二次創作小説(新・総合)

Re: 嫁でクロスカプ&クロスコンビSS集 ( No.101 )
日時: 2019/12/23 21:40
名前: 琴葉姫 (ID: S1UvsRxs)

アーサー「Q:今まで何してた?(マジキチスマイル)」

私「A:ヒプマイとサンシャインサカエさんのコラボで名古屋行ってたりガラル地方のチャンピオンになってたり里で玉集めしてたりヒロアカの映画観に行ってたりTwitterでクロスカプネタや二次創作うちよそしてて小説書く気が全くなかったですすみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!(土下座)」



私「ということで(?)桜さんとのコラボ、完結したんでカキコで投稿し始めます(!?)今日前編、明日中編、明後日後編投稿します(!?!?!?)」

アーサー「あのさぁ………」

そういうことなので(クズ)書き込みはお待ちください。



cantabile「コラボコンサート!?」

星華(王ドラ)「ええ」

チェリーワールドという世界に存在する芸能事務所、ピアニッシモの社長室。
ピアニッシモで最も人気があると言われているcantabileのメンバーであるゼオ・ウィグルゥ、ププル、クルミ(その正体は、ゼオの魔法で女体化したクルーク)の3人が次の仕事の報告を受けていた。
社長の星華(その正体はゼオの魔法で女体化し緑色のロングヘアのウィッグを被ったドラえもんズの王ドラ)が説明する。

星華(王ドラ)「貴方達、琴葉姫さんのことをご存知ですか?」

ププル「ことはひめ?」

クルミ(クルーク)「って確か…過去に桜とコラボしたことがある作者さんだっけ?」

星華(王ドラ)「ええ、その琴葉姫さんの世界のアイドルの方々と、共演の話を持ち掛けられまして…近いうち、そのアイドルの方々の曲を貴方達に演奏してもらって彼女達が歌って踊るという企画を立ち上げてコンサートを開くこととなったんです」

ゼオ「琴葉姫さんの世界のアイドルか…俺は知らないけど、そういうことならいいぞ。俺は引き受ける」

ププル「ボクも!彼女達ってことは、女の子のグループなんだよね?楽しみだなぁ」

クルミ(クルーク)「ボクもいいよ。cantabileの名を琴葉姫さんの世界にも轟かせることが出来るしね!」

3人は快く了承し、今からコラボをワクワクしながら話に花を咲かせる。
それを星華(王ドラ)が「ごほん!」と咳払いをして黙らせると、再度詳細を説明する。

星華(王ドラ)「それと、今回のコラボコンサートに伴い、コンサート限定楽曲を演奏し歌うことになりました」

クルミ(クルーク)「えっ待って!?それってボクが考え…」

星華(王ドラ)「いえ、すでに用意してもらってます(きっぱり)」

クルミ(クルーク)「ズゴー!」

キリッとした表情で答える星華(王ドラ)にずっこけるクルミ(クルーク)。
それはそうだ。クルミ(クルーク)の作曲は作曲は才能中の才能と言われるほどの腕前で数多くの人達から作曲の依頼を受けている程だ。
クルミ(クルーク)に曲を作ってもらった方が何か都合は良いと思うが…とゼオもププルも思っていた。
しかし、星華(王ドラ)が「何も言わずにこれを見てください」と、机に置いてあった紙…譜面を3人に渡した。

ゼオ「…!これ…!」

ププル「すごい…!盛り上がる曲調で、歌詞も特別感を出しながら希望に満ち溢れた言葉がたくさん…!」

クルミ(クルーク)「センスの塊だ…!これは琴葉姫さんの世界の人が!?」

渡された譜面…今回のコラボコンサートで使用する楽曲のものだ。それを見た3人は衝撃を受けた。
天才音楽家グループの3人が舌を巻くほどに歌詞は素晴らしく、曲調も五線譜に並べられた音符の位置でわかる。
キラキラとした、今回のコラボを祝福するかのような素晴らしい曲だった。
その曲を書いた者は誰かとクルミ(クルーク)が星華(王ドラ)に問う。

