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第16話「いなくなったロック」

【回想:眠りの森】

「エアリス、俺が見えるかい？」
エアリス「ええ、さっきはごめんなさい！」
ロック「気にしない方がいいよ」
エアリス「そんなの、無理だよ！」
ロック「そうか……。じゃあ、思いっきり気にしちゃえば？ アルスの事、俺に任せて。
そしてエアリスは、自分の事を考えてくれ。
自分が壊れてしまわないように、な？」

この空間は、見覚えがある。
そう思いながら、わたしは辺りを見渡したの。

エアリス「此処は？」
ロック「此処は「古代種の都」へと続く【眠りの森】と呼ばれている。アルスがメテオを使うのは時間の問題だ。だから、それを防ぐのさ。
それは、世界を旅する冒険家である俺にしか出来ない！」
ルッカ「兄さん？」
ロック「その秘密、この先にあるんだ。いや、あるはず。何かに導かれている感じ、するんだ。
じゃあ俺は行くよ、全部終わったらまた……な？」
ルッカ「兄さん！」
エアリス「ロック！」

あなた、まさかわたしを守るためにこの道を選んだの。
お願い、行かないで。
そう魘されていたのか、目を覚ますと側にはココアとリゼたちがいた。
ロックは、わたしの時みたいに命を投げ出そうとしている。

【現在:ゴンガガ村 宿屋】

「いいえ、まだ諦めてはいけません！」
エアリス「あなた、サラ！」
リゼ「宮殿から離れていいのか？」
サラ「はい。母上はこれを察して、私を外へ出してくれました！」
ココア「あの、ロックさんを助けるにはどうしたら？」
ジャキ「ルナ・ハープを発掘するんだ！」
エアリス「つまり、ボーンビレッジに行けば彼を助ける手立てがあるって事ね？」
サラ「はい！」
ジャキ「エアリスお姉ちゃん。誰を連れて行くか、しっかり考えないと行けないよ！」

ロックとは仲良しの、リンク。
わたしをガードとして受け入れるリヒター、これだけじゃ足りない。
残りは……かえで、あなたしかいないの。

最新話、更新しました。
リクエストは、終盤になりました。

天竜さん
此処からロックの生と死が分かれます。
あなたなら、どちらを選びますか？

それでは。