二次創作小説(新・総合)
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.74 )
- 日時: 2017/11/05 22:15
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
デーリッチ
「うおお!お願いでち!」
Sonic.exe
「そんな事言われてもな...」
ある日、道場でデーリッチはexeに頭を下げ土下座をしていた。
デーリッチ
「どうしても!どうしてもデーリッチは強くなりたいんでち!」
Sonic.exe
「お、俺じゃなくても良いだろ!?頼むから出てってくれ...」
デーリッチ
「ふぇぇぇぇぇ!!お願いでちいいいいい!!プリンあげるから!」
Sonic.exe
「いらんわ!ていうか泣かないでくれ!」
どういうワケだか、特訓中のexeにデーリッチが現れ、開口一番で『鍛えてほしい』と頼みに来たのだ
デーリッチ
「う、うわあああああああ!」
Sonic.exe
「頭を下げながら泣くな...こんな所を誰かに
ゼニヤッタ
「国王様、こちらにおられまし....
Sonic.exe
「見られ...たら...」
ゼニヤッタ
「たか....」
ゼニヤッタ、ハグレ王国の中で唯一デーリッチを王として尊敬し、忠誠を誓っている悪魔。
今、ゼニヤッタの目の前には、涙を流し頭を下げる親愛なる主君と、ハリネズミ。
ゼニヤッタの回りの体温がみるみる下がっていくのを、exeは嫌でも感じた。
Sonic.exe
「待て誤解だ、話せば解る、魔力を抑えろ」
.....ゼニヤッタとデーリッチを宥めたexeは、ローズマリーとたくっちスノーを混ぜ、事の発端を突き止めることになった
ローズマリー
「どうして、強くなりたいんだい?」
デーリッチ
「...新しい国民の事を覚えてるでちか?、悪魔の」
たくっちスノー
「ザクロとかいうやつ?」
デーリッチ
「そうでち、あの子の能力を覚えているでち?」
Sonic.exe
「...回復だな」
デーリッチ
「そうでち!回復でち、デーリッチと同じで!!ただででえ回復役どころか回復薬扱いで、しかも主人公だからパーティ変更できないのも相まってお荷物扱いされるでち!」
ローズマリー
「前にも似たような話題があったなぁ...」
Sonic.exe
「そうなのか?」
ローズマリー
「うん、それで修行の末に攻撃特化の『タイガーモード』と必殺技の『デーリッチ覇王拳』を取得したじゃないか、まだ言うのかい?」
『タイガーモード』
虎の力(実際はネコ)を編み出した攻撃の構え、虎スーツも着て気合い十分の戦闘形態。
そしてその状態で放たれる『デーリッチ覇王拳』は、デーリッチのステータスに合わせて強くなる最強の技だ。
デーリッチ
「ローズマリー、ただ強くなるんじゃダメなんでち、最近はシノブちゃんクラスのハグレがどんどん来ているんでち、この世界の住民であるシノブちゃんはともかく、相手がハグレじゃ王様であるデーリッチの後がないでち!」
たくっちスノー
「言われてみると最強クラスばかり集まってきたなぁ」
ゼニヤッタ
「国王様も国王様なりに強くなろうとしていたのですね...」
デーリッチ
「で、どういう風に強くなるか必死に考えたんでち、マーロウさんに鍛えてもらってタイガーモードを強くするか、あるいはシノブちゃん辺りに魔法を会得してもらうか。」
Sonic.exe
「そいつは良い判断だが、何故最終的に俺を?」
デーリッチ
「両方イケそうな人物としてパッと浮かんできたでち」
Sonic.exe
「念力と魔法は違うだろ...これはどっちかというとサイキッカーの類いだ。」
たくっちスノー
「ていうか王ともあろうお方に殺人術なんか教えられんわな」
ゼニヤッタ
「国王様...追い剥ぎの技術でしたら何なりと」
Sonic.exe
「お前も対抗しようとするな」
デーリッチ
「それでも強くなりたいんでち!このハグレ王国で一番!」
たくっちスノー
「ルイージやルルミー、ミルラ、あと松山にルミナ様よりも?」
デーリッチ
「ハードル高いでちね...」
たくっちスノー
「松山はズルの達人だ、実力で勝つことはほぼ不可能のコイツはパスとして...ルイージは能力がすごいだけで対したことは無いだろう、これも余裕でパス。」
Sonic.exe
「ルミナ様は元の世界では超エリート級の魔術師だ」
デーリッチ
「...それでも、王様として、大事な国民を守るために強くなりたいんでち!」
ローズマリー
「デーリッチ...」
ゼニヤッタ
「国王様...」
Sonic.exe
「...心打たれたが、やっぱり俺では駄目だ、手加減が出来るかどうか分からない、まだ死んでほしくないから他をあたれ」
たくっちスノー
「ちなみに、強さの目安はどんぐらいよ」
デーリッチ
「攻撃力のパラメータが400増えるくらいでちかね」
たくっちスノー
「もう筋肉でも増やせばどうだ?」
デーリッチ
「なるほど!」
