二次創作小説(新・総合)

AfterBreakTime① 『本部の日常』 ( No.16 )
日時: 2020/01/28 21:46
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 393aRbky)

どうも、天の声でございますー。お久しぶりの方はお久しぶりです!
最後に筆を下ろしてから約4年。色々と波乱が続いた中での逃走中復帰…。
他の筆者様とは一味違うので少しとっつきにくいとは思いますが、どうか長い目でお見守りくださいませ…。
さて、ゲームも始まりましたがまずはここで一服。
今回は逃走中を支える『運営本部』の日常を覗いてみましょうか。


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~運営本部 メインサーバ~




チョロ松「あ、サクヤさん!お疲れ様です。OPゲーム、無事終わったみたいですね!」

サクヤ「およ、お疲れ様ですチョロ松くん。というか、私に敬語を使う必要はないと言ったはずですが」

チョロ松「いやいやいやもう少し立場をわきまえてくださいよアンタ?!仮にも僕達の雇い主でこの『逃走中』のGMなんだから!!」

サクヤ「あまり堅苦しいのは苦手なんですよねえ」

罪木「チョロ松さんは相変わらずですねぇ…」



こちらは運営本部、メインサーバルーム。丁度OPゲームが終わったところにチョロ松がやって来たようです。
サーバルームにはモニターを見ているGMサクヤ、そしてけが人が出た時に備えて罪木さんがいます。
え?灯焔氏の逃走中なんだからこの人物も灯焔氏だろうって?
彼女は筆者である灯焔氏とニアリーイコールの存在、そう思ってください。
チョロ松が『僕達の雇い主』と言っていましたが、そうです。彼らはここではニートを脱却しているのです。
逃走中の開催には毎回多大な人員が必要ですし、借りられる手ならば借りたいですからね。

そして、彼らを雇った理由は『もう1つ』。この世界の成り立ち、そして守っている存在について。
それの解読を進めるのに役立つと思ったからなのです。
罪木さんがチョロ松の敬語に一言漏らしていると、またメインサーバルームに入ってくる足音が聞こえてきました。



MZD「ちはす、お疲れさん!久々のOPゲームのMCだったからちょっと緊張しちゃった」

ヴィル「立場的にあまり表に立つような存在ではないのだがな…。この世界であればあまり問題にはならんだろうが」

MZD「えーっ。ヴィルの美人っぷりが全国に流れたんだから良くね?オレは良かったと思ってるけどー」

ヴィル「それはお前だけだ!もう少し現実を見ろ、元暗殺者がテレビに積極的に出るか!」

サクヤ「えむぜさん。ヴィルさん。それにカラ松くんもお疲れ様です」

カラ松「お疲れ様だサクヤ!おっ、チョロ松も来てたのか」

チョロ松「うん。丁度調べ物が終わったから報告をしにね。カラ松も?」

カラ松「まあ、そんなところだ」



やって来たのはポップンの神MZD、元暗殺者貴族ヴィルヘルム、そして松野家の次男カラ松。
前者2人についてはOPゲームで大暴れしてくれましたよね。
カラ松もチョロ松同様『雇われた』松の1人であり、サクヤを補佐している1人です。
彼は就職して自覚が出来たのか、今まで使っていた『カラ松語』をなんと、使わなくなりました。



サクヤ「さて。先程チョロ松くんが『報告』と言っていましたので聞きましょう。キミ達の世界が融合した後、動きはありましたか?」

チョロ松「うん。レーダーで数週間分の記録を追ってみたんだけど、特に動きはなかったよ。
     新たに現れた生体反応も特にないね。新しく世界が『混ぜられた』ってことはないって考えてもいいと思うよ」
     
MZD「今のところは平和続きってところだなぁ。ま、いつどー崩れるか読めないから先読んで考えないといけないけど」

サクヤ「なるほど…。ありがとうございます。四神の方も特に動きはなさそうですね」

ヴィル「そうだな。特に力の強い者の気配の察知もない。『青龍』以外は眠っていると考えていいのか?」

カラ松「案外どこかに隠れていたりするのかな」

MZD「いんや、それは無いと思う。あったら既にオレ等の誰かが察知してるって」



『世界の融合』が何か、皆さんに説明しておかねばなりませんね。
この逃走中が行われている『コネクトワールド』は、元々様々なゲームやアニメのキャラが過ごしている別々の世界として存在していました。
しかし、この世界では長い年月をかけて世界が『融合』を繰り返しています。今話している面子も、元々は別々の世界に存在していた人物達なのです。
そんな世界同士が融合を繰り返した成れの果ての世界、それが『コネクトワールド』。別名『終末の世界』と呼ばれています。
調査グループの結果によると、現在も別次元に残っている世界を少しずつ融合し、言葉通り『終末』へと向かっています。
最近はその加速も落ち着いており、こうして世間話をするまで安定しているという訳です。

で、もう一つ。サクヤの話で出てきた『四神』ですね。
『四神』はこのコネクトワールドを守護する神様の総称です。サクヤもそのうちの1人で、『青龍』と呼ばれる存在です。今は人型ですが、本来は大きな青い龍の姿なんです。
四神は他に『朱雀』『白虎』『玄武』が存在していて、現在もどこかで眠りに付き、世界を守護していると言われていますね。



罪木「…あのぉ、お聞きしたいことがあるんですけどぉ…」

サクヤ「はい」

罪木「サクヤさんにはある程度『どこにいるか』ってのは分からないんですかぁ?同じ『四神』同士ですよねぇ?」

サクヤ「残念ながら眠りについている状態では私でも察知が不可能なのです。
    そもそも、えむぜさんが『察知ができない』と言っている時点で無理です」
    
チョロ松「どういうこと?」

MZD「サクヤもオレもひとくくりに『神』って呼ばれてるけど、神様にもカーストみたいなのが存在するんだよ。
  オレはサクヤやソティスより一回り上の神として地位を与えられてるから、オレに出来ないことは下の地位の神にも出来ないんだな。
  神様も全知全能じゃないからね」
  
カラ松「そ、そうだったのか…。初めて聞いた」

ヴィル「ちなみに魔族にも同じようなカーストがある。神々のそれよりも厳しいものがな」

罪木「人間で本当に良かったとこれほど思ったことはありませぇん…」



神々カースト上位のMZDにも無理ならば察知は無理なのでしょうね…。今は目覚めるのを待つしかなさそうです。
そして、魔族にもそんなカーストがあるのは知りませんでした。口ぶりからしてヴィルヘルムはかなり上の方の位置っぽそうですが。



サクヤ「…まぁ、カラ松くんが私の旦那さんになってくれるというのなら本気を出せるかもしれませんが…」(赤面)

チョロ松「どさくさに紛れて何言ってんだこのバ神がぁ!!!」

カラ松「えっ で、でもぉ…。お、オレで良ければ力を貸すぞ!」(オロオロ)

チョロ松「お前もオロオロすんなクソ松!!!」

MZD「カラ松が旦那になってもサクヤの神パワーアップしねーぞー。戻ってこーい」

ヴィル「はぁ…」(呆)

罪木「あわわわ…」




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愛の力でもカーストが覆せるわけじゃありませんからねぇ…。
この逃走中の合間に何かが分かればいいんですが。それは、また次回覗いてみるとしましょう。