二次創作小説(新・総合)

Re: 嫁でクロスカプ&クロスコンビSS集 ( No.296 )
日時: 2023/09/15 22:06
名前: 琴葉姫 (ID: MDsdSaXn)

新ジャンルが加入するぞ!パーティーだ!!!①



琴葉姫「ということで新ジャンルが加わるぞ!パーティーだ!!!」
アーサー(ヘタリア)「い つ も の」

広いパーティー会場で参加者の視線を集める中、主催の琴葉姫は高らかにそう宣言した。隣には、アーサー(ヘタリア)が。
夢交界に招かれたミュウミュウ…葵たちとあんずは珍動物を見る目で琴葉姫を見ていた。

葵(オーレ)「え、何アイツ…初めての時と全然態度違うんだけど…え、情緒大丈夫?こわ…」
あんず(オーレ)「し、渋谷くん失礼だよ…(汗)」
静「あの時は猫を被っていたということか」
龍成「面白い奴だなー!」
彩人「そういう"キャラ"なのだろう」
太一(オーレ)「あ、あははは…」
長谷部(姫イチ)「………………」

太一(オーレ)の隣には、太一(オーレ)の本丸…近々新しく用意されるらしい…所属のへし切長谷部が、同じく琴葉姫を遠い目で見つめる…と言うよりは睨んでいた。
そんな彼らに構わず、琴葉姫はパーティーを進行していく。

琴葉姫「えー!"今年"も色々ありましたがこれからも楽しく頑張っていきましょう!!」
アーサー(ヘタリア)「本当に色々あったなぁ…(遠い目)」
あんず(オーレ)「(一体何が…)」
琴葉姫「えー、では早速新ジャンルの発表です!既に出てたりTwitterでネタバレしてるジャンルとかキャラ居るけど細かいことは気にするな!!」←
アーサー(ヘタリア)「あのさぁ…?(#^ω^)」
琴葉姫「あーあー聞こえなーい!(クズ)」

琴葉姫「まずは『東京ミュウミュウ オーレ!』から代表は渋谷葵くん!こちらへどうぞ」
葵(オーレ)「ファッ!?」
静「お呼びだぞネコちゃん。早く行ったらどうだ」
葵「いやいやいや無理無理無理なんで俺こんなに人がいっぱいいる中前へ出なくちゃなんねぇの???無理過ぎる(顔面蒼白)」
あんず「が、頑張って渋谷くん!!(汗)」
太一(オーレ)「渋谷さん頑張ってください…!(汗)」
龍成「行けー渋谷!」
彩人「お前の晴れ舞台、楽しみにしているぞ」
長谷部(姫イチ)「さっさと行け」
葵(オーレ)「お前ら後で覚えとけよマジで…!」

顔色を白くしながら、葵(オーレ)は琴葉姫とアーサー(ヘタリア)の近くにやって来る。…出来るだけ、誰とも目線を合わせないように俯いて。
そんな葵(オーレ)の様子など気にも留めず、琴葉姫は再びカンペを読み上げた。

琴葉姫「次に、『僕のヒーローアカデミア』から緑谷出久くん!前へどうぞ!」
緑谷「僕ゥ!?どどどどどうしよう!?い、行くしかないよね…!」
お茶子「頑張れデク君!」
爆豪「なンでデクがァ!!!」
切島「爆豪どーどー!」
琴葉姫「続いて、『魔法使いの約束』よりアーサー・グランヴェルくん!私『アーサー』って名前の推しいすぎでは???」
アーサー(ヘタリア)「今更だろ()」
琴葉姫「せやな← アーサーくん(まほやく)、前へどうぞ」
アーサー(まほやく)「はい!この度はよろしくお願い致します!」
琴葉姫「まほやくアーサーくん可愛いんじゃあ^~」←←←
アーサー(ヘタリア)「オズに殺されるぞ」
琴葉姫「おっといけないさくさく進行していきますぞ~!← 続いて『ガチャを回して仲間を増やす 最強の美少女軍団を作り上げろ』から大倉平八さん、こちらへ!」
平八「待って!?俺らのジャンルのタイトル頭悪すぎねぇ!?いや何一つ間違ってはいないけど!」
シスハ「細かいこと気にしたら負けですよ大倉さん。ほら、私たちの代表なんですからシャキッとしてください!」
ノール「私たちのリーダーで団長としてちゃんと挨拶するのでありますよ!」
エステル(ガチャ仲間)「お兄さん、頑張れ、頑張れ」
平八「う、わ、わかってらぁ!」
琴葉姫「続いて、『夢職人と忘れじの黒い妖精』から、クロウ!あ、シンガンクリムゾンズのクロウちゃんとは別人だからな!← 改めてクロウ、こちらへ!」
クロウ(ゆめくろ)「へー、同じ名前の奴いんのか。そいつとも仲良くなれると良いな」
琴葉姫「最後に、『ブルーアーカイブ』から早瀬ユウカ、前へどうぞ!」
ユウカ「はい。キヴォトス代表、そしてセミナーとして、恥じない挨拶をさせて頂きます」

名前を呼ばれた葵(オーレ)、緑谷、アーサー(まほやく)、平八、クロウ(ゆめくろ)、ユウカは一歩前に出て、参加者達からの視線を一気に受ける。それに葵(オーレ)と緑谷と平八はたじろいだ。

葵(オーレ)「(うッ…!や、やべえこんな大勢の前で…す、すげぇ緊張すんだけど…!)み、ミュウミュウ代表、渋谷葵、です…異世界とかよくわかんねぇけど…が、頑張ります…?」
緑谷「エッ雄英高校代表緑谷出久ですヒーロー目指して頑張ってます憧れのナンバーワンヒーロー・オールマイトのようなヒーローになりたいです困ったことがあったら力になるのでよろしくお願いしますッ(超早口&段々声が小さくなっていく)」
アーサー(まほやく)「初めまして、夢交界の皆様。中央の国の王子を務めるアーサー・グランヴェルと申します。王子と言っても畏まらず、皆様からも気軽に接して頂けると嬉しいです。もちろん、私も皆様に協力出来ることがあればなんなりと仰ってください。今後ともよろしくお願い致します」
平八「(うおおおおお!?こ、こいつ王子様だったのかよ…!?そりゃこんだけ品の良いイケメンならそうだよなぁ…。くそ、勝ち組め…!でもいい奴だ…)あ、えーと、大倉平八と言います。異世界に来たのは、実はこれが初めてじゃなくて…色々あって魔物を討伐したりダンジョン攻略をしてガチャ…ご、ごほん!な、仲間を増やしていって冒険者頑張ってます!よ、良ければ一緒に魔物討伐したりダンジョン攻略を手伝ってくれる人募集中です!よろしくお願いします!」
クロウ(ゆめくろ)「お!いーじゃねーか!都合が合えば俺達も手伝うぜ!…と、俺の番だな。俺はクロウ!世界探索ギルド『月渡り』の探索師だ!まさか異世界まで探索出来るだなんて思わなかったぜ!色んな世界の奴らとも仲良くなりたいから、これからよろしくな!」
平八「(こっちも陽キャ系のイケメンだし…!くっそぉぉお…!)」
ユウカ「最後は私ですね。ミレニアムサイエンススクールの生徒会、『セミナー』に所属している早瀬ユウカです。今回は先生達と共にキヴォトスの外の世界と、色んな世界の人達と相まみえて光栄です。…色々と、苦労が増える気もしなくもないですが、それも思い出の一つとなるでしょう。これから、よろしくお願いしますね」
琴葉姫「みんなありがとうございます!では、飲め、歌え、騒げぇ!」
アーサー(ヘタリア)「やめろ馬鹿!!」
琴葉姫「聞こえんなァ!ということでかんぱーい!」

