二次創作小説(新・総合)

Re: 美少女達のクロスクロニクル! ( No.6 )
日時: 2020/04/14 18:33
名前: 蒼星 ◆eYTteoaeHA (ID: exZtdiuL)

#美嘉の変貌
(流石に毎回全員は出せないので、1つのお話に主人公とメイン数名+サブ枠(基本1ー3人)とします。
今回は美嘉主人公、サブ枠として美嘉の妹である莉嘉ちゃん。サブ枠は>>0に名前の無いキャラです)


朝の寮。美嘉の部屋。

アタシ達がこの世界に飛ばされてから約1月の今日。アタシはいつも通り起床して、身だしなみを整えて鏡を見る。すると、アタシの体にある異変が起こっていた。

美嘉「な、なにこれ......」

唯「美嘉ちゃーん?朝ご飯準備できてるよー?(外から扉を叩く)」

※(朝ご飯は寮の1階にて。人数が多いので数グループに別れて食べます。ご飯準備は当番制。部屋は寮にて全員別の部屋)

美嘉「ご、ごめん......食欲がなくて......」

唯「ええっ!?
それに声もいつもの元気ないし大丈夫!?風邪!?......美嘉ちゃん、鍵開けて!(力強く扉を叩く)」

美嘉「む、無理......」

唯「どーして!?」

美嘉「だって......こんなアタシ、誰にも見せれない」

唯「!?
何があったの!?開けてよ!」

美嘉「無理!こんな姿、唯にもみんなにも見せれないよ!」

唯「説明してよ美嘉ちゃん!
あーもう!風邪で倒れてるかもって心配した紺ちゃんが、ゆいにマスターキーを持たせてくれてよかった!開けるね!(マスターキーで鍵を開け、扉も開ける)」

美嘉「ちょっ、駄目っ!」

唯「美嘉ちゃん、どういう事か説明して!......って!?美嘉ちゃん、目が......肌も、青白くなってる......」

美嘉「だから駄目って言ったのに......」

そう。アタシは朝起きると、肌は青白く冷たく。白目は黒く、瞳は赤く。歯は八重歯よりも鋭くなっていた。

唯「どーなってんの!?
美嘉ちゃん、昨日までは普通だったのに......夜に何かあった?」

美嘉「覚えて無いや......」

唯「とりあえず、みんなのとこ行こう!何か心当たりがある子がいるかも!(美嘉の腕を掴み引っ張る)」

美嘉「ちょっ、唯!?」


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寮1階。

紺「美嘉さん、ようやく......ってその体は!?」

唯「朝起きたらこうなってたみたい」

紺「どうしてこんな事に.....美嘉さん、心当たりは?」

美嘉「それが全くないんだ」

唯「うん。それで誰か心当たりないかと思って連れてきた!心当たりある人挙手!」

しかし、誰も心当たりが無いようで、手は上がらなかった。

蘭子「.....常闇の王者の特徴と類似している。食欲や血を欲したりは?(訳:今の美嘉さんの見た目が吸血鬼と似てます......食欲はどうですか?血が欲しかったりは?)」

飛鳥「吸血鬼か。言われてみれば......」

美嘉「食欲は無くて、血は......なんだろう、スッゴい喉が渇いてきた」

飛鳥「と、なると吸血鬼の可能性があると。魔法も使えるこの世界だ。それに、美嘉さんはボクらの中で魔法を使った回数が多い。その影響も充分に考えられるし、吸血鬼である可能性も高いだろう」

美嘉「そんな......!アタシはこれからどうしたら......血を飲むなんてできない......だって吸血鬼って、血を吸われた人も吸血鬼になるんでしょ?」

唯「で、でも、まだそうだと決まってないよ!それにトマトジュースで代用できたりは!?」

蘭子「その手があったか!とは言え確証はないい。我らは代用の品を探す。その間、異邦の狐占い師は狐神の力を借り正体を暴きなさい!(訳:その手がありました!とはいえ確証はないので、私達がトマトジュースを探す間、紺さんはこっくり占いで美嘉さんが吸血鬼かを視てください!)(トマトジュースを探しに行く)」

