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カキコ作者の書いた初めての小説。

その中で、作者が最も気に入り、最も印象に残った人物キャラクター

それは『始まりの者』と呼ばれていた。

そして、メイドウィンワールドの『始まりの者』こそ、この松山那雄宏なのだ。


....

松山
「よ、たくっちスノー、元気にしてっか？」

たくっちスノー
「元気じゃねーよ、ついさっきお前に撃たれたからな」

松山
「へへ、新しいライフルを改造したんで試し撃ちしたくてな、今回は80%の確率でスタン効果と猛毒付与だ！」

たくっちスノー
「お前さぁ、王に対する敬意とか無いわけ？」

松山
「は？俺別に好きでマガイモノになったわけじゃねぇし、テメェが俺の描写ヘタクソで全然原作と似てないだけだろうが」

たくっちスノー
「だって君、設定が少ないんだもーん！！」

そしてこの松山も、たくっちスノーが生み出したマガイモノである。

名前も見た目も本物そっくりという特殊なタイプだが、設定をその場で作るという変わった力を使い、あらゆる小説に適応していたのだ。

デーリッチ
「確か貴方は、運動祭で会った...」

マーロウ
「..ああ、そういえば居ましたね。」

松山
「ああ、時空監理局の小隊の一つ『牙組』の組長たぁ俺の事だ」

デーリッチ
「...ん？牙組？それもどこかで...」

たくっちスノー
「自分、牙組の元副組長だよ...今はかなちゃん様が就いているけどさ」

暇になったのか、松山は銃を下ろし、煙草を吸い始める。

マーロウ
「...となると、貴方が次の観光人ですか」

松山
「観光っつーか国民になりに来たンだよ、始まりの者が俺の他にいるからな」

デーリッチ
「始まりの者？」

松山
「初めて書いた小説のメインキャラを始まりの者って言うんだよ、メイドウィンの初小説は【ルイージの寄生ジョーカー】だから俺が始まりの者ってワケだ」

たくっちスノー
「あの頃は改行も知らなかったから酷い出来の小説だったなぁ」

松山
「今だって対して変わらねぇだろ」

たくっちスノー
「確かに」

デーリッチ
「...で、その始まりの者って誰でちか？」

松山
「『ルイージ』って名前なんだがよ...居るはずなんだがな。」

たくっちスノー
「....えっ。」



『ウッソだろお前！？』


....ハグレ王国に戻った後、たくっちスノー(首だけ)とローズマリーはルイージを呼び寄せる。


知っての通り、この『ルイージ』は見た目こそパッと見同じだが、全くの別人、始まりの者ではないのだ。

時空監理局ではちょっと調べればすぐ気付くことなのだが、普段サボりまくりで始末書を溜めまくる松山には無駄な考えだった。


たくっちスノー
「つーわけで、あんたにはこれから本物のルイージになって貰う」

ルイージ
「ええ...なんで？」

たくっちスノー
「たまたま、あんたのモデル元がうちの『始まりの者』だからさ」

ローズマリー
「彼は見たことのない武器を使っているので、どうすればいいのかも」

たくっちスノー
「ほら！ここって一応ファンタジーだから銃チャカが一般的じゃないんだ、どうにか誤魔化しとけ！」

ルイージ
「ご、誤魔化すって言ってもどうすれば」

ローズマリー
「ちなみに、そっちのルイージさんってどんな顔しているんです？」

たくっちスノー
「えーっと、大きな鼻とストレートなヒゲが特徴かな」

ローズマリー
「なら、つけヒゲで問題ありませんね」

たくっちスノー
「あ、後ルイージは大人だからちょっと背が高いかな」

ローズマリー
「それはシークレットブーツで何とか」

ルイージ
「僕に拒否権は無いんですか？」

たくっちスノー
「諦めようね、彼の前では拒否権も人権も綺麗事同然だから」

ルイージ
「よくそんな外道に組長が勤まりますね...」

たくっちスノー
「これも優遇補正さ」

ローズマリー
「諦めるしかないみたいだよ」

ルイージ
「はぁ...」

こんばんは！
なんか凄いことになってると思って見てみれば、松山さん！？
この人が来るなんて・・・・・正直、ビックリしました。

でも私、松山さんはあまり好きになれないんですよねぇ・・・・・
なんて言うか、たくっちスノーさんとは比べものにならないような、そんな感じみたいな・・・・
えーと、なんて表せばいいんでしょうか・・・・・・えーと・・・・・・