琴葉姫の音頭を皮切りに、かんぱーい!や、いえーい!などの歓声が沸き全員が手に持ったコップなどを掲げた。
葵(オーレ)が足取り重く、あんず(オーレ)たちの元へ戻ってくる。

あんず(オーレ)「お疲れ様」
葵(オーレ)「疲れた…喋ったの少しだけだったのに疲れた…」
静「情けないネコちゃんだ」
長谷部(姫イチ)「全くだ」
葵(オーレ)「おいやんのかコラ」
太一(オーレ)「は、長谷部さん!失礼ですよ…!」
ゼクシオン「まぁ彼女が主催で司会と言うのもあるでしょうが」
葵(オーレ)「まぁそれはそ…んん!?」
ゼクシオン「はい?」
葵(オーレ)「えっ…えっ、あ、あんた誰!?!?!?」

突然現れた黒い髪とパーカーの青年…ゼクシオンに葵(オーレ)達が警戒する。
すると、ゼクシオンの背後からゼクシオンとは全く対極の色の美青年が姿を現した。

鶴丸(姫ゼク)「その様子だと、驚いているみたいだな」
葵(オーレ)「いや驚いたよ!!あんたら誰!?」
長谷部(姫イチ)「…鶴丸国永」
龍成「おお!?知り合いかへし切!?」
長谷部(姫イチ)「へし切ではなく長谷部と呼べ!…この白い奴は俺と同じ刀剣男士だ」
太一(オーレ)「えっ…!?」
鶴丸(姫ゼク)「よっ!鶴丸国永だ。俺みたいなのが突然出て来て驚いたか?あ、こっちは俺の主だ」
太一(オーレ)「ということは…」
ゼクシオン「ええ。審神者ですよ。…ゼクシオンです。審神者名は『影井』。あなたが研修を務める本丸の主でもありますね」
太一(オーレ)「えっ!?じゃ、じゃあ審神者の先輩…!?あ、あの!よ、よろしくお願いしますっ!」

がばっと頭を下げる太一(オーレ)に、ゼクシオンは何か言いたげな表情でため息をついた。

ゼクシオン「別にそこまで畏まる必要はありません。
…事情は、聞いています。貴方も難儀ですね。余所の本丸の刀剣男士を拾ったばかりに」
太一(オーレ)「い、いえ!…ボクは元々ヒーローやってましたし、長谷部さんのことは放っておけなかったから…」
長谷部(姫イチ)「主君…」
ゼクシオン「…本当に難儀で…優しい人ですね。貴方」
太一(オーレ)「あ、あの…?」

困惑した表情で自分を見上げる太一(オーレ)の目を、ゼクシオンは逸らす。

ゼクシオン「別に。…研修、うちの本丸に泊まり込みと言うこともあり色々疲れるかもしれませんが、力になれることはするので。それは、他の審神者もそうでしょう。
…貴方だけが、背負い込むことはありませんので」
太一(オーレ)「…!」
龍成「そうそう!オレらも広尾の力になるからよ!」
あんず「うん!つらい時は連絡してね!」
太一(オーレ)「皆さん…」
ゼクシオン「…周りに恵まれて良かったですね。では、僕はそれまで準備を整えていますので。…パーティー、楽しんでおいてくださいね。これまでにかかった費用が勿体ないので」
太一(オーレ)「あ、は、はい…ありがとうございます」
ゼクシオン「では」
鶴丸(姫ゼク)「研修、楽しみにしているぞ!」

そう言って別のところへ行くゼクシオンと鶴丸(姫ゼク)の背中を見送ったオーレ組が、二人(一人と一振り)の印象を語る。

あんず(オーレ)「最初は怖い人かと思ったけど…結構いい人っぽかったね」
太一(オーレ)「はい…!あの人のところで教わるなら、良かったです…!」
彩人「しかし、あの鶴丸国永という…刀剣男士と言ったか?このオレほどではないが、とても神々しく美しかったな…。審神者のゼクシオンと言う男も、一見影が深いが整った顔をしている…」
葵(オーレ)「お前は相変わらずかよ()」
静「それにしても…他にも審神者がいるのか?そいつらとも顔を合わせるかもしれないな…。広尾、何か言われたりされたら言うんだぞ」
太一(オーレ)「大丈夫ですよ、ゼクシオンさんとも知り合いみたいだったし…」
静「あまり楽観的にならない方がいい。…白羽根と、へし切がされたことを考えたらな」
長谷部(姫イチ)「……………」

長谷部(姫イチ)が暗い表情で俯く。拳を固め、指の爪が掌に食い込む。
そんな長谷部(姫イチ)を見て、あんず(オーレ)が口を開いた。

あんず(オーレ)「それより、せっかくのパーティーなんだしご馳走食べようよ!すごくおいしそうだよ!」
葵(オーレ)「あー、そういや朝飯食ってねーわ…オレも何かつまむか」
静「この状況で呑気なもんだ…」
龍成「俺も食うー!」
彩人「ヘルシーなものはあるか?」
あんず(オーレ)「ほら、広尾君と長谷部さんも!」

そう言って二人の手を引いて料理が並べられているビュッフェへ連れて行く。
太一(オーレ)はあんず(オーレ)の気づかいに感謝しながら、長谷部(姫イチ)達と共に会食を楽しむのだった。

感想まだ

Re: 嫁でクロスカプ&クロスコンビSS集 ( No.297 )
日時: 2023/09/15 22:14
名前: 琴葉姫 (ID: MDsdSaXn)

ノール「んん~~~!!!おいひい、おいひいでありまふよぉ~~~!!!」
フリージア(ガチャ仲間)「うん!ガチャのお料理と変わらない美味しさなんだよ!」
シスハ「お酒も美味しいですねぇ~!持って帰れませんかね?」
平八「すっかりビュッフェを満喫してる上シスハは出来上がってやがる…」
エステル(ガチャ仲間)「ふふっ、お金には困ってないけど、みんなで美味しい食事を堪能出来るのはいいわね」
ルーナ「私は飯なんてどうでもいい。早く帰って寝たい」
マルティナ「ま、まぁまぁ…それにしても、異世界の人達だらけとはいえ強そうな人達がいっぱいだ…!あっ、あの人の剣、すごくかっこいい…!」

