二次創作小説(新・総合)

Re: ポケットモンスター レインボー ( No.31 )
日時: 2020/11/15 16:05
名前: みなひっきー (ID: 4VXB0SaS)

第8話 サヤカとゼルダ


サヤカside


 ママとパパを見て驚くヒロキ。

「ヒロキ、実はこのママとパパはこっちの世界の人やねん。うちらのおった世界のママとパパはあの戦争でもうおらん。見た目は同じやけど別人やねん。」

「なるほど。アルコバレーノはボクのいた世界と地形が同じだけではなく存在する人物も同じってことか」

 そしてパパがヒロキに話しかける。

「初めまして。私はゼルダの父であり、この国の王だ。民は私をハイラル王と呼ぶ。君の言う通り、このアルコバレーノと君のいた世界では地形も存在する人物も同じらしい。違うのは歩んできた歴史だ」

「つまりパラレルワールド」

「そうだ」

「ひとついいですか?ここにいるのはボクのいた世界のサヤカ。アルコバレーノにはボクのいた世界と同じ人物が存在するならこっちの世界にもサヤカがいるはず。そのサヤカは今どこに?」

 ヒロキに質問されパパは机の引き出しから1枚しの写真を取り出しヒロキに見せる。写真には小さな女の子が写っていた。

「この写真に写っている女の子が誰だかわかるかい?」

「これは……サヤカ?」

「この写真に写っている娘は私達の娘、ゼルダ。このゼルダこそアルコバレーノのサヤカだ。だがゼルダはもうこの世にいない。6歳の12月、病気でこの世を去った。私と妻は毎日、泣いて過ごした。だが年が明け数日が経ったある日、街でゼルダがたこ焼きを食べているのを見かけた。私と妻はすぐに駆けより名前を呼んだ。私達のことをパパとママと呼ぶが自分はゼルダではないと言った」

「それが今、ここにいるサヤカなんですね」

「そうだ。あの時は驚いた」

「うちも驚いたわ。いきなりゼルダって呼ばれて……。でもママとパパに会えて嬉しかったんよ」

「私達もだ。だから私達はこの娘を引き取り一緒に暮らすことにしたのだ。そして私達はゼルダと呼んでいる。」

「うち、ママとパパと一緒に暮らせるならゼルダでいい。サヤカでもゼルダでもうちはママとパパの娘なんやから」

これがうちがゼルダと呼ばれる理由。

「ところでリンク」

「ヒロキです」

パパはヒロキをリンクと呼んだ。

「君に会わせたいポケモンがいる。ついてきてくれ」

 うちとヒロキはパパについていく。向かった先は家の近くにある花畑。花畑に近づくと2匹のポケモンが寄ってきた。寄ってきたのはうちのポケモン。

「ピカチュウとイーブイだ」

「うちな、アルコバレーノに来てからポケモントレーナーになったんよ。この子らはうちのポケモン。ピカチュウのレモンとイーブイのチョコや。レモンもチョコも女の子なんやで。かわいいやろ♪」

「ホントだ。尻尾の形と模様がハートになってる。確かにかわいいな」

 ヒロキは昔からかわいいものが好きだった。

「あと、レモンとチョコと仲良しのポケモンもおるで」

「そのポケモンが君に会わせたいポケモンだ」

 そう言ってパパは花畑の奥の方に指を向ける。指を向けた先には寂しそうに立っているポケモンが2匹いる。そのポケモンは……。

「ピカチュウとイーブイ?」

「ピカチュウのレオンとイーブイのエボルだ。レオンとエボルはトレーナーを失い、いつも寂しがっている。そのトレーナーの名前はリンク」

「リンク?そういえばさっきボクのことをリンクって呼んでましたよね?」

「リンクはゼルダと仲が良かった。だが彼はゼルダより先にこの世を去ってしまった。かわいい相棒達を残して。君の姿がリンクに見えてつい彼の名で呼んでしまった」

「……もしかしてリンクはこの世界のボク?」

「レオンとエボルのトレーナーはもういない。どうだろう、君がリンクの後を引き継ぎ、レオンとエボルのトレーナーになってみないか?」

「……わかりました。こんなボクで良ければあのポケモン達のトレーナーになります」


第8話 END

Re: ポケットモンスター レインボー ( No.32 )
日時: 2020/11/15 16:06
名前: みなひっきー (ID: 4VXB0SaS)

ポケットモンスター レインボー
今日の格言

ママとパパと一緒に暮らせるならゼルダでいい。サヤカでもゼルダでもうちはママとパパの娘なんやから

以上!