新コンビのシュバルツサンダーが居ますからね、まだ分かりませんよ」

たくっちスノー
「なるほどなるほど...」

メニャーニャ
「何当たり前のようにリーンさんの隣に座ってるんですか」

たくっちスノー
「良いじゃんべつに!」

レースは白熱した空気を見せる

ルイージ
「....あっ!カーブだ、速度を抑えて!」

シュバルツサンダー
「ワン!」

リーン
「おっとここでU字カーブポイントです!曲がり切れないと大変なことになります!」

たくっちスノー
「えっ、どうなるの」

リーン
「壁に激突してむっちゃ痛いです」

たくっちスノー
「なるほどありがとうございます」

松山
「俺の犬は壁が来ようと止まらねぇ!!ぶっ壊しちまえ!」

Dブラッド
「ウオオオオ!!」

DブラッドはU字カーブの直線のところから横向きになり、そのまま壁を突き破っていった

たくっちスノー
「ウッソだろお前!?」

リーン
「なな、なんとドメスティックブラッド、壁を破壊してそのまま進んでいきました!」

観客
「ふざけんな!(迫真)」

松山
「うっるせぇな!!文句があるなら壁を突き破るなってルール追加しとけや!!」

ミルラ
「U字カーブに横穴が...」

リーン
「たくっちスノーさん、これどう思いますか...?」

たくっちスノー
「横穴を使わない他の選手達にプロ意識を感じる」

リーン
「分かります!せっかくなのでマイクロマシンを使いマイクを他選手へと映します、競技中申し訳ありませんが、この事をどう思いますかね」

リーンは指を伸ばし、爪をマイクに変えデーリッチ達の方へと持ってくる

デーリッチ
「デーリッチはズルしてまで勝ちたくないし、ズルをするほど弱くもないでちからね」

ベロベロス
「ワンワンワン!」

リーン
「強者の貫禄溢れるコメントありがとうございます、ではその隣のツクシマルさんは?」

ツクシマル
「ドッグレースの恥晒しでござる、すぐにでも脱落させるべきかと」

カットビニンジャ
「フゥーン....」

リーン
「ベテランは格が違いますね、ではマイクを戻します、競技中失礼しました。」

ツクシマル
「隙あり!」

カットビニンジャはマイクが戻された瞬間、加速してベロベロスを追い抜いた

デーリッチ
「あ、しまった!」

ツクシマル
「少しの油断が命取りでござろう!」

デーリッチ
「追い上げるでちベロベロス!」

ダイナ
「おおっと!こちらも忘れてもらっちゃあ困る!!」

観客
「待っていたぞー!!マイティボンバー!!」

リーン
「さぁ、U字カーブを抜け、直線を越えレースも中盤戦!現在トップはドメスティックブラッド、そこから続くベロベロスとカットビニンジャ...更に後ろからマイティボンバーが追い上げてきました!」

たくっちスノー
「これ思ったけど犬でやる意味ある?」

リーン
「貴重な原作要素ですから触れてはいけません!!」

Re: ざくざくアクターズZ! ( No.168 )
日時: 2017/11/21 20:15
名前: mirura@ (ID: TaIXzkpU)

こんにちわー!
騒動が収まり、ドッグレース編ですか!
ベルベロスがついに登場ですね!

みんながレースに参加して・・・って、
たくっちスノーさん!?犬死んじゃいましたよ!?
これは意外でした・・・・・・

ミラ「代わりにレウォル使う?」

レウォル「やめろ、俺は狼だ」


白熱のドッグレース!続きに期待します!
更新、頑張って下さい!

Re: ざくざくアクターズZ! ( No.169 )
日時: 2017/11/21 22:49
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

Miruraさん

たくっちスノー
「寿命には勝てなかったよ...」

野獣先輩
「セミもびっくりの短命で草」

Sonic.exe
「よくそんな犬をドッグレース用として売り出したな....」

たくっちスノー
「もしかしたら遺伝子操作の末にあのような寿命に」

野獣先輩
「やめろ」

コメント感謝です!