紺「ええ。任せて、蘭子」

飛鳥「ならボクは莉嘉りかを連れてくるよ。妹の彼女なら心当たりがあるかもしれない(莉嘉を探しに行く)」

美嘉「みんな、ありがとう」

紺「お礼は直ってから受けとります。では美嘉さん、唯さん。私達も始めましょう」

美嘉&唯「うん!」

紺「こっくり占いは人差し指を硬貨の上に置き、雑念を払って知り合い事を思い浮かべます。占いの間、絶対人差し指を話さないでください。準備できましたか?」

美嘉「いつでもオッケー!(三人とも人差し指で硬貨に触れ)」

紺「では、いきます。
『______奇々も怪々お尋ねします
こっくりこっくりおいでませ
もしもおいでになられたらどうか答えてくださいな』」

美嘉「あ、『はい』に動いた......という事はやっぱり吸血鬼なんだ......」

唯「つ、次!えっと、トマトジュースは代用になるか!」

紺「......『いいえ』ですね。では、吸血鬼に血を吸われた相手は吸血鬼になるか」

美嘉「『いいえ』。ほっ、よかった.....。じゃ、最後。人間に戻るには?」

紺「『い、や、し、ぐ、さ、を、た、べ、る』。植物のようですね。では.....これからおしまいとします。
『――奇怪面妖御返しします こっくりこっくり恩返し 行きはよいよい帰りは怖い さばえさばえと帰りゃんせ!』
これで、終わりです」

美嘉「つまり、そのいやしぐさってのを探せば......!でも、それまでどうしよう......」



莉嘉「お姉ちゃん!!吸血鬼になったって本当!?(飛鳥と共にやってくる)」

美嘉「莉嘉!」



次回へ続く______


美嘉『早速人外パロやったよこの人』
莉嘉『だねー。あ、この『美嘉の変貌』でのサブ枠の城ヶ崎じょうがさき莉嘉りかでーす☆お姉ちゃんとアイドルやってるよ!』
美嘉『莉嘉はアタシの妹だよ★
それと、アタシが主人公の『美嘉の変貌』は短くても後2話あるから、宜しくね!』
莉嘉『こっからはアタシも活躍するから宜しく☆』

Re: 美少女達のクロスクロニクル! ( No.7 )
日時: 2020/04/14 21:49
名前: 蒼星 ◆eYTteoaeHA (ID: exZtdiuL)

美嘉『何?何なの?なんで今日3話も投稿してるの?少しは更新ペース上げるって言ったけど限度あるよ?上がるのはいいけど、その反動で前みたいにノロマにならないでね?』

あーなるかもしれん。3話目はデレマスでssr肇さん来ないし、音ゲーが昨日より下手になったぽくてやけくそ


#美嘉の変貌 その2

莉嘉「お姉ちゃん......!その目に肌。本当なんだ」

美嘉「うん......さっきこっくりさんにも聞いたけど吸血鬼だって。それとトマトジュースじゃ血の代用にできないみたい」

蘭子「それは誠か......!?(トマトジュース右手に帰って来た)」

美嘉「ごめんね、蘭子。折角探して来てくれたのに」

蘭子「気にするでないわ!それより、忌まわしき呪いを解く方法は見つかったか?(訳:気にしないでください!それと、元に戻る手掛かりは見つかりましたか?)」

美嘉「呪いを解く......人間に戻る方法って事だよね。『いさしぐさ』って植物を食べれば戻るみたい」

飛鳥「ほぅ......その植物の聞き覚えはないけど、これは大きな進歩だね。その植物について調べよう」

唯「あ、それともうひとつ収穫あったよ!吸血鬼に血を吸われても吸血鬼にならないみたい」

莉嘉「ホント!?な、なら、お姉ちゃんが人間に戻れるまではアタシの血を吸って!」

美嘉「ちょ、何言ってるの!?そんな事できないって!」

莉嘉「できないじゃなくてしないと!お姉ちゃん死んじゃうかもしれないんだよ!アタシが吸血鬼になる心配はないんだし!これくらいしかできる事ないもん!お願い、お姉ちゃん!」

