二次創作小説(新・総合)

Re: ざくざくアクターズZ!(完結) ( No.195 )
日時: 2018/02/09 22:40
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

「注意!」
『時空監理局外伝「牙組」』と『のび太戦記ACE アナザールート』の本編終了後のお話です!

ネタバレなどを含むのでそちらを見終わってからこのお話を見ることを推奨します!


....デーリッチ、約束通り帰ってきたよ。

家族を連れてね。

ざくアクZ特別編
【代理局長帰還。】

たくっちスノー
「ハグレ王国、年末の時以来だな...」

メル
「ここがお前の行きたがってた場所か?」

たくっちスノー
「うん、今の僕があるのはここのおかげ...とも言えるかな」

メル
「ほーう、そいつは気になるなぁ...」

メル姉を肩に乗せて、たくっちスノーは数ヵ月ぶりにハグレ王国の門を開く...

...

たくっちスノー
「おーい、デーリッチいるー?」

ローズマリー
「その声は...たくっちスノー!?帰ってきたのか!?」

たくっちスノー
「久し振り!ローズマリー参謀!」

ローズマリー
「ひ、ひさしぶり...急にいなくなったものだから驚いたよ、exeと田所はすぐ帰ってきたが、君は姿を見せなくなったし...」

たくっちスノー
「まぁ、色々あったのさこっちも...そっちは変わらず?」

ローズマリー
「ああ...おーいデーリッチ、ほら、たくっちスノーが帰ってきたよー」

「ええ!?ちょ、ちょっと待つでち!」

メル
「お前にも仲良く話せる女が居るんだな」

たくっちスノー
「相手してくれてるだけだよ」

メル
「だろうな」

軽く話していると、デーリッチが駆け込み椅子に座る

デーリッチ
「たくっちスノー、来るなら予め言ってくれても良かったのに!何の準備も出来てないでちよ!」

たくっちスノー
「ごめんごめん...皆は元気?exeや田所、松山達は...」

デーリッチ
「もちろんでち、そっちは仕事済んだのでちか?」

たくっちスノー
「全くさ...一日で数百ものの資料が飛んでくるんだもん、あっちこっち漁ったり触ったりするので大変でさ...」

デーリッチ
「局長って大変なんでちね...」

たくっちスノー
「改めて黒影の凄さを感じたよ、やっぱりあの椅子には黒影ほどの天才じゃないと...」

メル
「お前は最強無敵じゃなかったのか?弱音を吐くなよ」

たくっちスノー
「そうだったな、ごめんメル姉」

デーリッチ
「その子は誰でちか?」

たくっちスノー
「前の事件で色々あって自分の姉になってくれた人だよ」

メル
「姉になればこいつの権力で好き放題出来るからな」

ローズマリー
「ゲスい」

たくっちスノー
「あ、そうだ松山いる?ちょっと話したいことがあって....」

ローズマリー
「彼だったら多分外じゃないかな...」

たくっちスノー
「そう...すまんデーリッチ!また後でじっくり話するから!」

デーリッチ
「あっ...!」

たくっちスノーはメルを残し、松山の元へと向かった

ローズマリー
「...何か変わったね、彼。」

メル
「そうか?いつもあんな感じだぞ?相当無理してるが」

デーリッチ
「どういうことでちか?」

メル
「そういやお前らは牙組じゃねぇからあいつのことは知らないよな、実は...」

....
松山
「はああああ!?牙組が無くなっただと!!?」

たくっちスノー
「うん、だから組長の君にも報告しておこうと思って」

松山
「どういうことだ!流石に牙組を無くすほどの大失態はしてねぇよ!!」

たくっちスノー
「したんだよ、別の世界線の松山が」

松山
「なら今ここにいる俺関係ねぇだろ!なんで解散させたんだよ!」

たくっちスノー
「牙組だけじゃない、心組も技組も体組も、他の組は全部解体した」

たくっちスノー
「なんか...グループ分けとか必要ない気もしてきてさ」

松山
「よく反感とかされなかったな...」

たくっちスノー
「自分も非難は承知の上だったけど、思いの外そういうのはなかったし、賛成の声もない、向こうからすれば仕事さえ出来ればどうでもいいんだろうね」

松山
「そういうものかよぉ...俺どうすっかなぁ」

たくっちスノー
「少なくともこれからは始末書は一人で書いてもらうからね」

松山
「ちっ...そういやアレどうなったんだ?」

たくっちスノー
「マガイモノ王国の事かい?アレはある程度は進んでいるよ、自分の作ったマガイモノも次々移住していくし」

松山
「そうかい、俺も一応お前...つーかメイドウィンから作られたマガイモノだしそこいくかな...」

たくっちスノー
「この国は住みづらい?」

松山
「最近俺に対する苦情が多くてな...」

たくっちスノー
「何処行っても変わらないね、君は...」

Re: ざくざくアクターズZ!(完結) ( No.196 )
日時: 2018/02/09 22:39
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