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.75 )
- 日時: 2017/11/06 16:26
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: eso4ou16)
ニワカマッスル
「え?簡単に筋肉を増やす方法?」
デーリッチ
「うん」
最初にデーリッチが訪れたのはニワカマッスルだった、まず初めに体を鍛える道を選んだのだ
ニワカマッスル
「おいおい簡単に言うけどよ、俺みたいに筋肉を付けるには大変な特訓と長い時間が必要なんだぞ?楽して筋肉なんか増えるわけないだろ。」
たくっちスノー
「そりゃそうだけど...」
デーリッチ
「デーリッチはどうしても強くなりたいんでち!!」
ニワカマッスル
「...強く、か、その為ならどんな過酷な事でもクリアしてみせるか?」
デーリッチ
「どんとこい!」
たくっちスノー
「え、マジでやんの?」
ニワカマッスル
「あいつが強くなりたいって言うなら、俺はそれに答えるだけさ。」
たくっちスノー
「...ふーん、じゃ自分もやってみるかな、王さまがやるっていうなら」
ニワカマッスル
「よし、後で炭鉱に集合!」
たくっちスノー
「本気かよお前...」
デーリッチ
「魔法でシノブちゃんに勝てる気がしないからしょうがないでち...」
たくっちスノー
「あいつの魔力はホントおかしい位だからな....」
そして、ワープ魔法で炭鉱へと向かうと、ニワカマッスルがピッケルを構えて準備していた。
ニワカマッスル
「よし、逃げ出さずにちゃんと来たところは流石だ!」
たくっちスノー
「ねぇ何すればいいの?」
ニワカマッスル
「炭鉱でやることと言えば1つしかないだろ!採掘だよ!」
デーリッチ
「お、おっす!」
ニワカマッスル
「まずはこいつを使って適当に何か鉱石を掘り出してこい!」
マッスルは二人に軽めのピッケルを手渡す、少々古臭いが使う分には問題ないと見えた。
たくっちスノー
「はぁ、ダイヤピッケルが欲しいところだが...まぁしゃあないか」
デーリッチ
「これがトレーニング?」
ニワカマッスル
「採掘も出来ないようでは俺のトレーニングについていけないぞ!」
たくっちスノー
「なるほど、ヴォーミングアップって奴か...この体で出来るかなあ」
ニワカマッスル
「よーし始めろ!」
デーリッチ
「おーし!」
...
ガキン!ガキン!ガラガラ..
炭鉱に、鉄を叩く音と岩が崩れる音が響く。
デーリッチ
「やみくもに掘っても、鉱石とか出るはずないでちね...他をあたってみるでち」
ニワカマッスル
「おいおい場所変えすぎだろ!もう五回目だ!そう易々と鉱石が出てたまるか!」
ガキン!ガキン!ガキン!
ニワカマッスルは綺麗な動きでピッケルを振り、岩を砕いていく
この辺りはさすが本職といったところと、デーリッチは感心していた。
ニワカマッスル
「ほらほら!俺の動きをよーく見るんだ!ただピッケルを振り下ろしてるだけじゃ採掘なんて出来ないぞ!」
たくっちスノー
「....それ自分がピッケルを折る前に言ってくれませんかねぇ」
ニワカマッスル
「まさか折るとは思わなかったからな...」
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.76 )
- 日時: 2017/11/06 12:52
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: eso4ou16)
たくっちスノー
「ライトアームチェンジ!」
【ドリルマン!】
たくドスノー
「そういや自分にはコレあったわ!あははよゆーよゆー!」ドドドドドド
たくっちスノーは右腕をドリルにして穴を開けまくる
デーリッチ
「あ、ズルいでちよ!」
たくドスノー
「何度でも言えー!マガイモノっていうのは小細工で戦うのさ!」ドドドドドド
ニワカマッスル
「おいおい...」
デーリッチ
(あ、そういえば楽して強くなるのがマガイモノ流だったでちね...)
たくドスノー
「ん、なに?マガイモノになりたいの?」
デーリッチ
「それはちょっと...」
ニワカマッスル
「ぬああー!!」
ガキィン!
マッスルが叩いたところから、茶色く輝く鉱石...銅が姿を見せた
たくドスノー
「何ィ!?」
ニワカマッスル
「どうよ!」
デーリッチ
「ぐ、ぐぬぬ...負けられないでち!」
たくドスノー
「レフトアームチェンジ!」
【バース】
ギリッギリッ...ポーン!
『DRILL ARM』
たくドバース
「負けられるか!!両手ドリルで一気に駆け抜ける!」
ドドドドドドド!!
デーリッチ
「もうあの人放置で良いでちね」
ニワカマッスル
「そうだな」
ガキィン!ガキィン!ガキィン!
「なんか音が変わったでち!」
「おお!なんかあるかもしれないぞ!」
【time over!】
「やっべ五分切れた!」
三人の採掘は、夕方まで続いた....
