二次創作小説(新・総合)

Re: 自由研究カッコチョウジゲン ( No.114 )
日時: 2021/08/26 22:35
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)

※今回は今更のことですが、「また別の性格入れ替え世界線のキャラ」が登場いたします。頭ごっちゃになるから嫌!って方は今回は閲覧を推奨できませんので注意!




「う〜ん、参ったな〜〜〜………ここまできても思いつかないなんてな〜……どうしよう?」

あたしアミティ(表)!あたしは今、目の前にある、まだ手をつけられてない夏休みの宿題………特に自由研究のレポート用紙を複雑な目で見つめているんだ。自由研究に手をつけられないのはもちろん、題材が思いつかないからで……… ぷよについて題材にしていいならやれるけれど、きっとみんなもぷよの自由研究をやってると思うんだよね……… だから今年は別の題材でやってみたい! ………んだけど、全然アイデアが浮かばないんだ。このままだと、あっという間に新学期になって、アコール先生(表)にも全然宿題ができなかったことがバレちゃう!

「あ〜!何の自由研究にしたらいいんだろう!? ………あれ?」

あたしが困っていると、目先にあたしと似たような顔をして悩んでるみたいな子がいた。あの子は確か……

「くっ………全く自由研究の題材が思い浮かばない………! この事が司令官や他の艦娘にバレたらまずい………!どうする………!?」

「初雪(裏)だ!おーい!初雪(裏)ーー!」

「っ!? ………なんだ、アミティ(表)か」

初雪(裏)は美兎(裏)の鎮守府に所属してる、吹雪型駆逐艦の3番艦で、別世界の初雪と違って、勝気で高飛車な子なんだよね。そんな初雪(裏)も自由研究のことで困ってるみたいだけど、なんでかな?

「初雪(裏)ももしかして、自由研究やってるけど、上手くいかないの?」

「なっ!そんなことない!ちゃんと宿題できてるし! ………いや、アミティ(表)相手に意地は張らなくていいね。実は、私達艦娘も、司令官が希望ヶ峰学園(裏)の宿題をやってるのを曙(裏)が見て、興味持ったことから、司令官が気を利かせて夏休みの宿題を出されたんだけど…… その、曙(裏)に煽られて、つい………」

「あー、『初雪なら完璧な自由研究を提出できるし!』みたいなこと言っちゃったんだ?」

「う、うん………」

どうやら初雪(裏)の意地っ張りな性格が裏目に出ちゃって、みんなの前でちゃんとやるって宣言したからこそ追い詰められちゃってるみたい…… あたしより大変そうだよ!あたしも思いつかないけど、なんとかお手伝いでもできないかな?なんて悩んでいると…… また一人の子の声が聞こえた。この声は、ゴン太(表)かな?

「うーん、参ったなぁ……虫さん以外のことが思いつかないよ………」

「あっ、あなたは司令官のクラスメイトの……獄原ゴン太、だっけ?」

「あっ!初雪さん(裏)にアミティさん(表)! うん!ゴン太は獄原ゴン太(表)だよ!覚えていてくれてありがとうっ!」

「べ、別に!司令官から話をよく聞いてただけだし! そんなことより、ゴン太さん(表)は何を悩んでるの?」

「………もしかして、自由研究のことで悩んでる?」

「えぇっ!?すごいよアミティさん(表)!ゴン太の考えてたことがわかるんだね!」

「…………目を輝かせるのはいいけど、ゴン太さん(表)も困ってるんじゃないの?」

「うん、そうなんだ…… ゴン太も夏休みの宿題、頑張ってるんだけどね……最初は虫さんのことで自由研究を頑張ろうと思ったんだけど、王馬君(表)が、 『自由研究の時も昆虫博士らしくしなくていいんじゃないのー?』 って言ってたから、虫さん以外で自由研究できないか、頑張ってみたけど……難しいんだ………」

「そうだったんだ、あたしはみんなと研究内容が被らないように、別の題材を探してるんだよねー……」

「初雪は、その……みんなの前で完璧な自由研究をやってみせるって言ったけど、全く……進まなくて………」

「そっか、二人も悩んでたんだね………」

ゴン太(表)も自由研究を進めるのが難しいみたい。こうして三人、自由研究に行き詰まってるメンバーが集まったからには……やる事は一つだよね!

