二次創作小説(新・総合)
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.43 )
- 日時: 2017/10/31 16:48
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
『Sonic.exe』
知る人ぞ知る、究極のマガイモノ。
最近は知名度こそ上がってきたものの、まだ彼の正体を知るものはいなかった。
今回の物語は、そんな彼に視点を当てていく
とはいっても、主役は彼ではないのだが....
....
Sonic.exe
「金がない...」
Sonic.exeは金欠だった。
なんでも屋は報酬を自由にしてしまった為、菓子やゴミばかり押し付けられ、小銭稼ぎにもならなかった。
バイトでもしようと考えたが、ハグレ王国が栄えている今でもハグレは立場が悪く、給料の多い仕事は見つからなかった。
Sonic.exe
「仕方ない...ハグレ王国の奴等に聞いてみるか....」
そんなわけでハグレで一番顔が利くデーリッチの元へ話を伺っていたexe
デーリッチ
「ん、exe?デーリッチに何か用でちか?」
Sonic.exe
「デーリッチ、この王国で人手を求めている店は無いか?」
デーリッチ
「バイトでもするの?」
Sonic.exe
「...まぁ、そうだな、どれだけ大変でもいい、報酬が高い奴を紹介してくれ」
デーリッチ
「そうは言っても、大体皆一人でどうにかなってるし...特に人手が欲しいって人はいなかったような...」
ハグレ王国の国民達はほぼ個人の店を持っているが、求人などのチラシを見なかったので一人でもどうにかなってるのだろう
exeが諦めかけたその時だった
デーリッチ
「...あ!そういえば!」
Sonic.exe
「アテがあるのか?どんな仕事だ。」
デーリッチ
「それは分からないけど...なんか大変そうだったから、手伝ってあげてほしいでち」
Sonic.exe
「頼んだ訳じゃないのか...まったくお人好しな王様だ、で?仕事場所は何処だ?店主の名前は?」
....
【ドンコッコ海岸】
そういったこともあり、exeは海の砂浜を歩いていた。
~回想~
デーリッチ
「名前はウズシオーネちゃん、ウズシオーネちゃんは海の家とホテル『ドナウブルー』とお好み焼き屋を経営してるんで地!」
Sonic.exe
「...おい、まさかたった一人で三件も経営してるのか!?」
デーリッチ
「...多分そうでちね、バイト募集の紙とか見たこと無かったし」
~回想終わり~
Sonic.exe
「....ふふふ」
....exeは内心楽しみだった。
『三件も同時経営しているんだ、給料もそれなりのものだろう』exeはそう考えていたのだ。
exeはどこのバイトをするか考えた、ホテルはデーリッチによると海の中にあると言っていた、exeはカナヅチだったので諦めた。
次にお好み焼き屋、この店はあのたくっちスノーのお気に入りの大明神と、この国一の怪力のニワカマッスルがちょくちょく来ていた為、報酬は期待できないと考えた。
Sonic.exe
「...デーリッチによると、海の家はここらへんか。」
exeは海辺に立っている小さな建物に到着した、引き戸には『氷』と書いてある謎の張り紙が付いていた。
exeは壊さないように念力で引き戸を引いた
Sonic.exe
「....ウズシオーネはいるか?」
「いらっしゃいま...ん?」
Sonic.exe
「ここに居てくれてよかった、海の中を進むのはゴメンだったからな」
exeはレジカウンターにいるウズシオーネの姿を確認した。
...緑色の髪、閉じた目...そして何よりも、八本の足をした軟体生物のような下半身。
ハグレというのは本当に色々いるんだなと、exeは考えた。
Sonic.exe
「この海の家で働かせてほしいのだが」
ウズシオーネ
「え?...そんな事頼みましたっけ?」
Sonic.exe
「いや、あの王様が大変そうだしってさ、俺も金が欲しかったし」
ウズシオーネ
「あの子が....気を使わせちゃいましたかね?」
Sonic.exe
「あいつのお人好しの事は俺よりあんたの方がよくわかってるはずだ、海の家は俺が引き受けるからホテルの仕事を精一杯やってくれ」
ウズシオーネ
「どうもすいません...あ、でも。」
Sonic.exe
「どうした?」
ウズシオーネ
「仕事中は顔を隠せませんか?その顔だとお客様が逃げてしまうので...」
Sonic.exe
「...それもそうか。」
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.44 )
- 日時: 2017/10/31 19:53
- 名前: ルルミー★ (ID: AKTQy3ZK)
お久しぶりです。
たくっちスノーさん、成長したんですね。
あ、過去の作品を見たので、色々把握してます。
ボーイフレンドですか・・・・
ここだけの話、私、彼氏いますけどね。
どんな人かは内緒です。
Sonic.exeさんも、頑張って下さい。
更新、頑張って下さい。
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.45 )
- 日時: 2017/10/31 22:05
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
....