場面は変わって、『ガチャを回して仲間を増やす 最強の美少女軍団を作り上げろ』…通称『ガチャ仲間』組のノールとフリージア(ガチャ仲間)は料理に舌鼓を打ち、シスハに至っては既に多量の酒を飲んでいて出来上がっていた。それに平八は呆れている。

エステル(ガチャ仲間)「ほらフリージア、口元にソースが付いているわよ」
フリージア(ガチャ仲間)「あっ、ありがとうエステルちゃ───」
「わきゅ?」
エステル(ガチャ仲間)&フリージア(ガチャ仲間)「ん?」

突如、可愛らしい声が彼女たちの空間に割り込んでくる。その人物とは…

フリージア(花騎士)「フリージアのこと、呼びましたかぁ?」
フリージア(ガチャ仲間)「えっ?あなたの名前もフリージアっていうの?」
フリージア(花騎士)「はいっ!花騎士フラワーナイトのフリージアです!…って、もしかしてあなたも!?」
フリージア(ガチャ仲間)「うん!私もフリージアって名前なの!わぁ、これって運命なのかな!?」
フリージア(花騎士)「う、運命…!とっても素敵な響きですぅ!よろしくお願いしますねっ、フリージアちゃん!」
フリージア(ガチャ仲間)「よろしくなんだよ、フリージアちゃん!」
ルーナ「ポンコツエルフと同じ名前の奴が増えた。面倒くさい。呼び分けはどうするんだ」
フリージア(ガチャ仲間)「むー!ルーナちゃんは意地悪なんだよ!私は私で、フリージアちゃんはフリージアちゃん!分かった!?」
ルーナ「何一つわからん」
平八「(でも、このフリージアちゃん可愛いな…)」
エステル(ガチャ仲間)「お 兄 さ ん ?(ニッコリ)」
平八「ひえ、な、何も思ってませんから落ち着いてエステルさん!!!(汗)」
フリージア(花騎士)「えっ?エステル…ちゃん?」
エステル(ガチャ仲間)「あら。私が何か?」
フリージア(花騎士)「あ、えっとですね、実は私の世界の人ではないんですけど、エステルって名前の人もいるんですよ!」
フリージア(ガチャ仲間)「えっ!?そうなの!?」
エステル(ガチャ仲間)「あら、そうなの?」

フリージア(ガチャ仲間)とエステル(ガチャ仲間)の驚きの声は同時に発せられた。重ねられた声にフリージア(花騎士)がその場を一時的に去ろうとするが…。

フリージア(花騎士)「はい!呼んできましょうか───」
「呼びましたか?」

彼女たちの元に、エステル(TOV)と、フレンとレイヴン(TOV)もやって来る。
エステル(ガチャ仲間)はエステル(TOV)をまじまじと観察している。

エステル(ガチャ仲間)「あなたが、エステル?」
エステル(TOV)「あ、はい。と言っても、エステルはあだ名みたいなもので、本名はエステリーゼ・シデス・ヒュラッセインと言います」
フリージア(花騎士)「エステルさんはお姫様なんですよ!」
平八「お、お姫様!?」
フリージア(ガチャ仲間)「すごい!本物のお姫様初めて見たんだよ!」
エステル(TOV)「あはは…お姫様と呼ばれる存在かも知れませんが、私は皆さんと、対等な関係で接してくださると嬉しいです」
平八「(こんなに可愛いお姫様な上滅茶苦茶謙虚で優しい…!どこぞの神官様にも見習って欲し───)」
シスハ「お~くあさああ~~ん!」
平八「うわあああなんだよシスハっ!?てか酒臭ッ!?こいつ呑みすぎだろ!!」

酒に酔ったシスハが平八の肩に腕を回し絡んでくる。そして、平八の腕にその豊満な膨らみを押し付けていた。
そんなシスハを見て…レイヴン(TOV)は電流が走るほどの衝撃を受ける。

レイヴン(TOV)「(エッ!?!?!?何このナイスバディな聖職者のお姉様は!?こんなお美しい女性に羨まし───いや待て待て待て、俺にはジュディスちゃんが…!)」

…レイヴンの欲望丸出しの独白はさておき、酔っぱらっているシスハをなんとか引き離そうと平八は四苦八苦していた。

平八「は~な~れ~ろ~馬鹿シスハ~!」
シスハ「びゃかとはなんれすか~!そんなおーくあさんにあこうれす~!」
平八「いででででででやめろ馬鹿シスハ頭割れる~~~!!!」
マルティナ「何やってるのさ…」

拳で平八の頭をぐりぐりねじ回すシスハは平八の悲鳴を聞きながらあっはっは、と笑っている。───笑っていた。

エステル(ガチャ仲間)「シスハ」

エステル(ガチャ仲間)が、にっこりと可愛らしい笑顔で自身の装備である杖を持ってシスハに歩み寄る。
名前を呼ばれたシスハは先程の酔いなど一気に醒めたようで震えながらぎこちない笑顔でエステル(ガチャ仲間)の方に向き直る。

エステル(ガチャ仲間)「…あんまり、お酒を呑み過ぎてお兄さんを困らせちゃ嫌よ?」
シスハ「ア、ハイ…承知シテオリマス…」
平八「え、エステル(ガチャ仲間)、俺はもういいから…その…」

背後に闇のようなもやを纏いながら、ゆっくりと、ねっとりと、シスハに言い聞かせるように語り掛ける。
エステル(ガチャ仲間)の圧に当てられたシスハは身体と唇をガタガタと震えながら返答し、平八も流石にシスハのフォローに回った。
エステル(ガチャ仲間)は「そう」と短く呟いてから、圧を和らげてにこりと可愛らしく笑って元の位置に戻って行った。
シスハはふう、と額に伝う汗を拭い、それ以降酒に手を付けなくなった。

フリージア(花騎士)「い、今のエステルちゃんの迫力…すごかったですぅ~!」
エステル(TOV)「は、はい…やはり異世界となると、私たちの想像を超える強者がたくさんいるんですね…」
フレン「いえ、エステリーゼ様…彼女の場合は、なんというか…」
エステル(ガチャ仲間)「ふふふ。私、こう見えても魔導師として役に立つわよ?」
フレン「魔導師?君は魔導を扱えるのかい?」
マルティナ「エステルさんの魔法はとってもすごいんだよ!実力で言えば、歴史上に名が残るくらいなんだからね!」
フレン「そっ、そんなに!?」
エステル(TOV)「すごいですエステル!そんな域まで魔導を極めているなんて!」
レイヴン(TOV)「ちっちゃくて可愛い割に相当な実力者なのね~」
エステル(ガチャ仲間)「ふふ。ありがとう。でも、そっちの髭のおじ様は『ちっちゃい』は余計よ」
レイヴン(TOV)「アッハイ」

エステル(ガチャ仲間)はレイヴン(TOV)に黒い笑みを向けるとレイヴン(TOV)は冷や汗を垂らしながら目線を逸らした。
そして、更に彼女たちに人が集ってきた。

「おい」
エステル(ガチャ仲間)「あら?」
ルーナ「今度はなんだ…」

次にやって来たのは、赤い髪の少し顔が怖い青年、黒い髪の少年、緑髪で片目が前髪で隠れている背の高い青年だ。
黒い髪の少年が、エステル(ガチャ仲間)を睨むように見つめている。

