二次創作小説(新・総合)

Re: 肉(2×9)の恨みはいつもより18倍恐ろしい!? ( No.188 )
日時: 2022/11/29 17:48
名前: junris (ID: h5Tzmn9p)


パワプロ「あれ?苗木はどこへ行ったんだ?今日はお休みか?」

 パワプロがダンロン支部のところに遊びに行くと苗木がいなくなっていた。すると、霧切と舞園がパワプロに苗木のことを伝えた

霧切「苗木クンなら昨日の夜に『高級焼肉弁当を買ってくるためお休みする』と連絡があったわ」

舞園「大方、昨日のことがあってか相当怒っているそうで、日向クンからは『今日だけは苗木に余計なことを言って刺激させるな』と言われました」

 苗木がなぜいないのはわかったが、昨日の件と高級肉に一体なんの関係が…第一、昨日に何をどうさせれば苗木をここまで怒らせてしまうのか…ここで特別に教えてあげよう

〜〜〜〜〜〜

 【先日の出来事】

桑田「お…おい。どうすんだよこれ。コレがバレたら…」

葉隠「俺に聞かれてもわかるわけないべ!」

山田「しかし、このままでは僕たちがヤバい事になるのは確実ですぞ…」

 先日の希望々峰学園の厨房にて3人が見たのは高級焼肉弁当1つ(マジックペンで苗木の名前が書かれている)がひっくり返っている所とその近くに野球ボールがあったところだ。少なくとも3人にはこのままでは他の人に知られてしまった時点で苗木と仲の良いクラスメイトが黙っていない。少なくとも自分たちがとんでもない目に遭うのが目に見えてるだろう…

葉隠「元はと言えば桑田っち!お前がこんなところでボールを投げるからだべ!」

桑田「ハァ!?俺だって手加減しているじゃないか!お前だってボールを取り損ねるからこんなことになったんだろうが!」

山田「2人共、今は喧嘩している場合じゃありませんぞ!この問題を解決するのが先ですぞ!」

2人「そうだったな…」

 ここで説明するが桑田は自分のクローンの一件(>>115-117)で野球嫌い癖が少し治っており、たまにボールを投げたりすることもあるのである。もちろん手加減しているが…それはそうと桑田と葉隠が言い争いになっているところを山田は止め、今後どうしていくのかを考えることを提案した。そして2人が喧嘩を辞め、一緒に解決策を考えていた

山田「こうなったら、みんなに正直に謝った方がいいですな!」

桑田「そうだな!ついでに弁償すれば許してもらえるかもしれないしな!」

葉隠「ここは俺たちの金で高級焼肉弁当を買うべ!」

 その後、3人はみんなに許してもらうために自分たちのクラスメイトに謝り、大和田に頼み込んで高級焼肉弁当の売っている店までバイクで連れてもらった。幸いにもクラスメイトは正直に謝った3人を許し、弁償の手伝いをさせてもらっていた

 ウィーン…

 しかし、彼らには気づかなかった。頭上にスパイドローンが尾行されていることを知らずに…

〜〜〜〜〜〜

苗木「なんだよ…コレ…」

 その頃、希望々峰学園の厨房ではちょうど苗木と日向が来ており、3人が見ていたのと同じ光景を見ていた

苗木「折角、高級焼肉弁当でみんなの功を労おうと思っていたのに…どうしてこんな事に!しかもボクの分だけ!」

日向「俺のクラスメートや最原のクラスメートの分は無事だったが…一体犯人は誰なんだよ!?」

 予想通り、苗木はショックを受けており日向は犯人に対して怒りを覚えていた。少なくともそいつはとんでもない目に遭うのは確実だろう…日向が気を取り直して、犯人を探そうとしたその時…

3人「すまなかった!(べ!)(ですぞ!)」

 ちょうど3人が帰ってきた。彼らは弁当を台無しにした犯人だと告白しその上で弁償するために弁当を買いに行った。運が良いことにデパートでまだ売っていたため大量の焼肉弁当をあげると言った。日向は正直に謝っただけでなく弁償して貰えば十分だし、苗木もこんなにもらっていいのかと遠慮していたが、3人の謝罪したい思いに根負けしありがたくもらう事にした。コレにて一件落着かと思われた…

