二次創作小説(新・総合)

Re: 自由研究カッコチョウジゲン ( No.120 )
日時: 2021/09/12 14:40
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)

前回、あたしアミティ(表)と獄原ゴン太(表)と初雪(裏)は、それぞれの自由研究を完成させるために、街中回ってたんだけど、上手くいかないところにまた別の平行世界のブラウンが来たことがわかったんだ! だから、あたしたちは天悪を探してこのブラウン……おしりたんてい(表)も入れて話し合った結果、ブラウン(中)って呼ぶことにしたよ! ブラウン(中)を元の世界に帰せるように奮闘中! だけど、目的がもう一つあるんだ!それはね………



「ねえブラウン(中)! この世界には色んな世界から来た人たちがたくさん暮らしてるけど、よかったらメリーディストピアにいる住民達を紹介したいんだ! だから街や世界中を回っていくよー!」

「色んな世界の人たち、ですか? うん、とても楽しみです」

「やっぱりこのブラウン、だいぶ落ち着いてるね…… また別の平行世界から来てるから仕方ないけど」

「ゴン太はブラウンくん(中)のことも好きだよ! 案内なら任せて!」

「私も、教えられる事は教えましょう」

ブラウン(中)の思い出をステキなものにするために、メリーディストピアの住民のみんなのことを知ってもらいたいんだ! ブラウン(中)も喜んでくれてるから、まずは人を探そう! そうして歩いていった先には、人が四人いた。その四人は………




「ありがとうございます、狛枝先輩(裏)。今回は二人の警護を請け負ってくださって……」

「ううん、全く他人事に思えなかったからいいよ。 だけど、ボクが警護するとなっても、より一層大変な目に遭いそうな気が………」

「………悪かったわね、私と山城(裏)が不運艦で…………」

「ああ、ごめんなさい! もしこっちも不運が来たとしても、二人のことは守りますから」

「いいえ、こちらこそありがとうございます。私も扶桑姉さま(裏)も戦えますけど、よろしくお願いいたしますね」



希望ヶ峰学園(裏)に通う美兎(裏)と凪斗(裏)、そして美兎(裏)の鎮守府に所属している艦娘の扶桑型姉妹、扶桑さん(裏)と山城さん(裏)だったんだ!それに気づいたあたしたちも、四人の元に駆け寄った。

「司令官? 扶桑さん(裏)に山城さん(裏)も……狛枝さん(裏)と一緒にいてどうしたの?」

「初雪さん(裏)たち! これはですね、扶桑さん(裏)と山城さん(裏)が外出したいと言われてましたから、不運対策のために狛枝先輩(裏)に警護をお願いしているんです!」

「ボクは『超高校級の幸運』だからね…… だとしてもボクも状態次第では不運になっちゃうんだけど……」

「そんな、落ち込まないで狛枝君(裏)! 狛枝君(裏)なら入間さん(裏)や扶桑さん(裏)、山城さん(裏)のことを守れるよ!」

「あはは……ありがとうゴン太クン(表)」

そういえば扶桑さん(裏)と山城さん(裏)って、とても不運だったっけ? だからこうして凪斗(裏)の幸運にあやかってるみたいだし…… すかさずあたしはブラウン(中)に美兎(裏)たちの紹介を、美兎(裏)たちに今起きている事情を話した。

「そう……ここにいるブラウンは、また別の世界のブラウンなのね。 はじめまして。扶桑型戦艦姉妹の妹のほう、山城(裏)よ。私も扶桑姉さま(裏)も初雪(裏)も、わるい艦隊と戦ってるのよ。よろしくね?」

「は………はじめまして。えっと、ブラウン(中)です。おしりたんていさん(中)の助手をやってます。 今、ぼくは元の世界に帰れるように、天悪さんって人を探してるんです」

「天悪を探しているのね? それなら、私も天悪を探してみようかしら。大したことはできないかもしれないけれど、ブラウン(中)も元のお家がいいでしょうからね……」

「…………あ、ありがとう、ございます」

山城さん(裏)はブラウン(中)の背に合わせて座り込んで、ブラウン(中)とお話してたし、協力してくれるみたいだけど…… よく見ると山城さん(裏)と話すブラウン(中)の顔がほんのり赤くなっていたのを見た。 キャー!ステキな展開の予感がするよー!