エステル(ガチャ仲間)「私に何か用?」
黒い髪の少年「……………」
怖い顔の青年「おいシオン、嬢ちゃんたち困惑してるぞ」
黒い髪の少年「…さっき、お前が歴史上に名を残すほどの魔法を使えると聞いたんだが」
エステル(ガチャ仲間)「それが何?」
黒い髪の少年「……………」

再び無言でエステル(ガチャ仲間)を睨む、シオンと呼ばれた少年。
ここで、怖い顔の青年が謝りつつフォローを入れてきた。

怖い顔の青年→カイ「わりーな、シオンが。あ、オレはカイ。魔術医師だ」
フレン「魔術医師?魔導を使った治療を?」
カイ「まーそんなカンジだな。で、嬢ちゃん睨んでるこのちっこいのがシオン」
シオン(ゆめくろ)「誰が小さいだ。自己紹介くらい出来る」
カイ「今の今までしなかっただろーが!」
片目が隠れてる青年「あわわわ…!二人とも、今はやめてくださいよ~…!」
ルーナ「なんだこいつら…」
フリージア(ガチャ仲間)「ケンカは駄目なんだよ~」
シオン(ゆめくろ)「まぁ、こいつはいい。…お前、エステルと言ったな」
エステル(ガチャ仲間)「そうね。こっちのお姫様の方を言ってるのでなければ」
エステル(TOV)「ええ!?あの、私は…」
シオン(ゆめくろ)「お前だお前!赤くて小さい───」
エステル(ガチャ仲間)「───え?」
シオン(ゆめくろ)「ッ…!?」

再び、エステル(ガチャ仲間)から尋常でない圧が放たれる。それにシオン(ゆめくろ)はたじろいで、勢いを落とした。
観念したようにひとつ咳払いをして、エステル(ガチャ仲間)に絡んだ説明をする。

シオン(ゆめくろ)「…俺も魔法術師なんだ。魔法を極めるために、日々学んでいる」
エステル(ガチャ仲間)「あらそうなの?やっぱり色んな世界の人を集めているから魔法を扱える人が多いのね」
カイ「まぁ早い話、自分より年下の女の子が凄い魔法を使えるのに興味を持ったってわけだなコイツは」
シオン(ゆめくろ)「誰もそんなことは言ってないだろ!!」
カイ「はぁ!?実際そうだろ───」
エステル(ガチャ仲間)「ねえ…少し、頭冷やしたらどう?」
シオン(ゆめくろ)「ッ…くそっ」
カイ「うわ!?わ、悪かった!」
片目が隠れている青年「うう~…」
マルティナ「だ、大丈夫…?というか、君の名前は…?」
ギー「えっ?…あ、あわ!すすすすみません!僕は、魔道具師のギーと言います!」
フリージア(花騎士)「魔道具?」
ギー「あ、魔道具に興味がありますか!?魔道具というのは、魔法で出来た、人々の暮らしを豊かにする道具です!」
シスハ「ガチャのアイテムみたいなものでしょうか?」
ギー「ガチャ?」
平八「バッ、シスハお前!ガチャのことは他の人に言うなって…!」
エステル(ガチャ仲間)「あら、いいんじゃないかしら。創造主のお姉さんも『嫁』って人達にはガチャのこと言っていいって言ってたし」
ギー「も、もしかして魔道具をお持ちなんですか!?よろしければ後学のために、見せてもらえないでしょうか…!?」
エステル(ガチャ仲間)「こんなに目を輝かせて言ってるんだし、見せてあげましょうよ」
平八「ぐっ…!この目の期待を裏切るわけにはいかない…!ここは人が多いけど仕方ないな…」
ギー「無理を言ってすみません…!よろしくお願いします…!」
カイ「へー。異世界の魔道具か。俺も興味あるな」
シオン(ゆめくろ)「…念のため、確認しておくか」
平八「って言っても…何を見せたらいいんだ?」
シスハ「そうですね。手始めにディメンションルームはどうでしょう?」
平八「あー…じゃあそれにするか」

そう言って平八がスマホを操作すると、一つのドアノブが現れる。
突如現れたドアノブに一同は驚くが、すぐに疑問を感じて首を傾げた。

ギー「これが、魔道具…?」
レイヴン(TOV)「どう見ても扉につける前のドアノブよ?」
平八「えーと、ですね…これを、こう…壁につけると…」

そう言って、平八がパーティー会場の壁にそのドアノブを付けると…なんと、扉が現れた。
突如現れた扉に、今度は驚愕する。

ギー「えっ!?」
カイ「な、なんか出たぞ!?」
平八「で、これを開けると、中に俺たちの住む家があります」
ギー「ええええええええええ!?」

扉の先には、のどかな一軒家が。絵でも仮想でもない空間がそこには広がっていた。
ギーが興奮した様子でドアを何度も開け閉めしている。そして興奮冷めやらぬまま、平八に詰め寄った。

ギー「こっこの魔道具はどこで!?どういう仕組みをしてるんですか!?空間魔法を使っているんですか!?こういうの、他にもあるんですかっ!?」
平八「何この人大人しいと思ってたのに怖い!!!」
カイ「ギー!ちょっと落ち着け!気持ちはわかるけどな!」
ギー「はっ!!!ご、ごごごごめんなさい!あまりにもすごい魔道具だったもので…!」
レイヴン(TOV)「いやいや、これ割とマジですごいアイテムよ?どういう仕組みなのかは知らないけど、戦地でもどこでも自分ちに行けるってことじゃん」
平八「や、やっぱりそんなにすごいアイテムなんですね…」
マルティナ「だからそうだってば…僕達これらを使いすぎてて感覚おかしくなってるんだよ…」
ギー「他にはどんな魔道具があるんですか!?是非見てみたいです!」
平八「ほ、他!?他かぁ…そうだな…」

どの魔道具…もとい、ガチャのアイテムを見せるか考えていると…ふと、先程から誰か足りない気がしていることに気付いた。
平八がその『誰か』の名前を呼んだ。

平八「ノール?何してんだ?」
ノール「はにゃ?」
平八「こっ、こいつ今の今まで食ってたのかよ!?会話に気付かず!?嘘だろ!?」
エステル(TOV)「す、すみません、邪魔しちゃいけないと思って声をかけれませんでした…」
ノール「もぐもぐ、ごっくん…なんだかみんな楽しそうに会話してたなぁ、と思ってたでありますよ」
エステル(ガチャ仲間)「あら、仲間に入ればよかったのに」
ノール「ちょっと、この蟹と格闘してて…」
フリージア(ガチャ仲間)「本当にノールちゃんは食べるの大好きだね!」
ノール「こんなご馳走滅多に食べられないでありますからな!さーて次は…」
平八「まだ食うつもりかよ…()」