と、とにかく続きに期待します！
更新、頑張って下さい！
では！

Miruraさん

メイドウィン
「でも、元々松山ってこういうキャラなんだよなぁ...」

たくっちスノー
「原作だといかにもヘイト要因だしな、何故そんなやつを優遇するのか作者の自分にもｺﾚｶﾞﾜｶﾗﾅｲ」

松山
「つーかよ、運動祭～help辺りのTだって俺みてぇなものだったろ！俺以下かよ！」

たくっちスノー
「ええ...アレは思いのままに書いたとはいえ悪役以下とはなぁ」

メイドウィン
「まぁ、君には悪役も善人も似合わないって事で！」

たくっちスノー
「ぐぬぬ....」

コメント感謝です！

ルイージの変装も終え、ようやく松山がハグレ王国に入る準備が整った

松山
「ああ長かったなオイ、暇すぎて名無しのモブを50人は殺っちまったぜ」

Sonic.exe
「おい、こいつ本当に入国させて大丈夫か」

松山
「何言ってンだよ、元々テメーだってこういうキャラだろうが、何丸くなってンだよバーロー」

野獣先輩
「そういやそうっすね...軽く殺人犯すのは元々exeのキャラっすね」

たくっちスノー
「存在そのものが非公式なんだから自由に設定付け加えたって誰も怒らないって！」

松山
「そういう考えが二次創作の見解けんかいを悪くすんだろうが」

ローズマリー
「...あの、よろしいでしょうか？」

松山
「おう、始まりの者は居たか？」

たくっちスノー
「あ、あー、どうにかな」

ルイージ(変装)
「...や、やぁ松山。」

松山
「....んー？」

松山はジロジロとルイージを見る。

松山
「お前、本当にルイージか？背ぇやツラはそっくりなんだがよ....」

松山
「おいちょっとジャンプしてみろよ」

野獣先輩
「カツアゲかな？」

ローズマリー
「カツアゲにしか見えない」

松山
「ちげぇよ！！ジャンプはルイージの十八番オハコだろうが、やってみやがれ！」

ルイージ
(え、ええ？僕、名前はルイージだけどあんまりルイージ要素ないんだよなぁ)

たくっちスノー
(そのシークレットブーツには冬夜クソスマホの設定でジャンプ強化が付与されているから心配すんな！)

ルイージ
(つけヒゲ外れちゃうかも...)

ローズマリー
(ボンドでくっついてるから大丈夫！)

ルイージ
(ﾎﾞﾝﾄﾞｫ!?)

松山
「ほら早くしろよ、早くしねぇとお前のノルマを魔法で50倍にするぞ」

ルイージ
「ﾔｯﾌｰ!(裏声)」

ルイージは右腕を構え高くジャンプした

松山
「その飛びっぷりは確かにルイージだけどよ...確かお前ジャンプするときはﾔｯﾎｰ!(ちょっと低めの声)じゃなかったか？」

ルイージ
「え！？」

松山
「こちとらレトロゲーオタク設定付与されてンだ、ゲームに関しては詳しいンだよ」

野獣先輩
「そういやswitchが出たからアドバンスもレトロの時代ゾ」

たくっちスノー
「最近の子はアドバンスどころかDSソフトも知らないらしいからね、ちょっとショックだったよ」

松山
「おうおうそいつは気の毒にぃ～？」

ローズマリー
(....exe、ルイージには悪いが彼を一旦ハグレ王国から遠ざけよう)