美嘉「ッ......!」

唯「ゆいからもお願い。莉嘉ちゃん、助けになりたいんだよ」

美嘉「......解った。でもアタシとの約束、『無理はしないで』。貧血になりそうな時や、もし占いが違ってて吸血鬼になるような体に異変を感じたら直ぐに言って」

莉嘉「うん!」

美嘉「......
ありがとう。莉嘉(莉嘉を撫でる)」

紺「姉妹の絆.....微笑ましいわ。
それと、みなさん。そろそろいやしぐさについて調べに図書館へ行きましょうか」

美嘉「ううん、ここはアタシだけでやるよ。みんなには色々協力してもらってるからね」

紺「しかし......」

美嘉「なら......調べ終わって、草を探すのを手伝って欲しいな。いいかな?」

あすらん唯紺「勿論!」

莉嘉「あ、アタシも調べるの手伝う!この世界の図書館はアタシ達の学校のよりとても広いし!」

美嘉「ありがと。なら早速行くよ、莉嘉」

莉嘉「うん!」


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図書館。

美嘉「寮と学校が一緒になってるのは驚いたし、学校部分が会話スペース以外に役に立つかなと思ったら、こんなとこで役に立つなんて」

莉嘉「あっ、ここら辺植物関連だ!これかな......?(脚立に登りながら本を一冊取ろうとする)」

すると、本が崩れてきて......

美嘉「あっ、危ない!!」

声を掛けた時は手遅れで、本と共に莉嘉は転げ落ちてしまった。

美嘉「大丈夫!?」

莉嘉「イタタ......うん、大丈夫!それよりこれ見てよ☆(一冊の本を美嘉に渡す)」

美嘉「『状態異常治癒薬草図鑑』?目次は......あ、いやしぐさ!莉嘉、お手柄じゃん★」

莉嘉「やったー☆ね、そのいやしぐさってどんなのなの?」

美嘉「待ってね......えっとね『いやぐさ。後天的な理由で吸血鬼になった者を元の種族に戻す効果を持つ薬草の一瞬。普段はこれといって特徴が無く、他の植物と見分けにくいが、深夜0時から20分間だけ黄色で光る。日当たりの悪い場所に生える。時期は春』だって」

莉嘉「へぇ!丁度今は春だし、ならその20分間が勝負だね!日当たりが悪いって事なら学校の北側とかかな?」

美嘉「そういう事みたい。図鑑にも『同じ特性を持つ植物は無い』ってあるから、間違える心配もないみたい。それと......『これで吸血鬼から元の種族に戻る場合、水で汚れを洗い落としてから塩水で茹でる』ってあるね。正直これで戻るのかって気持ちもあるけど、これで戻れるんだ」