そう言って、ノールが近くの料理に手を伸ばそうとした時だった。
人影がノールの後ろを通ろうとした際、ノールとぶつかってしまった。

ノール「わっ!?」
「!」
平八「ノール!?」

足をもつれさせ、後ろから倒れそうなノールに平八が手を伸ばそうとした。が、
先程通ろうとした人影の主の腕が、ノールを抱きとめた。

「すまない。大丈夫だったかな?」
ノール「え…?」

ノールが恐る恐る目を開ける(と言っても、ヘルムに隠れて確認できないのだが)と、仮面をかぶった、背は低いが顔が整っているであろう青年がノールを腕に抱きとめ、顔を窺っている。
仮面の青年にノールはぽけー…と頬を赤く染めながら見つめていたが、すぐにハッと意識を取り戻し慌てて立ち上がった。

ノール「だっ大丈夫であります!!!」
仮面の青年「そうか。先ほどはすまなかったね。…パーティー、楽しんでいるかい?」
ノール「ひゃっひゃい!」
仮面の青年「それならよかった。…ところで、つかぬ事を聞いて申し訳ないのだが、お嬢さんは騎士なのかい?」
ノール「はっははははいいっ!騎士のノール・ファニャでありますぅ!」
仮面の青年→アレックス「ノール君か。私は騎士団ギルド『シュヴァリエ』のアレックス。同業のお嬢さんとお会いできるなんて光栄だ」
ノール「は、はわ…」
アレックス「君のような可愛らしいお嬢さんが騎士だとは、きっとたゆまぬ努力をしたんだろう。…私でも、気後れしてしまうほどの実力を持っているのだと肌で分かる」
ノール「へ!?い、いやいや!そんなことは…!」
アレックス「謙遜することはない。いつか君とは、手合わせを願いたいものだ」
ノール「あばば………」
アレックス「っと、すまない。まだ話していたいけど、行かなくては。時間が合えばまた、こうやって話せるのを楽しみにしているよ」
ノール「あ、あの…!…行っちゃった、であります………」

ノールはアレックスとの別れを惜しむように、彼の背中を見送った。…そして再び、ぽ~っと夢うつつな気分になりながら頬を赤らめている。

ノール「アレックス殿…かっこよかったでありますぅ…!」
平八「ノールー!?お、おま!やっぱイケメンがいいんじゃねーかチクショー!」
エステル(ガチャ仲間)「あら、私はお兄さんが一番かっこいいと思うわよ?」
平八「えっあっおっおう、ありがとうな」
シスハ「あらあら、ノールさんもやはり女の子ですね♪(ニヤニヤ)」
シオン(ゆめくろ)「あいつは…シュヴァリエの聖騎士か」
平八「えっ。あの人聖騎士なんですか。まぁ確かに全身ほぼ白でどことなく神々しかったけど」
マルティナ「聖騎士…!そしてあの紳士さと高潔さ…!ファニャさんが惚れるのも頷けるね!」
ノール「にゃっ!?にゃにゃにゃにゃにを言ってるでありますかぁ!?わ、私がアレックス殿に惚れるだなんてそんな!そんなそんな!!」
フリージア(ガチャ仲間)「ノールちゃん顔真っ赤なんだよ!」
ノール「ふっフリージアぁ~(ガチャ仲間)!(涙目)」
ルーナ「うるさい。早く帰らせろ」
フリージア(花騎士)「仲がいいんですね、皆さん!」
フレン「聖騎士か…確かに遠くから見てもかなりの実力者だ」
レイヴン(TOV)「だねぇ~。多分、隊長クラスか下手すりゃそれ以上?」
エステル(TOV)「そんなにですか!?そんなすごい人と会えるなんて…」
ギー「あ、あの~…良ければ魔道具の話の続きを…」
シオン(ゆめくろ)「お前はそればっかか…?」
カイ「ははは、賑やかでいいじゃねーか」

賑やか過ぎるほどに賑やかな、パーティーの一幕だった。

感想まだ

Re: 嫁でクロスカプ&クロスコンビSS集 ( No.298 )
日時: 2023/09/15 22:19
名前: 琴葉姫 (ID: MDsdSaXn)

※腐向けっぽい描写があります。ご注意ください(!?)※



アーサー(まほやく)「アズール様!」

中央の国の王子、アーサー(まほやく)が駆け寄ったのは、オクタヴィネルの寮長アズールだ。
実は、アズールは監督生のマーリンのように、異世界に呼び出され『賢者』と呼ばれる<大いなる災厄>と呼ばれる巨大な月の強大な力に立ち向かう『賢者の魔法使い』と呼ばれる存在をまとめ上げる存在になってしまった。
と言っても、『賢者』はアズールの他にも4人いるのだが、それは今は置いておく。
そんな中、賢者の魔法使いでもあるアーサー(まほやく)は、自身の主のような存在でありそれとは別として大変慕っているアズールに笑顔で駆け寄ったが、アズールは少し硬い表情だ。

アズール「…これはこれは、アーサーさん(まほやく)。僕に何か御用で?」
アーサー(まほやく)「いえ、アズール様がパーティーを楽しんでいらっしゃるかなと」
アズール「別に主催者は貴女ではないでしょう。僕がこのパーティーを楽しむことに貴方に何のメリットが?」
アーサー(まほやく)「アズール様の幸せが、私の幸せですから」
アズール「っ…」

口を開こうとして、その声は第三者の大声でかき消される。

マーリン「ちょっと待ったー!」
アズール「は???」
アーサー(まほやく)「! 貴方は…マーリン、だったか?」

現れたのは、キャスターのサーヴァントであるマーリンだ。
マーリンは突如現れたにもかかわらず腕を広げアズールの方に向けた。

マーリン「私の方がアズール先輩の幸せを強く願ってますぅー君にも誰にも負けないからね!」
アズール「は???(宇宙猫顔)」
アーサー(まほやく)「なっ…!私とて、アズール様の幸せを願う気持ちは負けていない!」
アズール「いやあの、ちょっと???」

マーリンとアーサー(まほやく)が火花を散らしている中、アズールは一人置いてけぼりで宇宙に放り出された猫のような表情で立ち尽くしているほかなかった…。

フロイド「は???リュウグウノツカイくんとシロイルカくん舐めてる???俺らがアズールのこと幸せにするんだけど???(ガチギレ)」
ジェイド(ツイステ)「おやおやおやおや(ニッコリ)」
ジャミル「(これからあいつの周りは面倒過ぎるんだ…!)」
カリム「アズール愛されてんなー!(純粋:S+)」

○●○●○

緑谷「この世界にいる人たち、魔法だとか異能力だとか個性に似た能力を持ってるんだね…。色々と研究し甲斐がありそう…」
お茶子「デク君は努力家だね!」
爆豪「この世界の奴らこの俺様が全員ぶっ潰す!!!」
切島「言ってることが完全にヴィラン!」
飯田「色んな世界の人達に失礼のないようにするんだよ!」
峰田「可愛い女の子たちぐへへへ…」
蛙吹「(舌で峰田をひっぱたく)」
峰田「あべし!」