Sonic.exe
(オフコースだ、あいつはメイドウィン1の危険人物だからな)

ローズマリー
「ハグレ王国に出向かれる前に、他の国の見学はいかがでしょうか？」

松山
「ケーキのイチゴは後から食うみてぇなものか、まあいいや、行くぞルイージ。」

ルイージ
「う、うん....」

松山はルイージの髪の毛を引っ張って歩いていく。


ローズマリー
「...始まりの者って、一体何がすごいんだろうか。」

Sonic.exe
「神様メイドウィンに比較的近いキャラクターと言ったところだな、だから何かしらを司ったりしている。」

ローズマリー
「何かしらって？」

Sonic.exe
「うちの始まりの者は『善意』と『悪意』だ。」

ローズマリー
「善と悪、か...なんだか嫌な予感が。」

Sonic.exe
「ああ、俺もだ。」

たくっちスノー
「メイドウィンはキャラクターを殺せない、それは始まりの者も同じだ、だから大事にはならないと思うが...」

....不安を胸に、彼らはハグレ王国へと戻っていく。


一方その頃、松山達は...


松山
「んだよ、やっぱファンタジー世界は娯楽がすくねぇなぁ」

ルイージ
「う、うん....」

松山はルイージを連れ、帝都で遊びくれていた。

松山
「つーかキャバとかねぇのかよキャバ、せっかく会ったんだから酒飲もうぜ、お・さ・け！！」

ルイージ
(ええ...それはちょっとなぁ)


松山
「まぁオメー酒とか飲まねぇしなぁ...ぺっ、何か面白い物ねぇか？モグラ叩きはもう飽きたぜ」

ルイージ
「...そうだなぁ。」

『オラァ！』

松山
「ん？」

怒鳴り声を聞いて二人は顔を向ける...どうやらチンピラが行商に喧嘩を売ってるようだ

松山
「...なるほど、こいつは良い暇潰しになりそうだな」

ルイージ
「....」

松山
「さて...ここで『善意』のお前は何をする？」

ルイージ
「そんなの決まってるだろ...喧嘩を止める！」

松山
「そうそう、で、悪意の俺は...チンピラの喧嘩に参加する！！」

ルイージ
「はぁ！？」

松山
「5000兆円欲しい！！」

松山は叫びながらナイフを振り回しチンピラに近づく。

正直松山の方がチンピラしてるとルイージは思った

そして、ルイージは戦う前にあることに気付く。

ルイージ
(...ルイージって、どんな戦いかたするんだ？)

どうも、報告も兼ねてここに来ましたルルミー★です。
まずはコメント、

危険人物ですね。松山さん。
これはヤバい・・・・・
ルイージさんが活躍しそうですね。
影の薄い私は陰ながら応援してますので。

ムニャウ「ルイージ、ファイアーボールとか使えばいいにゃむ」

ルルミー「マリオじゃないですかそれ」


次に、報告です。

私、今さっき「読者」を卒業しました。
ダーク・ファンタジー版でスレ建てました。
今の私は「作者」です。

と言う報告です。
更新、頑張って下さい。

ルルミーさん

メイドウィン
「おおー、ついに作者メイドウィンになったのね、おめでとう」

たくっちスノー
「なら、近々メイドウィンの設定紹介ついでにそれ関連のエピソードでも作ろうかね」

ロストメイドウィン
「スマブラルイージの出すあの緑色のファイアボール、あれ従兄弟はグリーンボールとか呼んでたな、というかfor買うまでずっとグリーンボールだと思ってた」

松山
「ちなみに原作ルイージの武装はそれなりにあるぜ？まずルイマンのエレメント、それにスペシャルアタック、それにサンダーハンドだ。」

メイドウィン
「スポーツ系の必殺技だと稲妻、あるいは風系が多いね」

コメント感謝です！

松山
「ああ、楽しかったなぁオイ！」

ルイージ
「....」

松山
「あの後ムチャクチャやったらチンピラの親玉が現れてさ！俺が即興で考えたショックウェーブライフルでみーんな蹴散らしてよ！行商にはお礼にミカンなんかくれるしよ！」

