二次創作小説(新・総合)
- メルヒェンで愉快な仲間達 ( No.128 )
- 日時: 2021/05/23 23:14
- 名前: 葉月 (ID: QQmxnDsv)
一
花壇や木々がある広い庭の中、二人の少女は木で作られたベンチに座って談笑しているところだった。一人目の少女は膝下まで伸びた黄緑色のロングヘアに編み込みをしていて、後ろにリボンの付いた髪留めをつけており、青紫色の瞳、首にはロケットペンダントをかけている。服は黒色でフリル付きのブラウス、胸元には青色の宝石がはめ込んだ紺色のタイリボンを付けている。
足首まで隠れるくらいの茶色のふわふわのロングスカートでベージュのタイツ、足首までの茶色いブーツを履いている。
もう一人の少女は猫耳が生えていて、髪の分け目から左半分が白、右半分が黒のツートンカラーで地面に引き摺るくらいまで伸びた三つ編みで前髪もヘソより下まで長く、カラフルなヘアピンで左右で四つか五つぐらい付けている。
服装は白のブラウスに膝までのチェック柄で赤色のフレアスカート、胸元には青色のスカーフを巻いており、白のニーハイで、黒いパンプスを履いている。
すると、腰下まで伸びた黒髪を一つ結びにした赤と黄色のオッドアイの少女が二人を見つけては手を振りながら駆けつけた。
赤のチェック柄の服にオレンジ色のかぼちゃパンツを穿いていて、黒のニーハイに黒のブーツを履いている。黒髪の少女の手には袋を抱えており、二人の少女の下に駆けつけた。
「お待たせ〜! クレアとナターシャの分、持ってきたよ!」
「ありがとねエイミー。あ! これってフルーツがたくさん入ったタルトだよね? こういうの好きなんだ〜!」
「いろんな種類があって凄いですね……」
袋の中に入っていたのはフルーツタルトで、ベリーやオレンジ、キウイなどフルーツがてんこ盛りのタルトだ。サイズは片手で持てるくらいで、お手軽に食べられる。
フルーツたっぷりなので食べる際はフルーツが落ちてしまうこともしばしばあるようで、先にフルーツから食べてからタルトを食べる感じだ。
フルーツタルトを食べながら談笑する彼女達にふとした噂話が流れる。その噂とは、喫茶店に新しいメニューが出たことだった。
その喫茶店は昔からある有名な喫茶店で、開店して六十年だという。六十年経った今でも人気のある店で新しいメニューが出てきたのだ。
フルーツタルトを食べた後、その噂の喫茶店に向かうクレアとナターシャとエミリーだった。
感想まだ。
- メルヒェンで愉快な仲間達 ( No.129 )
- 日時: 2021/05/23 23:21
- 名前: 葉月 (ID: QQmxnDsv)
二
花園の中で少女と狼が歩いている。膝下まで伸びた黒髪ロングで赤目、白のフリル付きのブラウスの上にケモミミ付きフードがある赤いケープに膝丈まである赤いスカートを穿き、花が付いた白のニーハイに足首ぐらいの茶色のショートブーツを履いた少女は、グレーの体毛で黒目の子供の狼と戯れあっていた。
「この花が気になるの? あっ! 食べちゃダメだよ!」
子供の狼は花の匂いを嗅いで、そのままパクリと食べる。少女が注意しても遅かったのか、その花は食べられてしまった。
幸いにも狼が食べた花は無毒だったため、赤ずきんの少女は安堵する。
「今食べたのが毒なかったからいいけど、もし毒があったらあなたは大変なことになってたのよ?」
「わふぅ……」
「お腹が空いたから食べたかったのは分かるよ。でも、食べていいものとダメなものはちゃんと見分けないと」
しゃがんで子供の狼を撫でながら毒の有無について説明する。グレーの体毛をした子供の狼は赤ずきんの少女に返事をするように鳴く。
その子供の狼だが好奇心旺盛だが聞き分けもよく、今回のような事を二度としないと誓う。
「アンナ、お待たせ!」
赤ずきんの少女……アンナの前に駆けつけたのはアンナ以上に長い金髪の超ロングヘアの少女だった。その長さはなんと身長より長く地面を引きずる程なので、極めて長い。
普段は髪留めでまとめているようで、まとめ髪からも分かるとても大きな団子だった。
瞳の色は紫色で、水色のワンピースで腰には白いリボンを巻いている。胸元には赤い宝石の付いたリボンを付けている。白のニーハイに膝まである茶色のロングブーツを履いている。