デーリッチ
「ようやく銅が掘れたでち!!」
デーリッチが拾い上げた銅は、片手で握れるほどの小粒の銅だった。
ニワカマッスル
「おお、ちっちゃいが中々綺麗な銅だな...これはお前にプレゼントだ、ここまで採掘を乗り越えてきたご褒美としてな!」
デーリッチ
「わーい!」
たくっちスノー
「ぜぇぜぇ...やっと終わったか」
ニワカマッスル
「で、どうだ?明日からトレーニング受けるか?」
デーリッチ
「...うーん、筋肉を増やすのは違うような気がするんでち、良い経験にはなったけど。」
ニワカマッスル
「そうか。」
デーリッチ
「残念でちか?」
ニワカマッスル
「ちょっとだけな、でもお前ならきっと強くなれるって信じてるぜ!」
デーリッチ
「銅掘り、楽しかったでち、またいつかやってもいいでちか?」
ニワカマッスル
「ああ、いくらでも掘らせてやるからな!」
たくっちスノー
「自分はもうコリゴリだけどな...」
そして、その翌朝の事。
ヤエ
「ええ?私の超能力を会得したい?」
次にデーリッチが訪れたのは、超能力の使い手であるサイキッカーヤエだった。
たくっちスノー
「今度は超能力かよ...」
デーリッチ
「ヤエちゃんの超能力を得てデーリッチは強くなるんでち!」
ヤエ
「私は完璧にマスターするまで何年も掛かったのよ?それに筋肉と違って振り回してたらどうにかなるわけでもないし...」
たくっちスノー
「まぁ簡単にサイキック使えたら苦労せんわな...」
デーリッチ
「じゃあせめて、簡単な奴だけでも!」
ヤエ
「簡単って...物を折ることすら相当なパワーを必要とするのに...」
ヤエはため息を吐きながらコーヒーを飲んでいる
デーリッチ
「テレポートは?」
たくっちスノー
「やりかた間違えると いしの なかにいる! だぞ」
デーリッチ
「予知は?」
ヤエ
「無理無理!私でも出来ないのに。」
デーリッチ
「念写は?」
ヤエ
「あれ役に立たないわよ」
デーリッチ
「パイロキネシスっていうのは?」
ヤエ
「発火能力...ファイアⅠでよくない?」
かなちゃん
「透視教えてくれませんか!?」ガタッ
ヤエ
「帰れ!!」
たくっちスノー
「...アポートなんてどうだ?」
ヤエ
「物体取り寄せ...うん、それなら問題ないわね」
...
そんなわけで、サイキッカーヤエによる超能力訓練が始まった。
ヤエ
「じゃあ今からアポートの取得訓練を始めるわ!」
デーリッチ
「おー!」
ヤエ
「まずお手本として私がアポートを見せてあげるわ...はっ!」
ヤエは遠くにあるリンゴに向かって右手を出す...すると、リンゴが転がらずそのままの状態でヤエの所まで近づき、そのまま右手で掴んだ。
デーリッチ
「おおー!」
ヤエ
「どう?これがアポートよ」
たくっちスノー
(スマホ太郎が使いたくなるのも納得の力だな)
ヤエ
「リンゴは超能力に使うにはちょっと重いから、まずは風船で始めてみなさい。」
デーリッチ
「...超能力って念じればいいんでちか?」
ヤエ
「....そうね」
デーリッチ
「やってみるでち!」
たくっちスノー
(バトルカードホイッスル使おうかな...)
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.77 )
- 日時: 2017/11/06 20:36
- 名前: ルルミー★ (ID: AKTQy3ZK)
こんにちは。
今回はデーリッチさんが主役ですか。
王国で一番強くなりたい・・・・・か。
その心意義、感動しました。
ムニャウ「過去にトラウマだらけのルルミーとは違うにゃむね。にゃはは」
ルルミー「・・・・あなたの耳を切り落としたっていいんですよ?」
ムニャウ「前言撤回するにゃむ。すまないにゃむ」
・・・・どうでもいい話してすみません。
私、デーリッチさんを応援してます。
頑張って下さい。
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.78 )
- 日時: 2017/11/06 21:22
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
ルルミーさん
メイドウィン
「元々はデーリッチとたくっちスノーのダブル主人公だったんだけど、国民に重点を当てたらだれが主役か分からなくなってきてねぇ」
たくっちスノー
「実際王さまは最初ヒーラーだから使えねぇけど後から強くなるタイプだからな」
デーリッチ
「覚える魔法が回復のみの主人公のRPGも中々無いと思うでち」
ローズマリー
「特技を取得できるアイテムがあるとはいえ....」
コメント感謝です!
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.79 )
- 日時: 2017/11/07 14:32
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: eso4ou16)
デーリッチ
「はああっ...アポート!」
ヤエ
「ほら!まだピクリとも動いてないわよ!」
たくっちスノー
「アポート...(棒)」
ヤエ
「あんたはもう少しやる気出しなさい!」
たくっちスノー
「だって風船じゃやる気でないんだもん...」
ヤエ
「いい?アポートで大事なことは物体を引き寄せたいというイメージよ!もっと風船を近づけるイメージを強く!」
デーリッチ
(風船...風船....)
たくっちスノー
(かなちゃん様...かなちゃん様...)
ヤエ
「近づけたいものを強くイメージ!」
デーリッチ
(風船来い...風船来い...)
たくっちスノー
(かなちゃん様のドロワ...)
ヤエ
「おいそこの変態狐、頭の中丸聞こえよ」
たくっちスノー
「ちょっ、人の思考読み取らないでくれるかな」
ヤエ
「るっさい」
デーリッチ
(風船よ来い...風船....)
たくっちスノー
(下着!かなちゃん様の下着が見たい!)
デーリッチとたくっちスノーが強く念じたとき...ヤエの持つ赤い風船が徐々にデーリッチの方へと向かっていった
ヤエ
「まだ抑えちゃダメ!焦ってもダメよ...そのままの調子で...」
デーリッチ
「ふぬぬぬぬ...」
たくっちスノー
「......やっべ鼻血出てきた」
ヤエ
(とりあえずサイキックサンダーの構えしとくか...)
そして...ゆっくりと赤い風船がデーリッチの右手へと到達した
デーリッチ
「やったー!アポート成功でち!」
ヤエ
「初めてにしては上質ね」
たくっちスノー
「....はあああっ!来い!かなちゃん様の...