こちらは雄英高校1-A組。クラスメイトで固まって他の世界の人物たちを観察したり各々の感想を言い合っていた。
そこへ…

百合子「し、焦凍さん!」
ミチル「焦凍様!」
リケ「焦凍様。失礼しますね」
轟「七尾にミチルとリケか。よぉ」

『『『は?』』』

轟焦凍に声をかける人物が3人。
一人は青髪を編みこんでいる少女、七尾百合子。もう一人は茶髪の利発そうな少年、ミチル。そして、金髪の大人しそうな少年、リケだ。
知らぬ人物たちが轟に声をかけたことに寄より、1-A組は唖然とする。
そんな彼ら彼女らも心境も知らずに、轟は3人と会話をしていく。

轟「なんか用か?」
百合子「えへへ。久しぶりに会えたのでちょっと。パーティー、どうですか?」
轟「どうっつーか、普通。けど、色んな世界の奴らがいて興味深いとは思ってる」
ミチル「僕も、僕達以外の魔法使いと仲良くなりたいです!」
リケ「そうですね。僕ももっとお友達を増やしたいです」
轟「…そっか。友達、増やせると良いな」
リケ「! はいっ!新しいお友達が出来たら、焦凍様にもご紹介しますね」
ミチル「ぼ、僕だってリケと一緒に友達を増やします!」
百合子「二人の新しい友達、いっぱいできると良いですね!」

先程、アズールの他に賢者が4人いると述べたが、そのうちの二人が轟と百合子だ。
轟と百合子は賢者内でも仲が良く、物語に出てくる主人公のように強く格好良い轟に百合子は憧れていた。
ミチルとリケも、賢者の魔法使いの中では二人と仲が良い。二人も彼らを弟のように可愛がっている。
百合子はパーティーでミチルとリケと合流してから、轟に声をかけたのだった。リケとミチルに新しい友達が出来ると良いな、と笑いかける。

そんな会話を聞いていると、我慢できなくなったのか1-Aの一人が轟の腕を引っ張って輪の中に戻した。
クラスメイト達がすごい剣幕で轟きに質問攻めをする。

緑谷「どっっっどういうこと轟君!?あの可愛い子と男の子二人は誰!?」
轟「誰って、七尾とミチルとリケ」
緑谷「名前を聞いたんじゃなくてね!」
峰田「女の子の名前どっち?」
瀬呂「今は自重しろ峰田いやそっちも気になるっちゃ気になるけど!」
上鳴「なんだよ轟俺らの知らないダチいたのかよー!なら紹介してくれよな!」
轟「???ダチっつーか───」

「百合子ちゃん!」

また別の声が耳に入る。
百合子の元へ走って来たのは、黒髪をおさげにしている眼鏡をかけた少女だ。百合子より少し年上だろうか。
彼女に呼ばれた百合子が振り返る。

百合子「紗代子さん!どうしましたか?」
紗代子と呼ばれた少女「これからやる余興のライブでプロデューサーが相談があるって言ってて、今来れる?」
百合子「あ、はい、わかりました。今から行きますね」

飯田「…さよこ、さん………?」
紗代子「え?」

飯田が、目を見開き驚愕に染まった表情で紗代子を見つめている。
急に名前を呼ばれて飯田に顔を向けた紗代子も、飯田と同じ反応だ。

飯田「…君は、さよこさん…なのか?」
紗代子「…もしかして、てんや、くん…?」

『『『えっ…ええええええええええ!?』』』
百合子「え、えっ?ど、どういうことですか?」
轟「嘘だろ、おい…!」
リケ&ミチル「?」

…飯田と紗代子は幼い頃出会っており、互いに初恋の相手だった。
ある日を境に会えなくなりそれ以来会うことは叶わなかったが、高校生となり夢交界に訪れた結果今こうして再び相まみえた。
成長した初恋の相手の姿を見て、二人は顔を赤くする。

飯田「(さ、さよこさん、しばらく見ないうちにすごく可愛くなって…い、いやいやいや!何を考えているんだ僕は!やましいことはなにも…!)」
紗代子「(てんやくん、いつのまにかこんなに逞しくなってたんだ…!身体すごくがっちりしてて…って何変なこと考えてるの私ってば~!!)」

お互い目を逸らしながら頭から湯気が出るほど顔を真っ赤にしている飯田と紗代子。
そんな様子を見ている1-Aメンバーは…。

峰田「(ギリィ…!)」
切島「峰田ーそれ以上唇噛んだらやばいぞー」
緑谷「飯田君…!よかったね、よかったねぇ…!」
お茶子「うん、うん…!(ウチもデク君と…!)」
上鳴「ケッ爆発しろ」
爆豪「俺がやってやるよ」
瀬呂「やめろお前ら!!」
芦戸「感動の再会だね~!おめでとー飯田!」

…と、飯田に嫉妬したり、涙ながらに祝福したり、乗じて自分の恋も成就させたいと思ったり、爆発させようとしたり、囃し立てたり様々だった。
その一方で…。

百合子「え…えーと?焦凍さんのクラスメイトさんが、紗代子さんと…?ど、どういうことですか!?」
轟「飯田の初恋の相手が、七尾のダチ…?マジで言ってんのか…???(真顔)」
百合子「はっ初恋の相手!?あっ…!そう言えば、奈緒ちゃん達が前紗代子さんの初恋の人のことを…え!?それが焦凍さんのクラスメイト!?そんなことってありますか!?」
ミチル「ぼ、僕今、すごい光景を見ているかもしれません!」
リケ「世界を超えての愛、そして再会…ロマンチックですね」
ミチル「リケは純粋だ!?いやわかるけど!」

果たして二人の初恋は、数年越しに実るのだろうか…?



ここまで書いていたので続きはまた後日以降になります!!!
アーサー(ヘタリア)「近いうちに書けるんですかねぇ…( ◠‿◠ ) 」
琴葉姫「ガンバルカラ…ガンバルカラ…(震え声)

感想OK

Re: 嫁でクロスカプ&クロスコンビSS集 ( No.299 )
日時: 2023/12/09 20:08
名前: 琴葉姫 (ID: MDsdSaXn)

琴葉姫「クッッッッッッッッッソお久しぶりですようやく続きが出来たので投稿しますよろしくお願いしまーーーーーーーーす!!!!!!!!!!!!(!?)」
アーサー(ヘタリア)「は?????????????????」



ハルカ「わああああっ…!美味しい食べ物がいっぱい並んでますよ!アル様!」
アル「そうね!流石は異世界の創造主主催のパーティーだわ!…ちょっとだけ持ち帰れないかしら?」
カヨコ「絶対やめて」
ムツキ「あっはは~☆アルちゃん恥も何もないね!☆」

場所は変わって、ビュッフェコーナー。
ゲヘナ学園の生徒である『便利屋68』の4人は美味しそうなご馳走たちに目を輝かせている。
便利屋は毎日家計が火の車なので、こういった豪華な食事とは無縁の生活を送っているので今回のパーティーを満喫するつもりのようだ。