ミカンを皮ごと食い漁りながら、ルイージに話す松山。

しかしルイージは何も答えない。

松山
「...ああ！テメーの顔は『どうしてチンピラ共側に回った』的な事を言いてぇワケだな？定番だし答えてやるよ！ありがたく思いな！」

ルイージ
「....」

松山は食いかけのミカンを道端に捨てながら答える。

松山
「俺達は天使と悪魔だからさ。」

ルイージ
「...はぁ？」

松山
「マンガの表現でよくあるだろ？脳内の天使と悪魔がささやいてくるアレ！俺達はそれを司る始まりの者なのさ！」


ルイージ
「...どういうことだ？」

松山
「んだよ、自分の存在意義を問うのか？、あのなルイージ、これは大事なことなんだぜ？」



『正義っていうのは、潰される相手がいて初めて証明されるもんなんだよ』


松山
「イケメンの有り難みの為に無様なブスがいる」

松山
「天才を引き立てるために何も出来ないダメなやつがいる」

松山
「旨い料理の意味の為にクソまずい料理がある」


松山
「つまり、何かを比べるってのは世界に無くてはならない原理なのさ、悪いことを止めないと意味のないイイヤツみたいにな」

ルイージ
「悪人を裁かなくても、善人は正しく居られるはずだ」

松山
「おい、自分の存在意義否定ですか？悪人を裁くってのはな、ガチの善人にしか出来ないことなんだよ、誰にでも出来ないことを成し遂げた、それが正義だろうがよ！！」

松山
「誰にでも出来ることなんて正しいことじゃねぇ、そいつはただの義務だ、やれて当たり前の事だ、当たり前じゃないことをするのが俺達だろうが」

ルイージ
「....」

ルイージは黙った、しかしこれは論破されて何も言えなくなったのではなく、『何言ってるんだこいつ？』的な思考になったからだ。


松山
「俺とお前は二人一組、俺が悪いことをしてお前がそいつを止め良いことに変える！世界はそうやって成り立っているんだからよ！」

松山
「ルイージ、お前っていわゆる主人公ヒーローだからさ、好きで良いことやってるわけじゃん？だから好きで悪いことをやってる悪役オレとは気が合うわけよ、キヒヒヒヒ。」

ルイージ
「...オレは、そうは思わないな」

松山
「アア？」

ルイージ
「もしオレがそんな偽物ルイージに憧れていたのなら、オレは今すぐにでもこの作者名を変更するだろう」

ルイージはつけヒゲを外した、案の定ボンドでくっついてたのでベリベリ言うが

松山
「...テメェ、メイドウィンか！？」

ルイージ
「残念だけどここに始まりの者はいない」

松山
「...クソが！もう頭来たぜ！どうせ死なねぇんだ、ストレス解消させてもらうぜ！」

ルイージ
「一つ聞かせろ...お前にとってルイージは何だ？」

松山
「ああ？...知るかよそんなの、メイドウィンにとってはいくらでもいる玩具キャラクターに過ぎねぇからな」

ルイージ
「....」

松山
「おいもう充分だろ？バトルフィールドはこの街全域！...ウェーブバトル・ライドオン！」

ルイージ
「来い！」

松山は後方へと下がり、マシンガンのマガジンを込め、発射した！

ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ!!