星華(王ドラ)「いえ、その曲は今回のコラボコンサートのスポンサーを務める音楽会社の作曲家が作ったものです。名前は…荒本憲人あらもとけんと
さん、でしたっけ」

ゼオ「知らないな(きっぱり)」

ププル「はっきり言うねゼオ(汗)でも、こんな曲を作れるなんてすごいよ!僕も会ってみたいなぁ…」

クルミ(クルーク)「確かに、この曲は僕には作れない曲だな…この曲でコンサートに出られるなら…まぁ、いいけど」

星華(王ドラ)「では、貴方達のやるべきことは一つです。

コラボコンサートに向けて、コラボ相手の事務所「765プロダクション」のアイドルの曲を猛練習!3日後にはそのコラボ相手のアイドル達と合同練習です!」

cantabile「はいっ!」


○●○●○

夢交界、時の政府の所有する施設の一室。
一人の政府の役員と、審神者名「影井」、「丸谷」、そして刀剣男士「山姥切長義(姫マル)」が重い空気の中対峙している。

政府役員「お忙しい中赴いていただき、誠に感謝いたします」

影井(ゼクシオン)「ええ。それで、今回僕達を呼び出した理由は?」

単刀直入に影井が政府役員と長義(姫マル)に自分達が赴いた理由を訊ねる。
それを聞いた役員と長義は目配せをした後、頷いて何枚かの資料をテーブルに開示した。

政府役員「こちらは、次に時間遡行軍が現れるであろう場所と、そこで行われるイベントの情報です」

それを聞いた瞬間、部屋の空気が更に張り詰めたものになった。
ピリピリとしていて、事情を知らない者が入って来たらすぐに慌てて出ていきそうな雰囲気だ。

長義(姫マル)「時間遡行軍が現れるであろう場所と日に、我らが創造主と、彼女と親しい世界の管理者が親睦を深めるために歌の披露宴のようなものを開催されることがわかった。時間遡行軍の目的は創造主に関することかは分からない。しかし、コンサートにはおよそ5万人の参加者が訪れる上別の世界の管理者まで巻き込むことは絶対似合ってはならない」

政府役員「そこで、創造主様と関わりのある貴方達に、この日襲撃してくる時間遡行軍の殲滅をお願いしたいのです。バックアップは我々と創造主様で行います。何卒、ご検討を」

影井(ゼクシオン)「僕は構いません。仕事なので」

丸谷(マールーシャ)「私も異論はない。それが仕事だからな。それに、私達の親しい者も訪れて被害に遭うかもしれない。それだけは避けなくては」

政府役員「感謝します。では、部隊編成と作戦を練りましょう。まずは…」

話が進んでいく中、長義(姫マル)はあることを考えていた。

長義(姫マル)「(我れらが創造主の世界で、歌を職業にしている者…いや、考えすぎだな。何を考えているんだ俺は)」

○●○●○



星華(王ドラ)「貴方達、相手は琴葉姫さんの世界の人達なんですから、絶対に粗相のないようにしてくださいね」

cantabile「はーい!」

城戸(キッド)「本当に大丈夫かな…?(汗)特にゼオ君…」

ゼオ「(ムッ)なんだよその言い方。俺がいつも問題起こしてるみたいに…」

目取(ドラメッド)「(いや、実際そうであーるよ…(汗))」

城戸(その正体は黒髪のウィッグを被っているドラえもんズのキッド)の運転する車で、cantabileと星華(王ドラ)、スケジュールを主に担当しているcantabileとLAVA:Lのマネージャーである目取(その正体は黒のメッシュが入った青髪のウィッグを被っているドラえもんズのドラメッド)は今回のコラボ相手である765プロダクションメンバーの待つ今回合同練習をするスタジオへ向かっていた。

ププル「765プロ…だっけ、あの子達の曲の「Flyers!!!」聴いたけど、今回のコラボの曲と負けず劣らずいい曲だったね!」

クルミ(クルーク)「セカンドアニバーサリーの曲だっけ。「ペンライトの光は勇気」って歌詞にある通り、ファンの声援を受けて高みへと羽ばたくアイドル達の力強いテーマソングだよね!」

ゼオ「まぁ悪くはないな。歌ってるアイドル達の歌声は中にはまだまだのヤツもいるが」

目取(ドラメッド)「それ絶対、先方の方々に言っちゃだめだよ!?」

城戸(キッド)「おっ、ついたぞ。ここか」

各々が765プロアイドルや楽曲の事で盛り上がっていると、スタジオに着いたようだ。
駐車場に車を止めスタジオ内に入ると、すでにコラボ相手…765プロのアイドルと、その付き人…マネージャーのような人がこちらに来て名刺を差し出し挨拶をしてきた。

中野(姫プラ)「初めまして。今回はコラボコンサートをの依頼をお引き受けいただきありがとうございます。僕は765プロダクション「39プロジェクト」プロデューサーの中野重治なかのしげはると言います」

