ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

あらすじ

2010年9月。
ポケットモンスター ブラック・ホワイトの発売を機に急速に普及したWiFiは最早'誰もが持っていても当たり前'のアイテムと化した。
そんな中、ポケモンが現代の世界に出現する所謂'実体化'が見られ始めていた。
混乱するヒトと社会、確かにそこに存在する生命。
人々は突然、ポケモンとの共存を強いられることとなるのであった……。

四年後、2014年。
ポケモンとは居て当たり前、仕事やバトルのパートナーという存在して当然という世界へと様変わりしていった。
その裏で、ポケモンを闇の道具へと利用する意味でも同様に。

そんな悪なる人間達<闇の集団ダークサイド>を滅ぼすべく設立された、必要悪の集団<深部集団ディープサイド>に所属する'ジェノサイド'と呼ばれる青年は己の目的と謎を解明する為に今日も走る。

分かっている事は、実体化しているポケモンとは'WiFiを一度でも繋いだ'、'個々のトレーナーが持つゲームのデータとリンクしている'、即ち'ゲームデータの一部'の顕現だと言う事……。

舞台は現代の日本及び世界。
物語の始まりは2014年。
どういう訳か4年前に突如発現したポケモンと、それに翻弄される人と世界がどのように生きていくかがコンセプト。

その為、主役はポケモンではなく人間たち。
物語は時系列順に進むものの、時たま回想有り

何故ポケモンが生まれた事により暗部集団が生まれ、それを排除せんと'組織'と呼ばれる深部集団が生まれたか？

暗部集団とは？

「ダークサイド」と読む。闇の集団とも単に暗部あんぶとも。

深部と違い、組織的結束力は無く、目的も無い。
あくまでも暗部とは深部の人間から見た呼称であり明確な区別も無し。
定義としては「ポケモンを使い、それを悪用したり犯罪行為に走る者達」即ちただの無頼なる者、犯罪者が該当。

これらを駆逐する為に深部集団が結成され、少なくとも四年の間にほとんど姿を消した。
しかし、深部における組織が増えすぎた事により組織間抗争が激化、彼らを取り巻く'議会'が組織間抗争を奨励したとにより争いは激化した。

その為、暗部や深部を知らない表の世界の住人は暗部＝深部と考えがち。
実際は取って変わっただけなので間違いではないのだが……



深部集団とは？

読みはディープサイド。単に深部しんぶとも。
暗部や、これらの世界を知らない人達からして深い深い闇に位置する者達という意味合いでの'深部'

'議会'と呼ばれるお偉いさん直属の暗部掃討集団であり、ポケモンを行使して戦う事を許されている者達の総称。(一般的にもポケモンを使い、バトルすることはあるが)

深部の人間はそれぞれ組織に就く事を強制され、それぞれ目的意識を持って行動する。

最近までは暗部集団を叩く為だけの組織だったが、序列……所謂組織の強さやランクが表面化すると組織間抗争が激化。
これに目を付けた議会は組織間抗争を勧め、組織を倒した者には賞金が貰えるシステムへと移行させる。

主人公ジェノサイドは深部最強の人間にして最強の組織'ジェノサイド'のリーダー。
上記の組織間抗争のせいで日々追われる身となっている。

組織は主にランク毎に分けられ、
Sランク→Aランク→Bランク→Cランク→Dランクへと振り分けられ、Sランクが深部の世界の上位に位置する。ランクは戦果と財産によって議会から振り分けられ、勝ち残るか撃退するかでランクは上がる仕組みとなっている。

故に、Sランクに位置するジェノサイドは正に敗北を知らず、これまでに常勝を誇ってきた文字通り最強の組織である。

ジェノサイドとは？

主に二つの意味を含む。

1．深部集団Sランク組織『ジェノサイド』

2．1の名を冠した、上記の組織のリーダーの名前

1のジェノサイド
2010年以降に設立された対暗部組織。
設立者は自らジェノサイドと名乗る少年とそれを保護したバルバロッサと名乗る白髭を蓄え民族衣装で身を飾る謎の老人。

組織ジェノサイドは常に二人を中心に回っている。
暗部掃討後の組織の目的は構成員ハヤテ曰く「ポケモンの保護とそれに伴う不正利用を行う者達の殲滅」
つまるところチートや改造を行う者をピックアップして襲撃し、これらを無くすことである。
しかし、傍から見れば深部を知らない一般人に手をかけているので、表の世界に生き、尚且つ深部の世界を知る者からはテロリスト扱いされている。


2のジェノサイド

深部最強と評される最上位ランクSの組織'ジェノサイド'のリーダー。
しかし、あくまでもそれは裏の顔であり、表の顔はこれと言って特徴が無さすぎる大学生の生活を送っている。

異様につばの長いハットに黒を基調としたローブといった怪しさ満点の格好で活動するが、普段はそこらの学生と変わらない'つまらない'格好をしている。

ハヤテやケンゾウといった仲間からは慕われる一方で、自分からは滅多に感情を表に出さない性格をしており、周囲からは何を考えているのか分からないと言われているようだ。

基地で生活を常に送っている為、家族の存在は不明。
だが、少なくとも深部確立までは居た模様。

深部というカテゴリーが確立されてから存在している古参組織らしく、詳細な設立日は不明だが2010年代らしい。

history

深部が作られる前の彼は純粋にポケモンを楽しむファンの一人であり、実体化が発生した時には盛大に驚きつつも喜んではいた。

ある日、ゾロアを連れ歩いていたという理由で暗部の人間に狙われ、殺される一歩手前でバルバロッサに助けられる。
その後、彼の協力の元組織を設立し、そこから深部の生活が始まる。
当初は一般人と暗部の人間の区別が付きにくいという理由で組織の目的を'ポケモンの保護とそれに伴う不正利用を行う者達の殲滅'と設定する事でゲーム環境を荒らす改造者を主なターゲットととし、任務を遂行していた。

暗部思想を持った人間達が減少していく中、組織間の抗争が激化、追っ手から逃れる為という理由でゾロアークを好み、主に相手を化かす戦闘を続けてきた。

襲撃→迎撃→鎮圧を繰り返す事で強さと財産を大きくしていき、最終的にSランクに登りつめる事で最強の名を手に入れた。

彼の強みはゾロアークを利用したイリュージョンであり、何が事実で何が偽りかの選択を相手に迫る心理的ロックを掛け、また、どこまでがイリュージョンなのか分からない戦闘を行う事で'絶対に破られないイリュージョン'がSランクに相当する力であるといえよう。