その時、扉からデカい金槌がたくっちスノーの顔面へと飛んできて、そのまま失神した
サイズからして普段かなちゃんが装備しているものだろう。
デーリッチ
「...あれもアポート、なのかなぁ?」
ヤエ
「さぁ...?」
ヤエ
「さて、風船で上手くいったなら次はボールペンでやってみなさい」
デーリッチ
「...えっと、超能力も何か違うような気がしてきたでち、強くなる矛先が。」
ヤエ
「えー?何それ、まあいいわ、また超能力を教わりたかったら言ってね、あと超能力教科書もあげるからこれで勉強して」
デーリッチ
「超能力に教科書があるんでちか...ヤエちゃん、スプーンよりこっち売った方が良くないでちか?」
ヤエ
「ぐうの音も出ない正論やめて...」
.....
たくっちスノー
「筋肉もダメ、超能力もダメとなるとどうすんだよ」
デーリッチ
「....シノブちゃん越えは無理としても、やっぱり魔法しかないでち。」
たくっちスノー
「....でもなぁ、師匠になりそうな珍しい魔術持ってる奴なんて」
たくっちスノー
「居たじゃねぇか二人ほど」
そんなわけで....
ルミナ
「ボクのせかいの、まほーを知りたい?」
ルルミー
「破邪の力を持つ闇を教わりたい?」
デーリッチ
「そうでち!」
たくっちスノー
(うわーめんどくせぇことになったな)
『ちょぉぉぉぉぉっと、待った!!』
その時、扉をバン!と大きく開け、二人の魔法使いが乗り込んできた。
爆炎サモナーの異名を持つエステルと、炎の賢者の血を引くヴォルケッタだ。
ヴォルケッタ
「わたくし達を差し置いて新しい者から魔法を教わりたいですってぇ!?」
デーリッチ
「いやだって二人とも炎属性だし...」
ヴォルケッタ
「炎じゃ不満だっていうの!?炎凄いのよ!!」
たくっちスノー
「でもローズマリーと属性被ってるし...」
エステル
「おっとファイアとアイス両方使えるマリーと比べるのはNG」
ルミナ
「...どういうこと?」
デーリッチ
「この世界の魔法使いは基本1つの属性特化ばかりなんでち、あまりに増やすと器用貧乏になるとかで」
ルルミー
「つまり私みたいなタイプって、この世界だと珍しいんですね...」
ルミナ
「そうみたい、だね。」
デーリッチ
「...それで!あまり強くなくて良いしMP多くても良いから何か攻撃魔法を教えてほしいでち!」
エステル
「取得しても使われなかったら意味ないんじゃ?」
たくっちスノー
「そこは触れないであげて、タイガーモードの時もそんな感じだったし」
.....
かくして、ルミナとルルミーによる魔術教室が開かれた
シノブ
「異界の魔法...気になるわね」
エステル
「なんでシノブまでいんの?」
シノブ
「あら、悪い?」
たくっちスノー
「てかお前らも受けるんだな」
ヴォルケッタ
「デーリッチにばかり良い思いはさせませんわ!」
ルミナ
「それじゃあ、かんたんなまほうを おしえるね」
ルルミー
「ルミナさん、先頼みますね」
デーリッチ
「おー!」
たくっちスノー
「そういや魔導界の魔法は自分も見たことなかったな...こいつは楽しみだ。」
ルミナ
「ボクのまほう...のまえに、ちょっとじゅんびさせて」
ルミナは水の入ったコップとポケットからごはん粒ほどの大きさの綺麗な石を取り出す
石は赤、オレンジ、緑など様々な色の種類があった
ルルミー
「それは?」
ルミナ
「マテリアっていうの、ボクのようなまどうじんのだいじなもの」
シノブ
「後で数粒ほど貰えませんか?」
ルミナ
「いいよー」
ルミナはその中から水色の石を飲み込むと、深呼吸しながら手を挙げる
ルミナ
「はあああっ...」
ルミナが力を入れると、コップの水が浮かびあがり...形が形成され、球体となって落ちてきた。
ルミナ
「どう?」
デーリッチ
「す、凄いでち!」
シノブ
「こんな魔法初めて見るわ...」
ルミナ
「さわってみて」
ルルミーが水ボールに触れてみると、水の冷たい感触と、空気の充分入ったボールの固い感触を同時に感じた
ルルミー
「...凄い、まるで本物のボールみたいに固いです」
ルミナ
「ボクのせかいだと、フルメイクって言うんだ、とくていのぞくせいのモノからすきなかたちをつくれるの」
たくっちスノー
「ああなるほど、よその世界で言うところのアイスメイクやメモリーメイクか。」
シノブ
「ルミナさんはマテリアを食べないと魔法が使えないのですか?」
ルミナ
「ううん、マテリアをたべてぞくせいをしていさせたの」
シノブ
「なるほど...」
ルミナ
「みずいろは、まだまだあるからみんなもやってみて、ルルミーも」
ルルミー
「ありがとうございます...これ食べても問題ありませんよね?」
ルミナ
「うん」
デーリッチ達は水色のマテリアを飲み込む...マテリアは例えるなら、キンキンに冷やしたブドウのような味がした。
ルミナ
「それじゃあやってみよう、なれるとふくざつなものも つくれるようになるらしいよ」
たくっちスノー
「アイスメイクパンサー!悪いな、自分はもう似たようなものができる!」
たくっちスノーは氷を固め巨大な豹を作り上げた!