松山
「オラオラ！攻撃してみろよ！テメェがルイージの偽物ならもう興味がねぇ！蜂の巣にしてやるぜ！！」

ルイージ
「玄武召喚！」

ルイージは即興で魔方陣を描き、巨大な亀を召喚し、甲羅で弾丸を防いだ。

松山
「キハ！こいつは面白れぇ！だがコイツはどうだ！？」

松山は更にロケットランチャーを構え、発射した！

ルイージ
「....爆発にはこれだ！」

『灼熱アーマー！』

ルイージは対炎鎧を生み出すと、それを装着し、爆発を防いだ！


松山
「ああ！！ああ！！ああ！？召喚に加えて...形成エンチャントだと！？」

松山
「気持ち悪りぃ！！気持ち悪りぃ！！キモくてキモくてたまらねぇ！！なろうの前世ヒキニートの現チーターみたいで腹が立つ！！」

松山
「オレはテメーみたいに一人でなんでも出来る奴が...嫌いなんだよォ！！」

ルイージ
「お前に言われる筋合いは...無いッ！！」


二人の戦いは更にヒートアップしていく


戦いが終わるまで、松山を止められない。

それにしても原作がざくアクなのに、肝心のざくアクが空気だが気にしてはいけない！

メニャーニャ
「えっ！？帝都でモンスター二体が暴れている！？被害はもう数百件！？」

たくっちスノー
「ｱﾁｬｰ(。>д<)」

一方ハグレ王国。
帝都から在来しているメニャーニャに、協会から急ぎの伝達が来たのだ。
それをたくっちスノーはくつろぎながら見ていた

たくっちスノー
「この調子だとバレちゃったみたいだな」

メニャーニャ
「呑気にプリン食べてる場合ですか、元は貴方が連れてきたんでしょ...」

たくっちスノー
「おいおい、なんでも時空監理局ウチのせいにしないでくれるかな、松山は特別なんだよ、良い意味でも悪い意味でもね」


たくっちスノー
「だって自分たくっちスノーという存在が生まれる前から色々やってたわけだし」

たくっちスノー
「今でこそ代わりとして自分が居たけど、昔のメイドウィンは本当にやりたいことを松山で代弁させてただけさ」

メニャーニャ
「どういうことですか？」

たくっちスノー
「好き放題させるなら、どうせ守れない原作設定なんてどうでもいいって事だ」

.....