主な使用ポケモン
・ゾロアーク
主戦力にして最大の相棒。自分に化けさせる事も多く、言わばもう一人のジェノサイドとも。
・リザードン
・オンバーン
主に移動用だが純粋に戦闘にも使用する。
ゲームのデータの実体化という性質上、型はゲームと同等だが、ゲームでメガストーンを持たせているリザードンは現実世界においてはメガシンカ出来ない。
・マリルリ
対ルーク戦で使用。アクアジェットでトリックルームを展開したフレフワンを攻撃するも、直後に出たニンフィアに倒されてしまう。
・ヒヒダルマ
対ルーク戦で使用。ルークのフレフワンとニンフィアを倒す大活躍を見せる。また、低耐久な点からゾロアークのイリュージョン元に好んで使うことも。



















その正体は普通にして只の大学生、高野洋平。
普段はお調子者としての性格だがジェノサイドである内は無理をしてでも隠している程偽ることに徹底している。
大学に入学後、平和な日常を垣間見てしまった事で自身の立ち位置とのギャップを感じ、今ある立場に強い迷いを抱いている。
友達たちとの前で戦闘を行ってしまった事で存在がバレ、ジェノサイドである事を告白し、それまであった彼の世界は遂に崩壊していくこととなる。

作中時系列(随時更新)

2010年

9月

18日(土) ポケットモンスター ブラック・ホワイト発売

20日(月) ゲームのデータであるポケモンが突如現代の世界にて実体化が観測される。

30日(木) ポケモンを悪用する所謂'暗部集団'により治安が急速に悪化。後に日本政府が独立行政法人'携帯獣保全協会'の設置を許可。後の'議会'と呼ばれる存在に。

10月

15日(金) 携帯獣保全協会の決定により深部の概念を設置。暗部を取り締まる為行動を開始。

18日(月) ジェノサイド、バルバロッサと知り合った事により組織'ジェノサイド'結成。

2011年

4月

1日(金) 議会から公式に暗部が消滅した旨の宣言。同時に組織間抗争の奨励とそれに伴う深部における取り決めの発表。組織間抗争激化。

2012年

12月

18日(火) ジェノサイド、Sランク組織となる。


2013年

4月

8日(月) 高野洋平、岡田翔、 高畠美咲、香流慎司、吉川裕也、北川弘が神東大学に入学する。

9日(火) 高野、岡田と初めての講義にて出会う。佐野剛、大学敷地内を歩いていた高野と岡田をサークルに勧誘する。

2014年

9月

17日(水) ジェノサイド、神東大学にて写し鏡を考古学の教授天野敏生から強奪する。

18日(木) ジェノサイド、神東大学内で包囲網を敷かれる。その際、Cランク組織LEAFと同じくCランク組織エレクトロニクス、Aランク組織フェアリーテイルと交戦。

20日(土) ジェノサイドとその仲間ケンゾウとハヤテで調布駅を調査。情報を売った深部組織シザーハンズと交戦。

23日(火) ジェノサイド改め高野洋平、友達らと決別の為自らの出自を語る。直後、空が黄金色に輝く異変に遭遇。光の発信源である神奈川県伊勢原市の大山に乗り込み、バルバロッサと邂逅する。

11月

5日(水) ジェノサイド、推測を頼りに大山へ再度向かう。山頂にて深部の人間向けの神主・武内に案内されキーストーンを譲り受ける。

6日(木) 長池公園にて初のメガストーンを入手した直後、ジェノサイドと赤い龍が接触。解散令状なる物を確認。
その後、赤い龍の編入を正式に認めるも、その過程で中央議会(略して議会)の下院議長杉山渡と初邂逅。

9日(日) 高野洋平、岡田翔、石井真姫、高畠美咲、香流慎司、吉川裕也、北川弘、の二年勢と佐野剛、松本幸宏、船越淳二、常磐将大の四年勢のサークルメンバーとミナミを連れて横浜へ。道中メガストーンを手に入れるも再び杉山と接触。後に議員の塩谷利章と出会い、謎のメガストーンを手に入れる。

16日(日) ジェノサイド、ミナミ、レイジの三人でメガストーン探索と遊び目的でディズニーリゾートへ。目的のメガストーン二つを入手するも、三度杉山と接触。執拗な攻撃によりレイジ死亡。ジェノサイドは復讐を決意。

17日(月) 相談を求めにジェノサイドは大山へ。武内から「悲劇を迎えた者と結託」する事を提案され、そのまま嘗て自分と戦ったフェアリーテイルのルークと再会。杉山と戦う旨を告げ、その場を後にする。

19日(水) 深部の人間157人を伴い深部連合を結成し反乱を開始。立川の議会場を襲撃し、杉山の情報を受け取ると彼が待ち構える千代田区にある日本武道館へと移動を開始する。

21日(金) ポケットモンスター新作『オメガルビー』、『アルファサファイア』発売。下院議長塩谷がもう一つのSランク組織ゼロットのリーダーであるキーシュと密会。キーシュはジェノサイドの破滅を誓う。

12月

2日(火) Sランク組織ゼロット、ジェノサイドに対し宣戦布告

15日(月) ゼロットのリーダーキーシュが高野の友人数名を人質に取りジェノサイドを挑発。ジェノサイドは友人を救う為彼等のいる千葉県幕張新都心へと向かう。
その後、基地が炎上する非常事態が発生。

16日(火) 神東大学内にて高野洋平は襲撃ついでにアルマゲドンから宣戦布告を宣言される。
議会にて追討令が承認。ジェノサイドは深部世界における賊軍となる。

17日(水) ミナミがケンゾウを連れ、雪の積もる大山へ。山頂にて武内と出会った結果、キーストーンを手に入れる。

18日(木) ジェノサイドの基地が再び襲撃され、炎上。ジェノサイドはアルマゲドンの面々と戦闘を開始。
神東大学のサークルの友達らは高野と会うという目的で彼の基地へ移動。そこで燃える工場と戦いの場面を目撃する。
最後の決戦、始まる

