二次創作小説(新・総合)
- Re: 嫁でクロスカプ&クロスコンビSS集 ( No.192 )
- 日時: 2020/10/08 21:51
- 名前: 琴葉姫 (ID: Od3Uhdie)
今回の更新は、というより今回の更新もクロスカプです!()
今回は昨日ばかりTwitterでツイートしたアイドルマスターシャイニーカラーズの白瀬咲耶様×あんさんぶるスターズ!!の鳴上嵐ちゃんです!そう!イケメン女子×オネエです!!!(爆散)
安定でアイドルがクロスカプになってます。そして筆者(琴葉姫)はシャニマスもあんスタもそんなに理解しておりません←ここ重要!
全てに置いて地雷に配慮してません。え?それは今までも同じって?うるせえ!!!!!!!!!!!!!!(ドクズ)
大丈夫ですか?読んだ後の苦情は受け付けていませんので、一つでも「駄目だな」と思ったらブラウザバックお願いしますり
それでもいいぜ!問題ない!というお優しい方はお付き合い下さい。
それでは、よろしくお願い致します。
↓ ↓ ↓
王子様な淑女と乙女な騎士の輝く世界
某都の某駅前。
壁に寄り掛かってスマホを確認している人物に、周囲の女の子達は頬を赤く染め見惚れていた。
その人物は艶やかな黒髪を一纏めに結っており、長身かつグラマラスなプロポーションを持つ格好良い女子高生だった。
一目見て誰もが「イケメン女子」と称するであろう彼女は立つだけで様になっており、通りかかる人達は皆彼女を見て頬を染め目線を向けるのだった。
そんな彼女がふ、と目線を上げるとぱぁっと花が咲くような笑みを浮かべた。
「嵐!」
そして手を上げ、誰かの名前を呼ぶ。
名を呼ばれ彼女に駆け寄って来たのは一人の男子高生だった。
金髪の後頭部は刈り上げており、女子高生に劣らない美貌の持ち主だ。
もしかして彼氏かな…?と彼女に見とれていた周囲も、彼を興味深そうに観察していると…。
嵐「もう咲耶ちゃん!こんな観衆の前で名前呼んじゃ駄目でしょ!?なんのためのお忍びデートなのよ!」
咲耶「ははっ。すまない。嵐と二人っきりで出かけられるのが嬉しくて…それにしても、嵐は私との買い物のことをデートだと思ってくれてたのか。嬉しいよ」
嵐「あっ…ちが、その」
咲耶「私も今日のデートを楽しみにしていた。さぁ、お手をどうぞ」
嵐「さっ咲耶ちゃん~~~!?」
男子高生の言葉遣いに驚く周囲。アンタオネエなの!?という疑問が頭に思い浮かぶのも束の間だった。
女子高生の彼女は容姿に違わない王子様のような振る舞いで男子高生に手を差し伸べた。
その行動に男子高生は顔を真っ赤にし目をぐるぐるさせていたが、数秒後大人しく彼女の手を取った。
そんな彼に女子高生はとても嬉しそうに彼の手を引いて駅を後にした。
通りすがりの人達は「…劇でも観てたのかな?」と錯覚してしまうほど二人…女子高生・白瀬咲耶と男子高生・鳴上嵐に見惚れていたのだった。
○●○●○
咲耶「今日はすまないね、嵐。私の個人的な買い物に付き合ってもらって」
嵐「そんなの謝らなくていいわよぉ!咲耶ちゃんに似合うアクセサリー、アタシが選んであげるんだから!期待してて♪」
咲耶「ああ、頼もしいよ。ありがとう、嵐」
サングラスと帽子を身に着けショッピング街に歩みを進める嵐と咲耶。
今日二人が買い物…もとい"デート"をする理由は、咲耶のアクセサリーを購入するためだ。
ご存じの通り咲耶は所属ユニット「L'Antica(アンティーカ)」の一員でクール担当だ。
そのためか身に着けるイヤリングやネックレス、ブレスレットなどもかっこいい系のものが多い。
本人はそれでいいと思っていたのだが、ユニット仲間の月岡恋鐘の「咲耶が可愛かアクセサリー付けてるの見たか~!」という言葉を聞き、"可愛いアクセサリー"を身に着けている自分が見たいのならそれに応えたいと思った。
しかし、咲耶は"可愛い"というものをよく知らない。
それを最近知り合った同じくアイドルであり、NEW DIMENSION(ニューディメンション)という事務所所属の「Knights(ナイツ)」というアイドルユニットに属している嵐に相談したところ、「アタシに任せて!咲耶ちゃんにとりっきり可愛いの見繕ってあげる!」と目を輝かせ、咲耶の手を取りながら名乗り出たのだ。
その申し出を咲耶は快く了承し変装して待ち合わせていたところを合流し今に至る、ということだ。
…二人はデートと言っているが、実際この二人は付き合っていない。いや付き合うのは時間の問題かもしれないが。その場合二人のファンが阿鼻叫喚で涙を流すかもしれないが。それはまた別の話。
そんなこんなで、二人はまず最初に嵐がおすすめだという最近人気のアクセサリーショップに入っていった。
○●○●○
嵐「こんなに買っちゃったわねぇ…咲耶ちゃんに似合うものばっかりだったから、つい…」
咲耶「あ、あの、嵐。このアクセサリー全部嵐が買ってたけど…いいのかい?私だって仕事で稼いでるんだから…」
嵐「良いのよ気にしないで!アタシが好きで咲耶ちゃんに買ったんだから!然程値段も高くないし、お金のことは気にしないで!」
カフェで一息ついている嵐と咲耶。
机の上には二つの紅茶の入ったリッド付きのホットカップと、大量のアクセサリーショップのロゴが印刷された紙袋が置かれていた。
これらは全て、嵐が咲耶に似合うと言って贈りつけたものだ。
めぼしいものを手あたり次第手にとっては咲耶に付けさせ、「可愛い~!」と絶賛してその次には店員に「これください!」と一言で購入しそれを何件ものお店で繰り返していたのだから、これほどの数にもなるものだろう。
咲耶は自分の身に着けるものなのに嵐に払わせてしまって委縮していたが、嵐本人が肌をつやつやさせながら満面の笑みを浮かべているのを見て申し訳なさそうに笑みを浮かべ
咲耶「ありがとう、嵐。全て大切にするよ。他でもない、嵐が私のために選んでくれたものだからね」
嵐「あ~~~ん!咲耶ちゃんそういうところよ~!