「(####`皿´)」

「あ、あのー……扶桑さん(裏)? ええとー………」

「………そうね!いきなり別世界に来てしまったとなると心細いものね! ええ!私も協力するわよ!とっととこのブラウンを元の世界に帰しましょう!!」

「ああ、これは妬いてますね( ̄▽ ̄;) 何にしてもブラウンクン(中)! ワタシ達もキミが元の世界に戻れるようにしますから、それまで待っててくださいね!」

「ボクもできることをやっていくよ……ブラウンクン(中)、元気にね」

「美兎さん(裏)に凪斗さん(裏)もありがとうございます」

「それじゃあブラウン(中)? みんなとはぐれないように、観光してね?」

「はい。いっぱい思い出作ってきます」

扶桑さん(裏)達の協力ももらったところで、あたし達は扶桑さん(裏)達と別れて、次の場所へ向かうことにした。この辺りには天悪もいなかったし、また少し別の場所がいいよね!

「よし!境界の環で、別の世界へ行こーう!」

「境界の環……ってなんですか」

「ブラウン(中)、境界の環とは、この平行世界同士が繋がった世界にて、別の平行世界へ行き来することができる移動手段なんです。 これがそうですね」

「うん!みんな、はぐれないように気をつけてくぐろうね!」

「それはもちろん! まっ、初雪はそんなミスはしないけどね!」

一つの境界の環を、みんながはぐれないように、手を繋ぎながらくぐって………あたしたちは別の平行世界へと向かったんだ!







こういうノリです。感想まだ

Re: 自由研究カッコチョウジゲン ( No.121 )
日時: 2021/09/12 14:47
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)

境界の環をくぐって、上手く着地して着いた先は………一つの和風の屋敷だった。ここは………もしかしたら?

「ここって、もしかして……雪兎さんのお家かな?」

「え?ここがあの銀髪に眼鏡をかけた人の? へー……結構豪勢なところに住んでるんだね……」

「となると、ここは友枝町、でしょうかね?」

「えっと………ここも繋がってる平行世界、ですか?」

「ええ。では、本当に雪兎さんの自宅であるか確かめるためにも、訪ねてみましょうか」

そう言っておしりたんてい(表)はその屋敷の玄関の戸を優しく叩いた。少ししてあたしたちの予想通り、雪兎さん(表)が優しい笑顔であたしたちをお出迎えしてくれた。

「あ!こんにちは、おしりたんていさん(表)たち! みんなで遊びに来てくれたんですか?」

「はい。実はですね、雪兎さん(表)。ここにいるブラウンが、ひょんなことからまた別の平行世界から迷い込んでしまったブラウンでして……それで天悪さんを探しつつ、ブラウン(中)にメリーディストピアの観光案内をしているのです」

「ええと、ブラウン(中)です。よろしくお願いします」

「ブラウンくん(中)だね? よろしく! そうだ、よかったらブラウンくん(中)たちも上がってってよ! 今僕たち、お昼ごはんを食べてるからさ」

「えっ! ごちそうを食べさせてくれるの!?」

「うん! ひびきさん(表)がいっぱいおいしいごはんを買ってきてくれたんだ! よかったらみんなも」

「へー、嬉しいことしてくれるね? よし!それならお邪魔させてもらうよ! ………ん?ひびきさん(表)? もう他に誰かいるの?」

「うん!同田貫くん(表)もいるんだ。三人でごはん食べてたんだよね。二人も喜んでくれるだろうし、ついてきて!」

雪兎さん(表)は事情を聞いて、あたしたちを家にあげてごはんを食べさせてくれるって言ってたけど、ひびき(表)と同田貫さん(表)も来てたみたい! あれ?でも確か………同田貫さん(表)の場合は個体差があるといっても、雪兎さん(表)とひびき(表)と同田貫さん(表)って………