「よし!三人で自由研究の題材を見つけよう!三人寄ればなんとやらだよ!」

「そうだねっ!アミティさん(表)や初雪さん(裏)も一緒なら頼もしいよ!」

「え?初雪も混ざるの? ………まぁ、いいけど」

「三人で素敵な自由研究を始めよう! そうだ!こういう時は、諦めずに色んなところを回ってみるといいんだ!昆虫採集も同じだから!」

「そっか!とにかく歩いて探してみるんだね!賛成だよ!レッツゴー!」

「ええぇ!?しかも動き回るの!?それはちょっと……… あっ!ま、待ってって!」

三人でステキな自由研究をやることに決めたあたしたちは、ゴン太(表)の提案で色んなところを歩き回って題材を探すことにしたんだ!この三人なら怖いものはないだろうし、ガンガン行こう!あたしたちはワクワクしながら歩みを進めた………




「|ω・*)ジーーー………」

その様子を天悪に見られていることに気づけずに…………









感想まだ

Re: 自由研究カッコチョウジゲン ( No.115 )
日時: 2021/08/26 22:40
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)

あれから数時間は経ったかな?もう時間もおやつの3時になったけど………それでも自由研究のいいテーマになりそうなものは見つからなかったんだ……

「はー、せっかくステキなものはたくさん見つけたんだけどなー…… 自由研究に繋がるかと言われると難しいかな……」

「困ったなぁ……せめてゴン太がもっと頭が良かったら、研究にまで繋げられたかな……」

「散々動き回ったけど、疲れただけじゃん…… いや、初雪は疲れてないけど………」

ゴン太(表)も初雪(裏)も参ってる……どうしよう、あたしも何かいいアイデアを出せたら良かったんだけど…… なんて嘆いてたその時だった。いきなりこっちの方にドタドタと足音が聞こえてきて……あたしたちが振り向いた先に来ていたのは、ラティナ(裏)だったけど…… なんだか、すっごく焦ってる?

「どうしたのラティナ(裏)?すっごく忙しそうだけど……」

「あ、アミティ(表)!初雪(裏)!ゴン太さん(表)!!た、大変なの!! あの、えっと!!ラティナについてきて!!」

「え? ついてきてほしいならついてくけど………大丈夫?」

「何か困ったことがあったのっ!? ゴン太たちも急いで向かうよ!」

「ありがとう……! こっちだよ!」

大急ぎであたしたちの助けを求めてるみたいなラティナ(裏)を見て、ただならない感じを読み取ったあたしと初雪(裏)とゴン太(表)は、ラティナ(裏)の案内を受けながら走って目的地へ向かった………



そしたら、そこにはもう多くの人が集まってて……その中心にいる人物に注目してみると、しんベヱ(表)と大人の姿のラグナス(表)が必死にブラウン(表)に語りかけてるみたいだったなぁ。あたしは少ししんベヱ(表)たちに近づいて会話の内容を聞いてみる。


















「どうしちゃったのさブラウン(表)?なんか、いつもと違ってとっても冷静だよ!?」

「ブラウン(表)………おれとしんベヱ(表)やみんなのこと、覚えてないのか………?」

「いえ、全く……お兄さんときみは、ぼくのことを知ってるんですか? さっきから周りに集まってる人たちも、ぼくは知りませんけど……」



…………えっ?ブラウン(表)が……しんベヱ(表)とラグナス(表)のことを知らない? いや、そんなはずはないよ!! ブラウン(表)はいつもしんベヱ(表)とラグナス(表)と一緒に遊んでたもん、こんな事言うはずないよね!? はっ!!まさか………記憶喪失とか!?

「フーム、しんベヱさん(表)とラグナスさん(表)の事をご存知でない……どころか、メリーディストピアに在住する住民のみなさんのことも全く知らないようですね……」

「あっ!おしりたんてい(表)!ラティナ(裏)に連れられて来たんだけど……ブラウン(表)、記憶喪失になっちゃったの!?」

「アミティさん(表)…… ブラウン(表)がこのような状態になっていることに初めに気づいたのは、おしりたんてい事務所にブラウン(表)が帰ってきて、私が話を聞いてからでですね。それでラティナさん(裏)達に『天悪さんや他の住民を呼んでくるよう』お願いしたのですが…… 天悪さんは今も来ていない以上、私達に大した対処はできないでしょうが、ブラウン(裏)が既に別の場所にいる以上、ここにいるブラウンはブラウン(表)のはず。なのに他のメリーディストピアの住民のことを知らない上に様子もおかしい、となると………」















「ここにいるブラウンはどちらのブラウンとも違う、また別の平行世界から来たブラウンであるかもしれませんよ」

「え…………!?」

おしりたんてい(表)の言う推理は、一度頭が真っ白になるほど言っていることがわからなかったけど……… そういえば、天悪は元々、あたしのいる世界を含むたくさんの平行世界を繋げて、メリーディストピアや今の世界を創ったんだよね?だから、また他の平行世界と繋がってもおかしくない……ってことなのかな? と、あたしも考えてたら、初雪(裏)とゴン太(表)もあたしとおしりたんてい(表)のところに駆け寄ってきた。