クルミ(クルーク)「(中野重治…?どっかで聞いたような…?)」

星華(王ドラ)「こちらこそ、お誘いありがとうございます。芸能プロダクション「ピアニッシモ」の社長、大湾星華と申します。こちらが…」

クルミ(クルーク)「かっ、cantabileのリーダークルミです!よろしくお願いします!」

ププル「cantabileのププルです!よろしくお願いします!」

ゼオ「ゼオ・ウィグルゥ。よろしく」

クルミ(クルーク)「敬語使おうよ!?」

ゼオ「えー」

ププル「えーじゃないよ!(汗)」

城戸(キッド)「す、すみません、ゼオ君は言葉足らずで…(汗)あ、送迎担当の城戸潤平です!」

目取(ドラメッド)「申し訳ありません…(汗)スケジュール管理担当の目取千之助です」

中野(姫プラ)「え?あ、いえ、そちらの方が先輩ですし…では、うちのアイドルを紹介しますね」

中野(姫プラ)の後ろにいた5人の少女…一人少女と呼ぶには大人だが…が並んでcantabile達に自己紹介する。

百合子「は、初めましてっ!七尾百合子ななおゆりこと言います!あのcantabileさん達と一緒にコンサートが出来て嬉しいです!せ、精一杯頑張るので、よろしくお願いしますっ!」

麗花「初めまして!北上麗花きたかみれいかって言います♪こーんな可愛い3人と一緒にお仕事できるなんて嬉しいです♪一緒に頑張りましょー♪」

エミリー「お、お初にお目にかかります。私はエミリー・スチュアートと申します。お三方のような素晴らしい大和撫子の方々とご一緒に歌って踊れることをとても嬉しく思います。精進してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます…!」

昴「な、永吉昴ながよしすばる!…です!よ、よろしくお願いします!」

瑞希「真壁瑞希まかべみずきと言います。他の事務所のアイドルと一緒に練習やコンサートに出るのは初めてなので至らないところがあるかもしれませんが、どうぞ、よろしくお願いします」

青髪で三つ編みのcantabileに対して興奮気味な少女七尾百合子、紺色の髪を変わった形でおさげにしているマイペースそうな女性北上麗花、外国人であろうにとても流暢な日本語で礼儀正しく挨拶する少女エミリー・スチュアート、ボーイッシュな緑のショートヘアーの少女永吉昴、薄紫の短いふわふわ髪の終始無表情で口調も淡々としている少女真壁瑞希。
今回のコラボコンサートでcantabileと共演する765プロのアイドルは、この5人のようだ。すでに練習着に着替えている。

星華(王ドラ)「ではレッスン室で打ち合わせの説明をしますね。ついて来てください」

cantabile&765プロメンバー「はいっ!」



書き込みまだ

Re: 嫁でクロスカプ&クロスコンビSS集 ( No.102 )
日時: 2019/12/23 22:33
名前: 琴葉姫 (ID: S1UvsRxs)

レッスン室。アイドル達は座って星華(王ドラ)と中野(姫プラ)の説明に耳を傾ける。

星華(王ドラ)「今日は午前中、765プロの皆さんの今回コンサートで披露する楽曲二つのダンスの振り付け、cantabileは別室で同じくコンサートで披露する楽曲二つの演奏を中心に練習を行います。午後は昼食を取った後cantabileと765プロメンバーで合わせをします」

中野(姫プラ)「体調管理と水分補給は忘れずにお願いします。午前の練習は765プロメンバーは僕が、cantabileのお三方は大湾さんが付き添います。質問は?」

ゼオが手を上げた。中野(姫プラ)がゼオの名前を呼ぶとゼオが真顔で…



ゼオ「昼飯のおかずはなんなんだ?それと量はどれくらい…」

クルミ(クルーク)&ププル「ゼオーーーッ!!!?」

星華(王ドラ)「貴方のだけいつも通りの奴ですから安心しなさい(汗)」

ゼオ「ならいい」

中野(姫プラ)「え、えーと…他には?」

他は特に何もないようなので、cantabileは別室に移動した。
レッスン室に残った765プロメンバーの反応は様々だ。

中野(姫プラ)「ゼオ・ウィグルゥさん、結構破天荒な人だって聞いてたけど、本当なんだな…大丈夫かな」

昴「でもさー、そんな奴でも滅茶苦茶人気でフルートもすっげー上手いんだろ?絶対凄い奴だって!」

麗花「そうだね昴ちゃん!クルミちゃんとププルちゃんもスッゴク可愛いかったし、レッスンもコンサートも楽しいものになると思うな~♪」

百合子「はわわ…!生のクルミさんを見れた上に一緒にステージに立てるなんて…!どどど、どうしよう…!」

エミリー「百合子さん、わかります…!あれはまさしく、貫禄ある大和撫子…!私もお三方のような御贔屓様を惹きつけ喜ばせるような大和撫子になれるように日々精進していこうと改めて思いました…!」