「おーう! 雪兎さん(表)! ………あれ?おしりたんていさん(表)達も来てたのか!」

「ん、お前らもメシ食いに来たのか?」

「えっとね、今はね……ここにいるブラウンくん、どうやらまた別の平行世界から来たみたいなんだ。だから今、天悪さんが見つかるまで観光してるみたいで…… みんなにもごはんを食べさせてもいいかな?」

「そういうことかー…… まぁいいぜ!ここにはまだ買ってきた食いもんがたくさんあるから、遠慮せず食えよ!」

「食える分だけ食っていけよな」

「わ………わーーーー………………」

雪兎さん(表)に連れられて居間まで来たけど、そこには………山盛りの料理を傍らに、今も食べ続けてるひびき(表)と同田貫さん(表)がいた………… 天悪サイドには多く大食いの人がいるけど、二人と一振りとも、す、すごくよく食べるなぁ………

「にしてもなんだよ、また別世界って。テンテンの奴、また平行世界繋げてきたのか?」

「それがね、おしりたんていさん(表)から話を聞いてみて、ブラウンくん(中)が何らかの現象に巻き込まれて、誤ってこの世界に来たみたいでね…… そんなブラウンくん(中)を元の世界に帰すために、おしりたんていさん(表)たちも天悪さんを探してるんだ」

「(中)って……(;´Д`) けど、それは一大事だよな! ブラウン(中)のことは気になるが、ブラウン(中)を元の世界に帰してやんないと……!」

モグモグムシャムシャガッツガッツ。時にそんな音が出るほど、同田貫さん(表)と雪兎さん(表)とひびき(表)は会話の前後に食べまくっていた…… その様子にあたしも初雪(裏)も、ゴン太(表)もつい驚いて立ち尽くしちゃってたんだ……

「………みなさん?ひとまず座って一口でも食べましょう。ブラウン(中)も、ビックリするのも無理はありませんが、せっかく雪兎さん(表)からごはんを食べていいと言われたのですから」

「はっ…………はい。では、いただきます」

「? なぁ、そこまで驚くほど、私達食ってるか?」

「なんだよ、食うのも戦うのも大事なことだろ? そんなに不思議なものじゃねぇだろ」

「ブラウンくん(中)、大丈夫だよ。僕の隣に座っていいよ」

「あ、ありがとうございます……」

しかも、あたしはわからなかったけど、ブラウン(中)も表情は変わらなかったものの、結構驚いてたみたいで動きがぎごちなくなってたな……あたしたちも座ってごはんを人並みに食べて、雪兎さん(表)たちにお礼を言って、雪兎さん(表)の家を後にして、また別の平行世界へ向かったんだ……… まぁ、あたしたちが帰った後もまだ食べてたみたいだけど……( ̄▽ ̄;)








感想まだ

Re: 自由研究カッコチョウジゲン ( No.122 )
日時: 2021/09/12 14:53
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)

そうして辿り着いたのはおしりたんてい事務所(表)のある街…… なんだけど、おしりたんてい事務所(表)でブラウンがブラウン(中)だってことにおしりたんてい(表)が気づいたんだよね? ブラウン(中)の様子を見てみると、どこか不思議そうに周りを見ている。それも当然かもしれないな〜…… ブラウン(中)にとっては知らない種族の住民が、この街の住民と入り混じって街中を歩いてるんだから……

「………みなさんは、世界が繋がって、こんなにたくさん人が増えて………驚いたりしないんですか?」

「え? うーん……ゴン太も初めはビックリしたし、(表)と(裏)のみんなの区別がつかなかったり大変だったけど……… どんな世界のみんなと話すのも楽しいよ!」

「私はまだ、ここにきて日は浅いけどね……まぁまぁ悪くないし。今まで知らなかった文化もたくさん知れるもんね!」

「うんうん!ステキな毎日を送れてるし、あたしたち幸せだよ! ブラウン(中)は元の世界にいた方がいいけれど、もし気に入ってくれたら、天悪にお願いして、世界を繋げてくれるようお願いするからさ!」