松山
「武器道具形成、そして召喚術、一見完璧そうなこの力」

松山
「メイドウィンもそうなんだが、なんでこういう奴ってさ、こんな目立つんだろうなぁ、ル・イ・ー・ジ君？」

松山
「チートを使用したゲームがどれだけ退屈か分からねぇんだろうな、テメェらみたいなガキは」

ルイージ
「....」

そして帝都は火の海と化していた。

時空監理局牙組組長...いわば、たくっちスノーより立場が上の男。

その階級は伊達ではないのだ。


ルイージ
「....お前のせいで、何人の人が死んだと思って」

松山
「るっせーなお前！ゲームにおいて顔グラも正式名称も付いてないやつなんて生き物じゃねぇ！ただのお人形だ！ただのスライムとホイミンくらいちげぇ！」

松山
「そんな奴等、時空監理局がいくらでも生み出せんだよ！余計な命心配している暇あったら自分で戦えバーカ！」

たくっちスノー
「ざくアクにはモブみたいな名前で顔グラなしだけどメイン級扱いのエルフの女王ってキャラがいましてー」

メニャーニャ
「いや、あの人リリィって名前がちゃんとありますから...」

松山
「ああ！？」

ルイージ
「....たくっちスノー！」

二人はどうにか帝都までたどり着いた。

非常時だったので、デーリッチを呼べず馬車を使用した為時間が掛かってしまったが。


たくっちスノー
「ルイージー、分かっただろ？いくら自分の分身だからってなんでもありにすると松山チートキラーにボコボコにされるんだって」

メニャーニャ
「貴方も人の事言えませんよね..」

たくっちスノー
「自分は最近負けっぱなしだからセーフだし(小声)」

松山
「元副組長ごときが何しに来やがった！何しようとオレの勝手だろ！世の中に何種類ゲームやアニメがあると思ってやがる！」

たくっちスノー
「また始末書増えるよ？」

松山
「良いんだよ始末書書くの俺じゃねぇし」

メニャーニャ
「この人は...」

たくっちスノー
「あー、めんどくさ、やりましょうか、帝都最終兵器メニャーニャ」

メニャーニャ
「ええ、これ以上ここを壊されるワケにはいかないんですよ」

たくっちスノー
「でも下手なメイドウィンにも優勢だったからなぁ...ルイージ！」

ルイージ
「どうした？」

たくっちスノー
「お前に二つのプレゼントだ！」

たくっちスノーは指を鳴らすと、渦を開き、ある人物を落とす

ルイージ
「...ザクロ！」

たくっちスノー
「ヒーラーは普段デーリッチがいるから必要ないんだけど、今回は非常時だからね」

ザクロ
「さぁやるよ、ルイージ！」

たくっちスノー
「あー待った待った！お前はまだメイドウィンとしては若い、またやられるのがオチだ」

メニャーニャ
「無駄に年月過ごしただけのくせに妙に上から目線ですね」

たくっちスノー
「良いじゃん先輩風吹かしたって！」

たくっちスノーはもう一度指を鳴らすと、渦からまた何かが現れた...今度は文字が大量に並ばれたものだ

ルイージ
「こ、これは？」

たくっちスノー
「設定！実物を見るのは初めてかな？」

メニャーニャ
「実物の設定ってなんですか」

ルイージ
「あの、これ誰の設定なんですか？」

たくっちスノー
「お前みたいな奴の設定だ、受けとれ！」

ルイージは文字に触れると、脳内にこれらの内容が浮かんできた


【設定・望月冬夜を付与しています....】
効能
・魔力、体力数万倍
・全属性の魔法を使用可能
・無属性魔法を会得
・全属性耐性


ルイージは驚愕した

『ここまでやらないと松山に勝てないのか』と、そういう感想が飛んできそうだった。


たくっちスノー
「なんでもありにしたいなら....これくらいはやってもらないとね。」

たくっちスノー
「邪剣『夜』ッ！」

松山
「来いよ！」

Tの刀を松山が片手で受け止める

...刃を掴んでいるのにも関わらず、血、いや、黒い液体は腕から流れず、代わりに不気味に蠢うごめく物がいた

メニャーニャ
「キモッ！こ、これは...」

松山
「ああこいつか？...へへ、こいつはな...最初から俺の中に入ってた数少ない設定の一つ！『寄生体』だ。」

ルイージ
「寄生体...？」

たくっちスノー
「G-ウイルスみたいなもの...といっても、知らんか」

松山
「まぁ人間の体内で成長するモンスターって感じだな、こいつはたった数日で成長し、人間の体をぶち破り恐ろしい怪物になる...本来ならな。」

ザクロ
「本来？」

松山
「知っての通り俺は理由もなく強力な設定をもらっている、それは昔俺があいつの欲求を満たすための存在だったからだ。」

松山
「そんなわけだから、俺は寄生体のコントロール権を貰ったわけなんだ...ヨッ！！」

松山は寄生体で腕を固め、触手のように叩きつける。

ルイージ
「....くっ、これがチートの暴力か」

メニャーニャ
「元々チートとは『ズルをする』に近い意味ですからね...理由も苦労もなく力を手に入れた彼に相応しい言葉でしょうね」

ザクロ
「そういえば松山って何の設定が付与されているのー？」

たくっちスノー
「え？えっと....」

松山
「特別に並べてやるよ」

松山は寄生体をケーブルにして、今まで貯めてきた設定を公開した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【設定:松山那雄宏】
・なんかジコチューの力を得てスゲーことになる
・ブランドー家
・寄生体のコントロール
・ウソを本当にする能力
・魔法少女にもなれる
・なんかスタンドも使える予定だった
・ざくアクZで登場するまで本来の役割である悪役としての出番ゼロ
・下手すれば性格すら別物の時も
・偽物もいる
・優遇率100%
・時空監理局牙組組長
・クロクロ社社長
・逃走中シリーズでゲームマスター経験あり
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ルイージ
「ええ...何を思ってこんな設定付けたの？」