Re: ざくざくアクターズZ! ( No.170 )
日時: 2017/11/24 13:04
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: OZDnPV/M)

ベル
「頑張れー!ベロベロスー!」

ザクロ
「負けないで!シュバルツサンダー!」

Sonic.exe
「なぁ、田所、松山の犬...様子がおかしくないか?」

野獣先輩
「おかしいって、何処がっすか?」

Sonic.exe
「毛が抜け落ちている...」

田所達がドメスティックブラッドに目を向けると、確かに走る度に毛が抜けてハゲが目立ち始めていた

マーロウ
「何かの病気ですかね...?」

ウズシオーネ
「これは...exeさん」

Sonic.exe
「ああ、至急Tにサインを送ろう」

exeは解説席のたくっちスノーにハンドサインで伝えた


たくっちスノー
「...えっと、あー、実況の緑風さん」

リーン
「どうかしましたか?」

たくっちスノー
「部下がハンドサインで五番のワンちゃんがヤバイって」

リーン
「ドメスティックブラッドが?レースが始まった頃は特になんともなかったのに....」

リーン
「では折り返し地点近くなので一旦休憩を設けます」

リーンは主催者に指示をして、全ての選手を休ませた....

....

ダイナ
「なんだよ、せっかく相棒のエンジンが掛かってきたっていうのに」

マイティボンバー
「ばるるるん ぶるるん...」

デーリッチ
「ドッグレースに休憩なんてあったでちか?」

ツクシマル
「無い...どうやら五番の犬に何かがあったと聞くが...」

ダイナ
「あんな事したんだから脱落させられるじゃねぇのか?」

ツクシマル
「そう信じたい....」

松山
「なんだよ、俺のドメスティックブラッドに気安く触るんじゃねぇ」

「しかしこの犬ハゲて来てるじゃないですか...」

松山
「マジじゃん、お前いつのまにジジイになっちまったんだ」

Dブラッド
「ウオオオオ...」

「それに...なんだか調子が悪そうですよ、リタイアした方が....」

松山
「120万が懸かってんだ!!譲れねぇ!!」

Dブラッド
「ふ ざ け ん な ! !」

松山
「ファッ!?」

Dブラッド
「散々ここまでやらせておいて結局お前の脳みそは金、金、金か!!このクズめ!死んでしまえカスめ」

松山
「....は?」

デーリッチ
「(゜ロ゜)」

ダイナ
「え、マジ?ドッグレースの犬って喋れんの?」

ツクシマル
「そんなわけなかろう...」

松山
「お前、喋れたのか...」

Dブラッド
「正確にはこの犬っコロじゃなく、ワシが操ってるんじゃがな」

デーリッチ
「へ?」

Dブラッド
「この犬はなんかあの...ドメスティックバイオレンスだか何だかで言いづらい名前なんじゃが、ワシの個体名はNN-G3っていうんじゃ、語呂合わせでジーさんって呼んでちょ」

リーン
「えーと...つまり貴方は何者なんですか?」

Dブラッド(ジーさん)
「寄生虫じゃ」

リーン
「寄生虫!!?」

Dブラッド(ジーさん)
「この男、松山那雄宏の寄生体から独自に進化した全く新しい生き物じゃ」

観客はざわめきはじめる

「まさか、ドッグレースの犬に寄生虫が...」

「じゃ、さっきの犬は寄生虫がコントロールしていたって事か?」

「マジかよあのジジイ口調の寄生虫すげぇ...」

Dブラッド(ジーさん)
「いやいやいや、ワシだってまだまだコントロールは出来なかった、エールを送るぐらいはできたが」

デーリッチ
「はえ~」

ツクシマル
「なるほど、毛が抜け落ちてきたのは?」

Dブラッド(ジーさん)
「このワンちゃんな、乗っ取る前は過酷なトレーニングでストレスと疲労が溜まりっぱなしだったみたいじゃが、さっきの壁衝突で脳がやられてポックリ逝きおった」

Dブラッド(ジーさん)
「今こうして話している間にもなんか腐り始めてきたわい...寄生体を餌なんかに使うからじゃな...脱出!」

ドメスティックブラッドの中から、大きな寄生虫が現れた。

その寄生虫はヒゲを生やしていたが、どことなく松山の面影があった

寄生虫が抜けたドメスティックブラッドは、瞬く間に肉が灰のように薄れて骨だけになった

ダイナ
「ひえっ...」

ジーさん
「この子には申し訳ない事をしてしまったなぁ...ワシの元が無茶させたばっかりに...」

松山
「だってよ、120万だぞ!?3万の犬から120万が成るんだぞ!?」

松山
「120万もあれば代わりなんていくらでも用意できるだろ!」

ジーさん
「バカもんが!!貴様それでもドッグトレーナーか!誰よりも犬を信じ犬を愛している、それがドッグトレーナーじゃろ!」

松山
「俺から生まれた寄生虫ごときに説教されたくねーよッ!!」


「うっせーこの優遇野郎!!」
「作者に無条件に好かれてるってだけで生意気なんだよー!」
「作者は寄生ジョーカー好きでも無いくせに散々登場しやがって~!」
「設定無視してる奴が何を~!」