瑞希「確かに、私達はまだまだ経験が足りませんし、あの3人には学ぶことが沢山あると思います。…頑張れ、瑞希」

中野(姫プラ)「…まぁ、皆がcantabileの皆さんと一緒にコンサートが出来るのは今後いい経験になると思うし、春香達みたいにcantabileさんのような芸能界の先輩達から学ぶことはこれからのアイドル活動の糧になると思う。そのためにも、まずはお客さん達に満足してまたよかったって思えるようなコンサートにしよう!」

765プロメンバー5人「はいっ!」

中野(姫プラ)「じゃあレッスン開始だ!まずは…」

765プロメンバーがダンスレッスンを始める。別室でも、cantabileが各々得意な楽器を演奏し楽曲に慣れていった…。



○●○●○



時刻は18時。
あれから昼食のお弁当を食べ(余談だがゼオの大食いを目の当たりにした麗花以外の765プロメンバーは滅茶苦茶驚いてたし、それを見た麗花が真似しようとしたのを必死に止めた)、午後からはひたすらcantabileの演奏に合わせて765プロメンバーが歌いながら振り付けを覚えていた。
曲が終わると同時に、765プロメンバーは尻もちをつく勢いで床に座り込んだ。

百合子「つっ、疲れたぁ~…!」

ププル「お疲れ様!水あるよ!」

昴「ありがとう~…!」

中野(姫プラ)「昴、敬語」

昴「あっ…!ごめ、じゃないすみません!ありがとうございます!」

ププル「ああいいよ気にしないで。もうずっと踊りっぱなしだから疲れてるでしょ?汗もすごいし…」

麗花「みんな汗すごいね~!私全然舁いてない!」

クルミ(クルーク)「…麗花さんって何者?(汗)」

瑞希「麗花さんは麗花門麗花網麗花目麗花科麗花属麗花種の生き物です」

ゼオ「つまり麗花ということか」

瑞希「そういうことです」

エミリー「え、えーと…も、申し訳ございません。私、まだまだ日本語の勉強が足りませんでした…。お二人の仰っていることを理解できず不甲斐無いです…」

星華(王ドラ)「いや、どう考えてもアレはふざけて言ってるでしょう」

瑞希「はい。冗談です。エミリーさんが必死に理解しようとしてくれて罪悪感が。…失敗したな」

ププル「はははっ…!麗花さんだけじゃなくて瑞希ちゃんも面白いね!」

ププルが笑っている中、麗花はゼオの持っている「スターフルート」に目を付けた。

麗花「あっ!ゼオ君の持ってるフルート、これがスターフルートって奴だよね?吹いていいかな?」

ゼオ「駄目(キッパリ)」

百合子「ちょっ!?れれれれれ麗花さん駄目ですよっ!スターフルートですよ!?フルート界のストラディバリウスですよ!?麗花さんが何かして壊しちゃったりしたら…!」

中野(姫プラ)「うん。麗花、それは流石に駄目だ」

麗花「駄目ですか?私、肺活量は自信があるからフルートも吹けるかなーと思って」

ゼオ「フルートは肺活量だけじゃできないぞ。地道に努力を重ねてスキルを上げないとな」

エミリー「流石ゼオさん。言葉の重みが違いますね」

星華(王ドラ)「(とか言っときながら、ゼオさんは天性の才能の持ち主ですからね…。努力もあってこその実力でもありますが)」

昴「それもそうだけどさ、今回の新曲すっげーいいよな!」

クルミ(クルーク)「あ、それわかる!あんなすごい曲を僕達が演奏して歌って踊るって考えると、今から本番が待ち遠しいよね!」

百合子「そうですよね!この曲のお披露目として私たちが歌うんですから、重大な役割ですけどそれを任せてもらえるって嬉しいですよね!」

ゼオ「確か、曲を作った奴の名前は荒木〇呂彦だったか?」

ププル「いや、それジョ〇ョの作者さんだから(汗)確か───」



ガチャリ
急にレッスン室のドアが開き誰かが入って来た。
全員がドアの方向に目線を向けると…威厳のありそうな初老の男性と、やせ細った茶髪の30代くらいの男性が入って来た。

