二次創作小説(新・総合)

ATF① 『政府特務機関、叢雲』 ( No.9 )
日時: 2020/02/25 22:09
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 5VUvCs/q)

皆様!お久しゅうございま…せんか、天の声ですよー。
さて、今回も張り切って逃走中#CR02始めていきたいところですが、その前に運営本部の様子を見てみましょう。

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~運営本部 メインサーバ~



サクヤ「…なるほど。北国で眠っていると思ったらニアに起こされていたのですね」

アカギ「ああ。急に…こんなことになって、悪い」

アクラル「いやいやお前が気にすることじゃねぇし!元々お前見つけて起こしたらこっちで面倒見なきゃな、とはサクヤ達と話してたからよ」

バンワド「前回の逃走中を見て、本部で捜索していた一部の人達が見つかったのはいいことですよね!四神の皆さんも無事見つかりましたし…」

サクヤ「はい。誰かが欠けることもなく、無事全員が揃ったのは奇跡だと思っております」



前回渋谷にてニアに回収された四神『白虎』であるアカギ。
その後、アシッドとニアは仕事の為会社へと戻っていきました。今回は中継にて観戦を行う予定とのこと。
アカギは元々話し合っていたのもあり、運営本部で一緒に逃走中の運営を補佐していくことになりました。



サクヤ「…さて、逃走中#CR02もそろそろ始まりますね。OPゲームのスタンバイは大丈夫ですか?」

MZD「それについてはもうバッチリだぜ!今回のMCはマルスとエイリークが務めてくれるってよ」

ヴィル「既に逃走者も集まっている。お前の合図でいつでも始められるぞ」

サクヤ「ありがとうございます。それでは早速OPゲームの開始の合図を―――」



この逃走中#CRも名誉ある2回目。1回目以上に張り切って参りませんといけませんね。
気合も十分、サクヤがOPゲームの開催を宣言しようとしたその時……メインサーバのモニターに中継が繋がりました。



マルク「サクヤ、中継なのサ」

サクヤ「繋いでください。2箇所から来ているようですね…。場所は―――『ネクストコーポレーション』と……『国会議事堂』?」



マルクが中継を繋ぐと、一方のモニターにはアシッドとニアが。
そして、もう一方のモニターには『緑色の髪の、白衣を来た男性』が映っていました。



アシッド『―――サクヤ、聞こえているかね?私だ、アシッドだよ。OPゲーム開始前という急な時間に通信を繋げてしまってすまないね』

サクヤ「手短にお願いします。アシッドさん、要件はなんでしょうか。それに…この方は?」

アシッド『紹介しなければならないね。彼は、君が気にしていた『混ざった世界』の住人のようなのだ。今回サクヤ、君と連絡を取りたいとこちらに報告があってね。私も君に話さなくてはならない事項があった故、こうして同時に中継を繋ぐことになったのだよ。
     ―――『キリノ』、自己紹介をお願いできるかい?』
     


アシッド、どうやらサクヤに用があった為中継を繋いだとのこと。
彼女が呆気に取られていると、『キリノ』と呼ばれた男性が話し始めました。



キリノ『すみません、業務の途中で中継を繋いでしまって…。僕は『桐野礼文』。政府特務機関の『ムラクモ』総長を務めています。よろしくお願いします』

アクラル「ムラクモ…?」

サクヤ「『魔物や竜退治のプロフェッショナル』と言われる、政府お抱えの戦闘機関です。…ということは、混ぜられた世界の内1つは『2021年の日本』がある世界ということになりますね」

リピカ「…あっ!前に本で読んだことがあるのさ!『2020年に竜が突如世界中に襲来して、それを退けた』っていう世界!…あれ?でも総長は『ナツメ』という女性の方だったはずでは…?」

サクヤ「それは2020年の話です。彼らにも色々ありまして、2021ではキリノさんが総長を務めておられる、ということなのですよ。…それで、私達に何の用なんです?」

キリノ『僕達も『この世界』のことを右も左も把握できてなくてね。恐らく一番調査が進んでて、かつ情報を持っていそうな君達を頼りたかったんだ。そこで、『運営本部に人員を派遣する』という我々ムラクモからの要請を受け入れてほしいんです』

