二次創作小説(新・総合)

フッチー「カレーってなんなんだ?」 ( No.202 )
日時: 2018/08/24 22:50
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

【SS】

※時系列は魔導界編が始まる直前くらい

デーリッチ
「うほー!明日の晩御飯はカレーでちよ!」

ローズマリー
「おいおい、もう明日のメニューのことを考えているのか?」

たくっちスノー
「いいじゃん、カレーにときめかない子供はいねーんだし」

ローズマリー
「そ、それはそうだが...」

たくっちスノー
「ラッキーなことに自分も明後日のメニューはカレーうどんなんだよね、あー楽しみ」

Sonic.exe
「なんだと?こんな奴がそんな旨いもの食っていいのか?」

たくっちスノー
「飯くらい好きなの食わせろよ!!」

Sonic.exe
「T、忘れてもらっては困るがお前は一応犯罪者だ、飯の自由など考えるな」

野獣先輩
「そうだよ(便乗)本来は時空牢獄でクサい飯を食うのが普通なんだよ」

たくっちスノー
「うぐっ...時空牢獄の飯を食うくらいなら消滅した方がマシだ」

ローズマリー
「時空間にも牢獄があるんだ...」

Sonic.exe
「まあな、Tも別件でぶちこまれたことがある」

たくっちスノー
「あそこは酷くてさ、マガイモノの体じゃなかったら難なく脱獄出来なかったよ...」

デーリッチ
「堂々とそんなこと話していいんでちか?」

Sonic.exe
「心配はいらん、また悪事を働けば即落とすように大名神から命じられている」

たくっちスノー
「マジかよかなちゃん様ぁ!!」

ワーワーガヤガヤ

ヅッチー
「...ったく、あいつらも相変わらずだなぁ、なぁフッチー」

フッチー
「.....」

ヅッチー
「フッチー?」

フッチー
「なぁ、聞いていいか?」

フッチー
「カレーライスってどんな飯なんだ?」

ヅッチー
「えっ?」

フッチー
「その...ねぇからな、俺の世界には」

ヅッチー
「マジかよやべーな」

フッチー
「スパゲッティばっかある」

ヅッチー
「マジかよやべーな」

フッチー
「なぁ、カレーってどうやって作るんだ?」

フッチー
「あれって長持ちするんだろ?覚えておいた方がいいかもしれねぇし」

ヅッチー
「そうだな...うーむ」

...

ヅッチー
「というわけなんだよかなちゃん」

かなちゃん
「ほう、カレーの作り方ですか」

フッチー
「なぁ、知らないか?」

かなちゃん
「私に聞かなくともこの世界の方々なら大体知ってると思いますが」

かなちゃん
「まあ良いでしょう、頼られた以上はしっかりとお教えしますので」

フッチー
「悪いな、大名神」

かなちゃん
「いえいえ、貴方にはよく助けてもらってますからね」

フッチー「カレーってなんなんだ?」 ( No.203 )
日時: 2018/08/25 11:12
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

かなちゃん
「ではまず、カレーの材料は分かりますか?」

フッチー
「専用の奴が必要なんだろ?なんか茶色い奴!」

かなちゃん
「その通りです、カレールーが必要ですよ」

かなちゃん
「辛さは甘口から中辛まで様々な種類ありますね」

かなちゃん
「具材は主にじゃがいも、にんじん、たまねぎ、ひき肉等ですね」

かなちゃん
「好みによってはほうれん草やチキンカツ、納豆にチーズなんかも...」

ヅッチー
「えっちょっと待ってかなちゃん、真面目に紹介するの?」

かなちゃん
「今回ばかりはふざけられませんよ、相手は真面目なんですから」

ヅッチー
「えー、つまんないな」

フッチー
「興味ねーならあっち行ってろよ 」

ヅッチー
「はいはい...」

フッチー
「で、煮込み料理でいいんだな?」

かなちゃん
「はい 」

...

ヅッチー
「くっそー、暇だなぁ」

たくっちスノー
「お、ヅッチーどったの」

ヅッチー
「かなちゃんがフッチーにカレーの作り方教えてるから暇なんだよ」

たくっちスノー
「なんでかなちゃん様選んだんだよ、プリシラでいいだろ」

たくっちスノー
「くっそー、かなちゃん様をデートに誘おうと思ってたのに」

ヅッチー
「多分誘っても断ると思うけどな」

たくっちスノー
「分かってるけどよ...」

ヅッチー
「...なぁ、たくっちスノー」

たくっちスノー
「なんだよ」

ヅッチー
「フッチーの所ってさ、世界って色々あるんだな」

たくっちスノー
「まあな、カレーに限らずこの世界では当たり前の物が別の世界では存在してないなんて事はザラだ」

たくっちスノー
「ま、そんなことはハグレ王国を見りゃ明らかなんだけどな」

ヅッチー
「ふーん...そこまで不思議揃いなのか、この王国は」

たくっちスノー
「ああ!この偉大なるマガイモノの王であるこの自分が贔屓にするくらいだからな」

ヅッチー
「あーはいはい、そうですな」

かなちゃん
「ただいまヅッチー」

ヅッチー
「あ、もう終わったの?」

かなちゃん
「はい、後は自己流で作ってみるといってました」

たくっちスノー
「マフィア流のカレーか」

ヅッチー
「ちょっと楽しみかもな」

たくっちスノー
「かなちゃん様、デートしましょう!」

かなちゃん
「あー、無理です」

たくっちスノー
「AHHHHHH!!!」

フッチー「カレーってなんなんだ?」 ( No.204 )
日時: 2018/08/25 14:38
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