 ところが

苗木「で、キミたちはこんなものを渡して許してもらえると思ってたんじゃないよね?(◾️-◾️#)」

3人「えっ!?」

 弁当を見た瞬間、苗木の顔にはさっきまでと打って変わったかのように笑顔に見えながらも怒りが感じられるようになった。普段の彼は基本平和主義で温厚であり、怒るにしてもここまで怖い顔にはならないのだ。それは3人も知っているはず…

桑田「(おい!どうなってるんだ!?急に苗木の顔がとんでもない事になってんぞ!)」

葉隠「(俺に聞かれてもそんなことわかるわけないべ!第一、俺たちはちゃんと弁当を買ってきたはずだべ!)」

山田「(僕たちは一体どこで間違いを…あっ…)」

 3人はなぜ苗木をここまで怒らせる事になってしまったのか原因を遡る事にした。そして山田が弁当のパッケージを見て青ざめ…

3人「(しまったあああ!!)」

 そう、苗木を怒らせたのは3人が買ってきたのが苗木が食べたかった弁当のと違っていたからだ!弁当は弁当でも苗木が買ってきたのは1個2000円の高級焼肉弁当で3人が買ってきたのはスーパーで買える1個500円の焼肉弁当と大違い!なぜこんな違いを見落としたのかというとパッケージが全く同じなのとそれ以前に売っているエリアの見間違いにより勘違いしてしまった。もし、どこに売っているのかを他の人に聞けばこの間違いは防げたが、彼らには許してもらおうと必死すぎて冷静さを見失ってしまっためにこうなってしまったのだ。3人はそれに気づくが時すでに遅し、平和主義な彼も今回ばかりは我慢ならない状態…なにしろせっかくの労いが台無しされただけでなく安物で済まされようとされた事による強い心のショックを受けたばかりである。しかも今回は食べ物系であるため彼の怒りはとてつもなくヤバい事になっている

苗木「あの焼肉弁当は1日限定で朝からボクや霧切さん2人で並んでいたんだよ!?折角みんなの功を労おうと思って16人分買ってきたのに2人分が台無しになってどうしようかと思ったけど、キミたちが正直に謝って弁償してもらったから許そうと思ったんだ!なのによりによって安物って…(スッ)」

日向「(オイ、それってまさか!?)」

 彼がバトルディスクを構えるのを見て日向はこの後の展開を察した。少なくともこの部屋に大被害が出る事が目に見えているだろう…

日向「やめろ、苗木!今回3人が結果的にお前の心を傷つけたのは確かだがいくらなんでもここでそれをやったら流石に大変なことになるからやめろ!」

桑田「知らなかったとはいえ、お前を上げて落とすようなことしたのは悪かったよ!」

葉隠「そうだべ!コレばかりは知らないで済まされないのはわかるべ!あの弁当が高かったのは知らなかったがすぐに買い直すから落ち着いて欲しいべ!」

山田「僕達も値段をちゃんと見なかったのはよくありませんでしたが、もう一度チャンスをくださいませ!苗木誠殿!」

 日向はここでの被害を防ぐためにここでやっても意味がないと必死に怒りを沈めようとし、3人はまた買い直すと弁明したが、今の彼には止める気配が全く見られない。何しろ、これは知らなかったとはいえ結果的に心を傷つけてしまったのだから…しかも食べ物の事である。まさに無知は罪というのはこの事。このまま大被害が出るかと思われた…その時!