2015年

1月

1日(木) 深部組織『デッドライン』結成

3月

9日(月) 佐野剛、松本幸宏、船越淳二、常磐将大らサークルの四年生の先輩が神東大学を卒業。

4月

5月

21日(木) 高野洋平は謎の組織『デッドライン』を追う少女メイと出会う。

22日(金) 高野はメイに連れられ大会会場となる桜ヶ丘ドームシティへ赴く。彼女の協力のもとメガシンカのデバイスを新調する。

26日(火) 高野洋平、半年ぶりにミナミと再会。香流慎司、豊川修と共に大会にエントリー。

27日(水) 高野洋平が香流と豊川を連れて大山へ。二人はキーストーンを手に入れる。

6月

3日(水) 香流と豊川を引き連れて高野は大会会場へ。香流はメガバングルを手にし、豊川はメガイカリの予約を行う。

21日(日) 高野洋平が遂にメガストーンをコンプリートする。

22日(月) 高野は香流と豊川を連れてドームシティへ向かう。大会参加の為の照合を行うも高野のみ弾かれて別のチームへ振り分けられる。

23日(火) 石井と吉川のツテでサークルメンバーは山背恒平と出会う。すぐ様照合を行い、準備をすべて終える。

24日(水) Pokémon Students Grand Prix始まる。

7月

24日(金) 深部最強を目指している稜爛高校1年の吉岡桔梗、相沢優梨香、東堂煌が高野洋平と接触。過去話を交えてアドバイスを行う。

27日(月) 香流慎司が両国から大学に向かう途中にポケモンから攻撃を受け負傷。高野は問題解決の為周囲に協力を要請しつつデッドラインの鍵と議員の片平光曜と接触する。

28日(火) Pokémon Students Grand Prix予選最終日。高野洋平は嘗ての仲間が居るグループと対戦。強くなったケンゾウ、ミナミ両者に驚愕するも勝利を得る。

8月

2日(日) 神東大学の旅行サークル"traveler"のメンバーは多摩川でBBQを開催。
高野洋平は吉岡桔梗と相沢優梨香、東堂煌の協力のもと池袋にて襲撃事件の犯人を特定、追い詰める。
後に議員の片平光曜と彼に協力していたFirst Civilizationの面々が姿を現し、事件の真相ととある事実、そして黒幕の存在を明かす。

4日(火) 高野洋平はデッドラインの鍵、湯浅ちえみと偶然遭遇する。

5日(水) 大会再開日。本選が始まる。

8日(土) 高野洋平は倉敷敦也のポケモン、ムシャーナの力で過去を見せられる。
アルマゲドンの面々と偶然にも鉢合わせし、その直後世界を覆う異変に見舞われる。

22日(土) 大会休止中の会場にて高野洋平らはリッキーと再会する。
大山の山頂にして阿夫利神社の上社において、神主の武内の元に暗殺者が姿を現す。

29日(土) 大会再開6日目。高野洋平は準決勝に進み、香流慎司と戦う。

9月

15日(火) 珍しく香流慎司に遊びに誘われた高野洋平は古書店街で有名な神保町に向かう。その一角の"黒薔薇堂書店"で認め難い事実に触れてしまい、高野は謎の組織"エシュロン"に協力する事を決める。

16日(水) 高野洋平は仲間のミナミとレイジを連れて日本を発つ。

17日(木) 吉川裕也の元にメイが現れ、彼を海に誘う。
高野洋平はサウジアラビアのキング・ハーリド国際空港に到着し、"エシュロン"所属のイクナートンと合流する

18日(金) 高野洋平とミナミ、レイジはイクナートンと共にルラ＝アルバスと合流予定の空軍基地へ向け移動を開始。その途中のベドウィンの中継地にてキーシュと接触、彼がギラティナを操っている事が判明する。キーシュは探し物である予言者の回顧録の紙片の一部を入手。

19日(土) ルラ＝アルバスと合流した高野たちは手分けしてゼロットの追跡を開始。高野とレイジは砦のような建物周辺で捜索をする中、山背恒平と石井真姫の2人と出会い交戦。勝利こそするも、キーシュの妨害に遭い2人の保護には失敗。その間、エシュロンの正体がNSAだと判明する。
ミナミはイクナートンと共に砂漠を調査。ゼロットの構成員テウダと戦う。

20日(日) 高野洋平はウバールの遺跡に到着する。

23日(水) 高野洋平とその仲間たちは日本へ帰還する。

28日(月) 夏休み明けのため神東大学講義再開。高野洋平は吉川裕也と決別する。

10月

2日(金) Aランク組織赤い龍の構成員ルークは仲間のリョウと共に聖蹟桜ヶ丘にあるドームシティで特訓を行う。

6日(火) ルークとその仲間たちはドームシティにて保科萌花と出会う。

第一章『深部世界ディープワールド編』

第一編『写し鏡争奪』
本スレ>>1-13まで

プロローグ含む作品最初の物語ストーリー。
深部集団最強と言われるSランク組織ジェノサイドのリーダー「ジェノサイド」は突如、仲間のバルバロッサから写し鏡を求められる。
彼の情報を頼りに辿り着いたのは、普段彼が表の世界の住人として暮らしている大学だった……。


第二編『戦乱と裏切りの果てに見えるシン世界』
本スレ>>14-68

写し鏡を奪取したジェノサイドは新たな戦力を手に入れるも、それは同時に新たな騒乱を生み出す。
幾多の戦いを切り抜けた先に見えたものとは……

第三編『深部消滅のカウントダウン』
本スレ>>69-166

神と称されしポケモンとの戦いを終え、普段通りの日常を過ごしていたジェノサイドとその仲間たち。
首謀者の"死亡"により、大学への襲撃もなくなったことから彼は『高野洋平』として今までの学生生活を取り戻していた。
だが、平和な日々は長くは続かない。
彼に忍び寄るキーワード。それは"メガシンカ"。"メガストーン"。そして“赤い龍”を名乗る人物。
束の間の休息の後に広がる世界は、平和か、混沌か。

第四編『世界終末戦争アルマゲドン』
本スレ>>167-278

反乱は成功した。
不可能と言われていた議会への反逆の成功の報せは瞬く間に世界に広がり、多くの深部の者達を震え上がらせ、喜ばせ、また恐れさせた。
と、評価された事により、議会にてこの要注意人物を如何にするか熱い議論が繰り広げている中、"ヤツ"が動く。
もう一つのSランク組織、ゼロット。
弱き者達の鑑となり、引き続き議会にとって恐ろしき存在と化したジェノサイドを滅ぼさんと画策する文字通り"熱心な者"たち。
これにより不可侵を誓い合っていたSランク同士の接触が起こり、深部世界全体規模での混乱が発生、かつて無い混沌と争いが渦巻いていき……