「みなさん……… ぼく、どんな形でも、ここで過ごした時間は楽しいって、思います」

ブラウン(中)も戸惑ってたけど、あたしたちの言葉に穏やかな笑顔を見せてくれた。ブラウン(中)もこの世界を気に入ってくれてとても嬉しいな!なんて思っていると、公園が見えてきた。するとおしりたんてい(表)が……

「フム、少々こちらで涼んでいましょうか? 残暑の中、ここまで歩き続けていたので、ブラウン(中)達もお疲れでしょうから……」

って提案してきた。ブラウン(中)も遊具で遊びたがっているし、あたしたちは賛成して、しばらく公園で遊ぶことにしたんだ…… そんな中、あたしたちに「おーーい!」なんて声をかけてきた人物に気づいた。あそこにいるのは……リデル(表)とドラコ(表)とシャミ子(裏)だ!

「三人ともー!やっほー! 今日は三人で遊んでるの?」

「は、はい! ツノのお姉様たちと、世界中回って遊びに行ってたんです」

「えへへ〜。シャミ子(裏)もテスト終わりだって言ってたからねー! せっかくだから久しぶりにこの三人で遊び回ることにしたんだ!」

「誘ってくれて嬉しいです。プリクラにゲームセンターでの遊び……… とても新鮮でした」

「三人とも満喫してたんだね? アミティ(表)!こっちも負けてられないよ、早く自由研究完成させなきゃ!」

「あ! そうだった!! 早く宿題全部終わらせないとだった!!!」

「ゴン太も!まだテーマに悩んでたんだった………!」

「あれ?ゴン太君(表)達は、宿題がまだ全部終わってないんですか?」

どうやらツノの姉妹として、みんなでワイワイ過ごしてたみたい。だけど、その時の会話の中で自由研究のことを思い出したっ!!! ど、どうしよう……… すっかり忘れてたよ!! いやでも、今はブラウン(中)のこと、面倒見ないといけないし……… 後がいい……かな?

「あたしはよくわかんないけどさー…… よかったら道教えてよ! これからカフェ『ラッキーキャット』でパンケーキ食べに行きたいと思って歩いてたんだけどさ、道に迷っちゃって………」

「ラッキーキャットですか? ………アミティさん(表)、ここって平行世界のぼくがいた世界……ですよね?」

「あ………うん。そうだよ! きっとブラウン(中)のいた世界とそんなに変わったことはない………はず!」

「なら、ぼくも道を教えることができます。ここから左に向かって、信号を渡って、今度は右に向かい続けると着くはずです」

「そっか!ありがとうブラウン! ………ん?どっちのブラウンだ? まぁいいか!進もー!リデル(表)!シャミ子(裏)!」

「は、はい!ドラコお姉様(表)!」

「あ………ドラコさん(表)、そっちは右ですよ」

「おっと危なかった!」

ドラコ(表)達はラッキーキャットへ行く予定だったから、道を教えてほしいと頼まれたけど、ブラウン(中)が教えてくれたね。ドラコ(表)は危うく教えられた道を間違えるところだったんだけど…… 改めて道を進む前に、リデル(表)が話しかけてきた。

「ブラウンさん、なんだかどっちのブラウンさんとも様子が違うみたいなんですけど……… 何があったんですか?」

「あー、これはね!実はかくしかで!」

「このブラウンは、また別の平行世界から来たブラウンみたいでね。だから私たちが天悪を探しつつ観光してる」

「そういうことだったんですね…… でしたら、私たちも天悪さんを探してみますね」

「うんっ!ありがとう、リデルさん(表)! 協力よろしくね!」

リデル(表)にも事情を話したところで、リデル(表)もドラコ(表)とシャミ子(裏)の後を追いかけていったんだ。さて、あたしたちは次に何をしようか? ブラウン(中)はあともう少し公園で遊びたいかな? 聞いてみようとしたけど……突然だった。