 プルルルル…

日向「オイ、苗木。電話が来たぞ」

苗木「電話?ちょっと待ってて…もしもし、苗木ですが…はい、実は弁当の事で…えっ!?」

 苗木は日向から電話と言われ、電話に出た。3人には苗木が一体なんの話をしているのか分からなかった。というのもさっきの苗木が怒っている様子を見たばかりでそれどころじゃなかったらしい。そして、しばらくして苗木が電話を切った後、ボールを手に取って確認すると…

苗木「ちょっと用事ができたから。後は日向クン。頼んだよ」

 そういうと苗木は厨房から立ち去っていった。一体何があったのかはわからないが、とりあえず大被害を防げたのと3人が助かったのは確かだろう…

 【回想終わり】

日向「というわけだ…」

パワプロ「それで、あの3人はどうなったんだ?」

日向「彼らなら今度こそ許してもらおうと高級焼肉弁当を買おうとしていた所だが、奴らが犯人じゃないと言われ、ショックを受けている所なんだ。大方、自分たちのやってきたことが無駄だと知ったからな」

矢部「そういえば、このオチがどこかで見たことあるが気の所為でやんすかね?」

パワプロ「(確かにこれこ◯亀に出てくる左遷オチに似ている気がするが…)」

 左遷オチとは基本こち亀で多く見られるオチで大抵は両津がとんでもないことをやらかした翌日に麗子が『あら、両ちゃんはどこ?』といった後、大原部長が窓を見上げながら行き先(大抵はしばらく戻ってこられない)を教えているということになっている

矢部「あれ?あの3人が犯人じゃないって事は…」

日向「それはニュースサイトを見ればわかる」

 日向は自分のパソコンであるニュースサイトを開いた。そこではある記事が書かれていたらしい

 【苗木誠、初手柄!間抜けな侵入者哀れにも犠牲】

 【昨日、希望々峰学園で侵入者1名が『CFH』という中小ギルドに関する情報を手にするために入り込んだ。彼の腕前は一流品であり、セキリュティ高い場所をあっさりクリアしてしまうものでどんな情報を盗めてしまうかと思われたが、不運にも彼がボールを避けようとしたところでうっかり高級弁当をひっくり返してしまったのと監視カメラでみられた事もあって、逃げ出そうとしたところ苗木に捕えられ、身動きを封じられてしまい逮捕されてしまうという不運な末路を辿ったのであった】

パワプロ「なんか、とんでもないものを見た気がするな…」

矢部「そうでやんすね…」

 2人は初めて苗木が起こった時の怖さを知ったのであった。そのぞくっとした時の顔がその証だろう…

日向「(まさか、苗木の不運が犯人逮捕につながるとはある意味では幸運だな。それにしても犯人も気の毒だな。何せよりによって個人の恨みを買ってしまうような事をしたのだからな…とはいえ、もし、そいつをうまく手にした後で奴はどうする気だったんだ?なぜそれを狙ったんだ?)」

 日向は苗木の運を考えながら犯人の狙いを推測していった。一体、『CFH』に何の関係が…ちなみ3人はショックを受けて休んでいたそうだ。まあ、こればかりは仕方ないな…お疲れ3人

大和田「俺の苦労もなんだったんだよ…」

石丸「確かにそうだな兄弟…」

 終わり

 【おまけ:クローン社】

 その頃、クローン社ではC苗木があるニュースサイトをみているところだ

C苗木『…そうか、オリジナルにそんな力があったなんてね。やっぱり、敵を知るためにスパイドローンを仕掛けて正解だったよ』

 なんと、スパイドローンC苗木が仕掛けたものであり、目的は敵の情報を手にして勝ちに近づけるようにする事だったのだ

C苗木『まあ、このボクがその気になればあんなやつ倒すことぐらい余裕だけど念のためにスパイドローンで撮れた映像を見て奴の行動を分析しよう。じっくりとね』

 一体彼は何を企んでいるのやら今後何かとんでも無いことにならないと良いけど...

 【後書き】

 はい、今回は肉の日にちなんでそれにまつわるドタバタ?物をお送りしました。それにしても他の食べ物の恨み話1つぐらいで4000文字以上をつかう僕って一体どこまでこだわる(特にスパイのドローンの伏線回収や弁当事件の真犯人など)のやら...

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