ジョマンダ「人員の派遣…」

ベレス「ムラクモからの人員を運営本部で面倒を見てほしい、ということ?」

キリノ『実はそうなんだ。こちらで何をすべきかもこれで把握しやすくなるし、互いの情報を連携し合える、という意味では良い提案だと思うんだけど…。どうかな?』

アクラル「だけどなー。その『派遣する』奴ら、まだ来てねえんだけど」

キリノ『あ、あれ?僕が中継を繋いでる間に来るって連絡がさっきあったはずなんだけど…』

MZD「いきなり連携取れてないじゃん…」



どうやら想定外のことのようで、画面の中のキリノがあたふたしています。
そんな様子を見て不安に思う一行でしたが、その時です。メインサーバの後ろで扉が開く音がしました。
振り向いてみると―――随分と派手な色をした3人組が、そこに立っていたのです。





???『えっとォ?逃走中の『運営本部』って、ココで良かったりしますゥ?』

キリノ『ああ!やっと着いたんですね!全く、心配させて…』

???『すまない。ノアの不幸に私達も巻き込まれてしまって…。魔物に追いかけられながら迂回ルートを辿っていたら到着が遅れてしまったんだ』

ノア『なっ!キョウカ、元はと言えばお前が魔物を追いかけて森に入ったから…!』

???『今喧嘩すンのはヤメロ。一応総長サンの御前なンでねェ?』

チョロ松「(上条○麻…)」

カラ松「(一○通行…)」

サクヤ「えーっと、彼らが『本部で預かってほしい』方々ですか?」



入って来たのは、エメラルド色のパーカーを目深にかぶった細身の青年。セーラー服に刀を持った姫カットの少女。そして、エルフ耳と褐色の肌が特徴的な青年の3人組でした。
キリノと親しげに話していることから、彼の関係者であることは明らかです。



キリノ『御明察。彼らが、我がムラクモのS級戦闘班『13班』です。紹介しますね。

    翡翠色のパーカーを着ているのが『サイキック』である『篠宮琥珀』。
    セーラー服を着ている少女が『サムライ』である『久住鏡華』。
    そして、褐色肌の青年が『デストロイヤー』である『ノア』。
    
    全員、竜退治のプロだしうちのメイン機動班だから、役に立たないってことは絶対にないと思います。どうか受け入れていただけませんか?』
    
アクラル「なるほどねぇ。13班っていえば、あの『伝説のムラクモ戦闘班』と言われてたくらいにはつえー組織だ。預かってもなんら問題ねぇとは思うけど」

サクヤ「むしろ…13班を直接送り込んでくるなんてどんな神経をしているのか、と疑いたいところなんですが…。分かりました。この3名はこちらで面倒を見ましょう」

キリノ『ありがとうございます。今は時間も惜しいので、自己紹介は後でにしてくれるかな、13班?』

キョウカ「分かった。本部の内部についてもこの中継が終わったら聞くよ」

キリノ『そうしてくれると助かります。―――僕からの要件は以上です』



キリノが話し終わったと同時に、アシッドが自分もと言葉を続けます。



アシッド『私からの要件もそれに似たものでね。今回、うちの会社から見学させたい社員を2名程派遣したから、彼らの案内を頼みたいのだよ』

MZD「ふーん。で、どんなヤツなの?」

アシッド『名前をそれぞれ『ハスノ』と『ヘリオス』という。どちらも優秀な社員だから、どうか仲良くしてくれると嬉しいな。そろそろくるはずなんだが―――と、来たようだね』

ヘリオ『すみません!『運営本部』というのはここで合ってますか?』



アシッドも『見学させたい人物』が2人程いるとのことで、彼らの見学の許可を取りに来たようです。
彼らの紹介を終えたと同時に、メインサーバに入ってくる影が2つ。片方はオレンジ色の肩まで伸びている髪を垂らしている男性、もう一人は栗色の髪の毛をサイドで結っている女性のようです。