ヴォルケッタ
「あっ...わたくしだって!!」
エステル
「あいつよりも凄い物作ってやる...」
デーリッチ
「ヴォルちんやエステルちゃんが一番はりきってるでち..一応これデーリッチの修行なのに..」
ルルミー
「賑やかで良いじゃないですか」
デーリッチ
「それもそうでちね」
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.80 )
- 日時: 2017/11/07 13:42
- 名前: トクマ (ID: 49hs5bxt)
お久しぶりですロストメイドウィンさん。トクマです。
かなちゃんさまとたくっちスノーの話から随分と流れてしまいましたが、今回はデーリッチさんの強くなりたいという悩みですか……
サンドリヨン「トクマさんも最初は普通の一般人と同じ強さでしたよね?」
トクマ「まぁな。とはいえ、強くなったのは主に脚力で腕力なんざあまり上がってないな……それに強くなった経緯は逃げ続けて速くなったからデーリッチさんの参考にはならないな……」
強くなりたいとは難しいですよね……色々試してるみたいだけどしっくりくるものは見つからないみたいですね……
当麻「銅の採掘って大変なのか? 俺は漫画でしか見たことないけど」
アイク「ハッキリ言うと難しいな。全身の筋肉を動かさないと体力が無駄に消費することになる。その点を見ればにわかマッスルという男……力だけではないみたいだな」
トクマ「てか、たくっちスノーさん。ドリルで削るのはいいけど銅まで削れてるんじゃ……」
ルフル「超能力ですか……魔法とは少し違った力で少し興味がありますね」
リンク「アポートか……覚えたら動かずに料理器具や調味料を取ったり便利だな」
トクマ「発想が主夫なんだけど」
マック「トクマ、アポートを会得したいヤツがほとんどなんだけど……トレ子さんやアスナ、ワリオとか……」
トクマ「我欲に満ち溢れるヤツらばかりだなここは!!」
ルフレ「魔法のフルメイク、マテリア……おもしろいな」
ルキナ「魔法に形を与えるのは素敵ですね。興味があります!」
トクマ「たくっちスノーさん……パンサーは豹です。虎がタイガーですよ……」
はたして、デーリッチはパワーアップできるのか……
それでは!!
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.81 )
- 日時: 2017/11/07 13:45
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: eso4ou16)
五個のコップから飛び出す水が、それぞれ別々の形になりうねる。
デーリッチ
「...んむむ、上手くいかないでち」
エステル
「何作ってるのよ?」
デーリッチ
「プリン!」
エステル
「だと思った...」
たくっちスノー
「かなちゃん様作れねぇ...」
エステル
「コップ一杯分の水で作れるかっ!!」
たくっちスノー
「いや、やってみないと分からんでしょ、サッカーボールが作れるんだしいけるいける」
シノブ
「質量保存の法則ガン無視ですね」
ルミナ
「じょうしきを こなごなにするのがまほうだって にいさんいってた」
シノブ
「まあ確かにそうですね、常識ってわりと複雑ですし合わせる暇あったらぶち壊した方が良いですね」
たくっちスノー
「おいこいつコップ一杯の水で人作り始めたぞ」
デーリッチ
「ほんと天才すぎるよ、この人...」
エステル
「それなら私はドラゴン作ってやる!」
ヴォルケッタ
「わたくしはフェニックス作りますわ!!」
デーリッチ
「本気出しすぎィ!」
たくっちスノー
「ところで誰この水人形」
シノブ
「メニャーニャ(ネコミミ+尻尾付属)1/1スケールよ」
たくっちスノー
「お前本人に見られたらぶっ殺されるぞ...」
シノブ
「そう?結構似てない?」
たくっちスノー
「いや、そっくりだけどさ...ええー?」
デーリッチ
(プリン作ってみたけどここからジャンボサイズに挑戦してみるでち...)
ルミナ
「ルルミーはつくらないの?」
ルルミー
「何作ろうか悩んじゃって....」
シノブ
「あ、コップもう一杯いいですか?」
デーリッチ
「まだ何か作る気でちか!?