たくっちスノー
「君も久し振りだね!田所!」

野獣先輩
「君とかいうのやめろ、なんかキモいから」

たくっちスノー
「悪い、この調子だったな?...で、ニコニコワールドは?」

野獣先輩
「バーチャルユーチューバーだのSyawuの帰還だのなんだのようつべの話題ばっかりでさぁ、もう終わりっすよ」

たくっちスノー
「自分は好きなんだけどね、チビの頃からお世話になった世界だから」

野獣先輩
「あんたまだ2歳だろ」

たくっちスノー
「精神年齢は17歳だ!...とはいっても、どれもこれもアニメやゲームの知識が合わさって出来た人格だけど」

野獣先輩
「はぁ...でもまぁ俺もなぁ、例のアレに寄生して色んなジャンルを見てきたけど、ニコニコがどんどん墜ちてくる姿を見るのは辛いもんっすよ」

たくっちスノー
「ニコニコ動画は一種のマガイモノ製造機だからね...今のオススメは?」

野獣先輩
「あんたにゃポプテピピックがお似合いさ」

たくっちスノー
「ありがとう、田所」

野獣先輩
「...あんた、俺に対してありがとうなんて言う奴じゃ無かっただろ?」

たくっちスノー
「あれ?そうだったかなぁ...リニューアル前の自分ってどこまで酷かったんだろ」

...

たくっちスノー
「ようexe!」

Sonic.exe
「T...貴様、俺を置いてった件を覚えているだろうな?」

たくっちスノー
「げっ...勘弁してくれよ、アレは大事な仕事だったんだ」

Sonic.exe
「仕事か...まあいい、次の冒険では俺を誘えよ?」

たくっちスノー
「気が向いたらね...ところで君こそどうなの?海の家は稼げる?」

Sonic.exe
「まぁな...稼げるのはいいが使い道が無いのだ」

たくっちスノー
「この世界にはまだチリドックは作られてないだろうしなぁ...あ!海の家といえばウズシオーネさんの事だ!」

Sonic.exe
「何故ここでシオーネの名が出てくるんだ?」

たくっちスノー
「ほら、君はウズシオーネさんと付き合ったりとかしてないの?」

Sonic.exe
「はあ?」

たくっちスノー
「君はそこまで行ってないんだ」

Sonic.exe
「マガイモノの俺があいつと対等に付き合えるわけないだろう、それはお前だってそうだ」

たくっちスノー
「かなちゃん様は自分にとって母親みたいなものだから...」

Sonic.exe
「何処ぞの赤い彗星みたいなこと言いやがって」

たくっちスノー
「でもさ、ウズシオーネさんもいい女でしょ?」

Sonic.exe
「お前の言ういい女の基準は知らないが、俺にとってはいい女だ」

たくっちスノー
「だからそういうことを考えてもいいんじゃないかな」

Sonic.exe
「だが世界に深く関わってはいけないと言ったのはお前だろう」

たくっちスノー
「それはメイドウィンの話であってマガイモノは別だよ...んじゃ、プロポーズでもすることだね!」

Sonic.exe
「お前、どこかアテでもあるのか?」

たくっちスノー
「旅さ!」



Sonic.exe
「まったく、あいつという奴は...」

ウズシオーネ
「あれ?さっきたくっちスノーさんの声が聞こえたんですけど...」

Sonic.exe
「さっきまで居たからな、シオーネ、ちょっといいか?」

ウズシオーネ
「えっ...はい」

Sonic.exe
「お前に言いたいことがあるんだ....よく聞け」

ウズシオーネ
「.....」


Sonic.exe
「あの野郎俺との冒険の約束数秒で忘れやがった!!!」

ウズシオーネ
「え?え?」

Sonic.exe
「すまないがこの金で有給休暇取らせてくれ、俺を置き去りにしやがって!俺も冒険させろ!!」

ウズシオーネ
「...ああ~」


「男の子って冒険大好きですね~」

Re: ざくざくアクターズZ!(完結) ( No.197 )
日時: 2018/02/09 22:41
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