Sonic.exe
「....誰も来ないな」
Sonic.exeは後悔していた。
海というものをexeはあまり見ないが、三時間座って待機して、海の家が季節外れということに気が付いたのだ。
こんなものでは給料なんて貰えないだろう、そう思って立ち上がったその時、三時間ぶりに引き戸が開く音がした。
ニワカマッスル
「おーい、ウズシオーネ...ってなんだ、exeか。」
現れたのはニワカマッスルだ、さしずめ報告でもしに来たのだろう、exeはお面を外し彼に話しかける
Sonic.exe
「ウズシオーネならドナウブルーだ、何か用件あるのだったら聞いてやるが」
ニワカマッスル
「いや、それ以前になんでお前ここにいるんだ?バイトか?季節外れなのに」
Sonic.exe
「どうやらそうみたいだな、待てども待てども客が来ない。」
ニワカマッスル
「そろそろ冷えてくる季節だからな、そんなときに海来るやつなんて失恋した奴ぐらいだろうよ」
Sonic.exe
「....ということはお前」
ニワカマッスル
「言うな、何も...これ以上。」
このニワカマッスルという男、性格はよく筋肉もあり頼れる兄貴分なのだが、いかんせん牛顔故にモテないという悲しい宿命を背負っているのだ。
恐らく先程女にでもフラレたのだろう...とexeは思ったが、口に出さないようにして、どうにか話を逸らした
Sonic.exe
「...ウズシオーネを探してたみたいだが?」
ニワカマッスル
「ああそうそう、バイトしてんのならウズシオーネに伝えてくれ、背後に気を付けろって」
Sonic.exe
「ストーカーか?」
ニワカマッスル
「いや実はさ、最近お前んとこの上司がウズシオーネに絡んでるから...」
Sonic.exe
「Tの奴....まぁ設定がほしいだけだろう、いつものことだ、俺からもキツくしておくよ、首を」
ニワカマッスル
「お前ってブラックジョーク好きだよなぁ....」
Sonic.exe
「....おい、ニワカマッスル、妙な質問だが聞いていいか?」
ニワカマッスル
「おう、なんだ?」
Sonic.exe
「....生き物は、死んだらそれで終わりだろ?」
ニワカマッスル
「....本当に妙な質問だな、当たり前だろ」
Sonic.exe
「...あ、ああ。」
ニワカマッスル
「店番頑張れよー、俺も応援しとくからさ」
そう言ってニワカマッスルは海の家から出ていく...
Sonic.exe
「....普通?」
考える暇もなく、また引き戸が開いた...噂をすればなんとやらで、たくっちスノーがルルミーとミルラを連れていた。
Sonic.exe
「T、それは何の真似だ?ハーレムの練習か?」
たくっちスノー
「分身と違って作者をそういう目で見てないっての、単なる散歩だよ、散歩。」
たくっちスノーはポケットから五十円玉をexeに向けて投げ飛ばした後、店内のキャンディ(税込み46円)を取りだし舐め始めた。
ルルミー
「こんにちは、exeさん。」
Sonic.exe
「ああ...で、なんで入ってきた?季節外れだというのに」
たくっちスノー
「海の家見てたら焼きそば食べたくなったってミルラが」
Sonic.exe
「...何?海の家では焼きそばを販売しているのか?」
たくっちスノー
「君さ、海の家を何だと思ってたの?」
ルルミー
「海の家、行ったことないんですか?」
たくっちスノー
「リアルワールドで海行く機会すら無かったからねぇ、exeの世界にもなかったはずだよ」
Sonic.exe
「....オレの世界か。」
ミルラ
「...あの、exeさんとたくっちスノーさんって別の世界出身なんですよね」
たくっちスノー
「そだね、ハグレはほぼ皆よその世界から来ている、つまり自分も君らもハグレってことになる」レロレロ
ルルミー
「飴を舐めながら話さないでください」
ミルラ
「...えーとじゃあ、帰りたいと思ったことは?」
たくっちスノー
「ハグレ王国には一人だけ居たよ、一度帰ったけど戻ってきた...ここで大きなことをやり遂げたいつってね。」
たくっちスノー
「あ、でもこの世界の召喚ってほぼ一方通行だから帰るに帰れないんだよね、だから昔反乱戦争が起きたわけでして」
Sonic.exe
「無駄話は済んだか?特に買っていかないならさっさと失せろT」
たくっちスノー
「ああそうそう、焼きそば二人前!自分のは愛情マシマシの塩焼きそばで!」
Sonic.exe
「三平くん(塩焼きそば味)でも食ってろ!!」
そう言いながらexeはカップ焼きそばをたくっちスノーに投げ飛ばし、海へとぶっ飛ばした