莉嘉「なら皆に話して、0時頃から探しにいこう!」

美嘉「うん!」


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寮の1階に先程のメンバーを集めて。

美嘉「癒し草は深夜0時から20分だけ光るみたい。時期もこの春だけ。みんな、夜遅いし迷惑なのは承知してる。それに1日で見つかるとは限らないけど、協力して欲しい!」

唯「さっきも手伝うって言ったじゃん★睡眠時間より、美嘉ちゃんの方が大事だよ!」

飛鳥「異議無し。それにボクは深夜起きてる事もしばしあるからね。問題ないさ」

紺「私もです。一刻も早く、美嘉さんが人間に戻れるようにお手伝いさせてください」

蘭子「そなたは仲間である!我が手を差し伸べるのは当然であろう!(訳:美嘉さんは仲間です!勿論協力させてください!)」

莉嘉「勿論、アタシも手伝うから!」

美嘉「ありがと、みんな★
なら、今日の23時半にここに集合だよ!じゃ、解散!」

そう言うと、みんなそれぞれ移動してった。が、アタシと莉嘉、そして唯はここに残る。

美嘉「唯は戻らないの?」

唯「もうじき戻るよー★
それと、人間に戻る迄とは言わないけど、莉嘉ちゃんと一緒の部屋にいるといいんじゃない?姉妹なのもあるし」

莉嘉「それにいつでも血を吸えるようにできるね!」

美嘉「血が云々は置いてといても、それはいいかも。今度何かあったとしたら、お互い気づけるし。本人が解らなくても、見てる側だと何か解る事あるかもね」

莉嘉「なら決定ー!アタシの部屋から荷物移動させるね!(自身の部屋に向かう)」

唯「ならゆいが手伝うよー!(莉嘉についてく)」

美嘉「頑張ってね!アタシは吸血鬼の件について、何が原因があるかもしれないし数日の行動を書き出してみるよ」

唯莉嘉「解ったよ!」


次回に続く______

Re: 美少女達のクロスクロニクル! ( No.8 )
日時: 2020/04/15 12:06
名前: 蒼星 ◆eYTteoaeHA (ID: cFBA8MLZ)

#美嘉の変貌 その3

莉嘉の荷物の搬入が終わり______

昼。美嘉の部屋。

莉嘉「じゃ、お昼ご飯食べてくるねー!(部屋から出ていく)」

美嘉「うん、いってらっしゃい」

吸血鬼になったアタシは、軽くこの世界における吸血鬼の事を調べたが、幾つか解った事がある。

美嘉「日光に当たっても問題ない。栄養は血からのみ。吸血鬼“の”血を生き物に飲ませると、その生き物は吸血鬼になる。
日光の事は安心できるね。でも、やっぱり血は貰わないといけないのか......それにしても。何で吸血鬼になったんだろう」

数日の行動を洗い出しても、一切それっぽい事は見当たらない。

美嘉「一応、ひとつだけ当てがあるとすれば、飛鳥がいってた『他の人より魔法を使ってた』ってとこかな。でもどうもそれだけとは思えない......
あ!......昨夜の夢で凄いおかしな夢を見たけど、もしかして、夢じゃなくて現実かも!」

ポンッと手を叩いては、メモとペンを出し、昨日見た夢の内容を書き出す。

美嘉「確か......夜に散歩に出かけて、そこで怪我をしてる狼を見つけた。軽く手当てをしてあげたら、その狼は去っていって......その後手に狼の血が着いたから洗ったんだっけ。それで......手を洗う前に、手で目を擦っちゃったんだ!

と、いう事は、その狼が吸血鬼で、アタシは血を飲んだ訳では無いけど、血のついた手で目を擦ったから、それで体内に血が入っちゃったと。狼も吸血鬼になるのは意外だけど、これなら納得!」