ヘリオ「先程社長のアシッドから紹介がありました、『ヘリオス』と言います。今日は社長の命でこの逃走中の見学に参りました。気軽に『ヘリオ』と呼んでいただけると嬉しいです」

ハスノ「同じく『ハスノ』といいます~。本部の近くにカフェをオープンすることになったんですけど、そしたら社長が『せっかくだから運営本部の皆さんに挨拶して来い』とおっしゃられましたので~。皆さんと知り合ういい機会ですし、ヘリオさんにくっついてくる形で来ちゃいました~」

アカギ「右も、神だし…左は、邪神…」

サクヤ「…アシッドさんは神様しか雇わないんでしょうかね」

MZD「神様しか雇わない会社ってどんな会社だよ」

ヘリオ「ただの商業会社です」

ヴィル「真面目に答えんでいい」



あからさまな神様オーラと邪神オーラ。アシッドが笑顔を崩さないので図星のようですね。
彼らの自己紹介が終わって安心したのか、彼はそのまま会話を続けました。



アシッド『これから2人―――特にハスノとは会う機会が多いと思うからね。是非仲良くしてやってほしい』

サクヤ「分かりました。…新しくオープンしたカフェ、というのも気になりますしね」

リピカ「オムライスっ!オムライスはあるのさ?!」

ハスノ「メニューの案の参考にさせていただきますね~♪」

チョロ松「ないんかい!」



のんびりとした口調で答えるハスノに思わず突っ込むチョロ松。
彼女はそんな彼の顔をまじまじと見て…『あ~!』と思い出したように言いました。



ハスノ「もしかして、一松さんとトド松さんのご兄弟の方ですか~?」

カラ松「弟を知っているのか?!」

チョロ松「…そういえば。さっきあいつらから『就職決まった』って電話来たけど…まさか…」

ハスノ「そうだったんですね~!会えて嬉しいです~!一松さんとトド松さん、うちのカフェのオープンスタッフとして採用したんですよ~!一松さんは動物にお詳しいし、トド松さんはカフェ慣れしていると言いますか~。どちらも即採用レベルの能力だったので雇ったんです~!」

十四松「すっげー!!!一松にーさんとトド松、しゅうしょくだー!」

カラ松「トド松はともかく一松が就職とはな…。世の中何が起こるか分からんなぁ」

MZD「何が起こるか分からないのが人生なんじゃん?これは就職祝いアイツらにちゃんと送らないとな~」

チョロ松「そこまでしてもらわなくても大丈夫だから…。えっと、あいつら迷惑かけるかもしれないけど…どうかよろしくお願いします」

ハスノ「はい~!よろしくお願いされますね~」



どうやら保留組の知らないところで一松とトド松が無事就職を果たしていた模様。良かったですね。
アシッドもその様子を見て嬉しそうな表情を浮かべました。



アシッド『それでは、今回も楽しい逃走中を期待しているよ。また終了時に連絡をしよう』

キリノ『突然押しかけてすみませんでした。13班のこと、よろしくお願いします。それでは!』

サクヤ「わざわざありがとうございました。こちらも何か分かり次第ご連絡いたしますね」



ぷつり。代表3人が挨拶を済ませたところで中継が途切れました。



アカギ「…急だった」

アクラル「ま、戦力が増えたって解釈してあげようや」

コハク「そう思ってくれンなら、俺らもそれ相応の働きをさせてもらいますかねェ」

サクヤ「ともかく、3人ともこれからよろしくお願いしますね」

ノア「おう!よろしくな!こう見えて俺、13班の炊き出し担当だから料理は大得意なんだよ!」

チョロ松「それじゃあ僕達もそろそろ行ってくるね」

十四松「ぼく達にそしつあるといいねにーさん!」

カラ松「あるといいなぁ!」

チョロ松「いやいや遠足に行くんじゃないんだからそんな気楽に構えないで?!」





頼もしい3人が運営本部に増え、遂に次回からOPゲームスタート!
そして今回…ミニドラマはありませんが、保留組が戦う術を身に付ける為に奮闘します!