咲耶「…?」
その後、ショッピングも一通り終え時刻午後五時半。日も傾いて来ている。
そのまま帰るのかと思っていたが急に嵐がお手洗いに行くとのことで、どこかの建物の壁にもたれかかって待っている咲耶。
だが、その表情はどこか落ち着きがない。
咲耶「(もう秋だからかこの時間は少し暗いな…)」
…咲耶は、暗いところで一人でいることが苦手だ。
彼女の家庭は父子家庭で一人っ子だ。普段はおくびにも出さないが実は非常に寂しがり屋で孤独を嫌う一面を持つ。
当時、父親は夜遅くまで仕事で帰れないながらも、咲耶を心配して電話をかける等して気にかけてくれていたが、それでも一人きりで暗い部屋で誰かを待ち続けるという経験は彼女の心に小さなトラウマとして残ってしまった。
今こうして一人、暗くなっているところで嵐を待っているこの状況に、彼女は焦りのようなものを感じていた。
早く、嵐が帰ってこないかな…。
そう思っていた時だった。
「あの~」
咲耶「?」
一人の男性が声を掛けてきた。
20代前半辺りだろうか。特徴的なところは縮れた髪と無精髭くらいか。
なんだろう、道案内かな。でも嵐が…咲耶の考えてる事などお構いなしに、男は咲耶に近づく。
「きみ、アンティーカの咲耶ちゃんだよね?近くで見ると可愛いねぇ」
咲耶「私のことを知っているんだね。光栄だよ。それで、私に何か…?」
返答する咲耶に対し、男は舌なめずりをして顔を咲耶に近づけた。
思いもよらない行動に咲耶はびっくりして一歩後ずさった。
「こんなところで会えるなんて俺ついてるゥ。ねぇ、よかったら俺の家来ない?すぐ近くなんだ」
咲耶「あ、ああ、すまないが私は今人を待っていて…」
「いいじゃんそんなの!LINEとかで言えばいいじゃん」
咲耶「いや…あの」
「いいから!ほらコッチだからさぁ」
男の手が
咲耶の手首を掴んだ。
咲耶「ッ…!?」
突然の出来事に咲耶は身体が強張ってしまう。
男が強引に手を引っ張って、裏路地に連れ込もうとしている。
咲耶は身体が固まってしまい声が出せなかった。
くらい、こわい。
その二つの言葉だけが、咲耶の頭の中を支配していた。
くらい、こわい。だれか、たすけて
嵐───
ドンッ!
何かを殴る音が聞こえた。
音のした方へ咄嗟に振り向く。男も音に釣られ其方を見やった。
嵐「その子に、何してるのよ…!!」
怒りの形相の嵐が、壁を殴って男を睨んでいた…!