莉嘉「お姉ちゃんただいま☆(戻ってくる)」

美嘉「あ、莉嘉!解ったよ、アタシが吸血鬼になった理由!」

莉嘉「ホント!?」

美嘉「昨日吸血鬼の狼に会って、その狼が怪我してたから手当てした時に......」

莉嘉「噛まれちゃった?あ、噛まれてもならないから違うね。なら、なんで吸血鬼になったの?」

美嘉「あー、吸血鬼に噛まれても平気なんだけどね、吸血鬼の血が体内に入っちゃうと駄目みたいなの」

莉嘉「成る程!これで問題も解決だね☆
あとは癒し草を見つけよう!」

美嘉「うん★」

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夜、19時。

美嘉「喉の渇きが......」

莉嘉「お姉ちゃん、ずっと血飲んでないもんね。アタシの血吸ってって言ったのに!」

美嘉「やっぱ出来ないよ。莉嘉の血を吸うなんて......って何やるの!?カッター出して何するの!?」

莉嘉「こうでもしないとお姉ちゃん吸わないでしょ?」

美嘉「解った、解ったから自傷なんてしないで!」

莉嘉「しないってば☆お姉ちゃんなら止めてくれるって解ってたから」

美嘉「もう......脅すような真似して。次はこんな事しちゃ駄目だからね」

莉嘉「はーい!
じゃ、早速吸って!」

美嘉「急すぎ!それにいざ吸うってなってもどこから吸えば......」

莉嘉「首筋のイメージがあるけど」

美嘉「それは却下。思いっきり痕見えちゃうし」

莉嘉「なら腕?」

美嘉「まぁ腕なら......じゃ、袖捲って」

莉嘉「はーい!......いつでもオッケーだよ!」

美嘉「解った。痛かったら言って。じゃ、じゃあ吸うね......」

莉嘉「..................まだ?」

美嘉「まって、心の準備が」

莉嘉「あーもう!はやくー!」

美嘉「急かさないでってばっ!
今から吸うから......(ガブッ)」

莉嘉「んッ......」

美嘉「............ん、おしまい」

莉嘉「.....あれ?も、もう終わり?」

美嘉「うん?そうだけど。それより莉嘉、変な声出さないでよ」

莉嘉「えへへ、ゴメンね。ちょっと痛かったらつい......あ、でもほんのちょっとだから!」

美嘉「そっか。ありがと、莉嘉」

莉嘉「どういたしまして☆
それより、味はどうだったの?」

美嘉「うーん......鉄の味?......美味しくはなかったかな」

莉嘉「ひどーい!美味しくないなんて!」

美嘉「だって血だよ!それに不味いとは言ってないじゃん!」

莉嘉「あっ、そっか」

美嘉「はいはい。さ、この話は終わり。今日は遅くまで起きてるから、今のうちに少し仮眠しておく?」

莉嘉「うん、そーする!ソファ使うね☆」

美嘉「わかった★なら23時頃にになったら起こすから」

莉嘉「はーい!」







美嘉(実は美味しかったなんて、絶対言えないなぁ......)

莉嘉(吸血鬼に血を吸われてる時、感じちゃうとかどっかで聞いたけど、まさか本当だったんだ......)


次回に続く______



莉嘉『お姉ちゃんが前に後2話って言ったけど、思ったより長くなっちゃったから分割する事にしたよ☆』
美嘉『それよりも最後、色々と大丈夫なの?』
莉嘉『最後って?』
美嘉『ううん、なんでも無い。
さて、原因も解決方向も明らかに、草が光る時間も近づいてきたね!もう少しだけこのお話は続くから宜しく★』
莉嘉『今日の夕方か明日の昼には投稿するよー☆』

Re: 美少女達のクロスクロニクル! ( No.9 )
日時: 2020/04/15 16:48
名前: 蒼星 ◆eYTteoaeHA (ID: ShMn62up)