シノブ
「今度はメニャーニャ(ねんどろいど)に挑戦してみるわ」
たくっちスノー
「あ、ざくアクのねんどろはマジで欲しいかも」
ルルミー
「あの、私の破邪の闇は」
ルミナ
「もうみんなむちゅうだね」
.....そして、ルミナの水魔法だけで数時間経過した。
ローズマリー
「...で、なんですかコレ?この部屋にぎっしりとした水製のアートは?」
ローズマリーが夕飯の献立を聞きに部屋に入ると、そこには水製の色んなものとヤムチャポーズのデーリッチ達があった。
デーリッチ達はあれから魔力が尽きるまでぶっ続けでフルメイクを発動し続けていたのだ。
デーリッチ
「ぐ、ぐぬぅ...あと少しで等身大デーリッチ像が完成したのに」
ローズマリー
「もう金製の奴あるよね?なんでもう一個作ろうとしたの?」
ヴォルケッタ
「まだ羽の部分が納得いきませんわ~...」
ローズマリー
「君は拘りすぎ!」
エステル
「ドラゴン作りすぎた...」
ローズマリー
「炎属性が無茶するから....」
シノブ
「メニャーニャ人形沢山作れたから私は満足よ」
たくっちスノー
「マガイモノって何で一京種類もいるんだよぉぉぉ!!ミニチュアサイズで一万種類しか作れなかったじゃないか!!」
ルルミー
「一万も作れた時点で凄いですよ...」
ローズマリー
「どうして止めなかったんですか...」
ルミナ
「たのしそうだったから とめちゃわるいかなって...」
ローズマリー
「....はぁ、どうするんですか、この水製アート。」
たくっちスノー
「確かハグレ王国に美術館あったろ、一部をそこに寄贈しよう。」
シノブ
「この人形は私が責任をもって持ち帰るわ」
エステル
「たくっちスノーのミニチュア達は色塗って食玩にでもすればいいんじゃない?」
たくっちスノー
「売り上げは自分に寄越せよ...?」
ローズマリー
「...はいはい!とりあえず今日はもうおしまい!晩御飯にするから歩いて歩いて!」
デーリッチ
「あ、歩けるでちか...?」
エステル
「な、なんとか...」
ふらつきながら、デーリッチ達は魔術教室を後にする
ルルミー
「...あれ?結局破邪の闇は!?」
その夜、シノブの寝室近くで悲鳴のような声と稲妻の魔法が響き渡ったという...
....そして。
デーリッチ
「ダメでち...体力、超能力、そして魔法、どれをもってしても強くなれる気がしないでち。」
たくっちスノー
「無理して強くならんくってもinじゃねーの?(Syamuさん)」
デーリッチ
「デーリッチだって、皆を守りたいんでち!」
デーリッチは考えた、他に出来そうな事を...そして。
デーリッチ
「松山さんの武器...」
たくっちスノー
「え!?...ちょ、ちょっと待ってろ!!かなちゃん様!!かなちゃん様ーっ!!ちょっと来てーっ!!王さま説得して!!」
デーリッチが最後に目を付けたのは、まだハグレ王国の世界には存在していない銃だった。
....
松山
「なるほど、ピストルの魅力に気付くたぁ良い眼してんじゃねぇか。」
たくっちスノー
(ど、どうします?)
かなちゃん
(どうしますって...デーリッチがやりたいっていうんだし...組長がヤバそうなことをしたら止めましょう)
松山
「うっし!早速試し撃ちさせてやるよ、森に来い!」
....密林にて。
松山
「狩りの時間だ!さぁ受けとれ。」
松山はデーリッチに標準的なハンドガンを手渡す
デーリッチ
「こんな小さいのでちか?松山さんが持ってる両手の奴は?」
松山
「バーロー、ガキがショットガンやライフル使えるか、肩外れんぞ。」
かなちゃん
「確かたくっちスノーさん、前にその体でライフルとかぶっぱなしてましたよね?」
たくっちスノー
「いや、これは元になっているblack-snowがおかしいだけですから...」
松山
「まずはテケトーに的撃ってみろ、弓矢とはワケがチゲーからな。」
デーリッチ
「お、おう!」
たくっちスノー
「自分もやってみるか、ライトアームチェンジ!」
【ガンマン人形ボルトン!】
たくっちボルトン
「あ、ごめんかなちゃん様、マガジン回して」
かなちゃん
「しょうがないですね....」
デーリッチ
「マガジン回す必要あるんでちか?」
松山
「こいつは自動で回るように改造してあるからいい、グリップの引き金を引くと弾が出る、今回は死ぬような弾じゃ『バーン!』
松山の額に弾丸が飛ぶ
松山
「人の話最後まで聞けやゴルルァ!!」
デーリッチ
「ちょっと引っ張ったら急に...」
松山
「お前よぉ!?ゴム弾じゃなかったら死んでたんだぞ!?」
たくっちボルトン
「よしデーリッチ、話しているときは自分の頭に銃口向けとけ」
松山
「いいから的撃てってテメェら!」
たくっちボルトン
「神鉄弾用意!」
かなちゃん
「てーっ!」
ボルトンの放つ弾丸が的を粉々にする
松山
「的相手に必殺兵器使うな」
デーリッチ
「この銃には神鉄弾ないんでちか?」
松山
「ねぇよ」
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.82 )
- 日時: 2017/11/07 15:01
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: eso4ou16)
トクマさん
メイドウィン
「指摘ありがとうございます、パンサーの所修正しておきました」
たくっちスノー
「銅掘りすげぇキツかったぞ、ガリの自分には」
デーリッチ
「たくっちスノーがドリルでめちゃくちゃやるからデーリッチの銅もちっちゃくなっちゃったじゃん!」
たくっちスノー
「るっせー!ムキムキマッチョのニワカマッスルと違って自分はガリガリなんだ!ピッケルで掘れるかぁ!」
ヤエ
「アポートは超能力の中では初心者向けよ、私ぐらいになるとスイカだって引っ張れるんだから」
雪乃
「ヤエちゃん、凄いのか凄くないのかわかんないよぉ」
ルミナ
「マテリアをかえれば、水いがいでもかたちをつくれるよ」
メイドウィン
「緑色のマテリアを使って盆栽や生け花したりとか、赤いマテリアで水芸ならぬ火芸をやったりとかね」
ローズマリー
「マテリアって必術品なんですね...」
たくっちスノー
「属性固定と考えるとありがたいよね」
コメント&指摘感謝です
- Re: ざくざくアクターズZ! ( No.83 )
- 日時: 2017/11/07 20:59
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
バン!バン!バン!