世界と仲間と生命を賭けた最後の終末戦争が今、始まる。

第二章『世界プロジェクトの真相リアライズ編』

第一編『真夏の祭典』
本スレ>>279-446
Ep.1『戦いの果てに』>>280-291
Ep.2『旧友との再会』>>293-302
Ep.3『Pax-準備期間-』>>304-330
Ep.4『夏のはじまり』>>332-345
Ep.5『繋がり始めた点と線』>>347-408
Ep.6『時間と空間の漂う中で』>>410-442
Ep.7『Epilogue:Lost EDEN』>>443-445
行間(時空の狭間)>>279,>>292,>>303,>>331,>>346,>>409,>>446


最後の決戦と呼ばれた戦いから半年。
深部の世界が変わろうとしている中、それは始まった。

「日本一」
その称号に、全国のポケモントレーナーは立ち上がった。ジェノサイド'だった'人間もその内の一人である。
史上初にして大規模のこの大会は、人々を、若者を、真夏を熱狂へと導く。

第二編『真実と偽りの境界線』
本スレ>>447-517
Ep.1『第一の道、片翼の天使』>>448-456
Ep.2『第二の道、力与えし神』>>458-466
Ep.3『第三の道、執念の激突』>>468-476
Ep.4『第四の道、哀しき真実』>>478-486
Ep.5『第五の道、古を刻む針』>>488-496
Ep.6『第六の道、真との遭遇』>>498-506
Ep.7『第七ハフトの道ハーン、真実と偽り』>>508-516

行間
バラバの日記>>447
予言者の回顧録>>457,>>467,>>477,>>487,>>497,>>507,>>517

夏の一大イベントを終え、高野洋平は夏休みを謳歌していた。
9月に突入したある日、友人たちに誘われて"最強だった男"は神保町にある古書店街へと繰り出すと、そこで偶然出会った女性から奇妙な依頼を頼まれる。
「自分には関係ない」と一蹴する高野だったがその直後に見せられた1枚の写真に、強く動揺してしまう。

「ゼロットが再び決起しようとしている」
「新たな戦力を手にし、アラビアの砂漠で不穏な動きを見せている」

そして突きつけられた、彼らを捉えた写真。
確かにそこには、大学のサークルの友人が写っていて……。

自らを"エシュロンの人間"と名乗る2組の男女と共にデッドラインは、アラビア半島はルブアルハリ砂漠へと向かうため遂に海を越える！

第三編『the Great Journey』
本スレ>>518-
Ep.1 『夢をたずねて』 >>519-
行間>>517,

ｰこの物語ストーリーに、主人公は存在しないｰ

夏の大会で付いた傷も癒えた頃。
組織"赤い龍"に属していた青年ルークは過去の記憶に引き摺られながらも、仲間と共に日常生活を過ごしていた。
そんなある日、大会での映像を偶然見ていたという理由で知り得たとして一人の女子高校生が彼等の前に現れた。
「捜し物をしてほしい」という協力を求められたに過ぎないルークとその仲間たちだったが、次第に大きな陰謀に巻き込まれていき……。
大いなる冒険ジャーニーが今、始まる！！

黒須くろす
年齢：20代前半
初登場:第一章第二編
第一章『深部世界編』の第二編に登場したCランク組織'LEAF'のリーダー。ダーテングを好んで使う。
ルークと共に結託しジェノサイド包囲網を敷くも、ジェノサイド本人と戦い、敗北。
ダーテングの他にゲーム上のボックス内に預けてある20数体のタネボーとコノハナをスマホアプリ「ポケモンボックス」から大量に呼び出す戦法も行う。


エレクトロニクスの男
年齢：20代半ば
初登場:第一章第二編
黒須やルークと同じくジェノサイド包囲網に参戦した、Cランク組織'エレクトロニクス'のリーダー。
表情が上手く読み取れない程の長髪だが性別は男である。
スカイバイクと呼ばれたセグウェイが空を飛ぶために改造された乗り物に乗りながら空からジバコイルや「ポケモンボックス」から呼び出した100匹を超えるコイルを操る。


ルーク
年齢：19
初登場:第一章第二編
Aランク組織'フェアリーテイル'のリーダーにしてジェノサイド包囲網の主導者。
'ある者'の協力を受けて包囲網を作り出し、外部から仲間を集めてジェノサイドを神東大学で襲撃した。
この時の外見は茶色い髪色をした深緑のジャケットという格好。
組織名と絡めてフェアリータイプのポケモンを好んで使い、トリックルームを始動させるフレフワン、真打ちのニンフィア、ゲームではメガシンカ要因としてのクチートを使うがこの世界ではメガシンカのシステムがない為メガシンカは出来なかった。
それでもジェノサイドを手持ち1匹だけのゾロアークのみというところまで追い詰めるも、すべてが計算通りだったが為に敗れ、包囲網は失敗した。
第一章の三編から仲間として再登場。
四篇ではジェノサイドが逃走する為の時間稼ぎとして彼の作戦に参加、その場に居合わせた香流に深部の戦いを見せつける。
第二章にて再び登場。
高野洋平とメイと同じチームとして参加し、予選のつまらなさを常に嘆く。


ヨシキ
年齢：16
初登場:第一章第二編
Dランク組織'シザーハンズ'のリーダー。
特技であるハッキングを駆使して議会の情報を抜き取り、それを外部や他組織に売る事で利益を得ている人物。
時には殺傷能力のある武器も使用するが、それを逆にジェノサイドらは戦闘開始早々戦い慣れしていない事を見抜いた。
9月20日にジェノサイドと交戦し敗北する。
使用ポケモンはエアームド。
第二章にて再登場。ある人物と結託し、怪しい動きをする。

神東大学
東京都八王子市に設置されている私立大学。
神奈川県と東京都の境目に位置しているため、名付けられているが実際は多摩市や府中市、国立市、日野市の方が近い。以下はその学生たち。


隠なばり洋平ようへい
年齢：19
初登場:第一章第一編
神東大学に通う大学二年生(物語開始時)。
お調子者で下らない事やふざけた言動が目立つ事があるものの、友人や大切な人を一番に思う性格。
ポケモンが何より好きでXY発売早々サークルのメンバーを巻き込んで危うくポケモンサークルに変貌させる位ポケモンにハマっている。
同学部に岡田翔、同学年の友人に高畠美咲、吉川裕也、石井真姫、香流慎司がいるなど、友人は決して少ない訳では無い。
どういう訳か友達からは「レン」と呼ばれている。
>>3

樋端といばな駆かける
年齢：19
初登場:第一章第一編
神東大学に通う大学二年生。
一年の頃「同じ講義を学んでいた」、「席がたまたま隣だった」等の理由で高野と仲良くなる。
先輩と関わるよりも後輩を可愛がる年下に対して面倒見のいい性格。
好きなポケモンはウルガモス。

