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第110話「由希の迷い」

由希「……」
「あの、由希……さんですか？」
由希「君は確か、秋穂さんだったね？」
秋穂「はい。李さんや桜さんからお話は聞いています！」
うずまきボルト「おっ！ 由希のあんちゃん、此処にいたのかよ？」
由希「うん。1人になりたかったからね……」

それは、口実だった。
このままだと俺は、本田さんに想いを伝わらずに終わってしまう。
12支だからって、関係ない。
だけど、言える勇気がないんだ。

「恋は人を惑わすが、お前の想いをあの娘に伝えるべきじゃないか？」
由希「無理ですよ……」
鳴子章吉「だったら、当たって砕けろや！」
青八木 一はじめ「ああ。最初から諦めたら、次の奴に取られてしまうぞ！」
真波山岳「そう言えば。スコールさんはリノアさんを意識し始めたのっていつからですか？」
スコール「……。言えるか……」
東堂陣八「まあ。本人がこういうんだから、あまり聞かない方がいいぞ真波」
真波山岳「え〜。気になっちゃいますよ〜東堂さ〜ん〜」

確かに、経験者としては言いづらいかも知れない。
スコール、君はこうなる前に1人にこだわっていたんだね。
あの出来事がきっかけで、慣れ合うのを恐れた。
それに似た恐怖を、俺は知っているよ！