たくっちスノー
「やぁやぁZERO、お前まだここにいたのか」

ZERO
【悪イカ?】

たくっちスノー
「悪くはないね、見たところしっかり書類を発行しているみたいだし...」

ZERO
【ナラバ文句モ言エルマイ】

たくっちスノー
「マジンガーはどう?流行ってる?」

ZERO
【マダマダ ト言ッタ所ダ】

たくっちスノー
「そうか...そっちも大変だねぇ」

ZERO
【大変?何ヲ言ウ...コンナ楽シイ事ノ何ガ大変ダト言ウノダ】

たくっちスノー
「仕事を楽しめるなんてスゴいなぁ」

ZERO
【ヤリタクテ始メタ事ダカラナ...ソウソウ 私ヨリモ彼女ニ会ウトイイダロウ】

たくっちスノー
「彼女?」

「...君が、たくっちスノーとやらか?」

たくっちスノー
「君は...※マリオン!!」

※ざくざくアクターズの裏ボスその1
まぁ詳しくはググれ

マリオン
「マリオンから見たら初対面だが、数ヵ月前にマリオンが世話になったというみたいだな」

たくっちスノー
「え?...まさか、『M』ってマリオンの事だったのか!?」

ZERO
【ソノヨウダナ...トナルト コイツニハ一仕事シテモラウ必要ガアル】

マリオン
「ZEROからある程度は聞いているが、数ヵ月前のデーリッチをマリオンが救う必要があるみたいだな」

たくっちスノー
「そうなるね...やってくれる?」

マリオン
「デーリッチはマリオンにとっても大事な存在だ、可能な限り協力しよう」

たくっちスノー
「よし、まずは手紙を書いてくれ、時空監理局経由でデーリッチの元へ送り、【M】という未来人を仕立てあげる」

マリオン
「それはいい、どうやってマリオンを過去へ送るのだ?マリオンの宇宙船は流石に時を越えることは不可能だぞ?」

ZERO
【タイムマシンナラ監理局ニアルゾ】

たくっちスノー
「本当にピンチになったとき、デーリッチから返事の手紙が来る」

マリオン
「送られたときにマリオンは出発すればいいのだな」

たくっちスノー
「危険な任務になるが、これもデーリッチの為なんだ...」

マリオン
「任せろ、あいつはマリオンが守る...」

たくっちスノー
「...ねぇ、君から見てデーリッチってどんな人?」

マリオン
「不思議な生き物だ...優しいだとか、純粋だとか、そんな言葉では例えられないほどの...要するに、良い人物だ」

たくっちスノー
「だろうね、僕から見てもそう思うよ」

マリオン
「じゃあな、また数ヵ月前で会おう」

たくっちスノー
「ああ!」

...

たくっちスノー
「ヘレン叔父さん!」

ヘレン
「お、おじ....どういうことだ!?」

たくっちスノー
「ご、ごめん!冗談だよ冗談!」

ヘレン
「冗談にしては趣味が悪いぞ」

ヘレン
「....なんてな、全部知ってるよ、副局長だからな」

ヘレン
「色々と驚きだらけだったなぁ、あいつがリメンバー・ツルギ・プロジェクトなんて大それた計画考えてたり、あいつがマガイモノを作っていたり...」

ヘレン
「....お前が、そのマガイモノの一人だったり」

たくっちスノー
「......」

ヘレン
「マガイモノでありながらマガイモノを作る技術を持つ者、たくっちスノー...」

たくっちスノー
「マガイモノメイカーなんて誰でもなれるよ、なってほしくはないけど...」

ヘレン
「俺のご先祖様を作ろうとしてお前が生まれたなんて信じられないな」

たくっちスノー
「僕だってその気になればつるぎちゃんとやらにはなれるかもしれない...けどさ、分からないんだ」

たくっちスノー
「生まれた時代も世界も、顔も体つきも性格も、なーんにも分からない、そのくせ黒影はそんなこと一切話さなかった」

たくっちスノー
「多分黒影からしてもそんなことどうでもよかったんだろうね」

ヘレン
「ふーん...なら、お前はマガイモノを作る上で何を考えているんだ?」

たくっちスノー
「僕はこうなったらいいなって願望程度にしか考えてないよ、僕はモチーフを決めるだけでどんな風に生きるかはその子達次第」

ヘレン
「あいつの子とは思えねぇなぁ」

たくっちスノー
「...ねぇ、ヘレンさん、一つ聞いても良い?」

ヘレン
「なんだ?」

たくっちスノー
「どうしてヘレンさんが局長にならなかったの?副局長なのに」

ヘレン
「....なんでだろうなぁ」

たくっちスノー
「気が変わったら、僕はいつでも代理局長をやめますよ」

ヘレン
「ああ....とりあえず、今は局長になる気はない」

たくっちスノー
「分かりました...待ってますからね」


ヘレン
「....」

「にいさん なにしてるの?」

「ああ、たくっちスノーと話してたんだよ」

「きてたのなら、ボクにもおしえてよ」

「悪い悪い!」




「なぁ局長さんよ、お前は代理を名乗らなくたって良いんだぜ...?」

Re: ざくざくアクターズZ!(完結) ( No.198 )
日時: 2018/02/09 22:41
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