Sonic.exe
「...で、焼きそば二人前か、どうにか作ってみるか」
ルルミー
「作れるんですか?」
Sonic.exe
「昨日食ったのが初めてだが俺は神だ、味の再現は可能。」
たくっちスノー
「再現...ってあれインスタントだぞ...」
Sonic.exe
「なんだ、相変わらず帰ってくるのが早いな」
たくっちスノーはワカメまみれになるという定番のギャグ描写をしながら海から上がってきた。
Sonic.exe
「よし、三平くんソース味を完璧に再現した焼きそば二人前だ」
ルルミー
「インスタント食品を100再現って...」
ミルラ
「凄いような、凄くないような...」
たくっちスノー
「exe、今晩高級料理店でも行かない?」
Sonic.exe
「俺の能力を悪用しようとするな...ああ、そうそうミルラとフェイクイン」
ミルラ
「はい?」
ルルミー
「どうかしました?」
exeは、確認の為にと、あの質問を彼女たちにも告げた。
Sonic.exe
「生き物って、死んだらもう戻らないよな?」
ミルラ
「...は、はぁ、そうですけど。」
ルルミー
「おかしな事を聞きますね。」
Sonic.exe
「...おかしい、か?」
たくっちスノー
「....二人とも、先帰ってて。」
ミルラ
「え、あ、はい...」
何かを察した二人は、そそくさと海の家を後にする。
『...なぁ、生き物が死んだらそこで終わりなのが普通なのか?間違っているのは誰だ?俺か?あいつらか?』
『お前は何も変じゃない、おかしいのは、お前の住んでいたあのイカれた世界だよ...』
『俺はもうあの世界と決別した、それなのにたまに、あの世界の事を思い出すんだ、まるで呪縛から逃れられないように....』
『なぁ、教えてくれ』
『AM I REALLY GOD?』
訳:俺は本当に神なのか?
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.46 )
- 日時: 2017/11/01 06:58
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
眠くてコメント返しが遅れてしまった
ルルミーさん
メイドウィン
「前の作品も読んでくださりありがとうございます」
たくっちスノー
「今はリア充がカキコに居る時代か....」
ロストメイドウィン
「彼氏いるだけでリア充とも言えないだろう」
メイドウィン
「俺たち彼女どころかあまり人と関わらないからね」
たくっちスノー
「だって何話したらいいか分かんないし」
Sonic.exe
「ていうかT、給料寄越せ」
たくっちスノー
「そんなもん自分が欲しいわ」
コメント感謝です
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.47 )
- 日時: 2017/11/01 11:12
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: hxRY1n6u)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
俺の耳には雑音と、誰かの悲鳴が絶えず響く。
ああ、まただ。
奴はゆっくりと『俺』に近付く。
....そして、奴との鬼ごっこが始まる。
地獄の業火が燃え盛る一本道、
俺が鬼となり、奴を追いかける。
....なんてことはない、すぐにあいつは捕まる。
そして、俺はあいつを....
「I eat your internal organs」
....
ここでexeは目を覚ます、あまりに客が来ないもので、眠っていたようだ。
Sonic.exe
「....また、あの頃の夢か」
exeは目を擦り時計を見る、針は既に営業終了の時間を指していた
Sonic.exe
「....まぁ、客が来ただけでもマシと思っておくか。」
先程のニワカマッスルの報告を伝えるために、ワープを使いハグレ王国へと帰還した。
....
外は真っ暗だった。
もう一度時計を確認してみると、時計は午前0時を指していた
Sonic.exe
「どんだけ寝てたんだ、俺は...こんな時間に訪問しても起きてるはずないか」
exeは先ほど睡眠して寝る気にはなれなかったので、散歩でもしようと考えたとき...見覚えのある八本足のシルエットが後ろを通った
Sonic.exe
「ハグレ王国であんな足なのは奴だけ...おい!」
exeは慌てて影を追いかける
...そして
ウズシオーネ?