御巫かんなぎ美咲みさき
年齢：21
初登場:第一章第一編
神東大学に通う二年生だが、年齢だけは高野らとは一つ上。仕切りたがりだが面倒見が良い性格で特にサークルの先輩たちと仲が良いが同学年の人たちとも関係は良好である。
ポケモンユーザーではない。

佐伯さえき慎司しんじ
年齢：20
初登場:第一章第一編
神東大学に通う大学二年生で高野らと同じサークルに通う。
真面目で控えめな性格で同学年の友達すらともあまり話をしないが、その実高野以上にポケモンに熱く、その分腕も立つ。
ゲーム上での対戦では高野よりも強いと言われている。
自覚はないがイケメンの部類でもある。

大三輪おおみわ真姫まき
年齢：19
初登場:第一章第二編
神東大学の二年。
二年勢では数少ない女子の為、一番仲がいい友達は高畠である。
よく笑うが本心を決して見せないというある種高野と似ている面を持っている。また、正義感も強い。
ポケモンユーザーではあるがストーリー未クリア勢。

穂積ほづみ裕貴ゆうき
年齢:19
初登場:第一章第二編
神東大学二年で高野と岡田と同学部。
体格は小太り。稀にカビゴンと呼ばれることも。
他の二年勢とは違い、二年になって初めて彼等のサークルに入会した。その為、まだ仲良くなりきれてない面があると思いがちだが他の二年勢はそこまでは思っていない様子。
高野がジェノサイドと知って何よりも、誰よりも怒りを覚える程正義感に溢れている。
ポケモンユーザーであり、好きなポケモンはピカチュウ。

北川きたがわ史宏ふみひろ
年齢：20
初登場:第一章第三編
神東大学に通う、高野らと同じ二年生。
学年は同じものの、彼らとはやや遅れて加入するも、吉川と違いすぐに輪に溶け込む事が出来た。
性格は明るくマイペース。
彼の行動や言動で他のメンバーが動くほどその一つ一つの動きが目立つが、それらは無意識で現れている。
マイペースな性格が多いサークルだがその中でも特に際立つため、集団行動する際はゆっくり過ぎるという理由で彼が目立つ事も。
少しながらモテるらしく、サークル外に彼女がいる模様。ポケモンユーザーではない。

豊川とよかわ修しゅう
年齢:20
初登場:第二章第一編
神東大学に通う二年生。
学年は高野らと同じだが北川よりも少し早く加入した、一年の頃からのメンバー。
ポケモンユーザーが少ないサークルの中でも香流や高野と同じガチ勢。
少々面倒臭がりな性格でことある事にツッコミにも見える不平不満を漏らす場面が多々ある。
身長は高野とより低いが体格が高野以上吉川未満な為、高野は彼の事を小さな巨人と勝手に呼んでいる。変態。

佐野さの宏太こうた
年齢:22
初登場:第一章第一編
神東大学四年生の、高野たちの先輩。
ポケモンが好きで友達や二年の後輩と共にポケモンで遊んでいるが深部とは無関係の人間である。
優しい性格で誰に対しても愛情を振りまく好青年と言ったイメージをよく持たれ、高野からも「優しい声」と評されるなど高野が抱く平和な日常の象徴そのもの。
明言はされていないが、サークルの副会長を務めている。

波多野はたの幸宏ゆきひろ
年齢：22
初登場:第一章第三編
神東大学四年生の先輩。
佐野や船越と同様にポケモンユーザーであり、サークル活動の8割はポケモンである。
ハスキーボイスの持ち主。体格が広く、強そうな印象を与えがちだが性格と外見共に優しい。
あまり知られていないがサークルの会長でもある。

篝山かがりやま淳二じゅんじ
年齢:22
初登場:第一章第三編
神東大学四年生。
ポケモンユーザーの一人であり、先輩勢の中では佐野の次に強いと言われている(強さの順位は佐野>船越=常磐>松本が目安)。
四年勢の男子で唯一眼鏡を掛けており、時折光らせるが上記の二人同様落ち着きがあり優しい性格。
サークルの書記を務めている。

常磐ときわ将大しょうだい
年齢:21
初登場:第一章第四編
神東大学四年。
ポケモンユーザーであり、ポケモンに関する知識は先輩勢の中では一番持っている。
あまり喋らず、無口だが言いたいことははっきりズバッと言う性格。
普段は優しいが顔つきに見合って怖がられるような言動を取ることも。
サークル内で唯一深部の世界に詳しい一般人と言われているが……？

他、佐野と船越の彼女の先輩女子が二名。(どちらもポケモンユーザーではない)

宮寺みやでら創はじめ
年齢:20
初登場:第二章第一編
神東大学二年生(第二章時点)。
高野たちの一学年下の後輩。
眼鏡をかけた大人しい性格をしているが、会話相手が仲の良い人ならば抵抗無く話すことが出来る。
非常に物知りであらゆる情報に詳しいがポケモンユーザーではない。
高野に大会の情報を初めて教えた人物である。

山背やましろ恒平こうへい
年齢:21
初登場:第二章第一編
高野らと同じ大学三年生(初登場時)。
吉川と石井と同じゼミに所属しており、それがキッカケでサークルに加入した。
日本文化学科に所属しているため、地域の地理・歴史に詳しく、神奈川県伊勢原市にある大山についても知識があった。
大会開催にあたって弾かれた高野のカバーをするべく、香流と豊川と共にポケグラへと参加していく。
腕は豊川と同レベル程のガチ勢であり、その気になれば香流とも肩を並べられる可能性を持つほど。
性格は優しく穏やか。たまに冗談を誘って周囲の空気を和ませることも。
高野からメガシンカ用のデバイスであるメガワンドを受け取った。

ハヤテ
年齢:16
初登場:第一章第一編
Sランク組織『ジェノサイド』の構成員。
創立初期にジェノサイドと出会った古参メンバーであり、リーダーとケンゾウとの三人で行動する事が多く、仲も良い。
背はリーダー(175cm代)より一回り小さく、髪型も似ていることから「小さくなったリーダー」とも。
基本的に控えめで冷静な性格。状況判断を第一に考えて行動し、それが前述のメンバーでの行動時に活かされることも多い。
暗部ダークサイドの連中に追われてる際ジェノサイドに助けられて仲間となった過去がある。
好きなポケモンはウォーグル、レントラー。