たくっちスノー
「中学生の頃の自分に聞いてくれ...」

松山
「で、そんな設定のミスマッチが重なって今の俺があるわけだ。」

たくっちスノー
「これは ひどい」

メニャーニャ
「だからって人の街で八つ当たりされても困るんですけど」

松山
「後始末はちゃんとしておくから良いだろ！名無しのモブは生やせるし、そうでない奴を殺すことは出来ねぇ！！」

ルイージが松山の額に剣を突き刺す

松山
「....そして、俺はそこのダメ王と違い、キャラクター如きに殺されるほどヌルくねぇ」


...否、額から生えた寄生体が剣に巻き付いて止めていた。

メニャーニャ
「この人、どうすれば勝てるんですか...」

たくっちスノー
「暴力では勝ち目ないかも...設定を作って張り付ける以上、自分の何億倍も強いぞ、どんな技使っても対抗されるんだから」

ルイージ
「後だしジャンケンでグッチョパーを出すような物か...」

ザクロ
「友達無くす奴だね」

メニャーニャ
「これじゃジリ貧に...」


「メニャーニャさん！」

あまりの非常時に、ローズマリーが遂に駆けつけたのだ。

メニャーニャ
「あ、マリーさん...」

ローズマリー
「松山は？」

たくっちスノー
「あっち」

松山
「よぉハグレ王国！わざわざそっちから出向いてくれるとはな！」

ローズマリー
「あいつめ...！」

たくっちスノー
「....ん？あ、そうだ！ローズマリー！かなちゃん様呼んできてくれ！！」

ローズマリー
「かなちゃんを？なんで？」

たくっちスノー
「いいからはやく！！」

ローズマリー
「わ、分かった！」

ローズマリーは急いで後方へと走っていった


ルイージ
「...何故あの人を？」

たくっちスノー
「もしかしたら、戦わなくてもどうにかなるかもしれない！」

松山
「誤魔化してんじゃねーよバーカ！！テメーが戦闘描写を書けねぇだけだろうがよっ！！」

メニャーニャ
「やれやれ...ここからは時間稼ぎってワケですか」

たくっちスノー
「回復薬ザクロ、ちゃんと足りるかなぁ」

ルイージ
「どうだろう？ずっと二人で旅してきたからなぁ」


松山
「無視してんじゃねーよヒキニート！！」

たくっちスノー
「設定の使い方に関しては自分の方が上だ！」

松山
「戦ってきた年月では俺の方がずーッと上だ！！」

ルイージ
「スリップ」

松山
「オオン！」

たくっちスノー
「転ぶ事は自然現象だから耐性付けても止められないのよね！！」

ルイージは与えられた魔法で二人を転ばせ、時間を稼いでいた

メニャーニャは被害総額の計算と逃げ遅れた人の救助を優先していた

ザクロは何させれば分かんなかったからぼーっとしていた

たくっちスノー
「お覚悟ー！！」

松山
「こちとらまだ小説で負けたことねーのさバーカバーカ！キャラクターごときに負けるクソ雑魚作者とは違うんだ！貴方とは違うんだ！」

たくっちスノー
「ｲﾉﾁｶﾞﾃﾞｪｪｪｪｪｪｩｧｧｧｧ!!!ｺﾉﾖﾉﾅｶｦｯ!!ｶﾞｴﾀｲｯ!!ｿﾉｲｯｼﾝﾃﾞｪ!!」

ルイージ
「スリップ」

松山
「いい加減転ばすのやめろや！！」

たくっちスノー
「ネタは即興で考えるからしょうがないね」

ルイージ
「...まだかなぁ、魔力切れたらどうしよう」

たくっちスノー
「冬夜は魔力切れしてないし大丈夫だって！」

ルイージ
「僕の存在意義って...」

たくっちスノー
「ごめんごめん、召喚が規制されているって言うの忘れてたんだ、当て付けじゃないからね」

松山
「まぁ、当て付けするほど仲が良いわけでも悪いわけでもねぇからな」


たくっちスノー
「さぁ～こい！！例のスタンと猛毒のライフルをぶちこんでみろ！」