「待って!別の平行世界って……… 初雪もまだよくわかってないけど、(表)や(裏)とはまた違う世界があるってこと!?」

「じゃ、じゃあ!ブラウン君(表)は、今はどこにいるのっ!?」

「フム、その質問については、このブラウンから話を聞くしか方法はありません。 ブラウン? 先程あなたは『私の様子がおかしい』と仰っていましたが、そうなるとあなたの知る私は、どんな人だったのですか?」

「えっと、元々おしりたんていさんはもう少し感情豊かでテンションも高かったはずです。年の割に子どもっぽいというか、うっかりさんというか。ところどころおっちょこちょいだけど、周りの人に優しくて頭脳明晰な名探偵、それがおしりたんていさんです」

「それって、よく聞いてみると……!」

「ブラウン(表)みたいだ!」

おしりたんてい(表)の質問に答えるブラウンは、言われてた通り、傍から見ると淡々と答えてるように見えるくらい大人びてて……まるでおしりたんてい(表)みたいだった。しかも、そのブラウンが知ってるおしりたんていも、まるでブラウン(表)みたい…… となると、本当にあたしたち(表)の住民や(裏)の住民とはまた別の世界からやってきたブラウンなのかな!?

「フム、そうなのですね。では、私が今の状態になったと共に見知らぬ方たちに囲まれることになる前に、ブラウンは何か身に覚えのある、いつもとは違う行動を取りましたか?」

「えっとですね……… 変わった事は何もしてないですね。 ただ、公園の水飲み場で水を飲んだ瞬間に、なんかピカピカ光って……そこからおしりたんてい事務所に帰ってきてから、こうなって」

「なるほど………」

おしりたんてい(表)の質問からして、「ここにいるブラウンがどうやってメリーディストピアに来てしまったのか」ということだろうけど、公園の水飲み場で何かが起きたのかな? うーん、あたしにはよくわからないな……

「ブラウン、よく聞いてください。ここはあなたのよく知る世界とは違います。あなたは【異世界】に迷い込んでしまったんですよ」

「異世界………ですか」

「はい。ここはあなたのいる世界ではないのです。あなたには帰るべき世界があります。私達も、あなたをどうか元の世界に帰したいところですが…… そのようなことができる方を探しに行かなければなりません。ですから、私達も手分けしてその方を探しに行きますから、不安でしょうが、あなたもここにいる方々と協力して、あなたを元の世界に帰せる方を探してください」

「…………おしりたんていさんは、ぼくと一緒に……いてくれないんですか?」

「…安心してください。私もブラウンの傍にいますから」

「…………! なら、ぼくがんばります」

おしりたんてい(表)はここにいるブラウンに正直に、ブラウンがメリーディストピアに迷い込んじゃったことを伝えて、これからみんなで手分けして天悪を探しに行くことも伝えた。その時にブラウンが、おしりたんてい(表)に傍にいてほしがったけど……キャー!二人もステキな仲の良さだよー!

「そういう訳ですから、天悪さんに早くこの事を知らせなければ。みなさん、天悪さんの捜索に御協力願いますか?」

「あっ!はい!ぼくも天悪さんを見つけられるようにがんばります!もしかしたら、ブラウン(表)もどこかにいるかもしれませんし!」

「おれも!ここにいるブラウンのことも解決してもらうんだ!」

「フフ、ありがとうございます」

おしりたんてい(表)の願いをみんなも受け入れ、これから手分けして天悪を探さないといけないんだけど…… あたしたちも天悪を探さないとだよね?だけど……おしりたんてい(表)とここにいるブラウンも気になる。だから……

「おしりたんてい(表)!あたしたちもついてくよ!このブラウンに、この世界のことも見てもらいたいし!」

「えっ!? ちょっとアミティ(表)!?」

「うんっ!ゴン太も、ブラウン君のことを守りたい!ブラウン君にも虫さんのことを知ってもらいたいからね!案内は任せてよ!」

「ゴン太さん(表)まで……… もう、仕方ない!こうなったら初雪もついてく。精々心配かけさせないことだね!」

「お姉さんたちにお兄さんも来てくれるんですか?」

「三人とも、お気遣いありがとうございます。では、共にブラウンの傍にいてあげてくれませんか?ただでさえこの世界のことを全く知らないものですからね……」

「うん!オッケー!あたしたちに任せてよ!」

おしりたんてい(表)からの許可も貰って、あたしと初雪(裏)とゴン太(表)は、別世界のブラウンにこのメリーディストピアの案内をすることになったよ!だから、別世界のブラウンも、帰れるようになるまでこの世界を楽しく過ごしてくれるといいな〜!










多分三部構成になるんじゃないかなと予告。感想OK!