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第106話「気が付けば、別世界」

パチパチ……

「グラン。この人たち、もしかして旅人さんでしょうか？」
「間違いない。ルリア、女の子をカナリナさんの所に！」
「はい！」

話し声、だけどそこには剣の扱いにも慣れている青年がいる。
俺と卜部は先に目を覚ましたけど、リンクさんたちはまだだ。
そうだ、モブリズ組と再会をする前にセフィロスと遭遇したんだったな。
それからは、何も覚えていない。

「よう。目が覚めたか？」
卜部隼人「此処は？」
「まずは腹ごしらえだ。おいらはビィ、宜しくな！」
卜部隼人「卜部です。こちらはアンディ、先程はありがとうございました！」
グラン「どういたしまして。君たち、今までどんな旅をして来たの？」
鈴木アンディ「はい。僕たちはバラバラになった仲間を探しながら、色んな場所を旅して回りました！」
ビィ「そうか……」
「グラン。2人が起きたというのは本当か？」
卜部隼人「グランさん。こちらの女性軍人さんは？」
グラン「彼女がカタリナ、元エルステ帝国の中尉さんだよ」
カタリナ「私の名はカタリナ・アリゼ、元軍人だ！」
卜部隼人「卜部隼人です。宜しくお願いします！」
鈴木アンディ「同じく鈴木アンディです、以後お見知り置きを」
カタリナ「ああ。宜しくな2人共」

茂野や佐倉たち、大丈夫だろうか。
しかし此処は、今まで来た事がない場所だな。
いつかアルル先輩が言ってた、星獣を操る女の子が別の世界にいると。
まさかこの世界で、その一行に会えるなんて夢みたいだ。