「......」
Sonic.exe
「見つけたぞウズシオーネ、お前に伝えたいことが...」
ウズシオーネ?
「...貴方は誰?」
Sonic.exe
「は?」
ウズシオーネらしき人物は、そう答えた、態度や言い方からして冗談ではないとexeはすぐに分かった
Sonic.exe
「...王様から聞いてないのか?新しい国民だ」
ウズシオーネ?
「...ああ、あの子の日記に書いてたのは貴方達だったわけね。」
Sonic.exe
「どういうことだ?」
ウズシオーネ?
「時間がないから単刀直入で言うけど....私もウズシオーネよ。」
Sonic.exe
「私も?」
ウズシオーネ
「私達はウズシオーネ、『ウズ』と『シオーネ』の二つの人格を持ったスキュラ族のハグレ。」
Sonic.exe
「二重人格...というやつか」
二重人格...二つの心を持ったハグレ...
本当にハグレとは色々変わっていると、exeは心の中で思った
ウズシオーネ
「最初からこの人格があった訳じゃないの、まぁ話すと長くなるけど...」
Sonic.exe
「...まぁ、そちらの事情は聞かないでおこう、ちなみにお前はどっちだ?」
ウズシオーネ
「私は『ウズ』よ、シオーネは普段行動している側、元々この体はあの子の物だからね。」
...ウズはシオーネの時と違い閉じていた目が開いていた
Sonic.exe
「そうか...シオーネに用件があったんだがな」
ウズシオーネ(ウズ)
「そう...貴方、シオーネの友人?」
Sonic.exe
「友人ってわけではないが、まぁバイトさせてもらっているからな」
ウズシオーネ(ウズ)
「そう...ところで、シオーネに伝えたいことって?」
Sonic.exe
「俺の上司がシオーネに何か絡んでいる、俺からも伝えておくが奴とはあまり関わらないようにしろと釘を刺してくれ」
ウズシオーネ(ウズ)
「分かったわ、日記で伝えておく。」
Sonic.exe
「...ああ。」
exeが用件を伝え終え、帰ろうとしたとき、ウズが呼び止めた。
ウズシオーネ(ウズ)
「そういえば、えっと...」
Sonic.exe
「exe、俺の名前はexeだ。」
ウズシオーネ(ウズ)
「exe、聞いてもいい?」
Sonic.exe
「どうした?」
ウズシオーネ(ウズ)
「貴方もハグレよね、私やシオーネと同じで。」
Sonic.exe
「ああ、それが?」
ウズシオーネ(ウズ)
「元の世界に帰りたいと思ったことは?」
Sonic.exe
「ない!!」
その質問に思わず声を荒げる
ウズシオーネ(ウズ)
「...ごめん、聞いちゃいけなかったかも」
Sonic.exe
「...ああ、ウズはどうなんだ?」
ウズシオーネ(ウズ)
「私は...答えたいところだけど、そろそろ時間みたい。」
Sonic.exe
「どうした?」
ウズシオーネ(ウズ)
「私がこの体を維持出来るのは深夜の二時間だけ...この質問の答えはまた明日....
そう言うとウズは目を閉じた...exeが近付くと寝息を立てていたので、眠ったしまったのだろう。
Sonic.exe
「....元の世界、か。」
その晩、exeは眠らなかった、いや眠れなかった。
またあの夢を見るかと考えると、眠ろうという気にもなれなかったのだ
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.48 )
- 日時: 2017/11/01 20:00
- 名前: mirura@ (ID: ZneQN.ef)
久々(?)に来てみれば・・・・
かなり話が進んでましたね!
コメント遅れてごめんなさい!
生き物は死んだら戻らない・・・・ですか。
現実世界では、そうですね。
ちなみにこっちのスレの本編のネタバレになりますが、
私のオリキャラ[ミラ]は一度、死を経験してますよ?
・・・・偶然が重なったのもあるし、竜神だから、いいんですけどね!
ミラ「え、ちょっと軽すぎない!?」
exeさんも大変なんですね・・・・
頑張って下さい!
では!