アル「まずは…そうね!毎日ラーメンばかり食べているし、たまにはパスタが食べたいわ!」
カヨコ「いや、同じ麺類食べる普通…?肉とかはいいの?」
アル「あっ、お肉もいいわね!…お肉だなんて、いつぶりかしら…?」
ムツキ「魚もあるんじゃない?」
アル「アッ、そう言われると食べたくなってきたわ…!」
ハルカ「あ、じゃあ私取ってきます!アル様、少々お待ちください!」
カヨコ「えっ、ちょ、ちょっと待ってハルカ…!」
ムツキ「行っちゃったね~」
アル「ふふふ、ハルカが帰ってくるのが楽しみね!」
カヨコ「(はぁ~…。面倒事を起こさないといいけど…。…会場爆破だけは本当にやめてね…!)」



ハルカ「アル様のパスタと、お肉…」

ハルカは大きな皿にパスタと肉を山盛りに盛り付けていく。
次に、魚料理を探していると、刺身コーナーを見つけた。

ハルカ「魚…!」

目を輝かせて刺身の皿を取ろうとすると…
誰かがその皿を取った。

それに怒りお覚えたハルカはものすごい形相で相手を睨んだ。

ハルカ「っ…!アル様の魚…!許さない許さない許さない…!」

そして、いつも携帯している銃に手を取ろうとしたが…

クロウ(ゆめくろ)「あっ、わりい。これお前欲しかったのか?ほら」
ハルカ「えっ…」

皿を取ったクロウ(ゆめくろ)がそれをハルカに手渡した。
それを理解出来ないハルカは目を見開きながらぽかんとした表情を続けていたが、しばらくして無言で皿を受け取った。

ハルカ「あ、あのっ、あの…」
クロウ(ゆめくろ)「ん?どうした?」
「クロウ!」
ハルカ「はうあっ!?」
クロウ(ゆめくろ)「ん???」

ハルカが言い淀んでいると、第三者がクロウ(ゆめくろ)の名を呼んだ。その声に、ハルカは驚きの声を上げる。
声の主は、『月渡り』所属の生き絵師であるグランフレアだ。二人の元にやって来る。

グランフレア「お前、他の人に迷惑かけてないだろうな?」
クロウ(ゆめくろ)「ちょっ、そんなことねーよ!?俺はただ…」
ハルカ「ぐっ、グランフレア先生…!」
グランフレア「ん?…ああ、ハルカか!ハルカも来たんだな。もしかして他の便利屋の子達も?」
ハルカ「はっはははははい!アル様たちも楽しんでいます!」
グランフレア「そうか!ならよかった…。…クロウに迷惑かけられてないか?」
ハルカ「はえっ!?」
クロウ(ゆめくろ)「ちょ、してねーって!な?えっと…ハルカ?」
ハルカ「えっ!?あ、は、はいっ!クロウ様は私に優しくしてくださいました!」
クロウ(ゆめくろ)&グランフレア「クロウ様」

クロウ(ゆめくろ)を様付けして呼ぶハルカに思わずクロウ(ゆめくろ)とグランフレアは真顔で復唱してしまう。
すぐクロウ(ゆめくろ)が呆れた様子で

クロウ(ゆめくろ)「んな仰々しく呼ぶなよ。クロウでいいよクロウで」
ハルカ「いっ、いえ!グランフレア先生のご友人様にそのような…!私みたいなゴミクズがそんな風に呼ぶだなんて死ぬべきです死んだ方がいいですよね死にますっ!!」
クロウ(ゆめくろ)「………………えーーーっと…?」
グランフレア「…すまないなクロウ。ハルカはちょっと過去に色々あってな。好きなようにさせてあげてはくれないだろうか」
クロウ(ゆめくろ)「あーーー…あんま自分を悪く言わねーで欲しいけど、まぁハルカが苦しまないなら…」
ハルカ「すみませんすみませんありがとうございますすみません!」

ハルカの自虐発言にクロウ(ゆめくろ)は思わずグランフレアに視線を向けたが、グランフレアの言葉に煮え切らない様子ではあるが了承する。
ハルカはただただ頭を下げている。ちなみに皿は一応テーブルに置いてある。

クロウ(ゆめくろ)「ってか、お前確かキヴォトスってところの奴だよな?グランが先生やってる」
ハルカ「はっはい!ゲヘナ学園の伊草ハルカです!って自己紹介して良かったんですかね私みたいなゴミがすみません死にます!」
クロウ(ゆめくろ)「………………あのさ」
ハルカ「は、はい…」

喋るたびに自虐をするハルカに、クロウは眉をひそめて瞳を見た。
クロウの目を見て、ハルカは思わず身体を硬直させる。

グランフレア「っ、待てクロウ…!」

思わずグランフレアが間に入ろうとした時、クロウが再度言葉を発した。

クロウ(ゆめくろ)「お前可愛いんだからさ。あんまり自分のこと悪く言うなよな」
ハルカ「…………………………、……………………………………………………は???」

クロウ(ゆめくろ)の言葉の意味を理解出来ず、たっぷり間を開けてから、気の抜けた言葉が出てしまった。

クロウ(ゆめくろ)「そんなことお前が言うと、悲しいだろ…。少なくとも俺は悲しい」
ハルカ「え、え?え、あの…」
クロウ(ゆめくろ)「…だからさ!なんかあったら俺でも、グランでもいいから相談しろよ!力になるからさ!」
ハルカ「え?え?」
グランフレア「…クロウ、お前な」

先程まで静観していたグランフレアが入って来る。
グランフレアはハルカに向き直ると、優しく頭を撫でた。

ハルカ「ハエ!?せせせせせっ先生っ!?」
グランフレア「クロウの言う通り、何かあったら俺に言うんだぞ?俺は…『彼女』にそうするように託されたからな」

…グランフレアが何故こうしてキヴォトスにいるはずのハルカと親し気なのかというと…。
グランフレア含めた5人の人物はある日、『学園都市キヴォトス』の超法規的組織『シャーレ』の顧問として、『連邦生徒会長』と呼ばれる人物に呼ばれたのだ。
『シャーレの先生』として、5人はキヴォトスの生徒達を助け、事件を解決し、絆を深めていった。
特にグランフレアは(メンバーでは最年少なはずなのに)シャーレ代表のような立ち位置に居、彼自身の過去の影響か『自分の生徒達は誰であっても平等に、公平に助ける』という理念を持っている。
ハルカはそんなグランフレアを慕っているし、アルや自分達便利屋を助けてくれる存在として頼っているのだ。
…それを聞かされた『月渡り』のメンバーは何とも言えない目を向けたし、遊詩師のルージュに至っては「若い女の子たちに囲まれてウハウハだねえ~グランママ~」とニヤニヤしながら宣って来たので、滅茶苦茶痛いげんこつを喰らわされたというのは蛇足だろう。