たくっちスノー
「お待たせデーリッチ!旅の話でも...」

デーリッチ
「....」

ローズマリー
「....」

たくっちスノー
「ど、どうしたの、二人とも...?」

ローズマリー
「本当なのか教えてくれ、君は...局長ではないんだね?」

たくっちスノー
「!」

デーリッチ
「デーリッチ達にウソ付いたんでちか?」

たくっちスノー
「誰がそんなことを...」

メル
「....」

たくっちスノー
「メル姉!!さっきの事をデーリッチ達に話したの!?」

メル
「なんだよ...どうせ気付かれるんだから良いじゃねぇか」

たくっちスノー
「そういうことじゃなくて!!」

ローズマリー
「はっきりさせるんだ、君は局長になったのか、違うのか」

たくっちスノー
「ヘレンさんから聞いたりはしてないの?」

デーリッチ
「教えてくれないでち...」

たくっちスノー
「...しょうがないか、なら話すよ、僕は局長ではあるが正式な物ではない、代理なんだ。」

ローズマリー
「代理...?」

たくっちスノー
「僕はこの世界から去った後、黒影殺害の重犯罪者として連行された...そして全部白状して檻に籠ってた」

ローズマリー
「全部というとどのくらい?」

たくっちスノー
「貴方達が見てきたもの、彼が話していた愛全てさ」

たくっちスノー
「大騒ぎだったよ...何せ掘れば掘るほど黒影がそういう奴だったという証拠が出てくるんだもん、ミュータントのミイラに剣ちゃんらしきものの日記に」

たくっちスノー
「しまいにはリメンバー・ツルギ・プロジェクトなる存在と、それを行うための設定回収のため作られた時空監理局...という衝撃の事実が判明した」

たくっちスノー
「あ、これタブーらしいから内緒にしておいてくれ...それで、時空監理局が選んだ選択は黒影の存在すらも揉み消す事で知られることなく解決していった、結果僕の罪も消えた」