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.49 )
- 日時: 2017/11/01 22:49
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
Miruraさん
メイドウィン
「あ、オレ特にネタバレとか気にしない派なんで大丈夫っすよ」
たくっちスノー
「作品において自分等が重要なのはキャラクターと設定だからな」
....
ミアラージュ
「あら、貴方も一度死んでいるの?お揃いね」
ウズシオーネ(ウズ)
「すっかり忘れてたけど、そういえば私も一応死人ね」
シノブ
「私もデーリッチさんがいなければ死んでたかもしれません」
かなちゃん
「私終盤近くで死ぬかと思いましたよ」
マクスウェル
「ガチで死んだせいで出番ない僕に比べたらまだマシだろお前ら」
Sonic.exe
「死の淵さ迷ってる奴多すぎる件について」
メイドウィン
「メイドウィン小説は本編内で死んだらそのまま死んだものとして扱うからね...まぁ公式ifとかで生きてるならセーフだけど」
コメント感謝です!
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.50 )
- 日時: 2017/11/01 23:39
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
翌朝、exeは朝一晩で海の家へと向かい、バイトの準備を始めた
Sonic.exe
「....」
『元の世界に帰りたいと思ったことは?』
ウズが聞いたあの質問が、頭から離れなかった
考えれば考えるほど、あの世界の事が頭に入ってきた。
ウズシオーネ
「あれ?昨日の...」
Sonic.exe
「exeだ。」
ウズシオーネ
「exeさん、まだ朝の4時ですけど...まだ開店しなくてもいいんですよ?」
Sonic.exe
「いや、これでいい...お前こそかなり早起きだな」
ウズシオーネ
「はい~!ホテルと銭湯とお好み焼き屋の準備はこの時間に行わないと開店に間に合いませんから!」
Sonic.exe
「銭湯!?お前そんなのもやってたのか!?」
ウズシオーネ
「ええ、そうですけど...」
Sonic.exe
「....お前という奴は。」
ウズシオーネ
「..あの、お給料に関しては」
Sonic.exe
「日給でいい、少なくとも一週間はやるつもりだからな」
ウズシオーネ
「はぁ...では引き続きここをお願いしますね」
Sonic.exe
「あ、ちょっと聞いていいか?」
ウズシオーネ
「はい、どうかしましたか?」
Sonic.exe
「お前、ハグレだろ?元の世界に帰ろうって思ったことは?」
ウズシオーネ
「あ~...そうですね、帰りたいって思ったときもありますけど、今ここでハグレ王国で過ごすのも楽しいですし、このままで良いかな~って考えてます」
Sonic.exe
「そうか...ありがとう」
ウズシオーネ
「exeさんは帰ろうって思ったことは?」
Sonic.exe
「無いな、あの世界よりハグレ王国の方がずっと楽しい」
ウズシオーネ
「...あ!ではそろそろ失礼しますね。」
Sonic.exe
「ああ。」
この後も、exeは海の家でバイトを続けた
客はたくっちスノーがちょっかいをかけてくるか、もしくはデーリッチが気を使って何か買ってくれるかのどちらかぐらいだったが、exeは不満を漏らさなかった。
そして....深夜、exeは定期的に『ウズ』に会うようになった。
Sonic.exe
「よう。」
ウズシオーネ(ウズ)
「どう?シオーネは。」
Sonic.exe
「今日も変わらずだ、少しは楽になったと思いたいが...」
ウズはシオーネと会話することが出来ないので交換日記をしていたのだが、それでも分からないことが多いのでバイトをやっているexeに伝言係を任せていたのだ
Sonic.exe
「...しかしここの奴等は不思議だな」
ウズシオーネ(ウズ)
「どうして?」
Sonic.exe
「俺のこの顔、一目見るだけで大騒ぎになる恐ろしい顔しているぞ、だが奴等は特に気にしてないようだが」
exeの顔は牙が鋭く目が黒に染まり赤い血を涙のように流す...正に怪物のような顔をしており、実は内心そのことを気にしているのだ。
ウズシオーネ(ウズ)
「...それなら、貴方はシオーネのあの足を気持ち悪いと思ったことはある?」
Sonic.exe
「...ないな」
ウズシオーネ(ウズ)
「そういうことじゃないかしら」
Sonic.exe
「なるほど...」
『個性』、黒影のメイドウィンが度々言っていた言葉。
欠点があることは決して悪いことではない、虫にも魚にも、怪物にも宇宙人にも...そしてマガイモノにも、それぞれの良いところがあり悪いところがある。
それはその人自身の個性だから大事にしろ...彼はそんな事を言っていた
Sonic.exe
「...それでウズ、お前にも聞いておきたいんだが。」
ウズシオーネ(ウズ)
「なに?」
Sonic.exe