ケンゾウ
年齢:23
初登場:第一章第一編
『ジェノサイド』の構成員にしてリーダーと特に行動を共にする仲間。
ジェノサイドLOVE。
筋肉質の体格に坊主頭というハヤテやジェノサイドとは真逆の存在感を放つ。
体格に合った考え方の持ち主のようで、単純な行動を好む。が、稀に理論的に動くことも。

お茶目で明るい性格だが、それは『ジェノサイド』に加入してからの話であり、偶然通りかかったジェノサイドを殺そうとした所を返り討ちにあって仲間になった過去を持つほどその差は激しい。
好きなポケモンはカイリキー、カメックス。

中央議会

またの名を"携帯獣保全協会"。
日本政府公認の独立行政法人にして深部とその世界の住人を取り仕切る言わばボス。
下院と上院に別れ、下院は上院の支配の下、深部組織とその周辺の調査と探索、法の整備の為の会議を行い、そんな下院の報告を元に法の施行と公布を上院が行うシステムになっている。

深部組織の人間にとっては絶対の存在であり、それは最強と謳われたジェノサイドにとっても変わらない。
彼等の命令は絶対に受けねばならず、反対した場合、組織の抹消や財産の没収から、更に悪質な場合には処分される事もある。


五百旗頭渡いおきべわたる
年齢:32
初登場:第一章第三編
中央議会の議員にして下院議長を務め、更に上院議員も兼ねる議会の中ではかなり立場のある人間。
突如『解散令状』と称して様々な深部組織に解散を強制させる旨の書面を送り、解体させ、またある時は反対した者を処刑して財産を手に入れるなど悪質な行為を行う。
ジェノサイドとはAランク組織'赤い龍'の強制解散の実施の際に接触。以降幾度か戦闘を行うもいずれも決着は付けられずにいた。
三度目の戦闘でジェノサイドの仲間にして赤い龍の構成員だったレイジを殺害するのをきっかけにジェノサイドは彼の打倒を強く抱き、前例の無い反乱へと進んでゆく。

神々廻利章ししばとしあき
年齢:68
初登場:第一章第三編
中央議会下院議員の一人。
若い杉山とは真逆に皺の多い初老の男性である。
杉山の自分勝手な行動に危機感と次期ポストを見定めて横浜にてジェノサイドらと接触。
以降彼と彼の仲間たちに助言と援助を行う。
深部組織の人間を思いやる、議会の人間にしては優しい性格をしている。

片平光曜かたひらこうよう
年齢:34
初登場:第二章第一編
若々しい外見をした黒スーツを常に着用している若手議員。
Pokémon Students Grand Prixの開会式に姿を現し、開会宣言を行った。
デッドラインの鍵と何らかの関わりがある様子。
喫煙者。

渡鹿島敦也とがしまあつや
年齢:34
初登場:第二章第一編
太く短くをモットーにしているかのような体型をしている、片平と同期の議員。
彼と共に大会に関する資料作りを行っており、時折会場に足を運んでは視察(という名のサボり)を行っている。
デッドラインの鍵や香流慎司に関する黒い噂が絶えない。
片平からは「だらしの無い男」と思われている。

ミナミ
年齢:18
初登場:第一章第三編
Aランク組織『赤い龍』の元構成員にしてリーダー。
杉山の解散令並びに処分を逃れる為にジェノサイドを追っていた。
基本的な服装はシンプルなカーディガンにカーキ色のチノパンと性別を限りなく隠すためにニット帽を被っていたがジェノサイド加入後は性別を隠すのをやめている。

ことある事に仲間のレイジに絡まれ、その度に枕を凶器にて撃退するも、その実彼を信頼し、強い絆で結ばれている。
途中ジェノサイドと共にメガストーン探索に同行する事で神東大学のジェノサイドの友達とも知り合ったり、杉山の暴走によりかつて無い試練を迎えたりと様々な目に遭っている様子。
性格は一度決めた事は曲げないような、気の強い反面、涙脆い。

主な使用ポケモンはエルレイド。
また、ジェノサイドに対して特別な感情を抱いている節がある。


レイジ
年齢:22
初登場:第一章第三編
Aランク組織『赤い龍』の構成員にしてリーダーの補佐役。
白装束に身を包んだ長い白髪の男性。
常にミナミにちょっかいを出す程リーダーlove。
杉山の追っ手から逃れる為に自らジェノサイド加入を志願し、その後も行動を共にしている。
勘が鋭く、共に行動するミナミとジェノサイドを手助けする場面も多々あるなど、歳上らしく振る舞う事も。

使用ポケモンはサーナイトなど。
一件以降はメガシンカを扱えるようになり、メガゲンガーを相棒としている。

武内たけうち
年齢:23
初登場:第一章第三編
大山で大量のキーストーンが発見されて以来、深部の人間向けに設置された神主。
住所や金銭を受け取る代わりにキーストーンを深部の人間に渡す、ある意味組織間抗争激化を勧めている張本人。

しかし、ジェノサイドにとって最後に頼れる人間であり、困り果てた際は彼の元に覗う場面が幾つか見られる。
笏をメモ帳代わりにするなど、外見だけでなく性格も少々時代錯誤的。
対局を見据え、抱く想いがある様子。


大貫銀次おおぬきぎんじ
年齢:51
初登場:第二章第一編
聖蹟桜ヶ丘駅から少し離れた、東寺方緑地の上に立てられたドームシティ内にて工房を構え、メガシンカの媒体となるデバイスを作っている職人。
江戸っ子口調で話すも、生まれが下町なだけでそれとは一切関係無い。
彼本人は深部の世界とは何の関係もない所謂"一般人"だが、その世界がある事には気付いている様子。
しかし、金さえ払ってくれれば誰であれ物の提供はする模様。
冗談をよく言う。

キーシュ
年齢:23
初登場:第一章第三編
もう一つのSランク組織『ゼロット』の長。
古代ローマで使用されていた「トガ」と呼ばれる一枚布を着用する変わり者。
ジェノサイド主導の議会反乱成功を聞き、混乱に乗じてジェノサイド打倒を目論む。

Kish Ben Shaddad

第二章第二編にて、本名と目的、その出自が判明する。

バラバ
年齢:30
初登場:第二章第二編
キーシュの仲間にしてゼロットの構成員。
第二編は彼の心情を綴った日記から始まる。
真実とルーツを探るキーシュに対し、他にやる事があるだろうと不満を募らせている。