松山
「タマがもったいねぇし、ショットガンで十分だこの社会不適合者めー！」

たくっちスノー
「社会不適合者でけっこうですー！リアルワールドには生活保護っていう四文字の素敵なもので生きていけます～！」

松山
「なーにが生活保護だバーカ！テメーは保護される価値もねーよ絶滅しろバーカ！」

ルイージ
「最終的に低レベルなレスバトルに発展した....」

その時の事である、巨大な影が松山の頭上に被る

松山が上を向くと....

かなちゃん
「組長～？」

松山
「大明神ッ！？」

かなちゃんは上空から松山に向かって落下し、松山を下敷きにした。

たくっちスノー
「うおおおかなちゃん様！会いたかったのん...

そのままの勢いでかなちゃんはたくっちスノーの股間に拳を叩き込む

【チーン☆ 】

たくっちスノー
「」

ルイージ
「ﾋｴｯ」

その勢いに思わずルイージも内股になり股間を抑えてしまう、見てみるとたくっちスノーは白目を向いていた


かなちゃん
「まったくこのダメ上司と部下は...」

ローズマリー
「おーい、メニャーニャさん！」

Sonic.exe
「T！無事...じゃねぇな」

メニャーニャ
「マリーさん！exeさん...どうにか間に合ったみたいですね。」

ローズマリー
「ええ...」

ルイージ
「exe、これは一体？」

Sonic.exe
「...実は、大明神はとある一件で時空監理局牙組の副組長に所属しててな...二度たくっちスノーをボコった経験からか、マガイモノ達には恐れられているんだ」

たくっちスノーはどうにか意識を取り戻した...股間を抑えながら。

かなちゃん
「松山組長、貴方は黒影さんに頼んで当分食事抜きです」

松山
「何ィ！？俺の大事な娯楽ォ！？」

ローズマリー
「それはいくらなんでもあんまりじゃ...」

たくっちスノー
「松山は食事の必要がないんだ、寄生体だから...でも飯は人間の娯楽だからって...」

かなちゃん
「たくっちスノーさん、止めるどころかムキになる貴方も貴方です、貴方も当分食事は200円内以下ですからね」

たくっちスノー
「に、200円！？それじゃ１食でおにぎり一個しか食べれないじゃないですか！？」

かなちゃん
「文句言わないっ！！」

たくっちスノー
「はいっ！！」

メニャーニャ
「...それにしても凄いですね、あのたくっちスノーが言うことを聞くなんて。」

かなちゃん
「...それと組長、貴方の行為は既に局長に届いています、貴方もこの世界に世界流しだそうです」

松山
「あ？なんだよ世界流しって」

たくっちスノー
「...つまり、決められた期間よその世界へ行っちゃいけませんって事。」

松山
「なんだつまりタダ休みじゃねぇか」

かなちゃん
「休ませないですからね！？貴方達は今回の件の始末書、たっぷり書いてもらいますから！！」

たくっちスノー
「は、はいっ！！」

ローズマリー
「なんだかもう、かなちゃんが組長みたいだなぁ」

Sonic.exe
「フッ、言えてるな。」

たくっちスノー
「ルイージ...分かっただろ！？どんなにチート性能を得ても、どんなに屁理屈を並べても、一喝するお母さんの如く権力には敵わないんだ！ここチート性能のテストに出るのでご用心を！」

かなちゃん
「こっち向きなさい！」

たくっちスノー
「すいませんしたー！！」

...かくして、松山という第二のお荷物を背負うことになったハグレ王国。

まだまだ、ひと波乱ありそうですが、それはまた別の話。

.....



『ようやく見つけた...たくっちスノー。』

『お前を倒して、私の物語は終わる』

【Drago ride】