星華(王ドラ)「貴方は…阿曽野社長?どうしてここに?」

阿曽野と呼ばれた男性「彼がどうしてもと言ってね。自分の作った曲を演奏し歌う子達がどんな者達か直に会いたいと」

やせ細った男性「すみません~急にお邪魔して」

中野(姫プラ)「いえ…荒本さんには素敵な楽曲を提供して頂きましたし、今も荒本さんの話をしていたんですよ」

やせ細った男性「そうだったんですか!嬉しいなぁ」

と、やせ細った男性がcantabileと765プロメンバー…正確には、ゼオを除いた女の子達を鼻の下を伸ばしながら見つめる。
それに不快感を覚えたププルが「この人たちは?」と星華(王ドラ)に訊ねた。
星華(王ドラ)は苦笑いしながら説明する。

星華(王ドラ)「社長室でも言ったでしょう?このお二人は、コラボコンサートのスポンサーを務める音楽会社の社長さんの阿曽野重輔あそのじゅうあうけ社長。そして先程貴方達が話題にしていた今回のコラボ楽曲を制作した荒本憲人(あらもとけんと))さんよ」

cantabile&765プロメンバー「えええええええっ!?」

まさか、あの素晴らしい楽曲を作ったという本人の登場にcantabileも765プロメンバーも驚愕する。
慌てて百合子が荒本に駆け寄り頭を下げる。

百合子「お会いできて光栄です!七尾百合子と言います!あの曲を聴いた時、私すっごい衝撃が走って…!素晴らしい曲を私達に歌わせてくれてありがとうございます!」

荒本「いやいやそんな、こんな可愛い子にそんなこと言ってもらって嬉しいよ…」

百合子「…あの…?」

百合子の顔を覗き込む荒本。それに百合子は冷や汗を舁いて一歩後ずさる。

麗花「あれ?睨めっこですか?だったら私も混ぜてくださ~い♪」

荒本「お?おっひょ~♪」

麗花「はい~?」

荒本が次は麗花の元へ近づき、手を握った。
それに中野(姫プラ)が顔を歪めるが、麗花はきょとんとして荒本を見つめている。
それをいいことに、荒本は麗花に詰め寄る。

荒本「君可愛いね~♪確か北上麗花さんだっけ?こんなお美しい方が俺の作った曲を歌ってくれるなんて嬉しいなぁ~♪」

中野(姫プラ)「あの…!」

麗花「ふふふっ。すごい曲を書いてる人だからどんな人かと思ったんですけど、地味で普通な感じでいいですね♪」

荒本「は?」

麗花の言葉を聞いた途端、人が変わったように麗花を睨みつけて低い声で威圧する。
百合子とエミリーが「ひっ」と小さく悲鳴を上げ泣きそうになっていることなど気にせず、荒本は麗花に

荒本「テメェちょっと可愛いからって調子に乗ってんなよ?楽曲提供取り下げてもいいんだぞ?」

麗花「えー、それは困りますね」

瑞希「すみません、北上さんの「普通」は褒め言葉なので、貶してるわけではありませんよ」

昴「っていうか、お前急に態度変わりすぎだろっ!沸点低すぎるし子供かよ!」

中野(姫プラ)「瑞希、昴っ…!」

荒本「はぁ~?」

荒本が瑞希と昴を一瞥する…と

荒本「ハッ、チェリーなおこちゃまに言われてもねぇ?」

瑞希「…チェリー…」

昴「はあっ!?なんだよそれっ!?」

クルミ(クルーク)「ちょっと貴方…!」

流石に荒本の言動に我慢できなかったクルミ(クルーク)は荒本に一言物申そうと言葉を発したが、その声を聴いてクルミ(クルーク)の方を見た荒本が再び表情と態度が一変してクルミに近づいた。