グランフレア「…じゃあ、パーティー楽しんでくれ。俺たちはもう行くよ」
ハルカ「えっ!?あ、あの…!」
クロウ(ゆめくろ)「…じゃあそういうことだからまたな!グラン~、チーズケーキどっかにねーかな?」

再び快活とした笑みでグランフレアと共にその場を去るクロウ。
彼を後ろ姿をずっとみながら、ハルカは胸に手を当てた。

ハルカ「…クロウ様…グランフレア先生の、ご友人様…」

そう呟いて、しばらくして料理と共にアル達の元に帰った。

○●○●○

キニス「ほう!お前たちはゲームを作っているのか!すごいな!」
モモイ「ふふーん!そうでしょそうでしょ!ミレニアムサイエンススクールの生徒である私たちにとっちゃそんなことお茶の子さいさいだよ!」
ミドリ「お姉ちゃん、ゲーム『自体』を作るのは簡単だけど、『面白いゲーム』を作るって点だと…」
モモイ「そ、そんなことないよ!私たちが作った『テイルズ・オブ・サガニクル2』はミレニアムプライスで特別賞貰ったじゃん!」
キニス「ほう、賞?を取ったのか。それは偉業だ!しかし、2ということは無印もあるのだろう?それは───」
モモイ「あ、それも気になる!?だったら是非プレイして欲しいな!」
ミドリ「え、いや、それはちょっと…!」

再び場所が変わる。
ミレニアムサイエンススクールの生徒で部活・『ゲーム開発部』に所属している才羽モモイ、彼女の妹の才羽ミドリ、天童アリスは夢世界の二次元遊戯ギルド『魔電遊戯』の唯一のメンバー・キニスとゲーム雑談をしている。
お互いに電子ゲームを愛する者たちとして、ゲーム開発部の作っているゲームに興味津々のキニスは高笑いしてから

キニス「はーっはっは!良いぞ!魔王として、どのようなゲームも攻略して見せよう!」
アリス(ブルアカ)「…魔王?」

キニスの『魔王』という言葉に、アリス(ブルアカ)はきょとんとした表情で彼を見上げている。
アリス(ブルアカ)の言葉にキニスが答える。

キニス「そうとも!この魔王はこの世全てのゲームを攻略し、誰であろうと勝ってみせる!それは異世界のゲームも同様だ!」
アリス(ブルアカ)「…『魔王』として、ゲームを攻略する…。…なら、アリスは『勇者』として負けていられません!」
モモイ「え?ちょっとちょっと、アリス?」
ミドリ「アリスちゃん!?」

突然のアリス(ブルアカ)の宣戦布告のような発言にモモイとミドリは動揺するが、キニスは「ほう」と言って煌々と目を輝かせている。

キニス「ふむ。『勇者』、か。良かろう。ならば勇者よ!この魔王をその手で打ち倒し、その力を証明して見せると良い!」
アリス(ブルアカ)「はい!世界を救う勇者として、魔王であるキニスを倒して見せます!」
モモイ「アリスー!?」

モモイが叫ぶが二人は気にせずに握手を交わしている。

キニス「僕を楽しませてくれよ、勇者?」
アリス(ブルアカ)「アリス負けません!勇者は、正義は必ず勝つものです!」
ミドリ「…えーっと…」
モモイ「うーん…アリスが楽しそうだからいいけど…大丈夫なのかなぁ」
ユズ「ううう…!い、胃が…」
ミドリ「あれっユズちゃんいたの!?」
ユズ「し、知らない人と話すの、怖いから…」

モモイとミドリの足元に、段ボールに入って震えているゲーム開発部部長の花岡ユズもいたのだった…。

○●○●○

琴葉姫「さーてライブ行くぞー!」
「「「うわぁ~い!!!」」」

パーティーも会食も盛り上がり、再び琴葉姫がステージに立ちライブの開始を宣言する。
参加者たちも声を上げて待ち焦がれているようだ。

琴葉姫「まずは765 MILLION ALL STARSで『Rat A Tat!!!』だ!ミリオン劇場シアターのみんなー!準備はいいかーーー!」
未来「はぁ~い!行きますよーっ!」
「「「はーい!」」」

みのり「亜利沙ちゃーん!頑張れーっ!」←ドルオタフル装備
りあむ「MILLION ALL STARSの貴重なライブ…!何としてでも見届けなければ…!」←ドルオタフルry
結華「この三峰、ドルオタとしてミリオンのアイドルたちを応援しないとね!」←ドルオタry
藍良「女の子のアイドルちゃんのライブ初めて~!めいっぱい応援するからね~!らぁ~ぶ!」←ドルry
ミス・クレーン「ハァァァァァッ!!!アイドルちゃんたちのライブぅぅぅぅぅぅハアハアハアハア」←←d((ry&口から涎
以蔵「おんしらなんで芸見るだけでそんな重い装備しちょるんじゃ」
肥前(姫ゼク)「あいつらを見るんじゃねえとり憑かれるぞ」
南海(姫ゼク)「肥前くんなかなか辛辣だね()」

最前列をドルオタガチ勢たちが陣取り、他の人達もライブが始まるのを心待ちにしている。
会場の電気が落ち、ステージに立つミリオンのアイドル達にスポットライトが当たって、観客は小さな歓声を上げながら手に持つサイリウムを振り始めた。

『ずっと探してた ずっと夢見てた "I"(私)だけのきらめく世界───』

アイドル達が歌い始めると歓声が大きくなっていく。
素晴らしい歌声と熱のこもった歓声たちが、会場を包み込んだのだった───。



しばらくして、大いに盛り上がったパーティーも終わった。
今後新しく加わった世界の『嫁』たちがどのような活躍を見せていくのか。
明日も明後日も、そしてこれからの夢交界も。
きっと夢のような楽しい日々になるだろう。



アーサー(ヘタリア)「お い ???(ニッコリ)」
琴葉姫「シテ…ユルシテ…(震え声)」
アーサー(ヘタリア)「お、おま、あれだけ早くにあげるって言っときながらどれだけ経ったと思ってる???しかも尻切れ蜻蛉だし…あのさぁ…」
琴葉姫「本当にごめんなさい。゚(゚^ω^゚)゚。 中々執筆意欲が湧かなかったり、Twitter(現・X)に入り浸ってたり、動画見まくってたり、他の作品書ていたり、ゲームしたり、遊びに行ってたりしてもう年末が近づいています(白目)時の流れはフシギダネ(現実逃避)」
アーサー(ヘタリア)「あのさぁ…(二回目)」
琴葉姫「今年総合して三回しかカキコで投稿してないって事実に震えています(吐血)カキコで書きたいネタは思い付いても中々かけなかったり…期待していた人がいたら本当にに申しわけないですorz」

琴葉姫「ということで今後の琴葉姫と琴葉姫の嫁たちと当スレをよろしくお願いしまーーーーーーーーす!!!!!!!!!!!!!!!(どこゆび風(?))」
アーサー(ヘタリア)「あのさぁ!(ブチギレ)(n回目)…いやホント、こんなバカでもよろしくな…(汗)」

ここまでお付き合い頂きありがとうございました!
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