#美嘉の変貌 その4

夜23時。

美嘉「莉嘉ー起きてー」

莉嘉「んん......お姉ちゃん?」

美嘉「仮眠なのに熟睡しちゃって。もう23時だよ」

莉嘉「23時......?どうしてそんな時間......ってあ!そうだ、癒し草!」

美嘉「そういう事。集合まで30分あるから、準備していこっか」

莉嘉「うん!」

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40分後。一階。

飛鳥「すまない。調べ事をしてたら少し遅れしまってね」

蘭子「申し訳ない......」

美嘉「ううん、気にしないで。無理言って手伝って貰ってるのはこっちだし。で、その調べ事って?」

飛鳥「これを見てくれ(全員に同じ紙を配る)」

紺「この寮周辺の地図ですね。この星印は?」

飛鳥「ああ。どうも件の植物は日当たりの悪い場所に生えるからね。あの後蘭子と二人で日当たりの悪い場所を調べたんだ。この星印がその場所さ」

唯「へぇ!これで場所をある程度絞れるじゃん!」

紺「とは言え、星印もかなり数が______30ヶ所もありますね。この広い範囲を20分で周りきれるのでしょうか?」

蘭子「何も皆で動くとは言ってなかろう!分散すればよい!(訳:全員で動くのではなく、手分けして探せば周りきれる計算です!)」

飛鳥「そういう事だ。だからボクと蘭子、紺さんと唯さん、美嘉さんと莉嘉。この3チームで手分けして探そう」

莉嘉「なら、北10ヶ所はアタシ達で探すよ!」

唯「ゆい達は西方向の10ヶ所!飛鳥ちゃん達は東をお願い★」

飛鳥「了解した。なら、集合場所はここで、0時25分集合としよう。
さぁ______往くよ!」

全員「了解!」

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AM0:00。

美嘉「うーん、ここら辺は光ってないね」

莉嘉「なら次行こう!」



3分後。

蘭子「光が見えぬ......(訳:見つからないね)」

飛鳥「まだ焦る時間じゃないさ。いずれ見つけて見せよう」



更に5分後。

紺「4ヶ所とも駄目ですね」

唯「もっと生えてるものだと思ったのにね。
でも、まだ6ヶ所あるから大丈夫だよ★」



更に3分後。

美嘉「なにこれ、青く光る花ならあるんだけど」

莉嘉「一応場所をメモッとこう!」



更に更に3分後。

唯「後6分で3ヶ所!お願い、見つかって!」

紺「ここから次の箇所まで距離がありますし、走りましょう!」

唯「うん!」



また4分後。

飛鳥「何故だッ......!」

蘭子「まさか、9割方見つからぬとは。終焉の刻が直ぐ側まで近づいてるというのに(9ヶ所探しても見つからない......20分まであと3分なのに)」



2分後。




莉嘉「見つからなかったね......(寮に向かって歩き)」

美嘉「全部探したけど駄目だったね。帰りも一応見て見たけどなかったし」

莉嘉「うん......って、お姉ちゃんあれ!(寮の玄関の近くの場所を指差し)」

美嘉「黄色く光ってる!まさか、こんな近くにいるなんて」

莉嘉「灯台もと暗しってやつだね!玄関も建物の影で、お昼は日当たり悪くなるから」

美嘉「だね★莉嘉、図書館の時といいお手柄だよ★」



6分後。

唯「ゴメン美嘉ちゃん、ゆい達は駄目だった......って、その花!光ってないけどもしかして......」

美嘉「うん、癒し草だよ。莉嘉が見つけてくれた」

飛鳥「流石だね。ボク達も見つからなかったよ」

蘭子「見事ね。......では、早速儀式を始めるぞ!(すごいです!.....では、早速美嘉さんを人間に戻しましょう!)」

莉嘉「よーし、なら癒し草を洗って茹でよう!」

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癒し草を茹で終わり。

唯「これを食べればやっと戻れるんだね!今朝からの出来事なのに長く感じるよ」

美嘉「だね。じゃあ______頂きます!」

紺「ふふ、どういたしまして。......って、美嘉さん?どうかされましたか?」

美嘉「......んんー!!まってなにこれ!?飲み込んでも後味の苦味が凄い!」

飛鳥「まぁ、薬草であって、食べ物として食するものではないからね。無理もない。......と、美嘉さん。早速、効果が現れ始めてるみたいだよ」

莉嘉「ホントだ!お姉ちゃんが元のお姉ちゃんに戻った!!」

唯「美嘉ちゃん、鏡!鏡見て!(手鏡を渡す)」

美嘉「......本当だ。戻ってるじゃん!!」

莉嘉「お姉ちゃんっ!よかった、本当に直ったんだ!(美嘉に抱きつく」

美嘉「うん。色々ありがとう、莉嘉」

蘭子「本当によかったです!!」

美嘉「うん★
みんな、アタシの為に協力してくれて、ホントにありがとー★」

唯「どういたしましてー!」

紺「当然の事をしたまでです」

飛鳥「フフッ、これにて一件落着だね」


_______こうして、長くて短い、アタシが吸血鬼になった日は無事に幕が降りたのだった。

アタシが吸血鬼になった事は、アタシ達6人の秘密になったとさ。


おしまい。


美嘉『やっと終わったー★無事ハッピーエンドだね。書いてる側も短いようで長かったみたい』
莉嘉『でもこれでアタシの出番当分無いのかな?』
美嘉『どうだろ......でも暫くは無さそうだね。4話にも及ぶお話かつ、サブ枠は単独だったんだし』
莉嘉『そっかー。残念だけど他のみんなを考えると仕方ないね』

美嘉『これにて、美嘉の変貌はおしまい!ここまで見てくれてありがと★』
莉嘉『ありがとー☆』


リゼ『次回は『リゼ教官の保健教室』を予定してるぞ。主人公は私、サブ枠は無しだ。簡単な内容としては、今話題のコロナウイルス関連を取り扱おうと考えてる。次回も見てくれると嬉しいよ』