二次創作小説(新・総合)

Re: 【】 ( No.9 )
日時: 2020/07/19 00:41
名前: 海未ちゃんが気になる ◆Jx1Vgc1Dso (ID: XWWipvtL)


※ゆうことのSSを書いていい許可は本人さまから頂いています。
※バースデーってことで。先にね。
※完全に純粋でえっちぃのもねぇやつ。てか、そういうの、書けねぇし読めねぇんだ。










『7/18は何の日?』
[深夜]

 あぁ、来てしまった。誕生日。俺の……誕生日が!
 今日は折角の土曜日! バイトもない! ことりちゃんとデート! これは最高すぎでは?


ピロン!


 スマホにお知らせ……っと……あ、ことりちゃんがLINNEを送ってくれたみたい!
 直ぐ様、その表示をタップするとLINNEの画面が開かれてことりちゃんとのトーク画面を開く。
 すると……


ことり
<大好きなゆうきくん、お誕生日おめでとう!  今日のデートはめいっぱい楽しもうね!>


 それから


ピロン!


<パタパタ動く鳥さんのスタンプ>


ゆうき
「うっわ、ことりちゃんLINNE越しでも可愛いんだけど……やば」


 誕生日、そしてことりちゃんとのデート。早く寝ないと、とは思いつつも、
興奮やらは簡単に冷めてくれはしない。つまりは……











[朝?]


ゆうき
「……ん、あれ朝か……って!」ガバッ!


 起きた時間、10時。待ち合わせ時間、同じく10時。


ゆうき
「……まずはことりちゃんに連絡をって!」


 電源ボタンを押しても反応しないスマホ。充電コードは差されていなかった。
それを見た瞬間に体がすーっと冷えていくのを感じた。


ゆうき
「……やばいやばい」


 そこからは無我夢中で準備をした。スマホは携帯充電器をぶっ刺して、後は適当。
朝ご飯さえ食べることなく、10分で家を飛び出した。
 誕生日なのに、ことりちゃんとのデートなのに、遠足が待ち遠しい子供のような理由で夜遅くまで起きてしまうなんて!
しかも、スマホの充電をしていないなんて! 誕生日なのに不幸なんじゃないか、と不安になってしまう。


ゆうき
「……いや、ことりちゃんとデートできるから幸せ者だ……うん!」


 ことりちゃん。ことりちゃんという幸せの権化さえ居てくれれば、俺は幸せに満たされる。
まぁ、まずことりちゃんには謝らないとだけど!


……ピッポ,パッポ[待ち合わせ場所]


ゆうき
「……! ことりちゃん、ごめん!」


 走りながら謝る俺、に気付いたことりちゃん。


ことり
「あ、ゆうきくん! LINNEも繋がらないから何かあったのかって心配しちゃったよ!」


ゆうき
「いや、本当にごめん! 連絡できなかったのはスマホが充電切れてて」


ことり
「むー、折角のデートなのにぃ」


ゆうき
「だからごめんって……!」


ことり
「だから今日はちょっと不幸なゆうきくんをことりが幸せにしてあげるから!」


ゆうき
「え……?」


 問おう、目の前に居るのは天使ですか? と。


 いや、天使だろ。


ことり
「だから、ゆうきくん……今日は全力で楽しもうね!」


 うん、天使。


 目の前に居るのはどう考えても天使だった。


ゆうき
「ことりちゃんって、もしかして人間じゃなかったりする?」


<(・8・)


ことり
「えぇっ、人間だって! ほら、ゆうきくんに触れてるよ」


 俺の突拍子のない言葉に慌てて手を握って……え?


 今度、慌てるのはこちらの番?


ゆうき
「と、とにかく、行こう! ことりちゃん」


ことり
「うん! 今日は最高の日にしてあげるよ!」


……


ゆうき
「って、何処に行くか決めてたっけ?」


ことり
「あ、そういえば決めてなかったね……」


ゆうき
「今からだとどこが近いかな……」


ことり
「うーん……あっ!」


ことり
(今日はゆうきくんの誕生日だから……よし、ことり、頑張ります!)


ことり
「ねぇ、ゆうきくん! 今日はことりプロデュースのデートにしない?」


ゆうき
「え、良いけど……」


ことり
「大丈夫! ことり、頑張るからっ!」


ことり
(それにしても……何をすれば楽しませられるのかな?)


ことり
(まずは盛り上がれそうなこことか?)