「生き物は死んだら、そこで終わりだよな?」
Sonic.exe
「死んだ奴が明日になったらまた生きてるなんて、ありえないよな?」
ウズシオーネ(ウズ)
「....ありえないわね、実を言うと私だって一度死んでるけど、シオーネの体に私の人格が入ったのかはどうしてか分からないし。」
Sonic.exe
「やはり俺の方が間違っていたか....」
ウズシオーネ(ウズ)
「...最近貴方がその質問を色んな人にしているって聞くけど」
exeはハグレ王国のあらゆる人物に同じ質問をした...答えはどれも同じだった。
ただ、シオーネにだけはこの質問をしなかった、気を使わせたら悪いと思ったからだ。
Sonic.exe
「ああ....」
ウズシオーネ(ウズ)
「どういうこと?まさか...貴方の世界って」
Sonic.exe
「...まぁ、そういうことだ」
ウズシオーネ(ウズ)
「でもなんで突然に?」
Sonic.exe
「....夢で時々、俺の世界に来ることがある、はっきり言ってつまらない世界だよ」
ウズシオーネ(ウズ)
「そう...もう時間だし、詳しいことは明日にでも教えてもらうわ、それじゃおやすみ」
Sonic.exe
「ああ...また明日に」
明日...exeが海の家のバイトを始めてちょうど一週間になる。
いずれ...シオーネやデーリッチに話さないといけないだろう、自身の正体を、己の境遇を。
....
ウズシオーネ
「今日もお疲れ様ですー!」
七日目の海の家バイト...相変わらず客は来ないが、ようやくこの状況にもなれてきた
Sonic.exe
「...はぁ、次から銭湯のバイトに代えようかな。」
ウズシオーネ
「あ、そういえばそろそろここに来て一週間ですね...?お給料渡しておきますね。」
Sonic.exe
「ああ....」
ウズシオーネが手渡す封筒を開け、給料を確認する。
...紙が四枚、まぁ一週間ぼーっとしてるだけなら妥当だろうと考えたその時である、exeはあることに気が付いたのだ
Sonic.exe
「0が...四個だと....?」
四万円、一週間海の家で待機しているだけで四万円である、いくらなんでも多すぎる
Sonic.exe
「ウズシオーネ、これは....」
ウズシオーネ
「あ、いえ!気にしないでください、これはほんの気持ちです!」
Sonic.exe
「気持ち?」
ウズシオーネは海の家の引き戸を開け、笑顔を見せながらこう呟いた
ウズシオーネ
「ウズちゃんの話し相手になってくれて....」
Sonic.exe
「....!」
ウズシオーネは明日への準備のため海の家を出ていった
Sonic.exe
「あいつめ...」
その日の夜、exeはまたウズに会いに行った。
...しかし、今夜は何故かたくっちスノーとデーリッチもいたが。
Sonic.exe
「何故お前らが居る」
たくっちスノー
「散歩してる時、花粉を嗅ぐと目が覚めるというギラギラ草の花粉をモロに浴びてな」
デーリッチ
「そのせいでなんか全然寝れる気がしないでち!」
Sonic.exe
「今何時だと思ってやがる...」
exeはため息を吐きながら椅子へと腰掛ける、しばらくするとウズの足のうちの1つがexeの背中を付く
ウズシオーネ(ウズ)
「ねぇ、教えてくれない?貴方の世界のこと。」
Sonic.exe
「....デーリッチの目の前だぞ?あまり刺激的な話は」
たくっちスノー
「今のガキんちょってグロ耐性あるのかしらんけど大丈夫でしょ?そういう話をしなければ」
Sonic.exe
「...まぁ、うまく話してみるか?」
デーリッチ
「ん?お話ししてくれるんでちか?」
Sonic.exe
「デーリッチ、お前もハグレの王なら聞いてほしい、俺の世界の話を。」
デーリッチ
「.....」
Sonic.exe
「どこから話すか、俺がTにスカウトされたのは一年も前のことだった...」
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.51 )
- 日時: 2017/11/02 11:59
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
....先に言っておくと、俺のこの体は誰かの死体であり、元々こういう体ではなかったらしいことを付け加えておく
「『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』だっけか?走るスピードは世界で一番速いと言われていたんだ。」
「ああ、実際の名前はない」
「だからいつもexeって呼んでたんでちね」
「まぁ、着ぐるみのようなものだ、本題に移ろう。」
....俺はとある世界で生まれた...いや、マガイモノだから作られたが正しい表現か。
俺の世界は『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の世界と類似していた
「後でそっちも教えて星井でち」
「長くなるけどいいか?」
...俺は、何をすればいいか分からなかった、何のために生まれたのか、何をやればいいのか...