リーン
「なんだこのメタメタしいヤジは」

たくっちスノー
「年を取るとフリゲのレベル上げも苦痛になっちゃってねぇ...」

デーリッチ
「松山さんと言えど、これは許せないでち!ベロベロスやっちゃえ!」

ベロベロス
「ワン!」ボッ

松山
「ウアッチチチ!やめろ!火はやめろ火は!!」

ベロベロスは三つの首から火を吐いた

ダイナ
「やっちまえマイティボンバー!ユニコルノ種の角を見せてやれ!」

マイティボンバー
「ウオオン!」

ブスリ

マイティボンバーの大きな角が松山の背中を突き抜ける
※松山が寄生獣だからどうにかなってます、良い子は真似しないでね

松山
「アーッ!」

ツクシマル
「松山那雄宏....」

松山
「いつのまに後ろにィ!?」

ツクシマルは松山の背後に忍び寄り、首を掴みクナイを首に当てていた

ツクシマル
「命を取られたくなければ神聖なドッグレース会場から音もなく立ち去れ...この屑め」

松山
「わ、分かったよ!出ていけばいいんだろ!!アンクウィング!!」

松山は翼を生やし、上空を飛び去っていく

松山
「あーメイドウィンが居なくて良かったぜ!!普通なら始末書行きだからな、じゃあな!!」

....

リーン
「あー...どうします?大会。」

たくっちスノー
「どうしますって、もう大会どころじゃないだろ、選手死んでんだぞ」

ジーさん
「面目ない...」

シュバルツサンダー
「くぅーん...」

ベロベロス
「わふーん...」

ドメスティックブラッドの骨に犬達が集まる、その鳴き声は、悲しみの声のようにも思えた

リーン
「では、いつかレースをやり直すとして...今日は一旦お開きとします!また会いましょう!」


.....

ザクロ
「残念だったねルイージ、優勝できなくて」

ルイージ
「仕方ないさ、レースどころじゃないし」

デーリッチ
「ドメスティックブラッド、可哀想でち...」

ローズマリー
「うん...そういえばあの寄生虫のおじいさんは?」

たくっちスノー
「マガイモノとしてexeが保護した、何か役に立つと良いんだが...」

ツクシマル
「ルイージ殿は御座らぬか」

ダイナ
「よぉ、イナズマ犬!」

レース帰り、ルイージ達は同じく準備を終えたツクシマルとダイナに出会う

ルイージ
「あ、はいどうも...二人とも...今回は残念でしたね」

ダイナ
「何言ってやがる!大会はまだ沢山あるんだ!俺はこの後六日後にメニャーニャ杯が控えてあるからな!」

ツクシマル
「そう、アルタイル杯だけがドッグレースではない...1つの大会が潰れただけだ。」

デーリッチ
「さ、流石プロ...」

カットビニンジャ
「ワゥ...」

マイティボンバー
「ガウガウ!ワウワワン!」

デーリッチ
「...ブリち~ん」

ブリギット
「はいはい、俺が訳してやるから...えーとな、『ドッグレースの世界へようこそ』だってさ」

ダイナ
「ほう!どうやら相棒はその犬をライバルに認めたらしいな!こいつがライバル認定したのは今までカットビニンジャだけだったのによ!」

ツクシマル
「まぁ、一番よく頑張ったのはシュバルツサンダーでござるからな...ルイージ殿」

ルイージ
「はい。」

ツクシマル
「これから貴殿も、拙者達と同じプロドッグレーサーとして名が広まるだろう、これから数々の大会にオファーが呼ばれ、数々のライバルと出会う...長くて奥深いぞ、ドッグレースの戦いは...」

ダイナ
「またお前とレース出来る日を楽しみにしてるぜ!もちろんベロベロスともな!」

ツクシマル
「では、次はまた違うレースで会おう、さらばだ!」

デーリッチ
「さよならでちー!」

ツクシマルとダイナは犬に乗って帰って行く

ルイージとシュバルツサンダーの顔は、希望に道あふれてて晴れやかだった

ルイージ
「ザクロ、ドッグレーサーも...案外悪くないかもね」

ザクロ
「へぇ...じゃ、私もなってみようかな?」

シュバルツサンダー
「ワンワン!」