「シャーリー、遅かったね。やっぱり髪のことで時間かけてた?」
「違うわよ! いや……違わないけどさ、ここって広いから迷いやすいのよね。アンナを見つけるのもちょっとばかし時間かかっちゃった」
「そうよねーここは迷路になっているから行ったところがもうあれなんだよね」
花園を巡る通路は迷路になっており、色とりどりの花を見ながら歩くのはいいが、途中から道が分からなくなって迷子になる事も度々ある。その対策としては順路を用意したりして迷わずにするという。
しばらく迷いながら花を堪能しながら迷宮を歩くアンナとシャーリーだったが、ようやく花園の出口が見えて到着した。
感想まだ。
- メルヒェンで愉快な仲間達 ( No.130 )
- 日時: 2021/05/24 00:01
- 名前: 葉月 (ID: QQmxnDsv)
三
※スカート捲りの描写ありますw
「女の子のスカート捲りドーン!!」
「きゃあああああ!?」
いきなり魔女の悪戯によってスカートめくりをされた二人の少女は顔を真っ赤にしてスカートを押さえる。
「おっま……ふざけんなよ! 何しやがるんだ!」
「ルイ、あんた何すんのよ!」
「シャルロッテとアーデルハイトが隙だらけだから悪いのよ! あたしも仲間に加わりたいもぉーん!」
「だからってあたし達のスカート捲るか普通!? 肩に乗せるとかじゃ足りないのかよ!?」
「いるのは私達だけでよかったけど、周りの人が見てたらどうすんの!?」
スカート捲りをされて顔を真っ赤にしてぎゃーぎゃー騒ぐ二人の少女に対して魔女はヘラヘラしながら笑うという対照的な反応だ。
尻まで伸びた赤髪のロングヘアで黄色の目、黒のワイシャツに紺色のリボンタイ、膝丈のスカートを穿いている少女……シャルロッテ。
地面に引きずるぐらいの空色の三つ編みで青色の目、フリル付きのワンピースを着た少女……アーデルハイト。
そして、腰下までの紺色のロングヘアで赤のとんがり帽子に赤いマント、その下にはロングコートを着た魔女……ルイ。
彼女達は幼馴染で家族ぐるみの付き合いだ。互いの母親が友達同士で紹介したことからずっといる。
二人にとってはルイの悪戯にはうんざりしているものの、合成や調合に関しては頼りになる存在で、薬の調合などに教わっている。普段はスカート捲りなどの悪戯をする問題児なのに。(おい
「あんた達が最近元気がないから やったまでのことよ。あたしだっていつもあんた達のスカート捲ってる訳じゃないからね?」
「あたし達、いつも通りだがそんなに元気がないように見えたか?」
「そうよ。私達はいつも通りなんですけど?」
ルイに最近元気がないと指摘されると、シャルロッテとアーデルハイトは目を丸くしていつも通りだと応える。見る分には彼女達がそんなに元気がないようには思えないが、ルイにはその事はお見通しだった。
ルイ曰く、シャルロッテは強すぎる魔力を持ち、周囲からは化け物呼ばわりされる事がしばしば。アーデルハイトは病弱で、倒れそうになったこともあると言われる。
「で……でもよ、お前もあたしと同じくらい魔力持ってるんじゃねぇか。なのに何でお前は化け物とか呼ばれないんだ?」
「あたしの場合は逆だよ。あたしの場合は『一族の名折れ』って言われたんだよ」
「一族の名折れ……こんなに強い魔力を持ってるのにそんな事を言う人がいるんだね」
「あたしの一族は魔女の家系だからね。あたしはその一族の中でも落ちこぼれでね、姉や妹に比べたら魔力は少ない方よ」
ルイは魔女の一族の名折れで、一族の中で最も魔力が少ない方で、落ちこぼれだった。しかし、落ちこぼれでありながらも潜在能力は一番高い。
だからルイは努力して膨大な潜在能力を引き出して今のような力を得たという。
「ささっ! 暗い話はお終いにして、帰ろっか! みんな待ってるよ!」
「お、おい! 押すなよルイ!」
「ちょちょっ! やめてったら!」
一通り話した後、ルイはいつもの笑顔に戻ってシャルロッテとアーデルハイトの背中を押しながら待っている人のところまで移動した。
メルヒェンで愉快な仲間達 完
次でラストですね。感想まだですの(^ω^)