たくっちスノー
「うあああ...」

Sonic.exe
「なんだT、デートに誘えなかったのがそんなにショックか?」

たくっちスノー
「ショックだよ...!!」

Sonic.exe
「いつものことではないか」

たくっちスノー
「今日は雰囲気作りのために高級レストラン予約してたんだよ!!」

Sonic.exe
「...やれやれ、もう少しオレたちボディーガードの為に金を使う気は無いのか?」

たくっちスノー
「良いじゃん、ちゃんと給料払ってんだし!」

Sonic.exe
「そうかいそうかい...しかし、カレーなぁ」

Sonic.exe
「人間なら当たり前のように食べてるんだったか?」

たくっちスノー
「そうだよ、給食に月に一回は出るお宝さ」

Sonic.exe
「宝...か」

ルミナ
「てぃー」スタスタ

たくっちスノー
「お、何か用ですかいルミナ様」

ルミナ
「かれー」

たくっちスノー
「心配せずとも、カレーライスは明日好きなだけ食べられますよ」

ルミナ
「そうじゃなくて」

...

ヘレン
「ありったけの種類のカレーを食いたい」

...

ルミナ
「って にいさんが」

たくっちスノー
「ヘレン様め...中々の無茶ぶりを」

Sonic.exe
「どうする?」

たくっちスノー
「ルミナ様に言われた以上断ると黒影がうるさいしな...よし、やってやるよ!!」

たくっちスノー
「ただし、黒影の尻を叩く必要がある!!」

Sonic.exe
「ケツを?」

たくっちスノー
「例えだよ、例え!本当に叩いたりはしねーから!」

たくっちスノー
「とりあえず電話するから、あいつは飯の事にNOは言わないって分かってるし」

...

メイドウィン
「もしもし、たくっちスノー?何なの一体」

「おたくの義兄が様々なカレーをご所望なんですが」

メイドウィン
「分かった、時空からかき集めたいろんな食材を提供しとくよ」

「すまんな」

ピッ
...

たくっちスノー
「これでよし」

ルミナ
「ごめんね」

たくっちスノー
「気にしないでください、あいつの扱いは貴方以上に分かってますんで...」

Sonic.exe
「奴の友人を名乗るだけはあるな」

たくっちスノー
「さて、後はこれを王さま達に伝えるだけか...」

フッチー「カレーってなんなんだ?」 ( No.205 )
日時: 2018/08/25 16:13
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

たくっちスノー
「王さま、実はヘレン様が...」ガチャ

ローズマリー
「うわっ、なんなんだこれは!?」

たくっちスノー
「あ、なんか嫌な予感!!」

...

ローズマリー
「つまり、この歪な野菜や肉は例のあの人が?」

たくっちスノー
「まぁそうだな」

ローズマリー
「はぁ...あの人、なに食べたらこんなものを」

たくっちスノー
「なんでも食べるんだよ、彼」

ローズマリー
「...で、どうするつもり? 」

たくっちスノー
「幸いなことにルーも沢山ある、明日皆でカレーにして食っちまいましょう」

ローズマリー
「いくら王国でもこんなに食べきれないだろ...」

たくっちスノー
「そこはほら、他の皆も集めてとかさ」

ローズマリー
「お前、そういうことも考えるんだな」

たくっちスノー
「自分だってそう思うさ、でもexeの奴がもっと他人のために使え~ってうるせぇんだよ」

ローズマリー
「それはそうさ、君も王なら贅沢せずに国民にでも振る舞うんだね」

たくっちスノー
「くっ...exeみたいなこといいやがって」

デーリッチ
「ローズマリー...うお!?なんでちこの食材!?」

ローズマリー
「ああ、たくっちスノーがさ...これを使ってお世話になった人たちとカレーパーティーをしないかって」

たくっちスノー
「いやそこまでは言ってな...」

デーリッチ
「カレーパーティー!?いいでちね、早速招待状を書くでちよ!帝都や近くの村にばらまくんでち!」

ローズマリー
「だそうだ」

たくっちスノー
「くっそぉ、外堀埋めやがって...」

ローズマリー
「で、君もやるだろ?」

たくっちスノー
「やってやるよ!自分だって男だ!言われた以上はやってやる!」

たくっちスノー
「自分、いいやつに生まれ変わったんだし!」

デーリッチ
「じゃあ、一緒に書いてでち!」

たくっちスノー
「上等じゃい!」

ドドド

ローズマリー
(確かに...前と比べると彼は少しずつ善人に近づいていってる)

ローズマリー
(だが、まだだ、まだ少し足りない)

ローズマリー
(彼が変わるには...だが、難しすぎる)

ローズマリー
(時空犯罪者すらも脅かす大騒動...それこそ、常識が破壊されるほどのものが起きなければ、あるいは...)

END