テウダ
年齢:19
初登場:第二章第二編
ゼロットの構成員。
ルブアルハリ砂漠の砦にてミナミと戦闘を行う。
麻布で出来たフードを被っている。
使用ポケモンはズルッグ、ズルズキン、バクーダ。

メナヘム
年齢:23
初登場:第二章第二編
ゼロットの構成員。
キーシュの否定的な意見を持つバラバやアスロンゲスとは違い、好意的に従っている。
『予言者の回顧録』の写本を頼まれる。

アスロンゲス
年齢:37
初登場:第二章第二編
ゼロットの構成員。
オマーンのサラーラ中央スークにて1人で歩き回っているルラ＝アルバスを執拗にナンパするしつこさを持つ。
彼女からは「そこら辺に居そうな日焼けしたパキスタン人」と思われている。
人当たりの良さそうな柔和な顔に、似合った口ひげを生やしているという見た目をしている。
ギラティナの住処、やぶれたせかいにてキーシュと口論をし、その際「ラケル」というキーワードを発する。
使用ポケモンはトリデプス。

ラケル
年齢:12
初登場:第二章第二編
故人。
キーシュ曰く「アレッポに住んでいた」とされる少女。

レミ
年齢:17
初登場:第一章第四編
バルバロッサ主導のSランク組織アルマゲドンの構成員にして彼の子供。
物語開始前の7年前に親に捨てられた所をバルバロッサに拾われ、以後孤児院という名の組織『アルマゲドン』で過ごす。
父であるバルバロッサを愛し、同時に彼の想いも大切にしている為、彼と共に理想の世界の出現を夢見ている。
逆に、ジェノサイドという敵からすればバルバロッサの想いを引き継いだ存在であるため、彼の目的を防ぐには必ず衝突するであろう事が予想される。

1匹1匹のポケモンを愛でており、それは戦闘要因としてではなく、1つの生き物としての認識である様子。

性格は強気で真っ直ぐ。
熱いバトルを好み、未熟な者には目もくれない扱いをする。

主な使用ポケモンはメガシンカをするバシャーモ。


テル
年齢:19
初登場:第一章第二編
レミと同じくアルマゲドンの構成員にしてバルバロッサの子供。
詳しくは明らかにされていないが、バルバロッサに拾われて孤児院で育った過去を持つ。
褐色肌に尖った髪型と表現される外見。
性格は献身的且つ素直。

レミに対し恋心を抱いているものの、「妹みたいなモン」と半ば否定している。
彼女同様バルバロッサに恩義を感じ、彼の想いを実現させたいと願っている。
主な使用ポケモンはグレイシア、ハッサム。


バルバロッサ
年齢:72
初登場:第一章第一編
Sランク組織『ジェノサイド』成立のきっかけにして高野洋平が深部の世界に入る原因となった人物。
ネイティブ・アメリカンを思わせるような民族衣装という派手な格好と白く長い髭を伸ばした老人のような姿をした男性。
髪は白髪が混じった黒の為決して赤髪(=バルバロッサ)ではない。
深部の世界に詳しく、高野を深部最強の戦士ジェノサイドに育て上げた張本人。
優しく面倒見のある性格で彼を含む百人以上のジェノサイドのメンバーを纏めあげる組織の長に求められる素質を持つ。

ある日、ジェノサイドに「写し鏡を持ってきて欲しい」という頼み事をして以来、単独行動が目立ってきた。


その正体は"別の"組織に属する人間バルバロッサ。
ジェノサイドを殺害しようと周りの深部組織ルークやヨシキらに呼びかけて包囲網を築き、標的をズラす事で一切の邪魔が入らない環境下で写し鏡の解析を行ってきた。

その目的は彼の信ずる神を再現した世界の創造。
即ち現世の破壊と現存する人類の絶滅。
解析を用いて独自に作り上げたプログラムという体でトルネロス、ボルトロス、ランドロスを現世に出現させ、ジェノサイドらと衝突。
普通でない動きを見せる事で精神的に「疲れる」とまで言わせる程彼を苦しめるが、結果は敗北。
ジェノサイド曰く「死んだ」とされた。

異常なまでに神を信仰する危うい一面を持っており、その為ならば犠牲を躊躇わない。
しかし、その割には暗部の人間に殺されそうになったジェノサイドを助けて面倒を見るなど、すべての行動を見ると不自然な動きが見られるため、普段から何を考えているのかはジェノサイドですらも見通せなかった。

一章四編にて再登場。
やはり死んでおらず、本来の組織『アルマゲドン』と、本来の仲間を従えてジェノサイドと出会い、再び交戦。
戦闘中にルークから刺され、退場。
テル曰く生死不明との事。

しかし、彼の思想は子供たちに無事に受け継がれた為、野望はまだ完全には失敗していないこととなる。

メイ
初登場:第二章第一編
謎の組織『デッドライン』を追う女性。
どんなに調べても必ず何処かで壁に突き当たる、という理由で何かの情報を掴んでいそうな青年、高野洋平に接触する、謎多き人。
腰にまで届きそうなロングヘアという外見。
年齢は20前後。

高野に対するしつこさは尋常でなく、大会参加に乗り気でなかった彼を自分のペースに乗せることであらゆる準備を行い、遂にはその気にさせてしまう。
デッドラインを追っている割には、デッドラインに最も近いと言われる存在の『デッドラインの鍵』と呼ばれる少女を知っていたり、最新の深部の事情に詳しいなど、更にそれらの詳細をわざとらしく話さないなど、不自然な言動が目立つ。

組織には所属しているらしいが未公表。
主な使用ポケモンはマニューラ。




その正体は3年前(2012年)にジェノサイドに滅ぼされた組織"First Civilization"の構成員。告白後も詳しい目的は明かさなかったことと、片平光曜と協力していたことから、高野洋平からは「居場所と財産を奪った自分に対し復讐心を抱いている」と警戒されている。


デッドラインの鍵
初登場:第二章第一編
本名不明の少女。年齢は18。
名前以外の情報が伏せられている組織『デッドライン』を誰よりも最も知り得て尚且つ最も近しいとされている人物。
物静かな雰囲気と眼鏡をかけている外見から知的そうに見られたり取っ付きにくい印象を与えがち。髪型は伸びたから"とりあえず"ポニーテール。