たくっちスノー
「そしてリメンバー・ツルギ・プロジェクトの失敗作たくっちスノーという設定だけが残った」

デーリッチ
「に、二歳っていうのは...?」

たくっちスノー
「本当だよ、ため口でも良いくらい」

ローズマリー
「それで、貴方は何故代理局長に?」

たくっちスノー
「存在は消しても、そのあと代わりをどうするかって焦ってさ...誰もなりたがらなかったの、だから代わりとして僕が就任することにした」

たくっちスノー
「【黒影ぐらい仕事ができる人がやってくるまでは代わりの局長になる】って約束を交わしてね」

デーリッチ
「...そうだったんでちか」

たくっちスノー
「メル姉は前の一件でマガイモノになって、僕に弟になれなんて言い出してさー」

メル
「悪いかよ?」

たくっちスノー
「僕はそう思わないよ...で、今はメル姉に引っ張られて仕事をしながら旅に行ってるんです」

ローズマリー
「....つまり、一応局長ではあると」

たくっちスノー
「うん、本当に一応だけどね」


たくっちスノー
「それじゃあ、僕そろそろ...」

デーリッチ
「えっ、もう行くんでちか!?」

たくっちスノー
「ここに来たのはメル姉の志望ではなく僕のワガママだからね」

ローズマリー
「...そうか、たくっちスノー、一つだけ聞いて良いか?」

たくっちスノー
「うん、何?」

ローズマリー
「君は代理と言ったが....もし、新しい局長候補が現れて、その人物が局長になったら君はどうするんだ?」

たくっちスノー
「そうだなぁ...まず時空監理局をやめるかな...ほら、僕なんかが居てもお荷物だし、あとメルさんが姉さんじゃなくなるね」

メル
「はぁ?なんでそうなるんだよ」

たくっちスノー
「メル姉が僕に弟になれって言ってきたのは時空監理局局長の立場を利用するためでしょ?局長じゃなくなった僕に価値はないよ」

メル
「そうは言ったけどよ.....」

たくっちスノー
「その後は独りぼっちになってー、どうなるんだろうなぁ...ふふっ」

ローズマリー
「たくっちスノー、君は随分変わったよ...」

たくっちスノー
「ええ、実は前みたいに設定を取り込んだり一時的に肉体を別のキャラにすることが出来なくなったんですよ」

たくっちスノー
「好き嫌いというのが少しは分かってきたかな?」

ローズマリー
「好きだとか嫌いだとかそういう話じゃない、謙虚になったと言ってるんだ...」

デーリッチ
「いつもと様子が違うでち...たくっちスノーはもっと笑ったり、泣いたり、子供っぽい人でち...」

たくっちスノー
「そんなことはないよ!ちょくちょく笑ってるって!」

ローズマリー
「私の目には、子供が必死に大人の真似をして無理をしているようにしか見えないよ...」

たくっちスノー
「...厳しいなぁ、参謀さんは」

ローズマリー
「また暇なときに遊びに来てくれ....」

たくっちスノー
「もちろんだよ...」

ヘレン
「待て!たくっちスノー、いや局長!」

デーリッチ
「ヘレンさん!?」

たくっちスノー
「...どうしたの?」

ヘレン
「お前は代理局長じゃない!!お前は本物の局長だ!!」

ヘレン
「大体、有能な人間の代わりなんて約束を持ちかけたのはお前の方じゃないか!!」

デーリッチ
「えっ...!?」

ヘレン
「お前は抜けなくたって良いんだ!!代わりを見つける必要もない!!だから待つ必要なんてないんだ!!」

たくっちスノー
「ヘレンさん...僕じゃ時空監理局はダメになるんだよ」


たくっちスノー
「時空監理局の局長にふさわしいのはさ、一日にどさーっと来る1億ほどの資料を目を離した隙に終わらせれるような仕事のできる人間なんだ、それでいて仲間思いで、優しい人間!」

たくっちスノー
「けど僕はそんな一日分を終わらせるのにぴったり一日は掛かるんだ」

ヘレン
「お前....」

たくっちスノー
「ダメなんだ、僕じゃ、まだ黒影には程遠いんだ...黒影のような人間を...最高で完璧なる生き物が...局長に...」

メル
「おい、待てよ!」

たくっちスノーはふらついた足取りで時空の渦へと入っていく

メル
「....」

ローズマリー
「たくっちスノー...やはり精神的に相当参ってるみたいだな...」

ヘレン
「無理もないさ、まだ二歳児なのに甘える相手もいないんだからよ」

デーリッチ
「たくっちスノー...いくらなんでも可哀想でち...」

ローズマリー
「彼が求めるような人間って...現れるんですかね?」

ヘレン
「まず無理だろうな...あんな事が出来る生き物なんてマガイモノでもありえない...というかさ、よっぽどの事がない限り局長って仕事しないんだよ、基本座ってるだけ」

メル
「なっ!?」

デーリッチ
「...やらなくていい仕事を?」

ローズマリー
「......たくっちスノー!!君は最初に会った頃に比べ大きく変わった!!努力もしている、必死になって働いている!『好き』だって感じられるよ!」


『だけど加減を考えなよ!それで心が壊れたら見も蓋もないじゃないか!!』

メル
「....あのバカ」


...

たくっちスノー
「ああメル姉...ごめん、勝手に行っちゃって...」

メル
「おい弟、ちょっと休め」

たくっちスノー
「え?」

メル
「聞こえてなかったか、休めっつったんだよ」

たくっちスノー
「で、でも....」

メル
「監理局だとかそういうのは全部メル様がやってやるから!!いいから少し休めっての!!」

たくっちスノー
「分かったよ、ごめんよ、メル姉.....」

メル
「なんでお前が謝るんだよ...謝るようなことなんかしてねぇだろ」

たくっちスノー
「出来ることなら貴方の旅に付き合ってあげたいのに...」

メル
「...局長が変わるまでって奴か?」

たくっちスノー
「うん、いつ候補が来るか分からないからね」

メル
「おい、ふざけたことを言うんじゃねぇっての」



『お前が局長じゃなくなっても、メル様はお前だけのお姉ちゃんだからな!!』

...

そして僕は休息を取らせてもらった

メル姉には本当に感謝しているし申し訳ないと思っている、こんな弟でごめんね。

たくっちスノーという名は目立つため前に任天堂世界で使っていた『宅地雪』という偽名を使うことにした。

何、しようかな....ああ、そうだ、ジュースくらいなら作れるかな。

喫茶店の名前はどうしようかな、考えることいっぱいだな...

この世界は...安らぎがあって落ち着くなぁ

【特別編 END】