二次創作小説(新・総合)

奇妙な仲間達 ( No.133 )
日時: 2021/05/31 08:55
名前: 葉月 (ID: 1lEcCkWN)

大きな書庫の中にて、オダサクは本を抱えながら葉月を探しているところだった。次の物語を作る際の参考書が欲しいとのことで、オダサクは何冊か参考になる本を探しては読み、探しては読みとしていて資料を探していた。
本を四、五冊程取って現在のように文豪の特務司書である葉月を探しているが、書庫が広いのでなかなか見つからない。

「おっかしいなぁ〜おっしょはん、何処におんねん……確かその辺やった筈なんやけどなぁ……」

なかなか葉月を見つけることが出来ないオダサクは頭を掻いて困った表情を浮かべる。いつもなら机のある席に座って待機している葉月だが、此処にも居ないというのはおかしい。
すると、オダサクの元にやって来たのは白髪交じりの黒髪に黒のシルクハットを被り、黒の燕尾服を着た老紳士だった。

「君は確かお嬢の友達かね?」
「あ? おっちゃん、誰や? おっしょはんのこと、知っとるか?」
「質問を質問で返すなんて、礼儀がなってないねぇ。まぁ、お嬢とは付き合いが長い、とでも言っておこうか」
「ほんで、おっちゃんは今何しとるんや?」
「儂も丁度君と同じようにお嬢を探していたところだよ。一緒に探しに行こうか?」
「ホンマ? おっしょはん探してくれるん? おおきになぁ!」

オダサクと老紳士は葉月を探しに共に行動する。互いに名乗り、老紳士の名前はギルバートといい、葉月と同じく語り部としてやっていて、彼女の大先輩にあたる。ギルバートの後輩もまた、語り部として物語を紡いでいる。
螺旋階段を降り、本棚の奥まで歩くと、ようやく葉月を見つけることに成功した。しかし、葉月の近くにいる三、四人の女性達が葉月の周りを囲むように話し合う。
四人の女性は全員バストサイズMカップ以上の爆乳で、スタイル抜群だ。一人は金髪のロングボブに琥珀色の瞳。襟付きの白のゆるいブラウスに黄色のスカーフ、花の刺繍がされた紺色のフレアパンツ、ヒールつきのパンプスを履いている。
一人は青緑色のウェーブロングで、水色の瞳。襟ぐりが広い赤色のシャツの下に黒のタンクトップを着ていて、花柄のガウチョパンツ紺色の靴下に茶色の革靴を履いている。
一人はダークブルーのショートヘアで藍色の瞳。口元には黒子が付いていて、黒縁の眼鏡を掛けている。白のブラウスに黒のパンツスーツを着ていて、黒のパンプスを履いている。
一人は膝まで伸びた銀髪のストレートヘアで赤い瞳、紺色のセーターに黒の太いベルトを巻いている。薄茶色のタイトスカートにベージュのストッキングに黒のパンプスを履いている。
彼女達はギルバートの姿を見るや否や声を掛けた。

「あ、先生。わざわざ来てくださったのですね」
「ギルバートせんせー! 会いたかったよー!」
「師匠、お久しぶりです!」
「師匠、息災で何よりですわ」
「お前達も来てたのか。久しぶりじゃな」

四人の女性とギルバートが顔を合わせると、
久しぶりに会ってお互いに息災だったのかを確認し合う。
それから四人の女性と話し合っていた葉月も彼の存在に気づき、あーっと大声を上げた。

「ギル爺! ギル爺なんだね! 久しぶり!」
「お嬢こそ久しぶりじゃな。見ないうちに立派になったのぉ」
「なぁおっしょはん、このおっちゃんと姉ちゃん達は一体どういう関係なん? 親しげに話してたんやけど……」

久しぶりの再会についていけないオダサクは頭に疑問符を何個か浮かび上がり、葉月とギルバート、四人の女性の関係が何なのかさっぱりだ。
葉月曰く、ギルバートと四人の女性は師弟関係であり、四人の女性……ルーシィ、アナスタシア、サマンサ、ヘレナは彼女の先輩で、語り部仲間であるという。
特にサマンサとアナスタシアは葉月と年が近いこともあり、本物の姉妹の様に仲良くなり、会話も弾むようになったという。
ルーシィはギルバートの弟子の中でも一番優秀で、葉月のお姉さんのような存在だ。

「……というわけなんで、ギル爺達共々よろしくね」
「おん。ワシはオダサクこと織田作之助や。よろしゅうなぁ〜」


ギルバート達の紹介を終えた後、オダサクはにっこりと笑って自己紹介をして握手した。
やがて、語り部と呼ばれる存在も徐々に解明しようとしていた。


奇妙な仲間達 完