おしりたんてい(表)の口から聞いたことがない絶叫を聞いたのは。




「え………フムム!?? な、なんで私はいきなりここに……… ブラウン!? その方たちはいったいどなたなのですか!?」

「…………? おしりたんていさん………?」

「ど、どうしたのっ!?おしりたんていさん(表)!! ゴン太たちのことが………わからないの!??」

あたしたちはさっきまでおしりたんてい(表)と一緒に行動していたはずなのに、急におしりたんてい(表)が記憶喪失になったみたいに、あたしたちのことがわからなくなってた………しかも、様子もどこか変だよ! あの冷静沈着なおしりたんてい(表)が、今はすっごく慌ててる!! これはいったい………!?? あたしとゴン太(表)も慌ててる中、初雪(裏)が確信めいたように口を開いた。

「あの、おしりたんていさん? ………ここにいるブラウン、どう思う?」

「えっ………」

「フム!? どう思うと言われましても……… ぶ、ブラウン? 『あなたは先程まで自分のことをブラウン(表)と名乗ってました』よね???」

「!! え、ブラウン(表)!? おしりたんてい(表)、いつの間にブラウン(表)と会ってたの!??」

「会っていたというより、『おしりたんてい事務所に帰ってきたブラウンがそう名乗っていた』んですよ!」

「………もしかして、もしかして……… おしりたんていさんも、この世界に!?」

「…………やっぱり。そういう事か………」

おしりたんてい曰く、なんと同じく見つかってないブラウン(表)と行動してたみたいだけど………いきなり場所が変わっていた上に、おしりたんてい視点で見覚えのない人であるあたしたちがいることで驚いたみたい。 だけど、このおしりたんていの事を、ブラウン(中)がすぐに駆け寄って、安否確認を取ったのと同じように、初雪(裏)が予想通りといった反応をした……

「おしりたんていさん(表)が、ここで何があって別世界へ飛んで行ったのかはわからないけど……今のブラウン(中)の反応もあって、間違いなさそうだね」










「あなたは、ここにいるブラウンと同じ世界から来たおしりたんていさんだね?」

「え…………!? そうなの、おしりたんてい!?」









自由研究中編はここまで!感想OK!次回が後編です

Re: 自由研究カッコチョウジゲン ( No.123 )
日時: 2021/09/26 22:29
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)

前回、あたしアミティ(表)と獄原ゴン太(表)と初雪(裏)は、どういうわけかメリーディストピアに迷い込んじゃったまた別世界のブラウン……ブラウン(中)をおしりたんてい(表)と一緒にメリーディストピア中の観光をしながら、元の世界にブラウン(中)を帰すために天悪を探してたんだけど……そんな中でおしりたんてい(表)のいる街の公園で、おしりたんてい(表)の様子がおかしくなったと思ったら、初雪(裏)曰くそのおしりたんていはブラウン(中)と同じ世界から来たおしりたんてい(中)なんだって! でも……

「あの、あなたはいったいどうやってこのメリーディストピアに来られたの? それに、おしりたんていさん(表)はどこへ行ったんだろう?」

「そんな事を言われましても……! ブラウン(表)と行動を共にしていたと思っていたら急に一瞬動きがおかしくなりまして、気づいたらあなた達もいたのではないですか! ですからその、(表)の私という方は存じませんよ……」

あたしの疑問を代わりにゴン太(表)が質問してくれたけど、おしりたんてい(中)にとってはあまりの突然のことでどう答えたらいいのかわからないみたい。困ったな……おしりたんてい(表)は見たところ、どこにもいないみたいなんだけど…… ふと、あたしはとあるものを水飲み場の左横で見つけた。これは……おしりたんてい(表)の帽子……かな?