何度も撃っているが、初めての銃故に中々真ん中に当たらない
デーリッチ
「なんだか肩が痛いでち...」
松山
「訓練用とはいえ本物に比較的近いモデルガンだからな、慣れないとすぐ痛くなるぞ」
【timeover!】
たくっちスノー
「...うーん、自分も中々当たらないなぁ、射撃ゲームとかあまりやったことないし」
松山
「後でヨッシーのロードハンティング貸してやるよ」
たくっちスノー
「自分は玩具で練習してろってか」
たくっちスノーは右手を出すと、即座に松山がスーパースコープを投げ渡す。
スーパースコープの専用ソフト知ってる人って、今はいるのかなぁ
デーリッチ
「あ、あれ?...出てこないでち」カチッカチッ
松山
「バカ、弾切れだよ.....やっべ、ハンドガンの弾切らしちった」
かなちゃん
「あ、補給ならたくっちスノーさんが行きますよ」
たくっちスノー
「自分ですか!?...いや、それなら向かわなくても直接取れますけど」
【connect please!】
たくっちスノーは魔方陣に手を突っ込み、ハンドガンの弾16個分の箱を取り出す
松山
「よぉーしよしよし!さぁありったけぶちこむぞ!」
デーリッチ
「よ、よーし!」
かなちゃん
「がんばれー!」
たくっちスノー
「どうにか当てろー!」
デーリッチ
「...!」
引き金を引き、銃弾が発射されたその時、デーリッチの体がふらつき...そのまま倒れた。
スコーン!
松山
「うお!?真ん中行った!?」
たくっちスノー
「おい王さま!!しっかりしろ!!」
かなちゃん
「ローズマリーさん呼んできます!」
銅掘り、超能力、そしてフルメイク。
魔力も体力も最大限使用し続けたデーリッチの体はもう限界だった。
.....
目が覚めるとデーリッチはベットで寝ていた。
デーリッチ
「...こ、ここは?」
松山
「ハグレ王国の診察所だよ...ったく急にぶっ倒れやがって、俺に変な誤解かけられちまっただろうが....」
デーリッチ
「...お、んん」
松山
「過労だ、無理し過ぎだってよ」
デーリッチ
「そうでちか...あの的どうなったでちか?」
松山
「ノーコメント。」
松山は気だるそうにベットの柵に掴まり、飴を舐める
松山
「大明神には黙ってろよ、キャンディくらい食わせろっての...」
デーリッチ
「....ねぇ」
松山
「ああ?」
デーリッチ
「松山さんは、一番強くなりたいと思ったことってある?」
松山
「はぁ?時空監理局の中でか?」
デーリッチ
「うん。」
松山
「ああ、あったな、黒影の野郎が気に食わなくてよ、ぶっ殺してやろうかと思ったが、あいつ死なねぇもんだから勝負にならねぇ、張り合う相手もいねぇし強さとかもういらねぇわ。」
デーリッチ
「.....」
松山
「テメーはどうなんだ?まぁ俺に銃教わりに来た時点で大体察するけどよォ...」
扉の奥で、大きな物音が聞こえ始める。
松山
「おっと、お邪魔虫は失礼するぜ、次は閃光手榴弾の扱い方でも教えてやっからよ!!」
松山はバク宙して窓から診察所から出ていった...その後、ドアをノックする音が。
デーリッチ
「ど、どうぞー」
ガチャ
ニワカマッスル
「おい大丈夫か!?ぶっ倒れたと聞いて急いで駆けつけたぞ!!」
ヤエ
「ちょっとあんた何したのよ!あんたが過労でぶっ倒れるなんて中々無いわよ!」
ルミナ
「かいふくやく もってきたよ」
ルルミー
「元気になりましたか?」
デーリッチ
「みんな....」
たくっちスノー
「おっと、自分も居ますぜ。」
デーリッチ
「たくっちスノーも...」
ニワカマッスル
「あのデーリッチが過労なんて何かの冗談かと思っていたが...大丈夫か?」
デーリッチ
「うん...一日安静にって、心配かけてごめんでち。」
ヤエ
「体を鍛えたいだの、私の超能力を教わりたいだの、最近変だとは思ったけど...」
たくっちスノー
「デーリッチ、もう話しても良いだろ?」
デーリッチ
「そうでちね...」
デーリッチは事情を説明した。
強力な人物の来日、どんな国民でも守ろうと最強になろうとしたこと、その為にあらゆる事にチャレンジしようとしたこと....