ことり
(折角だしあれも゛と゛りたいなぁ……)


ことり
「えーっと、近場だとここだね……それじゃあ、行こう!」


ゆうき
「え、あっ、うん!」


 二人は人混みの中に消えていった。


[とあるゲームセンター]


ことり
「やっぱり、ゲームセンターは外せないと思うの!」


ゆうき
「このお店、ACあるのかな」


※スクフェスAC


ことり
「あぁ、それは調べてなかったけど……あっ、穂乃果ちゃんだ!」


ゆうき
「え、穂乃果……!?」


ことり
「ほら!」


ゆうき
「あ、クレーンゲームの景品……」


※寝そべりが最近だとよくクレーンゲームにあるよね。


ことり
「海未ちゃんも……それに」


ゆうき
「ことりちゃん!」


ゆうき
「よし、取る!」フンス


ことり
「うん、頑張って~!」


<しばらく>


ゆうき
「と……とれた……よ、ようやく」


ことり
「穂乃果ちゃんに海未ちゃん取ってくれたのに……ことりがその分」


ゆうき
「いや、プレゼントだから!」


ことり
「ゆ、ゆうきくん……!」キュン


 キューンキュンキュンキュンドウシテ?


 キューンキュンキュンキュンドウシテ?


ことり
「あ、ありがとう……そ、それじゃあ、アケフェスしに行こう?」


ゆうき
「もちろん!」


……ピッポー,パッポー


ことり
「あれ、ゆうきくん……」
↑スクフェスでいうMasterやってた


ゆうき
「何で……何で」
↑スクフェスでいうEX


 俗に言う、協力ライブをやってたりやらなかったり。


ゆうき
「……てか、ことりちゃん可愛い」


ことり
「えぇー、そんなことないよー!」


ゆうき
「よし、次は太鼓で勝負だー!」


……


ゆうき
「……ぐぁっ」


※太○の達人ではμ'sの楽曲もあり、一時期はちびキャラ(どんちゃんに付けられるやつ)として練習着のμ'sをゲットできたり……。


 ということを横媒体のプレイヤーを見て知ったらしい。


ことり
「あはは……そんなときはこれだよ?」


※○の魔法少女


※いや、これリア充爆発しろ曲なのですが……。てか、何で知ってるの?


ゆうき
「いや、星多くない?」


※コンボも普通に多い。


ことり
「んーじゃあ、やっぱりこれだね」


※それは僕たちの奇跡


ゆうき
「それ僕か……よし、この難易度で」


ことり
「うん、一緒にノルマクリアまで!」


※ちなみに、難易度はそんなに。誰でもクリアできるよ。


……


ゆうき
「やばい、疲れた」


ことり
「ゆうきくん、体力無さすぎじゃ」


ゆうき
「いやいやいや! 俺の過去を振り返ってみて!」


※ゆうきさんの逃走中とか、とか。


ことり
「それじゃあ、あれやろっか」


ゆうき
「あれ……?」


プリクラ
「……」ジャジャーン


ゆうき
「……」


女の群れ
『……』ゾロロロロラロロラロロレロロ


ことり
「……えへへ、まぁ、カップルだから問題ないって!」


ゆうき
「そ、そうだよね……」


 待つこと、しばらく。


 ちなみにその間はことりちゃんと話したり、ことほのうみの寝そべりで遊んでたりしていたらしい。


ゆうき
「……はぁ」


 匂いの混在に疲れる、ゆうき。


ことり
「女の子ってそういうものだから許してね」


ゆうき
「てか、プリって何をすれば」


ことり
「それはこの機械が説明してくれるはずだよ、ほら!」


プリクラ機
「WA,GDGD.D.MGMPWPX.'G0GWGMGMID.DGDMPMGMGMGMGMGNG……」ペラペーラ


ことり
「それじゃあ、まずは二人でハートを作ろうよ!」


ゆうき
「え、あ、うん!」


 二人の指で形作られるハートの輪郭。


ことり
「カップルみたいだね」


3

2

1

パシャッ!


ゆうき
「いや、カップルじゃん」


ことり
「うん、そうなんだけど。最近は会えてなかったから……あ、次はにこちゃんのポーズをしようよ!」


※イメージ図はスクフェスのことうみUR


ゆうき
「いや、矢澤さんのは」


ことり
「やらないと妹さんに言いつけちゃうぞ?」


ゆうき
「ことりちゃんが可愛い(怒らせたらヤバイかもな)のでやります!」


ことり
「よぉーし、せーの」


ゆうこと
『にっこにっこにー!』


パシャッ!