「みんな! これを見て! おしりたんてい(表)、帽子を落としてたみたい……!」

「あ、本当ですね……でも、おしりたんていさん(表)自体はどこ行ったんだろう」

「…………フーム……そういえばブラウン(表)も、水飲み場で水を飲んだことで、異変が生じたと話していました……もしや、おしりたんていさん(表)という方は、水飲み場に触ったことで、まさか私のいたとされる世界に転移してしまった……ということが有り得るのでしょうか……」

「えっ!? そうなのっ!? おしりたんていさん(表)!!」

「えっと? つまり……現状この水飲み場が今回の騒動の原因で、何らかの要因で世界を転移できる力を持ったこの水飲み場に触ると、(中)の世界の人と入れ替わる仕組みになってるってことだね」

「フムム……そう結論づけるしかないでしょうね…… フムゥ……これまでの難事件より遥かに難解ですよぉ……」

おしりたんてい(中)と初雪(裏)の推理から、この水飲み場が(中)の世界の人と立場交換するような力を持ってることが判明したんだけど……

「どうしよう、だったら今、(中)の世界にいるおしりたんてい(表)やブラウン(表)をどう連れ戻して、おしりたんてい(中)とブラウン(中)を元の世界に帰せばいいんだろう?」

「あ………お待ちください! この水飲み場の仕組みがわかったのなら簡単では? 私がもう一度この水飲み場を触るなどすれば、こちらでいうおしりたんていさん(表)をこの場へ戻すことができ、私も元の世界に帰れます。 ブラウンも同様のはずです!」

「なるほど、さすがおしりたんていさん(中)。じゃあ、ぼく触ってみますね」

そっか!この水飲み場のカラクリがわかれば、ブラウン(中)もおしりたんてい(中)も無事に元の世界に帰れるんだね! お別れは寂しいけど……二人の元いる世界にいることが一番だからね。

「えっと、アミティさん(表)。ゴン太さん(表)。初雪さん(裏)。おしりたんていさん(表)と一緒に、ぼくにこの世界を案内してくれてありがとうございました」

「いや……別に! 初雪は寂しくないし! 楽しかったのはそうだけど……向こうの世界の人たちも心配してるんだから、早く帰って会いに行ってあげなよ」

「ゴン太も! ブラウン君(中)と過ごした時間、楽しかったよ! ねっ、アミティさん(表)!」

「うん! どうか元の世界に戻っても、あたしたちのこと、覚えててね!」

「はい……… ずっと、忘れません。それでは、また………」

ブラウン(中)が推理の確証を得るために水飲み場に触ろうとした……その時だった。











「アミティ(表)ーーー! ゴン太(表)ーーー! 初雪(裏)ーーー! 今だ!! 自由研究にブラウン(中)や今回の騒動の出来事のことをまとめたレポートを載せるんだっ!!!」

「「「ええええええええ!????」」」

「え………?」

「フムム!? 今来たあなたは何者なのですかーーーー!!」

勢いよく天悪が現れたんだーーーーー!?? 今まで何してたのーーーーー!????







すみません、雰囲気ぶち壊してるみたいで……💦
感想まだ

Re: 自由研究カッコチョウジゲン ( No.124 )
日時: 2021/09/26 22:34
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)

「フムゥ……あの、すみません。あなたはいったい、どちら様なのでしょうか? お初にお目にかかります、おしりたんていです」

「おしりたんていさんの助手のブラウンです。お姉さんは、アミティさん(表)たちのお知り合いですか?」

「あっ! どもども初めまして! メリーディストピアの創造主の狂人! 天悪です! 三人の自由研究のためにこちらの世界に飛ばしてしまって申し訳ない!」

ブラウン(中)が元の世界に帰る前に、いきなり走ってこの場に現れた天悪は、おしりたんてい(中)とブラウン(中)に自己紹介するんだけど……

「………あの。まさかさっき言ってた通り、私達の自由研究を今回の騒動のことにするつもり?」

「…………というかさ。まさかとは思うけど……… 水飲み場が(中)の世界と繋がったり、それでブラウン(中)やおしりたんてい(中)がこのメリーディストピアに飛ばされたりしたのは、天悪の仕業?」

「ゴン太(表)達、自由研究を何にするか困ってたでしょ! これなら誰とも被らないし、誰にもマネできない自由研究ができるかなと」

「えええええっ!? そんな! ブラウン君(中)やおしりたんていさん(中)に悪いよ! 天悪さんがそのつもりで、水飲み場に仕掛けしたなら、二人は巻き込まれちゃったんだし……!」