ニワカマッスル
「馬鹿野郎が...まだ子供なのにこんな無茶しやがって...!!」
ヤエ
「サイキッカーなのに、そんな事に気付けなかったんだ、私は....」
デーリッチ
「デーリッチは強くなりたいでち」
デーリッチ
「マッスルみたいに誰かを守る壁になりたい」
デーリッチ
「ヤエちゃんのように超能力で助太刀したい」
デーリッチ
「ローズマリーやシノブちゃん、ルミナちゃんにルルミーさんみたいに色んな魔法が使えれば、どんな状況でも立ち回れる。」
デーリッチ
「それと...松山さんの武器があればもしもの時にも反撃が出来るでち」
たくっちスノー
「.....!」
ニワカマッスル
「だからって全部まとめて取得しようとするのはやりすぎだ!」
ヤエ
「それで体壊したら元も子も無いでしょ!?」
ルミナ
「...デーリッチは、つよくなりたいの?」
デーリッチ
「...うん。」
ルミナ
「めーどいんがね、いってたの、つよさってほうちょうみたいなものだって。」
ルルミー
「包丁?」
ルミナ
「うん、ほうちょうはね、うまくつかえるといろんなかたちでやさいをきれるし、おさかなをきりわけたりして、すっごくべんりなの。」
ルミナ
「でも...そんなほうちょうが、ひとをころすのにつかったりされるのがかなしいって、めーどいんいってた。」
デーリッチ
「....どういうこと?」
ルミナ
「つよくなるうえでだいじなことは、ちからのつかいかた、どんなにすごいちからでも、それをまちがったことにつかっちゃうといみがないって」
デーリッチ
「力の...使い方...」
たくっちスノー
「ねぇ、ニワカマッスル、ヤエ、君らはハグレ王国でも古参だけど...デーリッチってどうかな?」
ニワカマッスル
「そうだなぁ...確かにデーリッチの言うとおり誰かを守ったりするのが俺の役目だが、デーリッチの回復魔法があるから安心して守れるってもんだな」
ヤエ
「そうね...デーリッチってね、もしもの時のヒラメキが冴えたりしているのよ?だから、今でも充分強いんじゃない?」
デーリッチ
「で、でも....」
たくっちスノー
「...黒影から、※個性の話を聞いたはずだよな、デーリッチ。」
※help-END参照。
デーリッチ
「うん...確か、良いところ悪いところはその人の個性であって、どんな人にもあるって...」
たくっちスノー
「ああ、100%悪人な人間にだって良いところはある、善人にだって何かしら欠点はある、長所か短所、どちらかが欠けた物なんて存在しない、黒影はそんなことを言っていた。」
たくっちスノー
「自分はそれを認めたくなくて、短所のない生き物を作る研究を始めた、それがマガイモノ...まぁ、結局作れなかったんだが。」
たくっちスノー
「で、お前は『回復しか出来ない自分はお荷物』という短所を消そうと思いこんなことをやった、そしてこの有り様だ。」
デーリッチ
「.....」
ニワカマッスル
「俺は回復魔法ばかりな事が悪いとは思わないぜ?それを言ったら俺なんて魔法すら使えないしな。」
ヤエ
「そうね、超能力なんかなくなってデーリッチは優れてるし」
デーリッチ
「みんな....」
気がつくとデーリッチは涙を流していた、自分が間違っていたと悟ったのだ。
デーリッチ
「皆ありがとうでち、デーリッチは間違ってたよ...これからもデーリッチは皆の回復役でち!」
ニワカマッスル
「おう!しっかり休めよ!俺達の王さま!」
ルルミー
「リンゴ食べます?」
デーリッチ
「食べる!皆で分けるでち!」
ニワカマッスル
「え?いいのか?じゃ6等分しようぜ!」
たくっちスノー
「あ...悪い、自分はいい、五人で食べてくれ。」
デーリッチ
「そうでちか...」
たくっちスノー
「ああ、体を大事にしろよ。」
デーリッチ
「うん。」
ニワカマッスル
「...ああ、そういえばルミナ、お前はさっき、大事なのは力の使い方って言ったよな。」
ルミナ
「うん。」
ニワカマッスル
「デーリッチはまだ子供だ、正しい力の使い道を教えてやるのが、俺達大人の仕事ってもんだよな」
ルルミー
「ふふ、そういえばルミナさん4000歳でしたっけ」
.....
たくっちスノーは一人、王国にある噴水でたそがれていた....
『たくっちスノーさん、こんなところにいたんですか。』
たくっちスノー
「...ああ、かなちゃん様。」
かなちゃん
「デーリッチはどうでした?」
たくっちスノー
「あの調子なら、明日には退院出来ると思う。」
かなちゃん
「そうですか、ヅッチーも凄い驚いてましたから安心しましたよ」
たくっちスノー
「...ねぇ、かなちゃん様。」
かなちゃん
「ん?」
たくっちスノー
「今までは、あいつとは敵だったから深くは知らなかったんですけど...すごいっすね、ハグレ王国って。」
たくっちスノー
「デーリッチの奴さ、診察所であいつらの良いところをすらすらと挙げやがるの、そしてニワカマッスル達国民は、そんなデーリッチの思いに答えようとしている。」
たくっちスノー
「デーリッチは本当に国民とハグレ王国を愛しているんだ、自分と違う、本物の愛で。」
たくっちスノー
「好きっていうのは、ああいうことかもしれないですね。」
かなちゃん
「ええ...そうですね、絆に関してなら、どれだけ時空を回ってもハグレ王国が一番でしょう。」
たくっちスノー
「....かなちゃん様、自分はデーリッチみたいになりたいです。」
かなちゃん
「おや、ボディチェンジがあればいくらでも変えられるじゃないですか?」
たくっちスノー
「肉体や設定的な意味ではなくて...」
たくっちスノー
「ほら、自分だって仮にも王様ですけど...正直、まだマガイモノ達の良いところを言えるかどうか分からないんです。」
たくっちスノー
「だから...ひとまず自分は、デーリッチを目標にしていきます。」
かなちゃん
「.....良い事だと思いますよ。」
そして、たくっちスノーはまた1つ、『好き』を学んでいく.....
『たくっちスノー....お前は存在してはならないんだ』
【Drago ride】
【バハムート】
....そして、たくっちスノーを見つめる不穏な影が、遠くにあった。