咲耶「あ、あらしっ…!」
咄嗟に出た声は、震えていた。
それを聴認した嵐は歯を噛み締め、ずんずんと歩み男の手から強引に咲耶を引き離した。
その衝動で男は尻もちをついたが、激昂することはなくむしろ「ひっ…!」と情けない悲鳴を上げ嵐を見上げながら震えていた。
嵐「…さっさと去りなさい。今度この子に何かしたら…分かるわよね?」
「ひっひいいいい!!」
男は一目散に逃げていった。
そんなことは知ったこっちゃないと、咲耶を支え心配そうに声を掛けた。
嵐「咲耶ちゃんッ!大丈夫!?ああ大丈夫じゃないわよね!?ごめんなさい、アタシのせいで…!」
声を張り上げて気遣う嵐が咲耶の顔を覗くと…
咲耶「あ、らし…」
生気のない表情で目尻に涙をためていた…。
嵐「ッ…!」
それを見た嵐は、咲耶を抱きしめて出来得る限りの謝罪の言葉を口にする。
「ごめんなさい、アタシのせいだわ」
「アタシが咲耶ちゃんを一人にさせたから、咲耶ちゃんが怖い思いをした」
「許して何て言わないから、謝罪させて」
「大切な女の子を泣かせるなんて、騎士失格だわ」
「ごめんなさい、ごめんなさい」
謝罪と自責の嵐を、咲耶は何も言わずに受け入れていた。
しかし次第に意識が覚醒していき、突如ハッとして嵐から身体を離して訂正する。
咲耶「違う!嵐は悪くない、私が、私がちゃんと彼に抵抗しなかったから!だからそんなに自分を責めないでくれ!」
嵐「何言ってるのよ!悪いのはアタシよ!アタシが…!」
咲耶「嵐」
再度自分を責める嵐の口を人差し指で止め、「この話は、もうやめよう」と言って収める。
…咲耶ちゃんがそう言うなら…と、嵐も謝罪や自責を自重した。
○●○●○
帰りの電車に乗っているが、二人の間には未だ沈黙が続いていた。
気まずそうに俯いて座っていると、嵐が「ねぇ」と咲耶に声を掛けた。
咲耶「うん?なんだい?」
嵐「…これ」
そう言って、一つのジュエリーケースを渡した。
咲耶が不思議そうに中を明けると、ハートを模した鍵型のイヤリングが収まっていた。
咲耶「これは…」
嵐「咲耶ちゃん、お店でこれ見てたでしょ?欲しいのかもって思って…」
咲耶「それでわざわざ、買いに行ってくれたのかい?」
咲耶の言葉に、嵐は落ち込んだ様子で再び俯いた。
嵐「でも、そのせいで咲耶ちゃんに怖い思いをさせたのなら、買いに行かなきゃよかったわ…」
咲耶「そんなことはないよ!」
力強く否定する咲耶に、嵐は呆気にとられた表情で彼女を見つめている。
イヤリングを自分の身身に付け、いつも通りの笑顔で嵐に問う。
咲耶「似合ってる、かな?」
それを見た嵐は頬を赤く染め、目をハートにし、口元を両手で覆った。
嵐「か、可愛い…!咲耶ちゃん、すごく可愛いわ!」
咲耶「嵐がそう言うなら間違いない。…また、今日みたいに二人で出かけたいな」
嵐「もちろん咲耶ちゃんとなら大歓迎よ!今度は絶対怖い目になんて合わせないんだから!!」
咲耶「頼もしいよ。ありがとう、次もよろしくね、"騎士様"」
嵐「こちらこそ、エスコートはお任せください。"お姫様"♪」
あの時の憂いは、今はもうなかった。
嵐も咲耶を283プロの女子寮に送り届け、帰路についた。
○●○●○
~283プロ・事務所内~
結華「あれさくやん、そのイヤリング可愛いね」
ユニットメンバーの三峰結華が事務所にやって来た咲耶にそう言った。
結華に対して咲耶はああ、と前置きして「いいだろう?」とにやりと笑みを浮かべた。
そこへ恋鐘が結華の肩に抱き着くよう手を置いてから「あー!」と声を上げた。
恋鐘「それ、嵐ちゃんからのプレゼントばい!?」
結華「え゛!?嵐ちゃん!?って、どの嵐ちゃん!?誰!?」
咲耶「ふふふ、このイヤリング、とっても気に入っているんだ。恋鐘も可愛いと思うだろう?」
恋鐘「ばりかわいかー!でも、それつけとる咲耶もばりかわいかとよ!」
咲耶「えっ…」
そう言われた咲耶は、小さく口を開いたまま固まった。
数秒後、二人から顔を背けた。そして小さい声量で
咲耶「…わ、私のどこが可愛いんだい」
と言った。
よくよく見ると、頬が赤くなっているのが分かる。
恋鐘「(そういうとこばい~♪)」
結華「(そういうところだよ~♪…それにしても、嵐ちゃん、とは…???)」
今日も283プロは、平和なのであった───。
○●○●○
〜あとがき〜
さくなるは、いいぞ!!!!!!!!!!!!!!(迫真)(おい)
ん?さくなる?さくあら?まぁどっちでもいいや!←
嵐ちゃんが怒ってたあのシーンはスカウト!ケダモノ開花前のアレです(?)あの嵐ちゃんはヤバい(ヤバい)(確信)
昨日考えたばっかのクロスカプなのに気づいたらSSを書いてたよ…イケメン女子×オネエ…いいですよね?ね???(クズ)
まぁ他のカプも掘り下げろってハナシなんですけどね!というか私はまずシャニマスとあんスタを根気よくプレイしろって話なんですが、シャニマスのプロデュースむずすぎで…(ドクズ)精進致します( ˇωˇ )
ではまた、次の機会でお会いしましょう〜。
感想OK