普段は大人しく無害な振る舞いをするが、デッドラインの単語を聞いた瞬間それまでのイメージを覆すかの如く敵意と嫌悪感を向ける。

使用ポケモンはエレキブル






本名は湯浅 ちえみ。
その正体は、それまでポケモンそのものに一切関わりが無かった"本当に"ごく普通の高校生。
彼女の通う神奈川県の公立高校にて女子高生が1人行方不明となる物騒な事件が起きているものの、その行方不明者が湯浅その人。曰く、親と喧嘩して家出中との事だが、地域の監視カメラからは何者かに誘拐された事が分かっている。


稜爛りょうらん高校ポケモン部
都内の私立高校に通う3人の高校生で構成された同好会にして同名の深部組織。
最強になりたいという夢を抱いて嘗て最強であったジェノサイド(高野洋平)と接触する。

相沢優梨香あいざわゆりか
年齢:16
初登場:第二章第一編
メンバーの中ではリーダー格。
"最強であった存在"に特別な意識を抱いて情報を掴んだ結果、大会会場で高野と出会う。
その後、様々なアドバイスを受けた上で他の2人に役割を与えた。
大会においても作戦を立案するなどメンバーを引っ張る姿も見られる。
一人称は"あたし"。


吉岡桔梗よしおかききょう
年齢:15
初登場:第二章第一編
不安を常々抱きがち。
話す時は柔らかく伸ばしがちな為必ず「〜」が入る。
2人と比べ物静かな性格だが咄嗟の判断が巧み。
東堂とは2年以上の付き合いのため、小学時代からの仲である。


東堂煌とうどうきら
年齢:16
初登場:第二章第一編
本来は運動部所属である事を伺わせる体格の持ち主。
性格は明るく声も大きいが単純な動きを好む為失敗しがち。
ポケモンの腕も3人の中では1番下のようである。
一般人としては高野を直接殴った珍しい存在。
相沢からは名前の"きら"から、「キー君」と呼ばれている。


リッキー
年齢:28
初登場:第二章第一編
ローカルラジオ局『FM田無』のDJ。
東京のあらゆる観光地やスポットを巡って実況を行う番組が特に人気らしく、更に大会の実況兼解説を行っている事から最近知名度が上がってきている。
実は深部の人間でもあり、高野洋平をジェノサイドだと知っていた数少ない人物。
しかし、深部での活動は副業感覚であるため高野ほど闇を知らず、また、深部での知名度も皆無に等しいため彼が深部の人間だと知っている人は皆無といってよい。


島崎奏しまざきかなで
年齢:20
初登場:第二章第一編
高野洋平の記憶や回想で現れた友人。
回想中では"天使"と表現されたり、記憶の中で強く印象付られている辺りを見ると彼にとっても特別な存在である様子。


白石誠しらいしまこと
年齢:20
初登場:第二章第一編
高野洋平の記憶や回想で現れた友人。
中学3年当時、クラス唯一の友達と表現され、彼にとっても数少ない身近な人間であった様子。
彼が島崎と絡んでいるところから、高野と島崎の関係が始まる。

デッドライン
初登場:第二章第一編？
2015年に入り突然設立された組織。
その割には創立者、目的は不明(曰く、議会が隠しているとのこと)
メイが追っている謎の一つ。
理由の一つに「次期ジェノサイド候補(=最強の組織となり得る)」がある為。
ジェノサイドの鍵、と呼ばれる最も近しい少女が何故か存在する。

ルラ＝アルバス
年齢:35
初登場:第二章第一編
アメリカの深部組織『エシュロン』のメンバー。
中東地域出身の、褐色肌にヒジャブという格好。2歳の頃家族と共にアメリカへと亡命した。
神保町で書店(黒薔薇堂書店)を営む傍ら、世界中のあらゆる情報を集めてはそれの売り買いをしている。
深部組織ゼロットがアラビアで不穏な動きを見せている事と彼らに友人が加担していると高野に伝え、共に行動するよう求めた張本人。
彼女とのきっかけで高野洋平はかつてない戦いへと身を投じることとなる。

イクナートン
年齢:36
初登場:第二章第二編
ルラ＝アルバスと共に行動しているエシュロンのメンバー。
サウジアラビアの空港にて高野らを迎えにやって来た。その時の符丁に高野本人が気付かないほど彼は動揺していた。
家族はエジプト出身だが本人はアメリカ育ち。名前はルラ＝アルバス共にコードネームで呼ばれている。
日本語は高野らの前では難なく話せる。
外見は金髪で翠眼。棘を含んだ表現を多様する事から高野からのイメージはあまり良くなく、反発を幾度も受けている。

横谷よこや絶影ぜつえい
年齢:23
初登場:第二章第二編
高野の回想の中で登場。
物語開始以前の2012年Aランク組織白隠のリーダー。
当時高校3年だったジェノサイドの元へ宣戦布告とも取れる言動を行い、また更に高野を真の力に目覚めさせた張本人。
どういう訳か、この世界においては一切の使用が不可能なはずの伝説のポケモン、ゼクロムを操って現れる。
組織間抗争の後に死亡。

榎えのき帯刀たてわき
年齢:18
初登場:第二章第二編
高野の回想の中で登場。
高野洋平が高校1年の頃(つまり2010年)にクラスが同じだったということとポケモンが好きと言う理由で意気投合。
後に深部組織ジェノサイドの構成員となり高野と常に行動をする。
クラスメイトの塚場と戦った際や当時のAランク組織と戦った時など苦楽を共にした盟友とも言える仲間だったが白隠のリーダー横谷に殺害される。

松井まつい紅華こうか
年齢:18
初登場:第二章第二編
高野の回想にて登場。
榎と同じく、2010年にクラスが一緒だった、ポケモンが好きという理由で高野洋平と仲良くなり後に深部組織ジェノサイドに入団。3年間苦楽を共にし、盟友とも言える仲だったが榎と一緒に居た時に白隠のボス横谷に殺害される。榎とは恋人同士だった。

ユダ
年齢:18
初登場:第二章第二編
キーシュの会話内にて初登場。
ちゃんとした登場としてはウバールの遺跡における戦闘にて。
外見は、銀色の髪をした、目の下の隈に黒のペイントを施した不気味さを放つ青年と表現されている。
どういう訳か、命令を必要としないゲッコウガを使用し、更にあらゆるメディアにおいて未だ発表されていない"サトシゲッコウガ"に変身出来る個体である。

サトシゲッコウガは時系列においては約2ヶ月後にアニメで初めて存在の言及が成されている。
また、ゲームにおいては約1年後に世代を越えて『サンムーン』で初登場。
しかし、ゲームの個体が相手のポケモンを倒した後に姿を変えるのに対し、彼のゲッコウガはその動作を必要としなかった事から、全くの別個体と思われる。