荒本「君、天才作曲家のクルミちゃんだよね?同じ天才作曲家同士として会えてうれしいな。良かったらこれから一緒にご飯でもどう?」

クルミ(クルーク)「はっ!?何言って…」

ププル「ちょっと貴方!いい加減に…!」

荒本「あっ君ププルちゃん!?ププルちゃんも中々可愛いね?ご飯、ププルちゃんも一緒でいいよ!」

ププル「あのね…!」

ププルが言い返そうとすると…
ゼオがププルとクルミ(クルーク)を護るように腕を伸ばし、荒本に立ちふさがった。

ププル「ゼオ…?」

ゼオ「…あんたがあの曲を作った作曲家か?」


荒本「あ?ンだよ男には興味ねぇんだけど?」
ゼオ「そんなことはどうでもいい。…あんないい曲を作れる奴だからどんな奴かと思ったが、普通に下衆で予想の斜め下だな。正直がっかりだ」

荒本「ハァァァッ!?調子乗ってんじゃねえぞガキが…」

阿曽野「荒本君」

今まで静観を貫いていた社長の阿曽野が、ようやく荒本の言動を諫める。
それに荒本は大きな舌打ちをして阿曽野の元に戻った。

阿曽野「すまないね。彼は天才作曲家故にこだわりが強い人だから、常人とは違う感性を持っているんだ」

星華(王ドラ)「…だからと言って初対面の女性を餞別して口説いたり気に入らない人に暴言を吐くのは如何なのでしょうか」

阿曽野「それも彼の個性の一つだ。出来る限り受け入れて欲しい」

中野(姫プラ)「しかし…!」

阿曽野「今回のコンサートを円満にしお客様に喜んでいただくのが我々の仕事だ。それに荒元君の楽曲は欠かせない。違うかい?」

中野(姫プラ)「っ…!」

阿曽野「では失礼するよ。コンサートが成功することを願っている。当日は私と荒元君も視察に訪れるつもりだから、よろしく頼む」

そう言って部屋から出ていく阿曽野と、こちらを睨みながら出て行った荒本。
ドアが閉まると、星華(王ドラ)が携帯電話を取り出した。

ゼオ「どこにかけてるんだ?」

星華(王ドラ)「過去に私が配下にした暴力団の組長に…」

クルミ(クルーク)「ダメダメダメダメダメ!!!確かにあいつにムカついたのは事実だけど!!!!!!(汗)」

エミリー「い、今すごい言葉を聞いた気が…!?」

中野(姫プラ)「エミリー、みんな、何も聞いてない。いいね…?(震え声)」

昴「なっっっんだよアイツ!あんなすげー曲作った人があんな奴だなんて!」

百合子「人は見かけによらないって奴かな…?本当は悪い人じゃないのかも…?」

ププル「でもボクはあの人の曲は好きだけどあの人は嫌い!ゼオもしょっちゅう問題起こすけど、あの人と違って性根は腐ってないし!」

ゼオ「俺をあんな奴と一緒にするな(怒)」

その場の殆どが荒本の行動や言動に強く憤る。
が、

麗花「そんなことはないと思うな~。地味で普通だし」

瑞希「そこは変わらないんですか?」

麗花「だって地味で普通でしょ?」

ププル「…まぁ、モブ顔ではある」

麗花「それに、あの人があのすごい曲を作ったことには変わりないもん。きっと、315プロのあの人と同じでツンデレってやつなんだよ!」

昴「麗花…315プロのあの人って、牙崎のことか…?あいつはツンデレではないと思うけど…」

百合子「…でも、牙崎さんもきつい言い方をするけど、あれは実力も備わっての事だし、荒元さんもそういう人なのかもしれないね」

ププル「…そうだね(クルミ(クルーク)を見つめながら)」

クルミ(クルーク)「やめてくれないかな!?ボクはあの人みたいに傲慢じゃないしツンデレでもないからね!?」

ゼオ「(自覚なしか…)」

麗花「ともかく、あんないい曲貰ったんだから、歌わなきゃ損だよ!それに、ファンの人達もあの曲を聴きたいと思う!」

霊歌の言葉に、ハッとした後全員改めて決意する。

ゼオ「…ああ!あいつが驚いて俺達に跪くような演奏と歌を披露しようぜ!」

cantabile&765プロメンバー「おーーーっ!!!」




星華(王ドラ)「…良い感じにやる気を取り戻してくれたみたいですね。麗花さんのおかげです」

中野(姫プラ)「うちの麗花が役に立ったようで何よりです。それにしても…」

星華(王ドラ)「…やはり中野さんも気になりますか?」

中野(姫プラ)「はい…杞憂であればいいんですが」

コンサート本番まで、あと───



To Be Continued…



はたしてコンサート成功するのか!?次回をお楽しみに!
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