「フゥ………このレディー、ろくでもない方のようですね………」

「おしりたんていさん、女性にそんなこと言っちゃダメです。しーですよ」

天悪の話を聞いてみると、天悪はあたし達が自由研究のことについて困ってるのを見てて、それであたしたちの自由研究のテーマを作るために、水飲み場に細工をして、別世界と一時的に繋げられるようにしたんだって…… だから天悪もあたし達に今日の体験を自由研究のテーマにするよう言ってるんだけど……

「せっかくブラウン(中)と過ごした思い出を、自由研究のレポートにまとめていいのかな……?」

「………ぼくはそうしてくれると嬉しいですよ、アミティさん(表)」

「え? ブラウン(中)、いいの?」

「はい。アミティさん(表)たちが自由研究でみんなにぼくたちのことを伝えてくれたら、みんなにもぼくのことを覚えて貰えますから……だから、よかったら書いてみてくれませんか?」

「ええ! ブラウンがこう言うのなら、私も構いませんよ!」

「二人とも………ありがとう! あたし、二人との思い出をちゃんとみんなに伝えるよ!」

ブラウン(中)とおしりたんてい(中)は、あたしたちと過ごした時間を忘れないよう、あたしたちにも覚えて貰えるように、自由研究に今日のことを書くことを受け入れてくれた。そう言ってくれるなら……あたしも最後まで頑張ろう! 天悪のやったことは相変わらずめちゃくちゃだったにしろ……ブラウン(中)やおしりたんてい(中)と出会えたことは嬉しかったから。

「うん! ゴン太も、ブラウン君(中)との思い出、がんばってみんなにも伝わるように書いてみせるよ!」

「私も………別に、書いてあげてもいいし」

「ふふ………ありがとうございます」

「うんうん! よかったねー!5人共! これにて一件落着………?」

「……? どうしたの、天悪さん………!?? み、みんな………!」

「「「(#####^ω^)」」」

そんないい雰囲気に包まれたのもつかの間…… 天悪の後ろに……ラグナス(表)やしんベヱ(表)、そして天悪を探してたみんなが事情を全部聞いたのか、怒りながらそこに立ってたーーー!?? そっか、特にラグナス(表)もしんベヱ(表)もブラウン(表)のこと、心配してたから………!

「天悪………お前、いくら人助けのためだからって、自由研究のためにブラウン(表)や別の世界のブラウンをまきこんだのか?」

「えーと、いやその」

「おしりたんていさん達も巻き込んで………イタズラも程々にしてほしいですよ! 天悪さん!」

「ごめん! ごめんよ!! 今からブラウン(表)もおしりたんてい(表)も連れ戻す……」

「「「その大迷惑起こすトラブルメーカー体勢なんとかしろーーーー!!!!」」」

「ぎゃーーーーーす!!!!!」

ラグナス(表)としんベヱ(表)達は、そのまま天悪を追いかけ回し続けてたなぁ……💦 ブラウン(中)もおしりたんてい(中)も唖然としてたけど、ちょっぴりププッと笑ってくれてたのは覚えてる。あたしもゴン太(表)も初雪(裏)も、なんだか微笑ましくなって、笑っていたんだ……








「って感じでこの自由研究を作ったんだ! ブラウン(表)も、せっかくメリーディストピアに帰ってこれたんだし、読んでみる?」

「うわー! これが別の世界のぼくについてのレポートですか? 読んでみたいです! アミティさん(表)が仕上げた自由研究のレポート! 楽しみだなー!」

「といっても、うまく仕上げられてないんじゃないかって思うけどねー。せっかくがんばって書いてみたけど、うまくいかないね……」

「そんなー、悲観することないですよ! ブラウン(中)との思い出でしょ! 楽しかった思い出にうまいもなにもないと思います!」

「うん………だよね! ブラウン(中)たち、元気に過ごしてるといいな…… 機会があれば……また、会えるかな?」






自由研究の癖に夏休みに間に合わなくてすみませんでしたーーーーーー!!!!!
感想OK!