答えはすぐに出てきた、キツネの少年が近付いてきた。
俺はそいつに話しかけたとき....視点が暗転して、気がついたら燃え盛る一本道をあいつは走っていた。
後々気づいたんだが、これは『鬼ごっこ』だと分かった。
鬼の俺が奴を追いかける...差はどんどんと縮まっていき、やがて俺は....
『I eat your internal organs』
大きな悲鳴が響く
狐を殺した、意図的な物ではない、腕が勝手に動いたんだ。
「...『マイルス・パウアー』には惜しいことをしたと思ってるんだろ?」
「あいつは...そんな名前だったな」
「知らなかったの?」
「...前にTが似たようなことを言ってたが、俺は原作の住民ではないからな。」
...次に俺は廃工場のような所で、赤い生物..Tによればハリモグラを待っていた。
奴は俺を狙ってきた...俺はただ避け続けた、避けただけだった、その時はな。
....
『I eat your internal organs』
「.....」
「おいT、やっぱりガキには刺激が強すぎるだろこの話」
「大丈夫大丈夫!自分の描写がヘタクソだから全然怖く感じないし!」
....そして、最後に人間を襲った。
暗闇のなか、俺は奴に現れ、こう呟いた
『I AM GOD』
【 G A M E O V E R 】
そして物語はここで終わる、全ての生き物を俺が滅ぼし、全てが無くなる
...俺がどうしてこんなことをしなくちゃならないのか、分からないまま終わる
「殺したくなかった?」
「当たり前だろ...好き好んで殺しをするほどイカれちゃいない」
GAMEOVERの後は、意味もなく死んでいった生き物達の弔いをしなければならない、そう考えていた
...そして、その翌朝のことだった
俺は、最初の場所に立っていた
嫌な予感がした
....俺の後ろから、キツネが歩いてくるのを感じた。
「えっ、これループものでちか!?」
「そりゃまぁ、GAMEOVERであってGAMECLEARではないからね」
その後、俺は何度も何度も、同じ奴を殺し、同じ事を繰り返した。
もう気が狂いそうだった、まるで俺に殺されるために現れているように見えてきた。
何回目の始まりかは数えてないから知らないが、いつもと違うキツネが現れた。
紫色の髪と耳を持つ、少年の体と少女の顔つきを持つ異形の存在
...それが、Tだ。
「この見た目、結構お気に入りなんだよね、最強のゆっくり実況者の顔と体を混ぜてみたの」
ここから、あの世界の運命は変わりはじめた
「自分、生きる原作ブレイカーなので!」
~回想~
Sonic.exe
「貴様は誰だ」
たくっちスノー
「俺の中の俺」
Sonic.exe
「...ふざけているのか?」
たくっちスノー
「ごめんごめん、ちょっと言ってみたかったの、コレ。」
Sonic.exe
「無駄話はもうゴメンだ、さっさと消えてくれ...俺はもう。」
たくっちスノー
「ね、ね、ね!そんなことよりさ、聞きたくない?この世界の事を。」
たくっちスノー
「この悪夢から解き放たれる方法を」
Sonic.exe
「...なに?」
俺は驚いた、まさかこんなことを聞いてくるとは思わなかったからな
Sonic.exe
「...聞きたいことが沢山ある、全部答えろ」
たくっちスノー
「どんとこい!」
Sonic.exe
「Q.俺は何なんだ?」
たくっちスノー
「A.マガイモノっていう種族さ、つまりは作られた存在、作った人は自分も知らない」
Sonic.exe
「Q.この世界は何なんだ?」
たくっちスノー
「A.一種の呪いさ、キャラクターを惨殺するという趣味の悪い作品の為だけに作られたお人形、それが君!」
Sonic.exe
「Q.このループはいつ終わる?」
たくっちスノー
「A.残念だけどこのゲームはGAMEOVERで完結するクソゲーだから一生終わらない」
Sonic.exe
「Q.俺はここから出たい、生き物として過ごしたい」
たくっちスノー
「A.じゃ、自分の護衛になってくれない?君の力が欲しかったんだ。」
Sonic.exe
「その条件飲んだ、お前の名前は?」
たくっちスノー
「最強実況者たくっちチャンネルと!無敵の実況者black-snow!二つ合わせてたくっちスノー!!」
Sonic.exe