……


ゆうき
「……疲れた。お昼にしよう」


ことり
「どういうお店にしようかな……うーん」


ゆうき
「ことりちゃんとなら、何でも」


ことり
「じゃあ、スイーツは」


ゆうき
「それは無理」


ことり
「えぇー、美味しいのにー!」


ゆうき
「あの、甘いの昼食には……」


ことり
「それじゃあ、どうしよう……食べ放題とかの方が安いかな」


ゆうき
「普通にランチで良いんじゃ」


ことり
「だって、今日はゆうきくんの為のデートなんだから! ゆうきくんはお肉の方が好き?」


ゆうき
「ことりちゃんの方が好き!」


ことり
「もうっ! じゃあ、焼き肉に行くよ!」


 突発的焼き肉。


……


[綺麗な焼肉屋さん]


……


ことり
「それじゃあ」


ゆうこと
『いただきます!』


 あ、注文メニューとかは総スルーね。イメージ補完しておいて。


ことり
「えっと、次は……」


ゆうき
「……」


ゆうき
「……」


ゆうき
(ことりちゃん、無理していないか? 俺のためにこうしてくれてるんだろうけど、なんか頑張りすぎてるような)


ゆうき
(次のことを考えてばかりで楽しんでるのか分からない。そんなことりちゃん見たくない)


ゆうき
(でも、気のせいかもしれないし……ことりちゃんに委ねてみるか)


……


[次の目的地]


ことり
「次はここだよ……!」


ゆうき
「遊園地か……しかも結構大きい」


ことり
「でしょっ!」


ゆうき
「うん。ことりちゃんはどれに」


ことり
「ゆうきくんが乗りたいのに全部乗ろうよ」


ゆうき
「え、でも」


ことり
「だって、今日はゆうきくんの日だから……」


ゆうき
「まぁ、一応は俺の誕生日だけど……俺としてはことりちゃんもちゃんと楽しんでないと嫌というか」


ことり
「……」


ゆうき
「ことりちゃんさっきから次のことを考えてばかりで頑張りすぎてるような気がして」


ことり
「……いもん」


ゆうき
「……?」


ことり
「頑張りすぎてなんか……ないもん!」


 そう言ってゆうきを見ることりの目は何故か潤っていて


ことり
「ことり、ゆうきくんに楽しんでほしいからって頑張って考えてるだけで……
ゆうきくんが楽しんでればことりも楽しいの。今日はゆうきくんの日だからゆうきくんはことりのことは気にしなくてもいいの!」


ゆうき
「ことりちゃんが楽しんでなければ意味がないんだよ!」


 遊園地、とあるカップル、喧嘩とな?


 土曜日じゃないと許されないやつ。


 てか、喧嘩してどうするよ?


ゆうき
「……」


ことり
「ことりは楽しんでるの……」


ゆうき
「……そうだよね、俺のために頑張ってくれてたもんね」


 人は焦ると何も見えなくなる。大事にしていた何かさえも、見失いそうになる。


ゆうき
「ことりちゃん、取り敢えず、観覧車に乗ろう」


ことり
「うん」


 そのまま、二人は何も話すことはなく、ほどほどの距離感で観覧車に乗り込んだ。


[観覧車]


ゆうき
「……」


ことり
「……」


 二人を乗せた観覧車はがたりがたりと動いていく。移動時間が掛かってもう、観覧車に乗る頃には日は低くなっていた。
橙の光が二人を淡く照らす。


 無言。静寂。否、


ゆうこと
『ごめん(なさいっ)!』


ゆうき
「え?」


ことり
「……?」


ゆうき
「ことりちゃんは頑張ってくれてたんだから謝らなくても」


ことり
「ゆうきくんはことりのことを心配してくれてるんだもん」


ゆうき
「あれ……?」


ことり
「何で……喧嘩してたんだろう?」ムクッ


ゆうき
「あ、もうすぐ頂点だ」ムクッ


 二人して立ち上がると


ことり
「本当だね……ねぇ、ゆうきくん」


ことり
「ねぇ、お詫び……させて。だから、目、瞑って!」


ゆうき
「え……あ、うん」


 目を閉じたゆうきに少しずつ近づいて


ことり
「だーいすき、ゆうきくん」


 そっと抱き締めて……そして……接吻。


ゆうき
「……!?」


 目を見開かせて驚くゆうき。


 そして、藍と橙に染められた空にて妖艶に微笑むことり。


ことり
「たまには……えへへっ」














ーーーーーー


 断念。