「...長いからTでいいか?」
たくっちスノー
「ちょっ、おい...じゃお前の名前は今日からexeな!実行ファイルのexe!これでお揃いだ!」
~回想終わり~
....と、まぁ、そういうわけで俺はTと一緒に付くことになり、様々な世界を渡り歩いていたんだ。
まぁ正直に言って信頼はしていないがな
「あのさぁ...」
だが、それでもお前に感謝していることは1つだけある
それは、あの終わらない地獄のような世界から俺を連れ出してくれたことだ。
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.52 )
- 日時: 2017/11/02 12:27
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
話を終えたexeは、ゆっくりと立ち上がる
デーリッチ
「....これが、exeの世界。」
たくっちスノー
「人工的に作られたせいで、メイドウィンもいない出来の悪い世界だよ」
後ろを向き、天井を見上げながらexeは話す
Sonic.exe
「デーリッチ、俺はこの選択を後悔していない、付いていかなかったら、こんな風にダラダラも出来ないからな」
デーリッチ
「...今まで色んなハグレを見てきたけど、元の世界に帰りたくないっていうケースは初めてでち、大体は覚えてないことが多いし」
Sonic.exe
「どういうことだ?」
たくっちスノー
「なんでも、長期間ハグレのままでいると元の世界の記憶が薄れていくらしいってさ」
Sonic.exe
「そうかそいつは好都合だ、俺にとっては忘れたい記憶だからな...T、お前が世界流し期間を終えても俺はこの国に滞在させてもらう。」
デーリッチ
「...つまりそれって。」
Sonic.exe
「正式な国民として居座るつもりだ...悪いか?」
デーリッチ
「もちろん大歓迎でち!」
Sonic.exe
「ありがとう...そうそうウズ、そういうわけだからバイトをもう一年ほどは続けれるように頼んで...ウズ?」
ウズは目を閉じていた...話している間に2時間過ぎたのだろう、息を吐きながらexeが後ろを向いたとき...泣き声のようなものが響く
ウズシオーネ
「う...ううう...exeさん...苦労したんですね...」
Sonic.exe
「....お前、まさかシオーネか!?」
exeは驚愕して腰を抜かし椅子へと落ちた、一番知られたくない相手に自身の素性を話してしまったのだ。
デーリッチ
「え、ウズシオーネちゃん、いつのまにでちか!?」
ウズシオーネ
「よくわからないけど、気が付いたら...」
たくっちスノー
「例のウズさんがなんかやってくれたみたいだな」
Sonic.exe
「あいつめ...」
ウズシオーネ
「辛かったんですね...どうして私に相談しなかったんですか、一応上司ですのに!」
Sonic.exe
「お前はあの王様並みのお人好しだから無茶させたくなかったんだよ!」
ウズシオーネ
「で...バイトの件ですけど、そこまでやるのならもう従業員になりませんか?」
Sonic.exe
「...何?俺が従業員に?」
たくっちスノー
「ちょっ、おい!マガイモノ屋はどうすんだよ!」
Sonic.exe
「お前一人でもやってけるだろ」
たくっちスノー
「ファッ!?」
ウズシオーネ
「そういうわけなので、明日から正式に従業員とし..てお仕..事...おね..が...
シオーネはここで力尽きて眠ってしまった。
Sonic.exe
「...はぁ、やれやれ、こいつを銭湯にでも送っておくか、準備あるそうだしな」
たくっちスノー
「あ、そうだexe、自分お腹すいちゃったし夜食で三平くん買ってきてよ」
デーリッチ
「メイドウィンは指定されたものしか食べられないんじゃ?」
たくっちスノー
「夜食はセーフっぽい」
Sonic.exe
「はいはい...三平くんな。」
exeはウズシオーネを連れて外へ出る。
ふと上空を見てみると、綺麗な星空がキラキラと輝いていた、exeの世界では見る余裕すらなかったもの。
どれもこれも、たくっちスノーが導いたからこそ味わえるものばかりだった。
exeは...奴に気づかれないように小声で発した
「ありがとよ....神様。」